概要
ウルトラマンエックスの最も得意とする必殺技で、大地とエックスのユナイトが最高潮の状態になった際に使用可能になる、腕をXの字に組んで発射する光線技。発動時には、ストリウム光線やギンガクロスシュートと同様、大地とエックスが技名を叫ぶ。また、発射前に両腕を左へ振りかぶりながら左脚で踏ん張る動作があり、その際に足の裏から周囲の地面や建造物、空中にエネルギーの余波が放射されるのが特徴。
この光線は、相手に命中すると凄まじい規模の爆発を引き起こすものの、怪獣を死亡させることなくデータ化してスパークドールズに圧縮するという変わった効力を持っている。ただ、エックスはスパークドールズについて「人形だぞ?生きていると言えるのか?」と発言した事があるため、本人は少なくとも怪獣を死亡させない技とは認識していなかったようだ。
如何なる原理が働いているのかは現在も研究中のようだが、Xioの解析により、光線に含まれている何らかの粒子の作用によるものではないかという仮説が出されている。また、一部のファンの間では、かつて『ウルトラマンギンガ』でダークルギエルが悪用した能力を彷彿とさせるという声もあるが、関連性は不明。
ただし、エクシードX変身中やアーマー装着中は発動することができない(アーマーの場合はゴモラ振動波やエレキング電撃波といった代わりの技もあるが)という欠点があり、この技を使う際には通常形態に戻る必要がある。
これは、「パワーアップ形態が登場すると基本形態が登場しなくなる」という問題を是正するために、本作の監督の一人である坂本浩一氏が新たに導入した設定である。
そのためか本編では横にすっ飛びながら発射したり、エクシードX解除後空中で側転しつつ落下しながら発射したりと様々な使用法がある。足裏からのエネルギー放射に関しても道路のアスファルトを抉ったり十字路全体を発光させたりと凝った演出が為されており、監督間では最もカッコいいザナディウム光線の演出方法を競う「ザナディウム大喜利」が開催されていたともいう。
ちなみに、怪獣以外にも効果があるのかは不明(一度キングジョーに対して放ったことはあるが、分離されて躱されてしまい、命中しなかった)。また、怪獣であってもダークサンダーエナジーで強化された怪獣やザイゴーグに発射した際は(後者はダメージは与えていたものの)全く通用しなかった。
光線が地面を削る描写や上述の爆発の件から、ザナディウム光線自体には物理破壊能力はあると思われる(実際にどう見ても共存できなさそうな相手にも放とうとすることもある)。
余談
腕をXの字型に組んで発射する光線は、ウルトラマンネオスのマグニウム光線以来(もしくはウルトラマンナイスのミレニアムクロス以来)となる。
さらに主人公ウルトラマンが使うオリジナル光線技ではウルトラマンコスモス以来の「~光線」と付く技であり、怪獣保護前提の必殺技がメインなのもコスモス・エクリプスモード以来である(メイン必殺技ではないが、前年のギンガもギンガコンフォートという怪獣沈静化のための技を使っていた。怪獣保護ブームだろうか。また敵も含めればウルトラマンベリアルのデスシウム光線がある)。
名前の由来は理想郷を意味する「Xanadu」と運命を意味する「Doom」を足した「ザナドゥーム光線」という初期名に、スペシウム光線の由来となった「~イウム」を足したもの。
大空大地役の高橋健介氏は怪獣との共存を目指す大地が怪獣と戦う事に疑問を抱き、メイン監督の田口清隆氏と2時間話し合った結果、ザナディウム光線は凶暴化したライオンを鎮めるための麻酔銃という結論を出している。
関連項目
スパイラルバレード - 後輩の必殺技。同一の技で様々な演出を見せており、その使い方が大喜利のように話題になる点で共通する。ただしこちらは「完全に仕留める」形で敵を無力化するために使用される場合が多い。
タイムロボα/タイムロボシャドウα(未来戦隊タイムレンジャー):こちらはターゲット保護を目的とした必殺技を持つ戦隊ロボ
タロ(トレーナー) - 体の前で両腕をクロスさせながら「そういうのよくないと思います!」と言うシーンがあるため、よくネタにされる。