「アブソリューティアンの剣士、アブソリュートティターン……参る!」
データ
概要
アブソリュートディアボロに続き姿を見せた、アブソリューティアンの一人。
「アブソリューティアンの剣士」を名乗る、細身の剣を携えた暗殺者。
『運命の衝突』以降、ウルトラ戦士達と対決するアブソリューティアン達の一派として参戦する。
外見
重厚な鎧を着込んだような容姿のディアボロやタルタロスに比べると、派手な装飾の類はほぼ見受けられず、シルエットは至ってシンプル(体色における金の比率も、他のアブソリューティアンに比べて圧倒的に少ない)。
鎧装はごく僅かな最低限のもののみで、筋肉隆々とした細身の体が露になっている。
騎士の甲冑を思わせるマスクで素顔を隠しており、その容姿はさながら仮面の騎士のようで、戦闘時等にはバイザーの奥にある瞳が光る。
必殺技
- シックルソード
それを稲妻状のエネルギーを纏って投げ付ける必殺技。ネクサスのアームドネクサスにダメージを与えた。
武器・能力
タルタロスやディアボロのような特殊能力こそ使用していない反面、真っ向からの斬り合いや白兵戦において強さを発揮するタイプの実力者。
実戦における戦闘力は非常に高く、ウルトラフォースの3人とウルトラマンリブットを同時に相手取っても一歩も引かぬ戦いぶりを見せ、アンドロメロスとセブン21の2人とも互角に渡り合える程。
ただし一方で、ネクサスのように多彩な光線技や特殊能力を持つ相手には苦戦を強いられている。
その他、実力が完成している分、一度戦況が拮抗ないしは劣勢に陥った時の逆転の手段が乏しいようである。これは対リブット戦で顕著であり、前述の通り彼含めた複数人で纏めて相手できる一方で、二度の1対1ではどちらも互角に終始している(尤も、ギャラクシーレスキューフォースの精鋭と互角という時点で相当なのだが)。
金色に輝く長剣と、両腕のカッターを駆使して戦う。
頭部の鶏冠のような部分は、アイスラッガーのように取り外してブーメランまたは手持ち武器としても使用可能。それを稲妻状のエネルギーを纏って投げ付ける「シックルソード」という技を持っている。
人物像
狙った標的を的確に仕留める冷徹なアサシンだが、敵であろうと強者を認める心意気も併せ持ち、強者との戦いを望んだり実力を評価する言葉を贈るなど、実直かつ正々堂々とした性格。
一人称は「我」で、騎士らしく古風で堅気な喋り方をする。
残虐非道を地で往くディアボロとは仲間でも反りが合わないようで、しばしば口論になるどころかヒートアップした際には互いに本気で争い合う程に険悪な関係で、「野蛮なだけが取り柄」とさえ吐き捨てている。
活躍
ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突
プロローグから登場。更なるアブソリュート粒子を注入するためザ・キングダムを訪れたベリアルとトレギアの前に、アブソリュートディアボロと共に現れる。
ディアボロ共々、アブソリュート宮殿に立ち入った2人が気に入らなかったらしく、「この場所を穢す事は許さん…!」と剣を向け、一触即発の雰囲気になるが、2人を連れてきたタルタロスに制止される。
タルタロスがギガバトルナイザーを回収した後、彼の指示で本格的に活動を開始。
脅威となるであろう伝説の超人・ウルトラマンノアの伝説が残る惑星バベルの調査に赴くが、そこにゾフィーの指示で駆け付けたウルトラフォースの面々と、後から加わったウルトラマンリブットと交戦する。
しかしそこへウルトラマンネクサスが現れ、討伐しようとするが逆に圧倒されてしまう。
さらにジュネッスに変身したネクサスによりリブット共々メタフィールドに引き込まれてしまい、リブットからの提案で仕方なく外にいる者達が対処するまで彼と共闘する事になる。
ソラからの通信でメタフィールドの攻略法を見出したリブットと協力し、ネクサスのアームドネクサスにダメージを与えてメタフィールドの解除に成功。その後ノアのテレパシーにより、ウルトラ一族とアブソリューティアンは共存できる可能性がある事を教えられる(暴走と思われていたネクサスの行動は、それを教える為に敢えて双方にとっての敵役を演じていただけであった)。
メタフィールドからの脱出に成功した事で「共闘はここまでだ」とリブットを突き放し、いずれ1人の剣士としてリブットと決着を付ける事を宣言して立ち去った。しかし、ザ・キングダムにてノアからのテレパシーを思い返して考え込むなど、複雑そうな様子を見せているが…?
なおこの時、タルタロスもティターンの感情の変化に気付いたのか、リブットを始末しようと特空機4号ウルトロイドゼロを差し向けている。
その後、ザ・キングダムに侵入したアストラ率いるユリアン王女レスキュー隊の討伐の為、自身と同じ手持ち武器を使うアンドロメロスとウルトラセブン21の2人と交戦。
しかし、アストラが(幽閉されていたレグロスの協力もあり)ユリアンの救出に成功。その報告を聞いた2人には即座に撤退されてしまう。
すぐさまタルタロスと共に大軍を引き連れて、ランデブーポイントである惑星ブリザードまで追跡するが、そこには合流したウルトラ戦士達が待ち構えており、全面対決へと突入する。
惑星ブリザードではリブットと戦い、ノアのメッセージを元に共存を呼びかけるリブットに対し、「所詮我らは敵同士」とあくまでリブットと決着を付ける事に固執する。
しかし、その最中にタルタロスがウルトラ戦士を(仲間であるはずの自分諸共)纏めて始末しようと宇宙からアブソリュート・マキシマムデストラクションを繰り出すのを見て驚愕するが、リブットがストロングネットでその場にいた全員をレスキューしたため、事なきを得る。
その後、タルタロスとリブットが次元の穴へと消えた後はザ・キングダムに帰還しており、治癒効果のある光のシャワーを一人静かに浴びていた。
NEW GENERATION THE LIVE ウルトラマントリガー編 STAGE4 -僕らが咲かす花-
終盤ファイブキングを連れてディアボロに加勢し、連戦続きで疲弊してるウルトラ戦士達を剣で切り裂き、疲弊してもなお1人立ち向かっていくトリガーをファイブキングやアブソリューティアンの兵士達と共にいたぶるも、観客の笑顔を見て立ち上がったグリッタートリガーエタニティの持つエタニティコアの光によってパワーアップしたウルトラマン達の合体光線に倒された。
登場した際には暗殺者らしく連戦に次ぐ連戦で疲弊してるトリガーダークを後ろから斬っており、
トリガーを庇ったデルタライズクローのゼットに致命傷を与えて変身解除に追い込んでいる。
余談
声を演じる安元氏は、『ウルトラゼロファイト』にてメフィラス星人・魔導のスライ、『ウルトラマンオーブ』にて同種族であるメフィラス星人ノストラの声を担当しており、ウルトラシリーズで演じたキャラは今回で3人目(同時に、氏にとって初となるメフィラス星人以外のキャラ)となる。
ティターン(ティーターン)とは、ギリシャ神話に登場する神の一族であり、大地母神ガイアと天空神ウラヌスの子たる12柱の神々である。
アブソリューティアンとしては公式には3番目に公開されたが、『運命の衝突』にて宇宙警備隊視点では2番目に認識されたアブソリューティアンとよく分からない事態となっていた。同時にリブットと因縁が出来たのがディアボロではなく彼である事も判明している。
だが、一応『ULTRAMANREGULOS』にてディアボロが暗躍していた事が明らかになった為、時系列的な活動順では今のところ3番目に戻っている。
ウルトラマンレグロス役の仲村宗悟氏はティターンの騎士道精神も相まってお気に入りキャラと推している。
安元氏はヴィランとしてではなく自分の使命に忠実な騎士道精神を持って演じてると語っている。
ティターンはアブソリューティアンに留まり続けるのか?それとも…
タルタロスやディアボロのように容赦なく手段を選ばないアブソリューティアンにおいて、ティターンは『異質』とも言えるほどに実直で正々堂々とした人物である。ディアボロの事は元々軽蔑しており、惑星ブリザードでの戦いでタルタロスが自分もろともウルトラ戦士達を葬り去ろうとした事から、ティターンの心中でアブソリューティアンに対する不信感が芽生えたとしてもおかしくない。また、ティターンはリブットと決着を付ける事に固執しているが、ネクサスの計らいでリブットと一度共闘し、その精神の高潔さを見ている事から、もしかするとティターンのみがアブソリューティアンから離脱してウルトラ戦士達の仲間、またはギャラクシーレスキューフォースの一員になる可能性は十分にあると言えるだろう。
関連イラスト
関連タグ
ウルトラギャラクシーファイト ザ・キングダム アブソリューティアン アブソリュートタルタロス アブソリュートディアボロ
- ウルトラマンヒカリ、ウルトラマンビクトリー:騎士の名を拝命した剣使いのウルトラ戦士。上述のユリアン王女救出部隊のメンバーでもある。
- ウルトラマンタイタス:名前の由来は同じだが、戦闘スタイルは大きく異なる。
- ファイタス:ザ・ウルトラマンのオリキャラの1人であるウルトラマンメロスの実弟。鎧を身に纏い、剣を武器にする戦闘スタイルや強者との戦いを望む姿勢から彼が元ネタではないのかという意見もある。
- ザムシャー・ザンギル:正々堂々とした戦いを好む剣士キャラ繋がり。ただし、ティターンのモチーフが西洋の騎士であるのに対し、こちらのモチーフは日本の侍となっている。