データ
別名 | 昆虫怪獣 |
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身長 | 78m |
体重 | 7万5000t |
出現地 | オーストラリア・ジョンソン農園 |
概要
第8話「姿なき復讐 -昆虫の叫び-」に登場。
使用が禁止されている農薬「オルガノPCB」の影響で突然変異を起こし、巨大化したイナゴの中でも特に巨大な個体。外見的には何故かカマキリに似た姿になっている。オルガノPCBをエネルギー源にしており、吸収するため密造所を襲った。
マッハ6で飛行し(このうち、メスの個体は翅がないが、何故かそれにもかかわらず空を飛んでいたような描写があった)、武器は手の巨大な鎌と口から吐く毒ガス。オルガノPCBを摂取し続けたことで、体内にオルガノPCBと同様の毒素を大量に含んでいるが、それ故オルガノPCBの中和剤を苦手とする。
メスは強靭な外皮(外骨格?)を持ちレーザーも効かなかったが、オスはハマーの攻撃で倒されており、メスより外皮が弱かったと思われる。そしてメスのマジャバは巣でウルトラマングレートと戦い、毒ガスや鎌でグレートを苦しめるが、グレートスライサーで鎌を切られ、最後は巣を攻撃されたことでパニックを起こし、卵を守ろうと覆いかぶさったところへUMAにより卵ごとオルガノPCBの中和剤を浴びて倒された。その後亡骸はグレートのディスクビームで消滅させられた。
なお、厄介なことに、卵を割ると猛毒ガスが発生する仕掛けになっている(卵を守るための防衛手段の一環と思われる)。
劇中では専らオルガノPCBを栄養源にしていたものの、食性は肉食性らしい(劇中の描写を見る限りでは人間も捕食対象に入っていた可能性が考えられる)。農薬の影響で食性が変化したということなのか、産卵期期故にタンパク質を必要としたからなのかは不明。
その後の作品での登場
ウルトラマンZ
第2話にてモニターの画面に登場。原作同様にオーストラリアに出現したらしい。
原作では農薬の影響で突然変異を起こしたイナゴが原因で出現したことになっているが、本作ではどのように出現したのかは不明。本編同様、イナゴが有害物質を摂取した結果突然変異を起こして誕生したのか、イナゴの近縁種がマジャバに進化したものなのか、デビルスプリンターの影響でイナゴが変異したのかは不明である。…まあ、Zの世界でも農家と農薬耐性害虫との血を吐きながら続ける悲しいマラソンが行われている可能性があったりするが。
第24話では、第2話に登場したものと同一個体かは不明なもののモニターにてその存在が語られ、セレブロの操るウルトロイドゼロに吸収されてしまったと明言されている(実際、ウルトロイドゼロから変異したデストルドスの胸部には昆虫の顔のような部分があり、これこそが合体させられたマジャバのパーツである。なお、必殺技のデストルドD4レイはこのマジャバの顔パーツから発射される)。
ちなみに、第24話で出現した場所は西オーストラリアのカルラミリーイー国立公園付近のようだ。
なお、海外ウルトラマンに登場した怪獣が合体怪獣のパーツとして登場したのは、『ウルトラ銀河伝説』でベリュドラのパーツとして使われたデガンジャとパワードアボラス以来となる。
戦え!セブンガー
第4話に登場。おそらくテレビ版に登場した個体。
原作同様、サトウキビ農場で散布された農薬によってイナゴが突然変異した怪獣として登場する。
地球防衛軍オーストラリア基地にストレイジの面々が海外派遣された時に出現し、農薬を撒いていた飛行機を破壊して暴れまわった。
ナカシマ・ヨウコが操縦するセブンガーと戦うが、パンチでふっ飛ばされても鎌で受け身を取り、すぐさま反撃に転ずる戦闘能力を持つ。
オオタ・ユカは「虫だから農薬が効くのでは?」と分析したが、ヘビクラ・ショウタに「あの大きさの虫に効く量の農薬を撒いたら街に被害が出る」と却下する(そもそも、原作通りなら農薬がエネルギー源なので逆効果だが)。しかし、ユカが発言した「パタパタと扇いで薄めれば…」という発言をヒントに、ナツカワ・ハルキはオーストラリア支部のデモンストレーションで使用した特注の扇子を使うことを提案する(イナバ・コジローが作った超合金製の鉄扇)。
日本舞踊よろしく踊りながら鎌を避けられ、頭部に扇子を叩き込まれ、泡を吹きながら倒れた。
なお、この話ではオーストラリア支部のトーマス長官が、始終「グレート!」と絶賛していた。
ウルトラマンブレーザー
かつてオーストラリアに出現した個体がGGFと交戦した記録があり、OPでアオベ・エミが討伐作戦に参加したことが地球防衛隊勤務記録書に記載されていた。
余談
モチーフはイナゴとカマキリ。オーストラリアはイナゴ被害が多いため選ばれた。
吉田譲によるデザイン画では、成田亨が書いたドラコのものに似ていた
島本和彦の書いた漫画版には幼体の中に仮面ライダーそっくりな顔をした個体が登場している。
原作の権利問題が厳しかった為か、現時点で映像作品での直接の客演は無いが、アトラクション用スーツが作成されているようで、『ウルトラマンフェスティバル2017』ライブステージではウルトラマンエックスと交戦している。
上記のように、『Z』では合体怪獣の素材元という形で間接的にではあるが登場している。これは長らく係争中であった海外展開における権利問題に一区切りがつき、登場させるハードルが低くなったためと思われる。
ちなみに再登場を果たした『Z』が放映された2020年は、アフリカやユーラシア大陸南部においてサバクトビバッタなどによる蝗害が問題になった年である。
また『Z』のメイン監督である田口清隆は、『ウルトラマンX』にマジャバを登場させる事も考えていたが、上述の権利の関係上や『X』の撮影まであったはずの着ぐるみが無かったため見送られた。
関連イラスト
関連タグ
カイザードビシ:同じイナゴモチーフの怪獣。
こん虫獣バダン:同じバッタ科モチーフの怪獣。