※注意
本記事は各作品の本編におけるネタバレを多大に含みます。
閲覧の際はその点を重々留意し、自己責任を覚悟の上で閲覧して下さい。
概要
ウルトラシリーズに登場する数多のウルトラ怪獣の中でも、一際優れた能力を以てウルトラ戦士を苦戦させる程の実力を持った者を指す。
具体的な詳細については最強怪獣の記事を参照。
最強怪獣の記事の肥大化を防ぐためにも、有力候補ではあるが議論の余地がある者や、番外扱いの者はこちらに記載している。
有力候補
最強議論において、しばしば名前が挙げられる予備メンバー。
最強認定されている面子に比べると若干ランクは劣るものの、ファンから「強豪」と認定されている。
中には基礎スペックや能力自体は間違いなく最強クラスだが、再登場の機会に恵まれない等の知名度の低さから、候補に留まっている怪獣もいる。
候補の数が多くなったことから、どの怪獣がどれくらい強いか分からない、読みにくいといった難点もあると思われるため、幾つかのケースに分けて紹介する(ケース分けについては随時の編集のご協力をお願いします)。
①一時的にウルトラマンの命を奪うor戦闘不能にまで至らしめたケース
後に復活したとは言え、ウルトラ戦士の命を奪った、あるいは(すぐには戦線復帰できないレベルの)完全なる戦闘不能状態にした上で勝利するという、強敵としてまさに最高ランクの実績を持つ猛者たち。
無論、純粋な自力のみで勝利したわけではない者もいるが、当時のヒーローを応援していた視聴者たちに強いトラウマを植え付けたことから、「最強の敵」と評価されることも少なくない。
自称「如何なる戦いにも負けたことのない無敵のガッツ星人」。
そう豪語するだけの知能と分析力を持つ策略家であり、セブンの能力・戦闘データを徹底的に調べ上げたことでセブンを一度倒し、磔状態にした(なお、『セブン』の怪獣・宇宙人の中では初めてセブンが完全敗北を喫した宇宙人であり、実質ゼットンに次いで歴史上2番目にウルトラ戦士を倒したウルトラ怪獣となる)。
しかも、この手のタイプは頭脳明晰な一方で戦闘力が低い者も多い中、ガッツ星人は分身能力、テレポート、透明化といった特殊能力に加え、手から放つ怪光線、目から放つ捕縛光線「ビームバインド」といった具合に、戦闘面でも優秀である。
しかしウルトラ警備隊の活躍によりセブンが復活するや否や、一転してパニック状態に陥り、何の反撃もできないまま宇宙船ごと爆破された呆気ない末路により、現状候補止まりとなる。
ブラック星人配下の雪女怪獣。
口や両手から冷凍ガス「凍結スノーフリーザー」を放出し、人間はおろかウルトラマンでさえカチンカチンに凍らせてしまう。
また怪力の持ち主で、氷漬けにしたジャックの体をバラバラに砕いてしまった。
最終的にウルトラブレスレットの力で復活したジャックによって倒されたが、ウルトラブレスレット入手前に地球に来ていれば完勝していたとも言え、さらに一度はウルトラマンをバラバラにして倒した実績とインパクトから一躍有名となった。
ステゴロでの戦闘ではエースが押していたが、ファイヤー星人が持っていた炎の剣を手に入れると形勢逆転。炎の剣でメタリウム光線を吸収した挙句、エースの胸を炎の剣で貫いて倒し、そのまま変身解除させる程のダメージを与えた。
思わぬ逆転劇でエースと地球を一気に窮地に陥れ、セブンの助太刀とTACのシルバーシャークがなければ危なかっただろう。
ただし、序盤の戦いぶりや最期の倒され方から、「エースに勝てたのは炎の剣のおかげ」「ほとんど武器頼り」という声も少なくない。
その名の通り、閻魔大王をモチーフとした怪獣。
鋼鉄の鎧を身に纏い、岩をも切断する刀、タロウのストリウム光線をも無効化する盾で武装している。中でも刀の切れ味は凄まじく、地球上で斬れないものはないとまで言われており、なんとサブタイトル通りにタロウの首を文字通りすっ飛ばしてしまった。
しかし最終的には地蔵の力で動きを封じられ、同じく地蔵の力で蘇ったタロウのウルトラ念力で逆に自分の首を飛ばされ、残った胴体はストリウム光線で爆破された。
なお、タロウが首を跳ねられたのは、エンマーゴを油断させるための作戦だったことがナレーションで語られている。これは自身の持つウルトラ心臓によって自爆しても生き返られるタロウだからこそ編み出せた作戦とも言え、もしもタロウ以外が相手をしていた場合、少なくとも無傷での勝利は難しかったかもしれない。
- ドロボン(ウルトラマンタロウ)
他人から強奪したものを使って生計を立てる、別名「泥棒怪獣」。
あまりにも安直過ぎるネーミングの怪獣だが、これまで現れた怪獣の中で最もエネルギー量が高いとされ、実際に宇宙空間で交戦したジャックを返り討ちにし、人質を取っていたとは言えタロウを苦戦させ、打つ手なしと言わんばかりに撤退させる等、かなりの実力者である。
強力なパワーと悪知恵の働く狡賢さを併せ持つ等、この時点で厄介な敵だが、さらに劇中ではなんとジャックのカラータイマーを奪い、それを自分の胸に装着することで、そのエネルギーを我が物としてしまった(逆にカラータイマーを奪われエネルギーを失ったジャックは、空気の抜けた風船のように萎んでしまった)。
しかし、ジャックの力を上乗せしたパワーでタロウを追い詰めたものの、最終的に3分間のエネルギーの縛りという弱点を見落としていたがために敗北することとなった。
結果的に倒されたものの、もしもウルトラ兄弟の中で特に戦闘力が高いとされるタロウのカラータイマーを奪っていれば、ますます手の付けられない強敵になっていたことは想像に難くない。
兄弟による合体技の「ギラススピン」の前にセブンは手も足も出せず、レオも過酷な特訓の末に三戦目でようやく攻略に至った。
マグマ星人と共にレオの故郷である獅子座L77星を滅ぼしただけでなく、黒潮島を津波で水没させ、東京も壊滅寸前まで追い込むという、ウルトラシリーズ初回としては未曾有とも言える程の甚大な被害を出した。また、セブンとの戦いで彼の足をへし折って負傷させており、『レオ』本編でセブンが戦えなくなる原因を作った。一話怪獣でありながら、ここまで大きな役割を果たしたのは非常に珍しい。
宇宙生命体スヒュームによって操られる宇宙海獣。
高熱と冷気の両方の特性を持ち、目が赤く光った時は火球を、目が青く光った時は冷却ガスを口から放つ。火球は成層圏の標的を地表から狙撃できる程の射程を誇り、一方の冷却ガスはダイナを一瞬で氷漬けにしてしまう程強力。
防御力も高く、ガッツイーグルの爆撃はおろかダイナの攻撃すらまるで寄せ付けなかった。
劇中で初めてダイナを戦闘不能にするまで追い詰めた強敵であり、それ故に『ダイナ』の登場怪獣の中でも人気と知名度が高く、現在も映像作品への再登場を熱望するファンは多い。
破滅招来体が送り込んだ破滅魔人。
主な武器は手の甲から放つ光弾と鋭い爪であり、ウルトラマンの胸に爪を翳してエネルギーを吸収し、ライフゲージを斬り裂いて破壊すると同時に、吸収したエネルギーを握り潰して霧散させるという必殺技も使用できる。
さらに、胸の十字部分を展開して敵が発射した光線を内部の結晶体で吸収し、倍以上の威力に変換して跳ね返す能力も有する。
破滅招来体の手先の中ではかなりの強者で、1度目の戦闘ではアグルのライフゲージを破壊して消滅に追いやり、2度目の戦闘ではガイアのフォトンエッジを跳ね返して圧倒し、アグル同様に消滅寸前にまで追い詰める程の強さを見せ付けた。
エリダヌス座宇宙を荒らし回る宇宙ストリートファイター。
トーテムポールのような体に三兄弟の人格を有しており、長兄は腕の盾から作り出すブーメランの投擲、次兄は軽快なフットワークを生かした格闘術、末弟は敵を捕縛したり、攻撃を撃ち返せる念動力と、タイプチェンジの如く分野の異なる能力や武器を使い分けることができる。
三兄弟の額のランプが三つ同時に点灯した状態で放つ金色の光線「ゴールジャシュラー」は、命中した相手を黄金像に変えてしまう最強の必殺技であり、ジャシュラインはこれで倒した相手を黄金像にしてコレクションしている。
コミカルな見た目や言動とは裏腹に、実績自体はまさしく実力者のそれであり、メビウスも一度は黄金像に変えられ、ウルトラの父の助太刀がなければ勝てなかった程の強豪である。
- グローザム(ウルトラマンメビウス)
傲岸不遜な性格と突出した戦闘能力を併せ持つ、四天王屈指の実力者にして武闘派。
ウルトラ戦士にとって大の弱点である冷気属性の使い手で、超低温の吐息「ヘルフローズンブレス」(下記のインペライザーを倒したメビュームバーストをもかき消すレベル)や、伸縮自在の刀剣「グローザムブレード」等、攻撃手段は距離を選ばない。
光線や武器で体がどんなに破損しても即座に再生するという厄介な特性を持ち、メビウスやセブンの必殺技でも仕留め切れない不死身の体を持つ。初戦ではこの特性と冷気によってメビウスを終始圧倒し、最終的に氷漬けにして完勝した。
その後、体が完全にバラバラになった状態でGUYSのマクスウェル・トルネードを浴びてようやく死亡したかに思われたが、その後も『超銀河大戦』、『大怪獣バトルNEO』、『ゴーストリバース』と何度も復活を果たしているしつこさを誇る。M78スペースの宇宙人でこれを超えるしつこさを持つのはヤプールぐらいであり、当人の実力の高さも相まって厄介なことこの上ない。
この時点でも充分強いのに、まだ強化形態を有しているという優遇っぷりである。
最強怪獣の記事で殿堂入りを果たしているヒッポリト星人の同族。
ティガとも互角の飛行能力に、胸の発光体から放つビーム「ブレストクラッシャー」、火炎弾「ヒッポリト・ファイヤーボム」といった、初代とは異なる多彩な武器を持つ。
また初代同様、相手を「ヒッポリトカプセル」に閉じ込めてブロンズ像に変える能力も持っており、劇中ではメビウスを罠に嵌めてカプセルに閉じ込め、ブロンズ像に変えてしまった。
強化改造を施した怪獣たちを操ることも可能で、メビウスを倒して自らの力を誇示し、ウルトラマンの存在しない並行世界の侵略を企てた。
「石化魔獣」の別名の通り、石化能力を持つ恐るべき宇宙怪獣。
口の中にある目から相手を石に変えてしまう「石化光線」を放ち、当たったものを全て石に変えて無力化させる他、そこからエネルギーを奪い取る芸当も可能。この能力を活かして惑星ゴールドを滅ぼした他、過去には地球の古代文明を石化させて滅ぼし、海の底に沈めたともされている。
一方、その口の中にある目こそがガーゴルゴンの最大の弱点でもあり、目を潰されでもして負傷してしまうと、それまで石化した相手があっさり復活してしまう。ただし、ガーゴルゴンは強靭な再生能力も有しており、一度潰されても僅かな時間で目を再生することは容易。
両肩の蛇のような顔からは稲妻状の破壊光線を発射する他、敵に噛み付くことも可能。
知能も非常に高く、特殊な高周波を使ってXioに対してメッセージを送り付けている。
明確な弱点が判明しているとは言え、一つでも対処法を間違えれば手の付けようのない最悪の魔獣ともなり得る存在である。
エックスも格の違いを実感した程であり、後年の作品に登場した際もウルトラマンたちを度々苦しめている。
- ツルギデマーガ(ウルトラマンX)
宇宙から降り注いだダークサンダーエナジーによって強化・凶暴化させられたデマーガ。
背中に1対、両腕に1対の計4本の剣のような刃が生えており、腕の刃で敵を斬り付ける新たな攻撃技を取得。強化前同様、口から「熔鉄熱線」も放つが、威力は段違いとなっている。
防御力も上がっており、同じくダークサンダーエナジーを浴びて弱体化していたとは言え、エックスのザナディウム光線の直撃にも耐える程の強固な皮膚に進化している。
強化後はエックスを圧倒し、前述のようにザナディウム光線も効かず、さらにエックスはダークサンダーエナジーの影響により肉体が分解されつつあったため、大地とのユナイトを解いたエックスをそのまま攻撃して消滅させた。
しかし大地の奮闘により復活したエックスとの再戦では、エクシードXへとパワーアップしたエックスに形勢逆転され、エクシードエクスラッシュによりダークサンダーエナジーを浄化されて元のデマーガに戻された後、ザナディウム光線によってスパークドールズへと圧縮された。
その後、ザイゴーグの棘から生み出された閻魔分身獣としても再登場。5体がそれぞれ世界各地で大暴れし、五大ウルトラマンと激闘を繰り広げた。
宇宙魔女賊ムルナウが操る奇機械怪獣。
右腕のアームから発射する「ジュエリックブレーズ」は、生物はおろか有機物・無機物問わずあらゆるものを宝石に変えてしまう効果を持っており、劇中ではエックスをインナースペース内の大地ごと宝石に変えてしまった。
さらにガピヤ星人サデスとの合体により放つ「デアボリックキャノン」の威力も凄まじく、(長時間の戦闘で疲弊していたとは言え)オーブトリニティが張ったバリアを一撃で突き破り、カラータイマーが点滅するまで追い込んだ程。
…尤も、上述のジュエリックブレーズやサデスとの連携ばかりに目が行きがちだが、全身に装備された無数の砲門やハッチからのミサイル、ビーム等の無制限射撃も十分強力であり、後の作品で再登場した時は、ジュエリックブレーズ等を使わずとも絶大火力の弾幕のみでウルトラ戦士を苦戦させている。
防御力も中々に高く、オーブやエックスの攻撃に若干怯みはするものの、終盤まで大したダメージを負った様子はなかった。
②一対一(稀に一対二)ではあるが、最強形態のウルトラマンや最強クラスの実力者と互角に戦ったor追い詰めたケース
平成以降のシリーズでタイプチェンジを行えるヒーローの中には「最強形態」と呼ばれる姿があり、その姿に変身すると当時最強だった強敵を倒すことでその強さを見せ付けてくれる。
そんな最強形態持ちのヒーローや、基本形態の時点で既に最強クラスの力を持つヒーローと互角に渡り合い、時には圧倒した怪獣たちを示す。
グア軍団の大幹部であるモルド、ギナ、ジュダの3人の魂が合体して誕生した怪物にして、軍団の首領格。
宇宙嵐を起こし、相手に多大なる被害を与えることの出来る「ストーム攻撃」、目潰し攻撃「サンダースパーク」といった多彩な技に加え、相手の力を3分の1以下にして自分に有利な状況にしてしまう亜空間「グアの世界」を作り出すことも可能。
グランテクターを身に着け、何十倍にもパワーアップしたアンドロメロスと戦った。
後にリメイクキャラクターとして、後述するグア・スペクターも登場し、新世代ヒーローズの最強形態たちを相手に無双。その強さと、かつてこれを倒したメロスの凄まじさを視聴者に知らしめる形となった。
『超闘士激伝』のOVA版に登場した、本作の世界における彗星ツイフォンの正体。
星の中心部に寄生し、自らが移動するための彗星にすることで宇宙を飛び回り、何万年もの時間の中で破壊と殺戮を繰り返してきた。そして、破壊と殺戮を行う理由に関しては「何故はない、それが俺だ」と、自分がそういう生物であるからだと端的に述べており、何の感情もなく命を奪える残忍な本能も併せ持つ。
この世界に登場する敵キャラクターの中でも最上級の強さを誇り、その肉体は(この世界におけるウルトラマンたちの強化形態で、超大型の天体すら容易く破壊できる力を持つとされる)超闘士たちの攻撃すら容易く防ぎ、エネルギーを吸収して無限に強くなることが可能で、作中の最強キャラクターであるウルトラマンやタロウ、メフィラス大魔王をも赤子の腕を捻るように倒してしまった。後に復活したとは言え、メフィラス大魔王やウルトラマンといった強者すら敗北する姿は、彼らの力を知る者たちに絶望を与えた。
改造前の時点でコロナモード最高火力のネイバスター光線を防ぐ程の防御力を持っていたが、改造後は途中から円盤とのタッグとは言え、コスモスのTVシリーズ最強戦力であるエクリプスモードに初めてダメージを与え、戦闘不能寸前に追い込むという、『コスモス』登場怪獣の中でも上位に位置する程の、明らかに強過ぎる戦績を残している。
防御力だけを比較しても、遊星ジュランを含めた数々の星々を死の星に変えたスコーピスや、デラシオンの尖兵として活動するグローカーシリーズ等の硬い装甲を持つ連中でさえもここまで硬くはなかったと言えば、その恐ろしさがご理解頂けるだろう。
- カオスウルトラマンカラミティ(ウルトラマンコスモス)
カオスヘッダーが、コスモスの能力を分析・コピーして実体化したカオスウルトラマンの、さらなる強化形態。
カオスウルトラマンの時点でコロナモードのコスモスと同等レベルだったのだが、このカラミティはコロナモードどころか、コスモスの最強形態・エクリプスモードをも完全に上回る戦闘力を誇る。実際のところ、コスモスは劇中で4回カラミティと戦ってはいるが、独力で勝てたことは一度もない。その強さは最早、本編のラスボスよりもカラミティの強さの方が印象に残ったファンもいる程である。
コスモスをコピーした上でカオスヘッダーの力で強化されているため、全ての能力がコスモスを上回っており、カラータイマーが点滅しない点を考慮すると、実質完全上位互換と言っても過言ではない。
- ヘルズキング改(ウルトラマンコスモス)
ベリル星人の侵略兵器・ヘルズキングの残骸を統合防衛軍が回収し、対カオスヘッダー用兵器として改造したもの。
改造前の唯一の弱点であった喉部分の装甲は、コロナモードのネイバスター光線をも耐え切る程に補強がされている。
両手からはソアッグ鉱石のエネルギーを利用した「ソアッグビーム」を放ち、物質を原子レベルにまで分解・消滅させ、山一つをも吹き飛ばしてしまう程の威力を持つ。
カオスヘッダーへの対抗手段として「人類の希望」となるはずだったが、ベリル星人が仕込んでいたセキュリティプログラムによって暴走。コスモス・コロナモードを圧倒し、エクリプスモードすらもダウンさせる程の強さを持つ、「禁断の兵器」と化してしまった。
- カオスダークネス(ウルトラマンコスモス)
『コスモス』TV本編のラスボスで、全てのカオスヘッダーが集合して誕生した、最強にして最後の実体カオスヘッダー。
過去に登場した実体カオスヘッダーを上回る最強クラスの力を誇り、強力な破壊光線や念動力を扱うだけでなく、相手の攻撃を完全に無力化するバリアや、弱点だったソアッグ鉱石やカオスキメラに対する強い抵抗力をも有する等、攻守共に全く隙を持たない。
その実力によりコスモスを力で圧倒するが、対するコスモスはカオスヘッダーの“心”に訴えかけたことで、最終的に倒すのではなく浄化して和解するという奇跡の結末を迎えた。
怪獣兵器スコーピスを大量に生み出して操り、幾多の星を滅ぼしてきた邪悪な生命体。
敵を拘束する念動波「ハードキネシス」や、口から発射する火球「ギガレントラッシュ」、腕を変形させた巨大な鎌「ダークローベル」等複数の武器を持つ他、背中の突起から暗雲を放出して周囲を暗闇に包み込む能力も有している。この暗雲は触れた物体を一瞬にして霧散・崩壊させてしまう程強力なもので、さらにはこれで相手の視界を奪い、暗闇の中から攻撃する戦法も得意とする。
劇中では終始コスモスとジャスティスを圧倒し、劇場版のボスに相応しい強さを見せた。
スペースリセッターの母艦であるグローカーマザーが変形する、グローカーシリーズの第3形態。
両腕の鋭い爪「ビショップクロー」、加速して爪で殴る「ローリングクロー」、爪から放つ光弾「ジルサデスビーム」、額から発射する光弾「ブレアビーム」、背中のバーニアを使った高速移動からの体当たり「バーニアダッシュ」等、攻撃力の高い技や武装を複数持つ。
上記のサンドロスがエクリプスモードのコスモスとスタンダードモードのジャスティスの二人と渡り合ったのに対し、こちらはそれらの上位形態であるフューチャーモードのコスモスとクラッシャーモードのジャスティスを苦戦させており、総合的な強さはサンドロス以上とも言える。
アナザースペースにてウルティメイトフォースゼロに敗れたベリアルの魂が、怪獣墓場に流れ着いた際にアーマードダークネスに憑依した姿。
ゼロとの戦闘では、当時のウルティメイトゼロとも正面から渡り合う程の凄まじい力を見せ付けた。
しかし、このカイザーダークネスの存在は本当の悪夢の始まりに過ぎず、ベリアルにとって最強最悪の力を手に入れるための前座に過ぎなかった。
宇宙の帝王ジュダが、ヤプールの手で強化されて復活した姿。
愛剣「バットキャリバー」による剣戟を得意とする。
ヤプールが集めたビクトリウム・コアのエネルギーと怨念の力が上乗せされたことで凄まじい強さを誇り、自身が召喚したスーパーグランドキング・スペクターも後述の通り圧倒的な強さを見せたが、自身もウルトラマンビクトリーナイトと互角以上に戦い抜く等、帝王の名に相応しい、格の違う実力を持つ。
最終的にはビクトリウム・コアのバフを受けたビクトリーナイトに敗北したが、後述する通りこの戦いはまだ始まりに過ぎず…。
ゼットン星人マドックが、オーブのデータを元に育成したハイパーゼットンの亜種。
両腕がギガントのギガンティスクローのような鎌になっており、イマーゴ同様の機動力に加え、暗黒火球やテレポート、(劇中未使用だが)バリアも使用可能としている。
初めてオーブと戦った時は、スペリオン光輪を腕の鎌で巧みに捌き、初変身したハリケーンスラッシュとも互角に戦える程のスピード戦を繰り広げたが、決定打は与えられずに敗北してしまった。
しかし後にハイパーゼットンデスサイス(リザーバー)としてオーブと再戦した時は、マドックの策略も合わさってオーブオリジンをカラータイマーを点滅させるまで追い詰めた。
二戦共、初代ハイパーゼットン程の超強敵とは言えなかったものの、かつてのイマーゴとギガントの一部の能力を併せ持つ強力なゼットンの一個体と言える。同時にこれを単独で育て上げたマドックもまた、ゼットンのブリーダーとしてかなりの才能を持つと思われる。
- 紅蓮騎(ウルトラマンオーブ)
かつて戦国時代に活躍した武将の亡霊。想い石に封印されていたが、結婚する友人に対するナオミの嫉妬心が原因で復活してしまう。
『コスモス』に登場した戀鬼のオマージュキャラクターだが、その戦闘力の高さは『コスモス』の戀鬼を遥かに上回る。
ナオミの嫉妬心に反応して暴走する紅蓮騎を止めるべく現れたオーブと戦うが、ハリケーンスラッシュのトライデントスラッシュによる高速連続斬撃を全て躱すという驚きの反射神経を見せ付け、逆に素手で圧倒。さらに、本来の武器であるオーブカリバーで対抗するべくオーブオリジンになった後も苛烈な剣術で苦戦させ、口から吐き出した妖気を纏った刀による攻撃で追い詰めてしまう。
最終的にナオミの説得で戦意を失い、オーブに介錯されて成仏したが、オーブ本来の姿であるオーブオリジンすら圧倒する姿は、視聴者に大きな衝撃を与えた。
- ガピヤ星人サデス(劇場版ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!)
宇宙魔女賊ムルナウの用心棒を務める奇機械宇宙人。
常にハイテンションなどこか憎めない性格だが、コミカル要素の強いキャラクターとは相反して実力は非常に高い。
純粋な格闘能力でオーブのバーンマイトやハリケーンスラッシュと互角以上に立ち振る舞い、生涯現役の戦士であるセブンにもある程度食らい付く程。
必殺パンチ「ギャラクティカ・サデスファクション」の威力は強烈の一言であり、(不意打ちとは言え)あのサンダーブレスターをも一撃で変身解除に追い込んだ。
しかも、体をバラバラにされても何の前触れも突拍子もなく自己再生する出鱈目な再生能力まで有しており、本人が満足するまで決して戦うことを止めない狂戦士である。
レイブラッド星人の遺伝子を受け継ぐ、レイオニクスの末裔と思われる宇宙人。
死んだ怪獣を蘇らせる能力を持つネクロマンサーのような存在で、ギガバトルナイザー抜きでも複数の怪獣を一度に復活させるのみならず、ボスクラスの強豪怪獣をも難なく復活させることが可能。さらに、蘇らせた怪獣たちは既に死んでいるが故にダメージを受けない他、集団でかかればゼロやオーブのような歴戦の勇士すら苦戦させる等、非常に厄介。
これだけでも充分難敵だが、当のレイバトス自身も新世代ヒーローズの強化形態とも渡り合える程高い格闘能力を持つ上、ウルトラ戦士の必殺技が直撃しても即座に再生できる不死身の再生能力を有している。そのため、完全に倒すには体の再生が追い付く前に攻撃を叩き込むしかない。
ベリアル軍の配下だった帝国機兵レギオノイドの一体をダダが回収し、強化改造を施したロボット。
見た目はレギオノイドの両腕を普通の5本指の手形にし、デザインをダダのものに変えたというネタ要素が強いが、その戦闘力はオリジナルのレギオノイドとは比較にならない程高い。
オリジナルのレギオノイドがゼロやウルティメイトフォースゼロに集団で挑んでも呆気なく全滅に追い込まれていたのに対し、この機体は(負傷によりパワーダウンしていたとは言え)ゼロビヨンドが驚愕する程のパワーを見せ付け、宇宙空間でもミサイルとスラッガーの撃ち合いで渡り合った末、ゼロビヨンドを時間切れに追い込んで倒すという出鱈目な強さを見せ付けた。
最終的にザイゴーグに圧倒された末に倒されるものの、雑兵に過ぎなかったレギオノイドの下剋上ぶりに驚いた視聴者は多いことだろう。
- キングギャラクトロン(ウルトラマンジード)
ストルム星人・伏井出ケイが、キングジョーとギャラクトロンの怪獣カプセルでフュージョンライズすることで変身するベリアル融合獣。強豪ロボット怪獣2体の力を併せ持つことから、ペダニウムゼットンにも負けず劣らずの高い戦闘力を誇る。
能力として、キングジョーのペダニウムランチャーの数倍の威力があるとされる「ペダニウムハードランチャー」や、ギャラクトロンの魔法陣から鋼の拳を連続で放つ「ペダニウムパンチング」、ギャラクトロン由来の強固なバリア等がある。
劇中ではゼロとジードの二人を相手に互角に渡り合い、ケイがストルム器官による強化をしてからはロイヤルメガマスターのジードとゼロビヨンドの二人がかりでも止められない程のパワーを見せ付けた。最終的には、ロイヤルメガマスターの87フラッシャーとゼロビヨンドのツインギガブレイクという、二大ウルトラマンの大技の連発でようやく撃破できた。
グルジオボーンが進化の末に辿り着いた最強戦闘形態。
グルジオキングより機動性が若干落ちてはいるものの、その弱点を補って余りある程に攻撃力が上昇している。両肩と胸の砲塔から放つ「エルガトリオキャノン」が最大の必殺技。
劇中ではウルトラマンルーブのルーブボルテックバスターの直撃を受けても自身の装甲でこれを耐え抜いたばかりか、逆にエルガトリオキャノンでバリアを破った上、カラータイマーが青の状態のルーブを一撃で変身解除に追い込む程の力を見せ付けた。
その後はすぐさまラスボスであるルーゴサイトとの戦いに物語が進行し、以降はウルトラマンと戦わなかったため、ウルトラマンに勝ち越したまま物語から退場した強豪怪獣という世にも珍しい立ち位置に収まった。
ウルトラマントレギアが地球に呼び寄せた怪獣で、「姿を見たものは必ず死ぬ」とされる好戦的な雷撃獣神。
ひょうきんな見た目ではあるが、純粋なパワー勝負においては歴代の怪力特化戦士の中でもトップクラスの力を誇るタイタスを真っ向から圧倒し、彼の強靭な肉体にすら大きなダメージを与えた。
それどころか、タイガの最強形態であるトライストリウムとも短時間とは言え互角に渡り合う等、トレギアの想像をも上回る程の、神の異名に恥じない高い実力を披露した。
- ギーストロン(ウルトラマンタイガ)
タイガの守る地球・パラレルアースに大昔から存在し、自らと対をなす海の化身・タッコングに永らく封印されていた「大地の化身」。
トライスクワッド3人を翻弄したタッコングやトライストリウムと互角以上に渡り合えるパワーの他に、角から放つビームや両腕の爪から放つ巨大なカッター光線という切断特化の武器を持っているが、中でも強力なのは地上のマグマを活性化させる電磁波「ギーストロン大振波」による超大規模な殲滅攻撃。劇中では未遂に終わったものの、もしも発動していれば地上全てがマグマに覆われ、地上の生物は全滅し、文明も完全に壊滅していたと思われる。
ペギラ、シーモンス・シーゴラス夫妻、バリケーン、ギラス兄弟等、猛吹雪や津波、竜巻等の天災を引き起こす規格外の怪獣はこれまでにも存在したが、一度発動すれば確実に地上の生物を全て滅ぼせるレベルの災害を引き起こせるギーストロンは頭一つ飛び抜けており、流石は大地の化身と言ったところである。
そして、若い頃にこのギーストロンと何度も戦い、老いてもなお渡り合った本作のタッコングもまた、歴代最強格に値する実力と言えるだろう。
- ニセウルトラマンベリアル(ウルトラマンタイガ)
チブル星人マブゼがベリアル因子を使って生み出した、その名の通りウルトラマンベリアルの偽物。
偽物とは言え本物と遜色ない程の戦闘力を持っており、デスシウム光線のような本物のベリアルと同じ技を使うことができる他、「デス光輪」というオリジナル技まで持っている。
知性を持たないという設定だが、本物のように言葉を話せないだけで戦闘中の学習能力そのものは高く、タイガ、タイタス、フーマの3人を悉く圧倒した挙げ句、タイガ・フォトンアースすらもフルボッコにし、トライストリウムとも互角以上に戦っていた。
ウルトラマンゼロの助けがなければ危なかった程の強敵であり、本来ならば一話完結のラスボスの前座で出てきて良い相手ではない。
セレブロが創造した、文明自滅ゲームのラスボスたる「死と破壊の王」。
コアパーツは後述する特空機・ウルトロイドゼロであり、この時点でも十分戦闘力が高いのだが、このデストルドスの強さはもはやウルトロイドゼロとは比較にすらならない。ゼットのベータスマッシュでも全く歯が立たない超パワーと、ガンマフューチャーによるガンマイリュージョンの攻撃(TDスペシャル+フォトンストリーム)をも無効化するタフネスぶりに加え、口から放つ破壊光線「デストルドブレス」、全身から放つ電撃「デストルドサンダーブラスト」、両腕の鎌から放つ斬撃「デストルドリーパー」、目から放つ対空砲「デストルドファランクス」、誘導弾として放つ全身のトゲ「デストルドヘルファイヤ」等々、全身を殺傷能力の高い武器で固めており、一切隙を持たない。ウルトロイドゼロの必殺技であるD4レイがさらに強化された「デストルドD4レイ」に至っては、なんと(若干のチャージは必要だが)短時間の間に連射が可能というとんでもない性能になっている。しかも、ウルトロイドゼロ最大の欠陥であった「発射時のパイロットへの負荷」も、皮肉なことに怪獣化したおかげで欠点がほぼ完全にカバーされている。おまけにセレブロ自身が一体化した際は、胸のD4レイ発射口を破壊されても何度でも復元できる肉体再生能力まで得る始末。
これ程の強さを持つにもかかわらず、構成パーツとなる怪獣はセレブロが各地でテキトーに手に入れた怪獣であるため、従来の合体怪獣のように怪獣の優れた点を特に併せ持っているというわけでもない点が恐ろしい(まともに強豪と言えるのがバードンぐらいである)。尤も、合体元の怪獣たちの能力を使えたら使えたで、バードンの猛毒、サタンビートルやマジャバの毒ガス、ダンカンの催眠術等、明らかに激ヤバ過ぎる能力の塊となるため、それらを使えなかったのはゼットやストレイジにとっても不幸中の幸いだったと言える。
「宇宙恐魔人」の異名を持つ、全てのゼットンの頂点に君臨する人工生命体。バット星人が創造した、「心を持ったゼットン」とも称するべき存在である。
他のゼットンを操る能力を有し、大元であるゼットを倒さない限り無尽蔵にゼットンを増やすことまで可能という、全てのゼットンの頂点に立つに相応しい力を持つ。
本人の戦闘力も高く、ステージショー等ではスーパーグランドキングを瞬殺し、パンチの一撃で初代ウルトラマンを粒子状に分解して消滅させる程の強さを発揮していた。
元々はライブステージ初出のキャラクターだが、後に映像作品への出演を果たした時も、数多のゼットンを率いてウルトラリーグの戦士たちと大乱戦を繰り広げ、事実上のラスボスを務め上げた。
歌舞伎役者と鎧武者を彷彿とさせる外見のロボット怪獣。
一見ふざけたようなその外見からは想像も付かないが、戦闘力は非常に高く、単独でトリガーの最強形態であるグリッタートリガーエタニティを敗北寸前まで追い込んだ。救援にやって来たナースデッセイ号との連携によりようやく倒すことができた強豪で、トリガーだけでは危なかったかもしれない。
見た目だけで判断すると痛い目を見るパターンの一例と言える。
ネクロマス社が開発した「ダムドキシン」が、複数の怪獣の細胞と融合・暴走して誕生した妖骸魔獣。映画の予告では「最強最悪の敵」と大々的に謳われていたが、実際その異名に違わぬ高い実力を誇る。
口や腹部から強力な破壊光線を放つことができ、その火力はブレーザーやアースガロンを軽々と吹き飛ばす程。また、状況に応じて体から生えている突起を腕に装着し、剣や鎌、巨大な爪に変化させて近接武器のように扱う等、格闘能力も高い。
体内のダムドキシンに由来する強靭な再生能力も有しており、たとえ腕を切断されても即座に再生が可能のみならず、爆散してもその残骸がさらなる脅威を生み出す等、まさに「不死身の大怪獣」と呼ぶに相応しいスペックとなっている。
唯一の対抗手段である「アンチダムドキシン」がなければ対処困難な怪獣であり、その不死身の肉体と、交戦したブレーザーとアースガロンが最強形態かつほぼ万全の状態だったことを考慮すると、TV本編ラスボスのヴァラロンと同等かそれ以上の強敵とも見て取れる。
③単独で複数人(3人以上)の相手と戦ったor圧倒したケース
所謂逆ウルトラリンチのパターン。
歴戦のウルトラマンや最強形態のウルトラマン複数人を同時に相手取り、時には互角に渡り合い、時には圧倒した猛者たちを示す。
- スーパーグランドキング・スペクター(ウルトラファイトビクトリー)
ジュダ・スペクターが生み出した、グランドキングの派生種であるスーパーグランドキングのさらなる強化個体。
エースのバーチカルギロチン、レオとアストラのダブルキックをも押し返す破壊光線を腹から放ち、ギンガビクトリーを一撃で沈め、ギンガとビクトリーに戻してしまう程の凄まじい戦闘力を持っている。防御力も高く、弱体化するまでは「ジュダを倒さなければコイツは倒せない」とエースに言わしめた。
最終的にビクトリーに応えたビクトリウム・コアのエネルギーを受けて一気に弱体化したところを、ギンガクロスシュート、ウルトラダブルフラッシャー、メタリウム光線の一斉攻撃でようやく撃破された。
グランドキングの派生種は数あれど、コイツは初代グランドキングの強さを正統に受け継いだ個体と言える。
- ギナ・スペクター(ウルトラマンX)
グア軍団の長女たる幻影宇宙女王。
人間態でも格闘能力は高く、鞭を武器に防衛隊の隊員どころか変身前のウルトラ戦士とも互角以上に戦う実力を持ち、等身大での対決は最後まで無敗だった。
さらにスパークドールズの怪獣を実体化させることも可能。
後年の再登場では、怪人態の姿で並行同位体として登場。相変わらず多対一の戦闘でも優位に立つ実力者であり、歴戦のウルトラ戦士4人が束になっても手こずる程の強さを見せた。
- モルド・スペクター(ウルトラマンX)
グア軍団を率いるグア三兄弟の長男で、上述のジュダ・スペクター、ギナ・スペクターの実兄たる幻影宇宙大王。
戦斧「バットアックス」を武器とする。
元から単独でビクトリーを追い込む程の強さを見せていたが、ダークサンダーエナジーで強化されるとさらに強くなり、力を使いこなせていないエクシードXを圧倒する実力を見せた。エクシードXが力を使いこなせるようになった後も、ギンガ、ビクトリーナイト、エクシードXの3人相手にも、若干押されながらも渡り合える程の実力を見せ付けている。
- グア・スペクター(ウルトラマンX)
モルド・スペクターの肉体をベースに、ギナ・スペクターとジュダ・スペクターの魂が融合した存在。
モルド・スペクターの時点で、上述の通りギンガ、ビクトリーナイト、エクシードXの3人を相手に(ある程度押されはしたものの)3対1でも戦える程の強さを持っていたが、三位一体となってからはそれを完全に上回る程のパワーアップを遂げており、三大ウルトラマンをバットアックスとバットキャリバーの二刀流で圧倒した。その実力はグア軍団の大ボスの風格に相応しく、ウルトラ戦士3人がかりでようやく倒すことができた。
しかし、『X』本編の段階ではこれでもまだ不完全だったことが示唆されており、後に再登場した際は(外的要因も影響しているのか)外見が変化しただけでなく、一切の武器を使わずに11人もの新世代ヒーローズを圧倒し、最終的に奥の手を使わせた程の異常な強さを見せ付けた。この時の強さはまさに、オリジナルで登場したグアの面目躍如と言ったところだろう。
「この世を地獄に変える」と恐れられている閻魔獣。
攻撃力・防御力共に並の怪獣以上であり、劇中ではエクシードXの攻撃すら余裕で跳ね返し、ベータスパークアーマーが登場するまで初代マン、ティガ、エックスの三大ウルトラマンを圧倒するという恐ろしい戦闘力を見せ付けた。
また、背中の棘から閻魔分身獣を無限に生み出す能力を持っており、放っておけば文字通り現世を怪獣地獄に変えてしまう、恐るべき大怪獣である。
後にジードと戦った個体も同レベルの強さかは不明だが、それでもゼロビヨンドを下したレギオノイド ダダ・カスタマイズを容易く撃破したことから、やはり規格外の存在と言えるだろう。
宇宙悪魔ベゼルブの女王であるクイーンベゼルブが、パーテルの力でサイキと融合した姿。
ガイアやアグルと互角以上に渡り合い、二人の必殺光線すらも相殺する強力な光線技を持つが、最も危険なのは戦神と融合することで宇宙全体にクグツの毒を拡散する爆弾になること。宇宙に拡散されるクグツは通常のものの比ではない程強力で、戦神が見せたビジョンにおいては、全ての生命を感情を全て失った人形に成り果てた姿に変えていた。
最終的に、ダイナ、ガイア、アグル、コスモス、オーブの必殺光線でようやく倒されたが、もしもクイーンの企みが成功していれば、ある意味ウルトラシリーズ史上最悪の地獄が創られていたことだろう。
格闘戦と対ウルトラマン戦に特化した、新型のギャラクトロン。
通常のギャラクトロンに装備されていたギャラクトロンシャフトやギャラクトロンブレード等の武装がオミットされた代わりに、人間に近い5本指のある腕を持っており、これにより近接戦における戦闘効率が大幅に向上。さらに普段は後頭部に装備している大斧「ギャラクトロンベイル」、手先のビームマシンガン「ギャラクトロンゲベール」、手の甲のビームキャノン「ギャラクトロンシュトラール」及び近接格闘用ブレード「ギャラクトロンクリンガー」、拘束光線「ギャラクトロンファング」、肩にあるバリア発生装置、胸部から放つウルトラマンすら一撃でデータに変換する特殊光線等、以前と同様に全身が武器の塊となっている。
旧型のギャラクトロンより劣るのは広範囲を焼き払うような高火力の遠距離武装が少なくなった程度で、総合的なスペックは(十分強かった)旧型を遥かに上回っている。
実戦ではジード、オーブ、ゼロの三大ウルトラマンの怒涛のタイプチェンジラッシュによる攻撃を悉く耐え切り、単体で互角以上の戦いを展開。むしろ、途中からウルトラマンたちを圧倒すらしており、最終的には実質相討ちに持ち込む等、あり得ない程の強さを発揮していた。これ程までの強さでありながら、映画でのコイツのポジションはあくまで中ボスなのである。
後にスフィアに取り憑かれて最盛期に近い強さを得た個体もまた、トリガーとデッカーに最強形態を使わせることでようやく倒せる程の戦闘力を発揮した。
湊カツミの友人・戸井ゆきおが、ウルトラマントレギアによって怒りと憎しみの感情を増幅させられ、邪悪なエネルギーを受けて怪獣化した姿。
右腕の巨大な鉤爪「シャドウシザーズ」による打撃攻撃や、破壊光線「トラジェディシャウト」、ハサミ状の尻尾で敵を締め上げる「ダークネスイーター」等が武器。また皮膚の防御力も非常に高く、ウルトラマンたちの怒涛の攻撃や、政府によるミサイル攻撃を受けても大したダメージを負っていなかった。
ロッソ、ブル、ジード、アサヒの変身したグルジオレギーナと立て続けに戦い、彼らのあらゆる攻撃にも耐え抜いた上で一度は完全勝利を収め、再戦時はトレギアとタッグを組み、ウルトラウーマングリージョやウルトラマングルーブが現れる等戦況が次々と変化しながらも戦闘を続行し、ウルトラマンたちと激しい死闘を繰り広げた。
超古代人ザビルが変身した、「トリガーの影」とも呼ぶべき巨人。
単純な身体能力だけでもトリガーを上回り、タイマンでの格闘戦ではトリガーやトリガーダークを終始圧倒している。また、「イーヴィルシュート」等のトリガーに比肩する光線技も難なく扱うことができる。
闇の力を増幅させることでトリガーたちの数倍にも及ぶ巨体へと超巨大化することも可能で、三大ウルトラマンを相手に最後までその凄まじい戦闘力を見せ付けた。
- スフィアメガロゾーア(ウルトラマンデッカー)
超古代の闇がスフィアを利用し、メガロゾーアの姿を象って復活した存在。
元よりあった無数の触手「ダークメガロテンタクルズ」による攻撃に加え、新たに両肩の突起からは闇の光弾、頭部からは緑色の光線を発射できるようになり、さらにスフィア特有の電波障害を起こす衝撃波も使えるようになった。
尤も、復活して一概に強くなったわけではなく、トリガー・パワータイプとデッカー・ストロングタイプの攻撃に押されたり、トリガーたちの通常技でもある程度ダメージが通る等、以前に比べれば若干のパワーダウンは否めない。
それでも、光と闇の力を合わせなければ倒せない設定は健在のようで、トリガー、デッカーだけでは簡単に倒せず、自身の中で復活していたカルミラが脱出し、ウルトラマン側に加勢することでようやく倒すことができた。
④設定や持っている能力の規模が単純に凄まじいケース
惑星ないしは宇宙を滅ぼせる可能性があったり、劇中で「伝説の怪獣」と呼ばれたりと、設定通りならばラスボスを張れるレベルの能力や経歴を持つ者たち。
劇中ではウルトラマン一人に倒された者もいるが、そういった者たちでも本来なら複数人で対処するレベルだった可能性があったかもしれないため、侮れない。
- ムルロア(ウルトラマンタロウ)
母星を失った復讐のため、地球に飛来した宇宙怪獣。
体から放出する毒性の黒煙「アトミック・フォッグ」により、地球全体を黒雲で覆い尽くすという甚大な被害を出した。
本編では「ちょっと強い」という扱いだった上に、地球上ではほぼ視力がないにもかかわらず一度はタロウに圧勝している点に加え、ガタノゾーアやエンペラ星人のように地球全体を暗闇で覆って太陽光を奪うという大規模な攻撃を行った点が評価されている。
最期はほとんど一方的に倒された点が評価を落とし、候補に甘んじているが、再戦時のムルロアは苦手である太陽に苦しんでいてタロウやZATの相手をしている余裕がなかった部分があり、ぶっちゃけウルトラベルがあったからタロウが勝てた感は否めない。
遊牧民族ガラガラ星人を支配下に置く宇宙の大王。喪った息子の復讐のため、手始めにウルトラの星の王女であるユリアンとウルトラマン80を抹殺するために地球へ来訪した。
僅か一話で80に倒されたことから話題にはやや挙がりにくいが、彼の場合は過去の経歴が凄まじい。剣術の腕前は80と壮絶な大立ち回りを繰り広げた程だが、若い頃にはあのザムシャーと互角の斬り合いを演じたことがあるという。また、息子を喪った時というのもウルトラの星へ直接侵攻を仕掛けた時という、何気にエンペラ星人並の偉業を成し遂げている。
これらの経歴から、全盛期は宇宙でも有数の大物として名を馳せていたことが容易に想像できる。
『グレート』におけるスーパーヴィラン。
第1形態に関しては普通に敗北・逃走している上にラスボスでもないため最強扱いされていないが、ウルトラマングレートの故郷を滅ぼした実績の持ち主である。
第2形態に至っては、グレートの光線技が通用せず、グレートの動きを封じて体内に吸収してしまっている。
最終的にジャック・シンドーの問いに動揺して隙が生まれ、グレートに内部から突き破られて爆散して倒されたが、ジャックの問いの内容はゴーデスが自分の生き方に不安がなければスルーされているようなもので、これにゴーデスが動揺していなければ間違いなくグレートは詰んでいたとも言え、メンタルはともかく第2形態の戦闘力自体は候補レベルだったりする。
- コダラー(ウルトラマンG)
『グレート』のラスボスである伝説二大怪獣の片割れで、太古より伝わる「滅亡の伝説」にて存在が語られる、地球の意志が復活させた人類への刺客。
ワンパンでグレートが怯む怪力の持ち主な上に、光線や実弾を含めたあらゆる攻撃を吸収し、そのエネルギーを2倍に増幅して撃ち返すリバース攻撃を持っており、水棲怪獣にもかかわらず苦手なはずの地上戦においてタイマンでグレートを一回敗北させ、残り1回しか変身できない状態までグレートのエネルギーを削っている。
再戦時もシラリーとのコンビだったとは言え、「初戦で勝利しても再戦時は一方的に敗北」というテンプレにもならずにグレートを苦戦させ、最終的に古代のディスクを利用した現代人類の防衛組織とのリバース攻撃の応酬の末に敗北した。コイツが苦手とする陸上戦でさえもグレートが自力ではどうしようもなかった上に、人類側も現代で開発した兵器でなく、古代の遺産を利用して勝利したという点で候補に上がってくる。
- シラリー(ウルトラマンG)
『グレート』のラスボスである伝説二大怪獣の片割れで、太古より伝わる「滅亡の伝説」にて存在が語られる、地球の意志によって宇宙の彼方から呼び寄せられた人類への刺客。
驚異的なタフネスとエネルギー吸収能力を持ち、地球へ到達する前に世界各地から打ち上げられた大陸間弾道ミサイルの直撃を食らうが、悠然と爆炎の中から出現した上、逆に核爆発のエネルギーを全て吸収してしまった。これにより、動く核兵器状態と化したまま成層圏を抜けて地球へと来訪し、地球を核爆発の脅威に晒すこととなる。
相棒のコダラーがUMAに倒された後は単独でグレートに挑み、レーザー光線と火炎放射でグレートを苦戦させた。
コダラー同様、間違いなく『グレート』に登場した怪獣の中でも上位に君臨する、ラスボスに相応しいスペックを持っている。
原典同様に、人類の環境破壊に怒る自然の化身の設定である怪獣。
とてつもなく高い熱量を持つために、歩くだけで発火現象やハリケーンが発生し、光線や兵器の類を受け付けない体質を有している。故に、元ネタを倒せたスペシウム光線の倍の威力を持つメガスペシウム光線は全く意味をなさない。
流石のパワードも勝ち目を見出せず、最終的にテレパシーで怒りを鎮めてくれるよう頼み込む他なかった。
- ヌアザ星人イシリス(ウルトラマンダイナ)
約12億年前、太陽系に存在していたヌアザ星の王。
人間の精神を操る超能力を持っており、周囲の人間の目を欺くことができる。また、「宇宙帝王」の異名通り実力も非常に高く、空中を自在に飛び回り、掌から出す赤色破壊光弾で敵を攻撃する。
かつて自らを「あまねく星々の民の上に立つ宇宙の王」と称し、自身より劣るとみなした生命体が繁栄する星を次々に攻め滅ぼす等の暴虐の限りを尽くしていたが、生き残った反逆者たちによって討ち滅ぼされる。その後、遺体はミイラとして、心臓に魔剣を刺された上で月の裏側に築かれた遺跡王家の谷に封印されたが、調査のために遺跡に赴き、ミイラが収められた棺を開けたカリヤ隊員が魔剣を引き抜いたことにより、現代に復活する。
「本体であるミイラの心臓部分に魔剣を刺さない限り、倒すことはできない」という反則級の特性を持ち、カリヤ隊員に魔剣を刺されて弱体化するまでは、ダイナを終始圧倒していた。
後年のライブステージで再度復活した際は、相手が過去に恐怖を感じた者を具現化させる能力を体得し、ヤプールやデストルドスを実体化させる等、さらなる難敵と化していた。
劇中では、ガイアと並ぶもう一つの「大地の化身」。
バリアや本体の持つ高い防御力に加え、念力や「八頭激衝光」といった多彩な攻撃技を有しており、V1時点だったとは言えガイアを一方的に屠った。最終的に風水師が説得したことで怒りを収める等、パワードザンボラーに匹敵する存在と呼んでも差し支えなく、『ガイア』における地球怪獣の中では最上位に入るであろう一体。
最終決戦ではゾグにも立ち向かったが、この時は流石に相手が悪く、撤退に追い込まれてしまった。
ゲームソフト『大怪獣バトル ウルトラコロシアム』においてもそのチートっぷりは(ある意味)健在で、プレイヤーにトラウマを植え付けた。
怪獣好きないじめっ子の少年・鹿島田浩が、どんな願いも叶えてくれる赤い球に願ったことで出現した「最強合体獣」。
口からは破壊光線「クレメイトビーム」を発射し、腹部の牙「シャークファング」で敵を捕獲する。背中の翼「ボーンウイング」は単に空を飛ぶためだけでなく、フォトンエッジをも跳ね返す強力なバリア「ボーンシールド」を発生させることも可能。
また、最大の特殊能力である「無限の増殖」により、バジリス、スキューラの二大怪獣を分身として生み出すことができる。
ウルトラマンガイアとは単体で互角に渡り合い、バジリスとスキューラを生み出した後は3体がかりでガイアを苦しめ、ティガとダイナの参戦により分断されてもエネルギーが残り少ないガイアを追い詰める程の激戦を繰り広げた。
ダークマターから誕生した、強大な力を持つ生命体。「宇宙の帝王」を自称して宇宙制覇を企み、さらにザム星人一族が自らの野望の障害になると見なし、彼らを母星から追放した元凶である。
武器は身軽な身体能力と、手から発する破壊光弾。額には第3の目があり、この目から念力や発火現象、バリア等の超能力を発動させる。
また、背中から翼を生やし、この翼の羽ばたきで暴風を巻き起こす他、翼を展開している間は相手の攻撃を無効化してしまう効果もある。
圧倒的な力でネオス、セブン21の二人をピンチに陥れたが、最終的にはザム星人エスラーの自己犠牲により復活したネオスたちに敗北した。
数々の美しい惑星を滅ぼしてきた、悪魔の如き宇宙怪獣。
肩の角から放つ電撃や顔の付いた両腕、三つの口から吐く破壊光線、相手のエネルギーを吸収する尻尾等、まさに全身武器の凶悪怪獣。また、胴体の装甲板は相手の光線の類いを難なく弾き返す等、防御面においても抜かりはない。その恐ろしさは、一体だけで星一つ(「星の文明」といった比喩ではなく、天体そのもの)を簡単に壊滅させてしまう程であり、設定だけ聞けばラスボスでもおかしくはない。
『マックス』放送当時に行われた「怪獣デザインコンテスト」の最優秀賞作品が元となっており、現実的な意味合いで「ぼくのかんがえたさいきょうの怪獣」である。
- ボガール(ウルトラマンメビウス)
尽きることのない貪欲な食欲を持つ高次元捕食体。
その習性により数十メートル級の怪獣をそのまま丸飲みにして捕食するという、名だたるウルトラ怪獣の中でも一際異彩を放つ能力を持つ。劇中では惑星アーブで全ての生命体を食らい尽くし、地球でもメビウスすら捕食しようとした。
また、餌となる怪獣を呼び寄せて食事を楽しめる状況を自ら作り出したりと、人間並に高度な知能を持ち、さらにテレポートや念力といった特殊能力までも有する。そのため目的を達したり分が悪くなったりすると、完全に倒される前にすぐさま撤退する等、性質の悪さまで一級品。
怪獣を食らえば食らう程エネルギーが体内に蓄積され、下手をすれば大爆発を起こしかねない生きる爆薬庫にまで化す等、最後までその厄介ぶりを『メビウス』本編で存分に見せ付けた。
ボガール族の王にして、暗黒四天王の元「邪将」。
これまでのボガールとは異なり、明確に地球の言語を話せる程高い知能を持つ。
捕食能力も非常に高いが、その貪欲なまでの食欲旺盛ぶりは通常のボガールの比ではなく、腹部に兼ね備えた口を使って強力な吸引渦を発生させ、惑星そのものを丸々一つ食べ尽くしてしまう。これ以外にも、肥大化した右腕の爪先から放つ強力な破壊光弾や、異次元空間のゲートを開く能力、分身能力といった多彩な能力を兼ね備えている。
かつて他の四天王たちやエンペラ星人の命令を無視し、本能の赴くまま各地の惑星をそこに住む生命体ごと無造作に食い荒らし続けていたため、最終的に堪忍袋の緒が切れたエンペラ星人と他の四天王メンバーにより、ブラックホールに追放・封印されるに至った。あのエンペラ星人ですら持て余したという点においては、ウルトラ怪獣の中でも稀有な存在でもあり、その邪悪かつ残忍な性質に箔が付いたと言える。
エンペラ星人専用の、自我を持つ暗黒の鎧。
持ち主同様凄まじい暗黒パワーを秘め、装着すれば強大な力を得られるが、強過ぎる闇のエネルギーは持ち主のエンペラ星人本人(もしくはそれに匹敵する存在)しか扱うことができず、それ以外の者が長時間身に纏えば逆に鎧に取り込まれてしまう。
鎧の装甲は非常に頑丈で、ウルトラ戦士の技は勿論、己の武器以外では一切の攻撃が通用しない。万が一破壊されたとしても、強大な闇の力があれば何度でも再生・復活が可能。
三又槍「ダークネストライデント」は近接武器としてだけでなく、エンペラ星人も使用した「レゾリューム光線」を放つことが可能で、まさしく「エンペラ星人の分身」と言っても差し支えない。
ゼットンの強化形態の一種。頑丈な甲殻や鋭利なクロー等、通常のゼットンから大きく変貌した姿が特徴的である。
一兆度の火球が連射可能となった上、それすら上回る高温の火球「トリリオンメテオ」、さらに威力の上がった「100トリリオンメテオ」も発射可能となった。
怪獣墓場にある炎の谷の門番的な役割を担っており、ギガバトルナイザーの回収に駆け付けたメビウスとメカザムを、(炎の谷がエネルギーを消耗させる特殊なフィールドで覆われているとは言え)たった一体で圧倒。同時に、火球攻撃でバーニングブレイブを初めて直接変身解除に追い込んでいる。
映像作品外のアーケード版『大怪獣バトルNEO』では、レイブラッド星人が憑依した依代としてゲームのラスボスを務め、不意打ちとは言えあのグリッターティガを倒している。
全ての宇宙から有機生命体を完全に抹殺することを目論むマスターコンピューター。ジャンキラー=ジャンナインの生みの親でもある。
主な武器は顔から放つ黒い電撃と、全身にあるハッチから放つホーミングミサイル。また、格闘戦も得意であり、真っ向勝負でゼロを抑え込んだ。
本記事にも名前が挙がっているキングジョーやインペライザー、エースキラーといったロボット怪獣を複製して操ることも可能で、操られたロボット怪獣たちは、(レイオニックバーストやEXゴモラに変身しなかったとは言え)レイのゴモラに勝利する実力を見せた。
- ウーラー(ウルトラマンタイガ)
とある惑星の発展した文明が宇宙に捨て続けた、多数の廃棄物の澱みから偶然誕生した疑似生命。要は意志を持ったゴミの集合体である。
「とにかく食べる」という一点に特化した生態を持ち、有機物・無機物を問わずエネルギーを持つ物なら何でも食べ尽くすどころか、ウルトラマンの光線といったエネルギーそのものすら食べてしまう。しかも、食べた物は体内に形成された一種の疑似ブラックホールによる高圧力で圧縮されて完全に消滅する構造上、決して満腹にならず、その食欲は留まる所を知らない。この恐るべき生態により、惑星に降り立つとまずは地殻を食い尽くし、やがてその星のコアエネルギーをも食らい尽くし、星そのものが跡形もなく消滅する。
今まで数多くの星々を滅ぼしてきた過去から、宇宙中に伝説として語り継がれ恐れられているが、一方でウーラー自身は悪意を持っておらず、自身が食らった被害者たちの負の感情が原因で、望まぬ本能に抗えないまま暴走しているという哀れな宿命を背負った存在である。
- ゲネガーグ(ウルトラマンZ)
ゼットが地球で初めて戦った宇宙怪獣。
物語開幕当初からセレブロに操られると、単独で光の国に堂々侵入し、開発中だったウルトラメダル数枚を強奪。ゼットとゼロに追跡されつつも、ストレイジの存在する宇宙まで逃げおおせた挙げ句、口からブルトンを吐き出してゼロを異次元へと放逐。そのまま地球に到達後もゼットとセブンガーの2体を相手に優勢、アルファエッジとの戦いでも終盤の光線の撃ち合いまで良い勝負…と、一話怪獣にしてはかなりの強さと活躍ぶりを見せていた。
後に「その出自が光の国侵入以前の文明自滅ゲームによって産み出された(=デストルドスの先達に相当する)兵器である」「光の国から脱出する際に全身傷だらけの手負いであった」等の事実が判明しており、万が一セレブロが光の国に侵入せず地球に襲来していた場合、セブンガーだけで勝てた可能性は限りなく低く、地球はほぼ確実に終焉を迎えていただろう。
- ウルトロイドゼロ(ウルトラマンZ)
GAFJがキングジョーストレイジカスタムと、これまで地球に現れたゼットを始めとするウルトラマンたちのデータを使い、最新の技術を結集させて開発した、特空機の集大成にして最強のロボット兵器。
地球、ウルトラマン、ペダン星、ヤプール、惑星O-50といったオーバースペック技術のハイブリッドという、歴代ウルトラシリーズを見渡しても例のない前代未聞の機動兵器なだけあって、ウルトラマンと同等のパワーと性能、従来の特空機を遥かに凌駕する戦闘能力を持つ。起動テストから続けてぶっつけ本番となった初戦闘では、パイロットであるヨウコの高度な操作技術もあってか、3体もの怪獣相手に格闘だけで大奮戦。最終的に3体同時の数の暴力に襲い掛かかられると流石に苦戦を強いられたものの、それでも1体ずつの戦闘では終始善戦していた。
最大の武器は、意図的に次元崩壊を引き起こし、怪獣をガラスのように粉々に粉砕して消し飛ばす異次元壊滅兵器「D4レイ」。キングジョーSCが使用したD4レイはエネルギー制御が不安定で、発射すると周囲一帯にまで次元崩壊が及んでしまうという重大な欠陥を抱えていたが、ウルトロイドゼロの発射するD4レイは制御システムに新たな改良が加えられたことにより、凄まじい威力は残しつつ次元崩壊の範囲は光線を受けた対象のごく周囲のみにまで抑えられた(尤も、改良により制御できたのは「威力と次元崩壊の範囲」のみであり、D4レイのもう一つの欠点であった「発射の衝撃による機体とパイロットへの負荷」に関しては完全に無視されている等、相変わらず欠陥品も良いところだが)。
その圧倒的な戦闘力に加え、地球の怪獣を刺激し、暴走にまで至らせるその特性により、元ストレイジのメンバーもウルトロイドゼロへの拭えぬ不安を示していたが、結局その不安は上述した通り最悪な形で的中してしまうことになる…。
宇宙から襲来した宇宙爆弾怪獣。
最大の武器は尻尾から産み落とす有機爆弾で、その爆発の威力は至近距離で起爆すればアースガロンを一撃で機能停止させ、数発起爆すれば惑星の公転軌道に影響を及ぼす程。この有機爆弾で大規模な爆発を起こし、星の軌道を変えては別の星にぶつけて移動するのがヴァラロンの習性とされている。また、起爆のタイミングもヴァラロンの意志で自由自在であり、実戦でも強力な飛び道具として有効。
有機爆弾以外にも、頭部から放つ赤い雷撃や破壊光線、胸部の回転ノコギリ等、全身が武器の塊となっている。
さらに、相手のエネルギーを吸収して自身を強化する能力も持ち、劇中ではブレーザーのエネルギーを吸収したことでより攻撃的な第2形態へと変貌した。その際の攻撃力は第1形態の比ではなく、ブレーザーとアースガロンの2体を相手に、逆にボロボロになるまで追い詰める程の強さを発揮している。
既にブレーザーが満身創痍でまともに戦えるか怪しかったとは言え、流石はラスボスと言うべき攻撃性の持ち主だったと言える怪獣である。
⑤シリーズを通してのヴィランやライバル等を務めたアンチヒーロー的存在
時には一話しか登場していないにもかかわらず、その圧倒的な存在感でライバルとして認定されている者や、永きに渡って戦ってきたライバル、決して忘れられない因縁を持つ宿敵等、千差万別。
また、このケースではウルトラマンの偽物や悪トラマン系統の存在も比較的多く該当しがちである。
物語序盤から登場している者でも、話が進むにつれて最強形態を手に入れた主人公と渡り合う程の意地を見せることもあるため、油断ならない。
印象的な強さに加え、物語におけるキーパーソンにもなり得る存在感、他の怪獣と毛色の異なるキャラクターから、名悪役、ダークヒーローとして人気を得る者も多い。
史上初となるウルトラ戦士と引き分けた宇宙人。
暴力を嫌う紳士的かつ慇懃無礼な態度の知性派でありながら、初代ウルトラマンと同等以上の戦闘力を持つ文武両道の実力者。事実、突き合わせた両拳から放つ「ペアハンド光線」はスラッシュ光線を、拳を握って突き出した片腕から放つ「グリップビーム」は八つ裂き光輪をそれぞれ相殺している。また、地球人を巨大化させ、戦わずして自らの力を誇示したり、ハヤタの動きを念動力により一瞬で止め、ウルトラマンへの変身を防いだり等、IQ1万という桁外れの知能指数から来る優れた知略と、巧みな超能力の使い手でもある。
単純な武力行使ではなく、地球人を誘惑してその心に挑戦するという、シリーズにおいて異色とも言える侵略方法を取ったことで有名。そういった劇中で与えた印象から、初代の個体は他の侵略者とは一線を画する評価を獲得し、多くの視聴者やファンの間で「初代ウルトラマン最大の好敵手」としての地位を確立したこともある。
ティガの宿敵であるキリエル人の戦闘形態・キリエロイドの強化版。
戦闘能力は先代キリエロイドよりも数段パワーアップしており、最大の特徴としてティガと同じ3つの形態へのタイプチェンジ能力を身に付けている。しかもどの形態もティガを完全に上回る戦闘力を誇り、一時はティガを戦闘不能にするまで追い詰めた。
人々の灯した光によってティガが復活していなければ、ティガに事実上の完全勝利を収めていたかもしれない強敵である。
- イーヴィルティガ(ウルトラマンティガ)
超古代人の遺伝子を受け継ぐマサキ・ケイゴが変身することで復活した巨人。
厳密には怪獣や闇の巨人の類ではなく、本来はティガと同じ正真正銘のウルトラマンなのだが、マサキが力を制御できなかったが故に暴走し、街を破壊してしまった。
ティガに似た能力を持っており、ゼペリオン光線に匹敵する必殺光線「イーヴィルショット」と、拳から放つ光弾「イーヴィルビーム」を主に使用する。また、腕の間から紫色のバリアを展開して、敵の攻撃を反射することも可能。
ティガ同様タイプチェンジ能力があるかは不明だが、作中描写を見た限り活動可能時間はタイプチェンジをしていないティガよりも長い(大分後からティガが登場したにもかかわらず、カラータイマーはティガとほぼ同時に点滅し始めた)。
本編でもティガと互角に渡り合う強さを見せ付けたが、後年のライブステージではティガでも苦戦したヒュドラとダーラムをたった一人で倒してしまった。
ティガの敵の中でも独特な出自と立ち位置に与するキャラクターであり、ファンの間では「ティガのライバル的存在」として非常に高い人気を得ている。
かつて超古代の文明を滅ぼした闇の巨人たち。
闇の戦士だった頃のティガのかつての同志であり、愛憎戦士カミーラ、剛力戦士ダーラム、俊敏戦士ヒュドラの3人が該当する(彼らの仲間だったティガは、ユザレとの出会いをきっかけに光の戦士に戻った)。
ダーラムはパワー、ヒュドラはスピードにそれぞれ長けた戦士であり、リーダー格のカミーラは精神攻撃を得意とする他、元恋人のティガへの愛憎が強ければ強い程力を増す。
劇中でも不完全な状態のティガを苦しめたが、後年のステージでは本調子のトリガーを幾度となく苦しめた闇の三巨人とも渡り合う程の強さを見せたため、少なくとも本物のティガに勝るとも劣らない、かなりの戦闘力を持っていると思われる。
レディベンゼン星人が、ウルトラマンゼアスの戦闘データを分析して造り上げた宇宙戦闘ロボット。
小型ミサイル「シャドーメリケンミサイル」や必殺光線「シャドリウム光線」といった多彩な技を使用する。
ウルトラ戦士のゼアスと違って3分間の活動時間制限が無いため、初戦はゼアスを完膚なきまでに叩きのめし、彼にトラウマを植え付けた。
後にウルトラマンレグロスと戦った別個体も、非常に高い格闘能力を誇るレグロスと互角の戦闘力を見せ付けた他、ロボット故の特性(痛覚がない故に並の攻撃では怯みすらしない)がコスモ幻獣拳と相性面でも優位なために大いに手こずらせた。
- グレゴール人(ウルトラマンダイナ)
宇宙一の格闘家を目指し、ダイナと決闘するために地球へやって来た宇宙人。
変身能力を有し、劇中ではオリジナルのダイナとよく似た姿に変身する。ダイナの姿のみならず能力もコピーが可能で、ソルジェント光線を上回る威力を誇る「ダークソルジェント光線」を放つ他、「ダークスラッシュ」、「ダークバリヤー」といった多彩な技も披露した。
格闘家だけあって戦闘能力は非常に高く、モンスアーガーⅡを容易く撃破、オリジナルのダイナもあと一歩のところまで追い詰めた程。
幸いにも当の本人に侵略の意志はなく、ダイナの倒し方も搦手を使わない正々堂々とした決闘を望み、自身の敗北を悟った際は素直に身を引く潔い性格であったことが何よりもの救いだったと言える。
- ザムシャー(ウルトラマンメビウス)
強者を求めて宇宙を流離う剣豪。「星斬丸」という名の愛刀を得物としている。
宇宙中で決闘に明け暮れる日々を過ごしてきたこともあってか、その実力は名だたる強豪宇宙人の中でも屈指のものであり、過去には若き日のガルタン大王やテロリスト星人、ツルク星人の軍団とも渡り合ってきた経歴を持つ歴戦の猛者。
本編ではハンターナイトツルギ=ヒカリに挑戦するべく地球に来訪した際、マグマ星人兄弟やバルキー星人を容易く倒しただけでなく、マグマ星人の片割れごと直径7キロメートル相当のオオシマ彗星を両断し、その軌道を変えるという空前絶後の剣技を見せている。その後、メビウスの攻撃で星斬丸に致命的なダメージを負うも、その状態でメビウスと互角以上に渡り合い、自らもメビウスのメビュームブレードを切断している。最終的にはヒカリとの剣豪対決の末、既にメビウスに星斬丸を折られていたことを突き付けられると、彼らに再戦を誓って地球を去った。
その後、別れ際に聞かされた「何かのために戦うことの意味」を旅の中で理解した彼は、サイコキノ星人カコやファントン星人と共にメビウスへの助太刀のため再び地球に来訪し、メビュームナイトブレードですら切断に難儀したインペライザーをあっさり一刀両断するという、さらに強くなった剣技を披露した。
最終的にはエンペラ星人の強大な力の前に命を落としてしまうが、自身の命を賭してメビウスたちを守った行動と、彼の遺した星斬丸は、その後のメビウスたちの運命を大きく変えることとなった。
史上最強のレイオニクスとの呼び声高いキール星人グランデが操るレッドキング。グランデが最初に使役していたタイラントが倒された後、新たに相棒に選ばれた。
種族としてのレッドキング自体、ゴモラにも匹敵するパワーを持つため決して弱い怪獣ではないのだが、グランデが操るこのレッドキングの強さは異常の一言に尽きる。
かつて惑星ボリスでケイトのゼットンと互角に渡り合った程の強さを持つキングジョーブラック(しかも改良型)を正面から肉弾戦で圧倒し、怪力だけで破壊。
レイのゴモラとの対決でも、強化形態・ブレイブバースト時に強化されたパワーと炎を纏ったパンチで敗北寸前まで追い詰め、レイブラッド星人との最終決戦時に強化変身した形態・EXレッドキング(画像の姿)に至っては、EXゴモラとのタッグとは言えアーマードダークネスをまるで赤子の腕を捻るかのように圧倒するハチャメチャな強さを見せた。
なお、他作品に登場するEXレッドキングも純粋に強い怪獣ではあるのだが、グランデが使役していた個体は別格中の別格であり、彼のレイオニクスとしての力量あっての強さと言える。
- メカザム(ウルトラマンメビウス外伝 ゴーストリバース)
エンペラ星人を復活させる装置として造られたロボット剣士。正式な名称は「皇帝復活装置ゴーストリバース」。
インペライザーを片手で軽々と持ち上げ、再生装置を的確に狙いつつ容易く切断する剣腕を誇る。メビウスとの連携では、メビウスが疲弊しているというハンデを背負いながらもあのEXゼットンにすら勝利してみせた。
ゴーストリバースとして覚醒した後は、ギガバトルナイザーを使っていた(かつ暗黒四天王との戦闘後)とは言えメビウス、エース、タロウ、ヒカリの4人を同時に相手取る程の力を見せ付けた。
本人にメビウスとの間に絆が生まれていなければ止める手段がなく、そのままエンペラ星人の復活を許してしまっていただろう。
ゼロと瓜二つの姿をした謎の戦士。その正体は、アナザースペースで皇帝として君臨していたカイザーベリアルが造ったロボット戦士である。
ゼロに似せて造られた量産型機械兵士ダークロプスのプロトタイプなのだが、戦闘力はダークロプスの比ではなく、サロメ星人が造ったテクターギアを装着された状態で当時のゼロと互角以上の格闘技術を誇り、テクターギアを外した後はゼロツインソードを宇宙の果てまで吹き飛ばす程の力を見せ付けた。他にもニセウルトラ兄弟の頑丈な装甲を容易く破壊する光線に、後述のメカゴモラを洗脳する能力等多様な力を持つが、最大の武器は胸のディメンションコアを使って発動する、周囲の物体を異次元へと追放する「ディメンションストーム」。これを使い、一度はゼロを別次元の彼方へと飛ばしてしまった。
再戦時には動きを見切ったゼロに敗北したものの、ただでは負けないとばかりにディメンションコアを自ら破壊して周辺の星々諸共ゼロたちを消滅させようとする等、最後まで恐ろしい強敵だった。
そして恐ろしいことに、これ程の強さを持っていながら、コイツの立ち位置は映画本編の物語に入る前の前座に過ぎないのである。
- メカゴモラ(ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ)
サロメ星人が、別次元のレイのバトルナイザーを解析して製造したロボット怪獣。ウルトラ戦士の偽物のロボットや怪獣型のロボットはこれまでも存在したが、怪獣型の偽物のロボットはコイツが初である。
EXゴモラのデータも使用していることから、スペック上ではレイのゴモラを上回っている。ニセウルトラ兄弟の頑丈な装甲を破壊できる超振動波を喰らってもビクともしない耐久力や、ゼロやゴモラでも力負けする怪力に加え、角から放つ「メガ超振動波」や胸から放つ「クラッシャーメガ」等の多彩な光線に、ロケットパンチ「ナックルチェーン」等の様々な武器を持っており、全く隙がない。
後の作品にも幾度か再登場しており、一部の個体は新世代ヒーローズの最強形態まで使わせていることから、今もなお一筋縄では行かない強敵として、ゴモラのみならずウルトラマンたちをも苦戦させている。
一度はゼロに敗れたベリアルが、流れ着いたアナザースペースで復活した姿。新たに築き上げたベリアル銀河帝国の大軍勢を率いて、全宇宙の支配を目論む銀河皇帝。かつてのゼロの攻撃によって刻まれた右目の傷と、重厚な赤いマントが特徴。
ギガバトルナイザーこそ失ってしまったが、肉弾戦での真っ向勝負ではゼロと互角以上に戦えるようになり、両手からは赤くなった爪「カイザーベリアルクロー」を伸ばすことが可能になった。この爪で突き刺した相手にベリアルウィルスを注入して洗脳することもでき、この技を食らったミラーナイトを一時的に闇落ちさせている。
必殺技として、両腕を十字に組むことで発射する必殺光線「デスシウム光線」を有する。その威力は、かつて自身が敗れたゼロツインシュートを容易く押し返す程高い。
- ジャグラスジャグラー(ウルトラマンオーブ)
ご存知、ウルトラマンオーブの宿敵たる無幻魔人。妖刀「蛇心剣」を得物とする。
外的要因がなければ人間大から巨人サイズになれないという弱点を抱えているが、本人の実力は非常に高く、人間大の時点(それも魔人態になったばかりの頃)で戦神やクイーンベゼルブに大きなダメージを与え、巨大な命の樹を斬り倒す程の剣技を見せ付けた。
さらに『オーブ』本編以降では巨大化した際にオーブのサンダーブレスターと純粋な肉弾戦で渡り合い、ギャラクトロンの頑丈な肉体を破壊する程の力を誇るまでに強くなっている。
また、悪役では珍しく意外にも努力家であり、(動機はともかく)オーブに勝つために鍛錬まで積み、奥義「新月斬波」を習得するまでに至っている。
オーブとの軋轢が柔らいだ後は、状況によって敵とも味方とも取れない唯一無二のスタンスを貫くようになり、その独特かつ濃いキャラクター像から非常に高い人気を獲得している。
- ウルトラマンオーブダーク(ウルトラマンR/B)
ウルトラマンオーブと酷似した容姿を持つ戦士。
アイゼンテックの社長である愛染マコト(の体を乗っ取った憑依生命体チェレーザ)が、オーブオリジンのルーブクリスタルを悪用して生み出したオーブリングNEOを用いて変身する。正式名称は「ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツ」。
オリジウム光線と同等の威力を誇る必殺光線「ダークオリジウム光線」、初戦でロッソとブルにトドメを刺した爆破技「ダークストビュームダイナマイト」等の多彩かつ強力な技を繰り出す他、大剣・オーブダークカリバーからは岩・炎・氷・嵐のエレメントの力を解放した必殺技を放つこともできる。
ネタキャラ風の言動やネーミングが目立つものの、スペック上は全てのデータがオリジナルのオーブオリジンと同じ数値であり、初戦ではロッソとブルを完膚なきまでに叩きのめした。
オーブの姿のみならず能力まで忠実にコピーされた存在であり、これもまたウルトラマンの力を悪用されることの恐ろしさを証明した一例と言えるだろう。
- ダークネス軍団(ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ)
ウルトラダークキラーが、ウルトラ戦士から奪った光のエネルギーに自らのキラープラズマを付加して生み出した、偽のウルトラ戦士。
エックスダークネス(左の画像)、オーブダークネス、ジードダークネス(右の画像)、ゼロダークネス、そして後にバット星人がダークキラーの力を模倣して生み出したグリージョダークネスが当てはまる。
本物の持つ光のエネルギーにダークキラーの力を付加したことから、その強さは本物以上と言われており、劣化コピーが多い他の偽物系戦士とは一線を画する。
この時点では既に歴戦勇士の仲間入りをしていた新世代ヒーローズの力から生み出されただけあってか、一人一人が強力で、本物と互角以上に渡り合う実力を見せた。しかも厄介なことに、ダークキラーがいる限りは倒すことができてもすぐにまた再生成できてしまう。
最終的にダークキラー共々全滅させられたが、この時はダークネスの数がまだ4人程度だったことや、チート揃いの新世代ヒーローズの戦力が揃っていたおかげでもあり、もしもウルトラマン側の戦力が揃ってない状況でさらに多くのダークネスを生み出されていれば、目も当てられない惨劇が繰り広げられていたかもしれない。
- 闇の三巨人(ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA)
ウルトラマントリガーの宿敵であり、本作のメインヴィランたる闇の戦士たち。妖麗戦士カルミラ、剛力闘士ダーゴン、俊敏策士ヒュドラムの3人で構成されている。
リーダーのカルミラは他の二人を圧倒する力を持つとされ、それを裏付けるかのようにイグニスが変身するトリガーダークのライトニングやインパクト、リシュリア星人としての力を同時開放した一撃をも傷を負いながらも真っ向から返り討ちにし、憎しみが増大していたとは言え、最初は三人がかりでも歯が立たなかったトリガーの最強形態・グリッタートリガーエタニティとも互角以上に渡り合うようになる。
ダーゴンは人間とほぼ同じサイズに縮小している状態でザラガスの光線を弾いたり、ザラガスの二万トン相当の巨体を指一本で受け止め、そのままぶん投げる等、「剛力闘士」の名に恥じない超怪力を誇る。
ヒュドラムは三巨人の中でも戦闘力が低い方で、かつ機嫌を損ねるとすぐさま激昂する沸点の低さもありながら、トリガーや力を制御したイグニスのトリガーダークとも正面から渡り合い、状況によっては圧倒すらしていた。
最終的には仲間割れを起こしたことで足並みが揃わなくなり、最期は3人とも滅び去る運命を辿ったが、もしも最後まで彼らが団結したままであれば、『トリガー』の世界に齎される闇の脅威はさらに長く続いていただろう。
その後、10年後にカルミラがまさかの復活を果たし、ダーゴンとヒュドラムにも復活フラグが立っているが、この時点ではカルミラ(とダーゴン)が改心しているため、以前のようにウルトラ戦士たちの敵として脅威となる可能性は(ヒュドラム以外)低いと思われる。
- トリガーダーク(ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA)
ウルトラマントリガーの過去の姿であり、物語の中ボスや実質的な物語における第二のウルトラマン的役割を果たし、最終的にはジャグラーとはまた違ったダークヒーローに収まった存在。
かつてはカルミラたちの仲間である闇の巨人の一体であり、この時点で彼等にも比肩するだけの実力を兼ね備えていた。
後にトリガーダークとしての力がケンゴから分離してイグニスの手に渡って以降は彼が変身し、トリガーの分身とも本物のトリガーとは異なる別の巨人とも言える存在となる。
イグニスが元々闇の巨人や超古代人とは深い関わりを持たない他、力を手にしたばかりのために苦戦も多かったが、それでもここぞとばかりに見せる力は凄まじいものがある。
劇中では「リシュリアングリッター」と仮称される紋章を解放し、さらにホロボロスとザイゴーグの能力を上乗せした力を見せ付けたこともある。この時はイグニスが闇の力を使いこなせず半暴走状態だった上、相手があのカルミラだったために正面から敗れてしまったが、それでも彼女に戦闘が厳しくなる程のダメージを与えていた。
イグニスが力を使いこなして以降はトリガーの頼もしい相棒として戦うことも増え、さらに熟練度を増せばより強力な戦士になると思われる。
究極生命体・アブソリューティアンの主力の一人。
タルタロスやディアボロが徒手空拳による格闘能力に優れているのに対し、ティターンは剣術による白兵戦を得意とする。
その腕前は歴代の剣豪たちと同等か上回る程で、惑星バベルではウルトラフォースの3人とリブットを同時に相手取り、ザ・キングダムでも自分と同じく武器の扱いに特化した歴戦勇士のアンドロメロスとセブン21の二人を相手に渡り合った。惑星ブリザードでの決戦においても、前回より闘志を高めたリブットを相手に一進一退の攻防を演じている。
その騎士道精神を宿す高潔な性格もあってか、彼の今後の活躍に期待するファンも多い。
作中でウルトラマンよりも前に地球に潜伏していたと言及される、外星人第0号。
本人をして「完璧」と称する用意周到な知略により、ベーターシステムの力を人類にチラつかせ、日本という国家の掌握に王手をかける寸前までに至った。
自身は暴力を嫌悪しつつも戦闘力の方もかなり高く、ウルトラマンとほぼ互角…どころか、スペシウム133の弱点を突くことでスペシウム光線をグリップビームで押し返し、あと一歩のところまで追い詰めた程。しかし、ウルトラマンよりも厄介な存在の姿を目の当たりにしたことで、最終的にトドメを刺さず、自ら手を引くこととなった。
実力・本性共に未だ底が見えず、敵に回れば非常に脅威となり得る外星人と言える。
- テラフェイザー(ウルトラマンデッカー)
地球平和同盟TPUが開発した、新生GUTS-SELECTの主要戦力たる電脳魔人。ウルトラマンデッカーにとっても頼もしい味方……だったのだが、その実態はTPUに潜入していたバズド星人アガムスが、邪魔なデッカーを抹殺するために開発した戦闘兵器であった。
胸部にある主砲「TRメガバスター」が最大の武器で、強力な怪獣をも一撃で葬る必殺武器である。
当初はHANE2の操縦により、デッカーとの共闘で怪獣を撃破する等十分強力だったのだが、アガムスが自らの意思で操縦するようになってからはさらに戦闘力が増加し、カナタの変身するデッカーはおろか、未来から駆け付けた歴戦の勇士であるデッカー・アスミをも苦しめる程の戦闘力を見せ付けた。
ダイナミックタイプになったデッカーに敗北した後も、スフィアを利用することで一度は圧倒されたダイナミックタイプと互角以上に渡り合う程に強化され、最終的には街一つを地底に沈める程の凄まじい破壊力を発揮した。この惨劇は最大出力のTRメガバスターをデッカーの光線とぶつけ合った時に引き起こされたもので、この時点ではオマージュ元のデスフェイサーのネオマキシマ砲と同等か、それを上回る程の破壊力を持っていると見て間違いないだろう。
また、アガムスの支配下に置かれて以降は、戦いで深刻なダメージを負っても、次の戦闘時には何事もなかったかのように万全の状態で出撃できるようになっていた。
マザースフィアザウルスの必殺光線で装甲を貫通されても原形は留める等、防御力も高い。
アガムスの死後、最終決戦以降は初期に近い状態に戻っているが、それでもデッカーやディナスを援護する頼もしい仲間として活躍し続けている。
⑥物語のボス格やターニングポイントを務めたケース
物語の大きな転機となる話に登場した者や、ウルトラマンたちが強化形態や新アイテムを手に入れるきっかけになった者等が該当する。
新世代ヒーローズシリーズで言うところの中ボスも当てはまり、これまでの怪獣たちとは桁違いの実力を見せることから「強豪」と認定されることが多い。
ラスボス以外にも、その一つ手前の者が当てはまったりもする。
- ゴモラ(ウルトラマン)
史上初となる2話連続で登場し、ウルトラ戦士が一度で倒せなかった怪獣。
非常に強靭なフィジカルを誇り、肉弾戦でウルトラマンを終始圧倒。高度2000メートルの高さから落下しても無傷で済み、さらにショックで闘争本能を蘇らせる有様。劇中では激しい突進や太い尻尾を用いた打撃により、ウルトラマンを消耗させて逃亡に成功する。
最期は普通にスペシウム光線で倒されたものの、飛び道具なしでウルトラ戦士を袋叩きにした点に加え、洗練されたデザインも相まって評価は非常に高い。
- ベムスター(帰ってきたウルトラマン)
腹部の五角形の口「吸引アトラクタースパウト」であらゆる物を吸収・捕食し、ウルトラ戦士の必殺光線すらも吸収してしまう、光線技泣かせの宇宙大怪獣。
ジャックが新武器・ウルトラブレスレットを入手するきっかけとなった強豪である。
現在は「斬撃系の技は吸収できない」「吸収し切れない程の膨大なエネルギーは消化できない」「当然口のない背中への攻撃には無力」等あらゆる攻略法が見出だされており、「最強」とは程遠くなってはいる。それでも倒すのに一工夫必要な怪獣ではあり、個体によっては複数のウルトラ戦士を格闘で相手取ることもできることから、強力な怪獣なのは確かである。
- ブラックキング(帰ってきたウルトラマン)
ジャックを倒すためにナックル星人が引き連れてきた用心棒怪獣。
口から吐く溶岩熱線「ヘルマグマ」や目眩まし用の煙幕、頭部の巨大な角や背中の鋭い棘、強靭な尻尾等、オーソドックスな見た目ながら全身に強力な武器を携えている。中でも鉄の100倍の強度を持つ豪腕は、平手打ちの一撃でジャックを叩き伏せ、羽交い絞めにして動きを抑える程の超怪力を誇る。さらに対ウルトラマン用の特殊な訓練を受けているため、皮膚はスペシウム光線やウルトラブレスレットの攻撃にも耐える程の高い防御力を有しており、両腕をクロスしただけでスペシウム光線を受け止め、ブレスレットブーメランを素手で弾き返している。
ナックル星人とのコンビネーションとは言え一度はジャックを破った実績から、対ウルトラ戦士用の怪獣兵器としては(流石にゼットン程ではないにせよ)高い水準を誇っていると言えるだろう。
- ジャンボキング(ウルトラマンA)
ヤプールの残党が超獣たちの怨霊を呼び寄せ、強力なパーツを合体させて誕生した、別名「最強超獣」。シリーズ初となる合体怪獣にして、『A』のラスボスを飾った。
口から吐く火炎や、ミサイルを撃ち出す能力の他、両目からは破壊光線を発射し、後半身にあるマザロン人のパーツからは拘束光線を放つ。そのケンタウロス型の巨体を生かした肉弾戦も得意で、背中に馬乗りになったエースを叩き落としている。さらに全身からバリアを発生させる能力を持ち、TACの細胞分解ミサイルやエースのメタリウム光線をも無効化する耐久性を誇る。
数多の怨念が集まって生み出された影響か、「最強」の名を冠する戦闘力の高さは伊達ではなく、そこにヤプールの悪辣さも加わることでエースを窮地に陥れた。
- ブラックエンド(ウルトラマンレオ)
口から吐く5万度の高熱火炎「デスマグマ」、前後に付いた15mもある2本角、ハサミの生えた長い尻尾が主な武器。また、尻尾はレーダーの役目もあり、角や皮膚には敵の攻撃を吸収して自分のエネルギーに変換する能力が備わっている。ただし、角を折られてしまうと、パワーが半減してしまう弱点も併せ持っている。
円盤形態時は宇宙空間でマッハ6.5での飛行、地中でも時速80キロでの潜航が可能と、ラスボスだけあって中々のハイスペック。
設定上はかなりの強敵なのだが、劇中では幾つもの過酷な戦いを乗り越えたレオに真っ向勝負では圧倒されてしまい、レオ相手に優位に立てたのも、ブラック指令がトオル少年を人質に取った時だけだった。レオの成長を甘く見た結果とも言え、正直タイミングが悪かったと言わざるを得ない。
- ギマイラ(ウルトラマン80)
人間を操る霧、生物を怪獣化する光線等、特殊能力のオンパレードとも言える凶悪な怪獣。
格闘戦でウルトラマン80を凌駕する凄まじいパワーに加え、戦いは主に自分が操る配下に任せ、自身はエネルギー回復のために高みの見物に徹する等、高度な知性を併せ持つ。
しかも、劇中ではこの強さでまだ不完全な状態だったらしく、コンディションが完全であれば80に勝ち目はなかったとも言われ、『80』に登場した怪獣の中でも度々最強格に挙げられる。
奥多摩の仁王山の地中に潜伏していた二大怪獣。
各々が単体でも80を圧倒する戦闘力だが、2体が合体することでそれぞれの光線の威力が跳ね上がり、無類の強さを発揮する。
その実力は、(マイナズマが与えた負傷で本調子ではなかったとは言え)これまでの戦いでほとんど完勝状態だった80を敗北寸前まで追い込んだ程で、助っ人であるユリアンの登場でようやく形勢逆転に持ち込めた。
80一人だけでは確実に倒せなかった強敵コンビであり、ギマイラと同じく『80』最強の怪獣として名が挙がる。
- パワードドラコ(ウルトラマンパワード)
パワードバルタン星人が送り込んだ宇宙怪獣。
体は光線技を弾く生体反射外骨格で構成され非常に堅固であり、ストライクビートルのミサイルはおろか、数多の怪獣を消滅させてきたパワードのメガスペシウム光線すら全く通用しない。
本来は切り札であるパワードゼットン戦へのパワードのデータ収集用の怪獣なのだが、コイツ自身も攻守共に全く隙がなく、パワードを圧倒する戦闘力を誇る。
恐らくバルタン星人は、パワードドラコで勝てるならそれで良し、負けてもパワードゼットンで勝つという二段構えの戦法だったと思われる。
- パワードゼットン(ウルトラマンパワード)
ご存知、宇宙恐竜ゼットンの同族にして、『パワード』最終回に登場した事実上のラスボス怪獣。パワードバルタン星人のボスであるサイコバルタン星人によって操られている。
先に送り込まれたパワードドラコとの戦いで得たパワードのデータをインプットされており、光線を吸収・反射する能力や1兆度の火炎弾等、オリジナルのゼットンを彷彿とさせる能力を完全装備。
さらに最大の特徴として、蓄積されたデータを活かし、パワードの動きを全て先読みできる。これによりパワードの攻撃パターンを全て見切り、戦いを終始有利に運んでいる。
光線吸収・反射能力が備わっていない背中が最大の弱点であり、それでも攻撃の先読みと旋回能力でカバーするものの、最後はパワードによる3発目のメガスペシウム光線を背中に浴びせられ、消滅した。
しかし、消耗し切った状態で光線を連射したパワードもまた力尽き、結果的に敗れはしたものの実質相打ちに持ち込むという、強豪怪獣ゼットンとしての面目は保った。むしろ、バルタン星人側からすれば「パワード打倒」という目的自体は完遂しており、大局的には勝利してみせたことになる。
- ゼルガノイド(ウルトラマンダイナ)
人造ウルトラマン・テラノイドに、無数のスフィアが融合して変貌・誕生した超合成獣人。
テラノイドの時はぎこちなかった動きが機敏になり、さらにスフィアからのバックアップを受けて無尽蔵のエネルギーを得た。これによってエネルギーの消耗を気にせずに光線技も撃ち放題となり、テラノイドが抱えていた全ての欠点が解消されている。
テラノイドへエネルギーを照射させられた影響でエネルギー不足だったとは言え、ダイナを歯牙にもかけずに追い詰める強さを見せた。
また、ダイナが放ったソルジェント光線を1発受けてもすぐさま再生し、2発目を浴びせられても耐え抜きながらダイナに迫る驚異の耐久力を誇る。
最終的に唯一の弱点であるカラータイマーを至近距離で撃ち抜かれて爆散したが、同時にダイナも爆発に巻き込まれ、一時的に姿を消してしまう事態となった。
モネラ星人の手に落ちた電脳巨艦プロメテウスが変形したロボット兵器。
主砲である「ネオマキシマ砲」は、元のプロメテウスの時点でソルジェント光線の直撃にも耐えるゲランダを瞬殺し、クリオモス島を容易く吹き飛ばす程の凄まじい威力を持つ(この光景にダイナはトラウマを植え付けられた)。
また、ダイナの戦闘データがインプットされており、初戦ではダイナの行動を全て予測し完全勝利を収めている。
反面、データに存在しない理屈を超えた攻撃には弱く、再戦ではストロングタイプの力業の前に惜しくも撃破されてしまった。
アーウォンと、デハドー星人の遣わしたアンドロイド「カーサ・マダラー」の融合体。
侵略成功率100%を誇る宇宙人の手先なだけあり、アーウォン時を含めてダイナの三タイプの必殺光線を完封し、石化光線でダイナをあと一歩のところまで追い詰めた。所謂TDG三部作のゼットン枠と言える。
ミジー星人のポチガラオンを体内に侵入させるという奇策(とミジー星人が操縦桿を壊すというアクシデント)がなければ、地球侵略は完遂されていただろう。
根源的破滅招来体の生き残りにして、実質的に最後の刺客である根源破滅海神。
実体化する前は闇の姿であり、この状態でもセイレーン7500のマーリン・ブラスト砲を無効化し、反撃する程の強さを誇る。
強化前はバイアクヘーの支援がなければアグルに一時圧倒されていたが、バイアクヘーと融合してパワーアップしてからは、エネルギー吸収能力と圧倒的な力を以てガイアとアグルのライフゲージを点滅させ、敗北寸前まで追い詰める程の強さを発揮している。
XIGの援護とリナールが再び力を与えなければ二大ウルトラマンと言えど敗北していたという点では、破滅招来体の恐ろしさを垣間見せてくれた強敵と言える。
バルタン星人が、ウルトラマンコスモスとの決戦用に変身した戦闘形態。
歴代のバルタン星人の中でも特に多彩な武器を持ち、変身前のベーシカルバージョンや過去作の同族の両腕はハサミだったが、この形態は剣や槍にもなる鉤爪へと変化している。この両腕からは剣型の光線「バッドナイフ」や、相手を拘束する光のムチ「バンドルコード」を発射する。肩アーマー部分も「バンプスプレー」という無数の針に変えて発射することができ、さらに分身能力も引き続き使用可能である。
コロナモードのコスモスと激闘を繰り広げたが、最期は大ダメージを負ったことで敗北を悟り、自爆して自ら命を絶った。
アンノウンハンドが、これまでネクサスやナイトレイダーに倒された全スペースビーストの情報を組み合わせて誕生させた最強のビースト。
ガルベロスの死骸をベースにこれまでに登場したビーストの顔や強力な部位が融合した醜悪な姿で、武器も全てのビーストのものを兼ね備えており、光線・光弾をあらゆる箇所から次々と繰り出せるだけでなく、グランテラの尻尾や伸縮するゴルゴレムの口吻を使ったオールレンジ攻撃等も可能と、全方位にまるで死角が存在しない。さらに合体しているビーストの中にはノスフェルの爪等、作中の登場人物や視聴者に強烈なトラウマを与えたものも含まれており、精神面においてもこちらの心を抉ってくる。
全身からの一斉射撃により、これまでロクに撃墜されたことがなかったクロムチェスターを全機撃墜し、ネクサスにも本来メタフィールド内でなければ鳴らないはずのコアゲージが点滅する程の大ダメージを与え、一時は完全にダウンさせるという圧倒的な強さを見せ付けた。
- インペライザー(ウルトラマンメビウス)
エンペラ星人が地球侵略の尖兵として送り込んだロボット兵器。
ウルトラ戦士の光線すら弾く頑丈な装甲に加え、連射される光弾で周囲を焦土に変える程の高火力、出現時と撤退時にて使用した神出鬼没な瞬間移動能力、腕をより強力な武装に変えられる変形能力、タロウのウルトラダイナマイトで木っ端微塵にされても即座に再生する自己再生機能等々、一体のロボット怪獣が持つにはあまりにも高いスペックを持ち合わせている。これらの能力を駆使してメビウスを初戦では一方的に下し、この頃は既に歴戦の勇士であるはずのタロウさえ追い詰めた。
しかも恐ろしいのが、単体でこれ程の強さを持ちながらコイツは量産型の尖兵という点である。
初代キングジョーの上位互換に当たる強化機種。
元から頑丈だったボディは黒く塗装され、高度なステルス性能を所持。
右腕に備えた必殺武器「ペダニウムランチャー」は、硬い皮膚を持つ怪獣、再生能力を持つ怪獣、果ては超獣といった数多の怪獣たちを一撃で葬る威力を誇る。
格闘能力も初代以上で、レイが3体の怪獣で挑んでも全く相手にならず、あのゼットンとも互角に戦った程。
しかも、戦闘データを母星のペダン星に絶えず送信しており、その度にアップデートを繰り返して自動で進化・強化し続けるというチート性能まで備えている。
コイツもインペライザーと同様量産型のロボットであり、数の暴力に頼った戦法も可能とする。
ダークスパークの力により、初代ウルトラマンとセブンが闇の戦士となった姿。
オリジナルとほぼ互角の戦闘力とされており、スペックに無駄がなく、容赦のない攻撃で当時のギンガを圧倒した。
ある意味では、ウルトラ戦士から周囲を守ることによる力の抑圧と誰かを思いやる優しさを抜いた結果とも言える姿である。
- スーパーグランドキング(ウルトラマンギンガ)
昭和怪獣最強との声が高いグランドキングの派生形態。劇中では、ナックル星人グレイが石動美鈴と共にダークライブして実体化した。
美鈴も一体化していた時は、ギンガ、ジャンナイン、初代ウルトラマン、セブン、ティガの5人を相手にまるで意に介さない程の、グランドキングの名に相応しい圧倒的な強さを見せた(ただし、初代マン、セブン、ティガは本人ではなく、ギンガライトスパークによるウルトライブで実体化したもの)。
最終的にギンガと一体化する礼堂ヒカルに美鈴を連れ戻されると大幅に弱体化し、最後は美鈴とも一体化したギンガのギンガサンシャインを受けて倒されてしまった。尤も、ダークライブは強さが使用者によって異なるハンデがあるため、本来であれば初代グランドキングに勝るとも劣らない実力を持つ可能性も残されている(実際、先述のスーパーグランドキング・スペクターはギンガとビクトリー、エース、レオ、アストラの5人を終始圧倒していた)。加えて、劇中で弱体化したのはヒカルが美鈴を奪還できたからであり、もしもそれが成功していなければ絶望的状況だったことに変わりはない。
それぞれの怪獣たちの能力を扱える攻防優れた強敵で、初戦ではギンガとビクトリーの2人を相手にストレート勝ちを果たし、ヒカルのウルトライブした怪獣たちも、それぞれ光線の一撃で難なく返り討ちにしてしまった。
後にエタルダミーとして出現した時も、因縁のあるティガ、ダイナ、ガイアの3人を相手に互角の戦いを披露した。
その強豪ぶりと、平成三部作世代のファンにとってロマン溢れる設定から人気は高く、公式でも「平成のタイラント」と称されている。
- マガオロチ(ウルトラマンオーブ)
モンスター銀河出身の、魔王獣の頂点に座する大魔王獣。
マガオロチの分身である魔王獣はいずれも中ボスに片足突っ込んだ強さを誇る怪物たちだったが、その頂点に立つマガオロチはそのさらに上を行く化け物である。
あらゆるものを破壊する「マガ迅雷」に加え、魔王獣や強豪怪獣たちを倒してきたオーブの必殺技を何発喰らってもまるでダメージにならない程の防御力や、オーブを完全に抑え付ける超パワー、そして巧みに武器を避け、叩き落として弱体化させる知力を併せ持つ等、並大抵の怪獣とは一線を画する存在。
暴走状態のサンダーブレスターによる圧倒的暴力でようやく優勢に立てたことから、ラスボスに迫る新世代シリーズの中ボスの中でも屈指の強豪扱いをされている。しかも、恐ろしいことにこれ程の強さを持ちながら幼体に過ぎなかったため、相対的に成体のマガタノオロチが如何に規格外だったかの証明にもなっている。
そして後に登場した個体は、ゴーデスの力で強化されたゴーデスマガオロチへと進化。グレート、パワードをして「最悪の組み合わせ」と称され、歴戦の勇士であるマックスとゼノン、そして力を開花させたリブットの3人でようやく対処可能な強さとなっている。最終的には滅ぼされたが、仮にこの状態で完全体のマガタノオロチに相当する姿に成長していれば、さらなる脅威となっていたことだろう。
- ギャラクトロン(ウルトラマンオーブ)
「全ての争いを終わらせる」と称し、有機生命体の抹殺を使命とする強力なロボット怪獣。
後頭部の「ギャラクトロンシャフト」や左腕の「ギャラクトロンブレード」等複数の武装を備え、最大の必殺技である「ギャラクトロンスパーク」は山一つを消し飛ばせる程の驚異的な威力を有する。パワーも相当なもので、オーブは当時まだ扱い切れなかったサンダーブレスターに頼るしか太刀打ちできず、後に取り戻したオーブオリジンでも(手の内が分かっていた状態でありながら)肉弾戦で毎回パワー負けしていた。
その後の再登場でもジードやゼロが苦戦する敵として登場しており、強豪ぶりはまるで衰えていない。
後に登場した生みの親や新型機も強者揃いであり、さらに通常のギャラクトロンも量産機であったことが判明。
- ゼッパンドン(ウルトラマンオーブ)
ジャグラーが、ゼットンとパンドン、マガオロチの力を融合させて変身する合体魔王獣。
破壊光線や超高温の火球「ゼッパンドン撃炎弾」を始めとするパンドン譲りの高火力に加え、ゼットンのようなテレポート、高い防御力のバリア「ゼッパンドンシールド」、ハリケーンスラッシュのオーブスラッガーランスを高熱で溶かして吸収する等、エキセントリックな戦い方も可能。このような攻防バランスの取れた柔軟な戦い方は、変身者であるジャグラーが戦術家として非常に優秀だからこそできる芸当に他ならない。また、マガオロチ譲りの堅牢さとパワーも健在で、パワーファイターであるバーンマイトやそれ以上に強大な力を持つサンダーブレスターと殴り合っても、一方的にパワー勝ちを果たしている。
変身には専用アイテムが必須だが、普段自力で巨大化できないジャグラーにとっては、ウルトラ戦士やファイブキングとも渡り合える程の力を持つ強大な戦力となっている。
- サンダーキラー(ウルトラマンジード)
伏井出ケイが、エレキングとエースキラーのカプセルでフュージョンライズするベリアル融合獣。
エレキングの特性によって体内に膨大な量の電気を蓄えており、この電気を各種攻撃技にも利用する。さらにエースキラーが融合したことで強固な鎧による高い耐久力も確保した他、エレキングの長い尻尾とエースキラーの鉤爪を駆使した格闘戦も得意としている。
主な必殺技は、左腕の巨大な鉤爪で相手を掴み、そのまま電撃を浴びせる「サンダーデスチャージ」、電撃を纏わせた尻尾で打ち据え、打撃と電撃を同時に叩き込む「サンダーテール」、左腕の鉤爪に電撃を纏わせて斬り裂く「サンダークロー」、口から三日月状のカッターを放つ「ライトニングキラーカッター」、胸部で敵の光線を吸収し、増幅して跳ね返すカウンター技「キラーリバース」等々。怪力とフィジカルに特化気味だったスカルゴモラに対し、多彩な技を駆使する技巧派タイプの融合獣と言える。
ケイが手を抜いた状態でも上記の多彩な技によってジードを圧倒しており、後にケイが本気を出した際には一切容赦のない戦い方を見せ、ザイゴーグとのタッグとは言えロイヤルメガマスターともそれなりに戦えていた。
- ペダニウムゼットン(ウルトラマンジード)
伏井出ケイが、ゼットンとキングジョーのカプセルでフュージョンライズするベリアル融合獣。
二大強豪怪獣同士の融合だけあって、強敵揃いのベリアル融合獣の中でも最強格と評される一体。ゼットン譲りの超威力の火球にテレポート、バリアと、キングジョー譲りの超怪力、頑丈な装甲、強力な電撃といった具合に、それぞれの良いところを両取りした万能型である。
初登場時にはジード・ソリッドバーニングを苦戦させ、ウルトラカプセルによる強化により山一つを吹き飛ばす程の高火力と、マグニフィセントと互角に殴り合うパワーを見せ付けたが、その後もケイのストルム器官が強化されていくのに比例して、ペダニウムゼットンの戦闘力も強くなっていった。
その証拠に二度目の戦いではジードの最強形態であるロイヤルメガマスターをバリアによる防御とテレポートにより翻弄して敗北寸前まで追い詰め、最終決戦に至ってはエンペラ星人とダークルギエルの怪獣カプセルの力により200メートルサイズまで巨大化。ロイヤルメガマスターの87フラッシャーを容易く弾き飛ばし、キメラベロスを倒したロイヤルエンドにも長時間耐える等、ケイのベリアルの狂信者としての意地を反映するが如く、最後まで強敵としてジードを苦しめた。
- キメラベロス(ウルトラマンジード)
ファイブキングとゾグ(第2形態)のカプセルにより、ベリアル本人がフュージョンライズした姿。
ベリアルが直接変身する形態の中では、ベリュドラやアークベリアル、アトロシアス等には流石に劣るものの、ボスクラス怪獣2体とベリアル自身の力が合わさったことで途轍もない戦闘力を誇る。
途中からジードを体内に吸収すると、ジードと融合しかけたことで大幅なパワーアップを遂げ、ゼロビヨンドをも苦戦させる強さを見せ付けている。
ジードに抜け出されて以降も、ジードの猛攻を前に互角の戦いを展開し、ソリッドバーニングのストライクブーストやアクロスマッシャーのスピードを生かしたジードクローによる連撃にもほぼノーダメージで耐え、さらにマグニフィセントの攻撃にも食らい付いていく程の実力の高さを見せた。
最終的にはキングの力を宿したロイヤルメガマスターのロイヤルエンドの前に敗北したものの、そこに至るまでの間もロイヤルメガマスターと熾烈な空中戦を繰り広げており、倒される間際まで恐ろしい戦闘力を見せ付けた。
- ホロボロス(ウルトラマンR/B)
愛染マコトことチェレーザが、怪獣クリスタルから召喚した豪烈暴獣。
最初の出現時には、特殊能力の類いを使うまでもなく肉弾戦のみでロッソ、ブルの兄弟ウルトラマンを完膚なきまでに打ち負かした。
その後、美剣サキに操られた時は、四足歩行から二足歩行に変化し、本来の力を解放(つまり、最初にロッソとブルを下した時点で本調子ではなかったのである)。オーブダークを嬲り殺し、再び相見えたロッソとブルの二人も一切歯牙に掛けることなく撃破した。
ここまで脳筋寄りの能力だけでウルトラ戦士を圧倒した怪獣も珍しいと言えるだろう。
- グルジオキング(ウルトラマンR/B)
グルジオボーンの強化形態。
強化前に比べ、金に変化した体色と鋭角的なフォルム、何より背中に背負った巨大なキャノン砲「グルジオバレル」が目を引く。
最大の必殺技は、グルジオバレルから放たれる破壊光線「ギガキングキャノン」。トリプルオリジウム光線を易々と弾き返すその凄まじい威力もさることながら、リロード時間が約2.5秒と非常に短く、連射すれば周囲をあっという間に焼け野原に変えてしまう。
ロッソとブルの生半可な打撃を寄せ付けない防御力も兼ね備えており、まさに「キング」の名に恥じぬ高い実力を有している。
- ナイトファング(ウルトラマンタイガ)
太古の昔、現在は廃村となっている九頭流村に「皆既日食と共に天から舞い降りた」と伝わる、邪悪な悪夢魔獣。
口の奥に大きな一つ目が隠されており、そこから邪悪な催眠音波「ナイトメアウェイブ」を放って人々に強制的に悪夢を見せ、そのエネルギーを吸収する。
戦闘では口から吐く強力な火球「ファングヴォルボール」に加え、腕の触手による拘束・殴打が主戦力。また、タイガのアクアブラスターを飛行中に受けても、意にも介さずそのまま飛び去ってしまう程の高い耐久力を有する。
- アブソリュートディアボロ(ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA)
タルタロスと同じく、究極生命体・アブソリューティアンの戦士の一角。
宇宙最強と名高い宇宙拳法「コスモ幻獣拳」を扱う、好戦的かつ血気盛んな性格の戦闘狂。武闘派らしく、主に徒手空拳での格闘戦を得意とする力自慢だが、時には姑息な手段を用いて相手を苦しめる悪逆非道な一面も併せ持つ。
アブソリューティアンの一員なだけあってその戦闘力は極めて高く、トリガーやリブットと互角以上に渡り合い、闇の三巨人とも真正面から取っ組み合い、レオ、アストラ、レグロスの3人を同時に相手取っても引けを取らない等、純粋な格闘能力ではタルタロスにも勝るとも劣らないレベル。
コスモ幻獣拳の奥義「剛力破牛拳」を必殺技とし、その威力はトリガー・パワータイプのデラシウム光流をいとも簡単に押し返してしまう程の凄まじい威力を誇る。
戦闘力の高さだけでも十分強敵だが、それに加えて特殊な心臓「アブソリュートハート」による自己蘇生能力を持っており、回数に限りはあれど倒されても容易に復活が可能と、さらなる厄介さを秘めている。
- スフィアネオメガス(ウルトラマンデッカー)
デッカーに倒されたネオメガスの残骸にスフィアが融合し、肉体を再構築して誕生したスフィア合成獣。
オリジナルのネオメガスの時点でデッカーを肉弾戦で追い詰める程の強さだったが、スフィアとの融合によりその力はさらに増大。オリジナルのネオメガスを倒したデッカー・ストロングタイプと互角以上のパワーに加えて、スフィアの波動を含んだ緑色の熱線、テラフェイザーのTRメガバスターをまともに喰らってもなお20秒以上耐える程の防御力と、全体的な戦闘力が遥かに向上している。これに加えて、多少のダメージ程度ならば護衛のスフィアソルジャーが結合して損傷部分を再生することが可能で、スフィアが存在する限り何度でも再生が可能という厄介な特性を持つ。
デッカーとの初戦では、オリジナルを上回る怪力とスフィアソルジャーからの包囲攻撃で圧倒した挙げ句、熱線でデッカーを変身解除させ、デッカーに初の黒星を刻み付けた。
その後のテラフェイザーとの戦いでも、TRメガバスターを撃つチャンスを作らせない程の猛攻で苦戦させ、リベンジに燃えるデッカーが加勢して2対1に持ち込まれてもなお一歩も退かずに渡り合う強さを見せた。
その後、スフィアオベリスクを守るために復活した際は、スフィアゴモラ、スフィアレッドキングとの連携でダイナミックタイプのデッカーを敗北寸前まで追い詰めた。
『デッカー』に登場するスフィア合成獣の中でも、格上とも言える強さと扱いを印象付けた怪獣である。
プロフェッサー・ギベルスが変身するギガロガイザと、実験要塞艇ゾルガウスが合体した形態。
ギガロガイザの持つパワーとゾルガウスの持つ高火力を併せ持っており、追尾機能付きの強力なビームと、相手の攻撃を完封するバリアを備えている。また、ゾルガウスを分離して連携攻撃を行うことも可能。この姿でもギベルスの人格は健在であり、高い知能を駆使して臨機応変に対応した戦法が扱えるのも強みである。
ギガロガイザの時も含めばディナスを二度も下し、さらにはテラフェイザーの胸部装甲をビームで貫いて、搭乗していたカナタを心肺停止状態に追いやった。
ただし、ギガロガイザとゾルガウスをそれぞれ分断された上でどちらかを失うと一気に弱体化してしまうという、致命的な弱点を抱えている。
獅子座L77星を滅ぼし、D60星をも襲撃したマグマ星人侵略軍を束ねる司令官。
あのアーマードダークネスを模して造られた高い防御力を持つ鎧を纏っているが、司令官としては素の戦闘力の方もかなり高く、レグロスの師・マスターアルーデとほぼ互角である等、決して鎧に頼り切っているだけではない。レグロスの仲間である幻獣闘士たちを悉く打ちのめし、単独でほぼ全滅に追いやる程の成果を見せ、さらに「マグマ毒手拳」という必殺技を使い、これを受けたマスターアルーデを二度と戦えない体にしてしまった。
その戦果から鑑みて、コスモ幻獣拳の力がなければ倒せない程の実力を持つ、マグマ星人たちの実質的なボスだと推測される。
- ニジカガチ(ウルトラマンブレーザー)
古より日本に伝わる伝説の怪獣で、伝承では「神」として名を馳せる存在。
天候を操る力を持ち、口から大気を吸い込んで急激に気圧を下げることで大規模な雨を降らせ、周辺地域一帯に猛烈な巨大台風を発生させることが可能。
額のクリスタルから放つ「虹光線」はスパイラルバレードを相殺し、山を大きく抉る程の破壊力を持つ。ブレーザーやアースガロンでも敵わない程のパワーも持っているが、恐ろしいことに(コイツの復活に使われた)虹の腕輪の力を吸収することでさらなるパワーアップを果たし、ますます手の付けられない存在となる。
防御力も非常に高く、普段は鎧角で顔を覆って防御しており、アースガロンの射撃程度では一切ダメージが通らない。
最終的にニジカガチ自身の力で編み出されたレインボー光輪により倒されたものの、もしもニジカガチを止められていなければ、地上の生命体は全て浄化(全滅)させられていたことだろう。
さらに、肉体が滅んでも概念的な存在として生きている可能性が考察される等、まさに「神」と呼ばれるに相応しい怪獣である。
後に宇宙侍ザンギルの持つ顕現石の力により怨霊として復活した際は、霊体と実体の間を使い分けることで霊体時は通常の攻撃が当たらなくなった上に、チルソナイトソードを使うブレーザーや歴戦の剣士であるザンギルを同時に相手取り、さらにはザンギルに憑依してその肉体を乗っ取る等、以前にも増してやりたい放題かつ出鱈目な強さを見せた。
- ゲバルガ(ウルトラマンブレーザー)
本作の地球に襲来した宇宙怪獣の一体。
地球防衛軍のミサイル攻撃やブレーザーのスパイラルバレードでも破れない程の強力なバリアに加え、EMPによる広範囲の電磁パルス攻撃でインフラにダメージを与え、アースガロンを無力化している。
電磁パルス攻撃を抜きにしても、体を丸めての突進や、ブレーザーを軽々と吹き飛ばす程の怪力等、純粋な格闘戦でも隙がない。
飛び道具による攻撃はほぼ効果がなく、攻略には物理的な攻撃が有効とされる。
⑦超巨大怪獣(通常のウルトラマンと比べても非常に巨大)
身長数百メートル級のビッグサイズを誇る、普通の怪獣とは一線を画す巨体を有する存在。
物語のボス格を務めた怪獣以外にも、耐久力が理不尽に高いとは限らないものも含まれる。
それでも質量攻撃等でウルトラマンを圧倒するため、強敵には変わりない。
中には身長が1000メートルを軽く超える者もいる。
「暗黒宇宙の伝説の怪獣」として名を馳せる超巨大な怪獣。
身長938メートル、体重187万3000トンという巨体は『ザ☆ウルトラマン』の登場怪獣の中でも最大級であり、後年の実写作品でもゾグ(第2形態)やギガキマイラすら上回り、明確な身長・体重が判明しているウルトラ怪獣の中では下記のギガバーサークに次ぐレベル。
その圧倒的サイズのボディを生かしたフィジカルで、U40の施設を一撃で粉砕し、ウルトラ族の戦艦をも真っ二つにした(高度600メートルの山を一撃で破壊できる計算らしい)程の凄まじい怪力を誇る等、決してただ図体がデカイだけの木偶の坊ではない。
ジョーニアスも身動きが取れなくなるまで追い詰められ、エレクとロトの救援がなければ恐らく勝てなかったであろう強豪である。
- 怪獣戦艦(アンドロメロス)
かつてアンドロ警備隊と戦っていた頃のグア軍団が所有していた超巨大兵器。
ジュダが操るベムズン、モルドが操るキングジョーグ(画像)、ギナが操るギエロニア、少し先の未来でタイガやアンドロアレスが戦うペストリアの4種が存在。この4体はそれぞれベムスター、キングジョー、ギエロン星獣、ペスターといった既存の怪獣たちをモチーフに造られているが、後に宇宙警備隊訓練生時代のタイガや、強化改造された怪獣やファイティング・ベムの軍団を倒せる力を持っていたアレスをたった一体で圧倒していたペストリアを見れば分かる通り、非常に強力な殺戮兵器である。
全長1000メートル前後と文字通り規格外のデカさを誇り、そのデカさによる質量任せの攻撃や、広範囲に放たれる光線が特に脅威。
一方で、ペストリア戦でアレスとタイガの命をかけた攻撃によって装甲を破壊されていた描写から、意外にも平成以降のラスボス勢程の耐久性はないのかもしれない。
…とは言え、怪獣戦艦は単体で破壊するには文字通り命を賭けた攻撃が必要な相手であるため、通常の怪獣とは比較にならない強さの怪物であることに変わりはない。
地球時間で毎90分経過する度に、無限に成長・強化される生態を持つ、劇中のラスボスである最強のソーキン・モンスター。
第1形態では「小型の哺乳類と爬虫類の中間めいた生物」と可愛く見えるものの、この時点で狡猾な本性を秘めている。
その上、成長するに連れて火炎熱線を放つ、無数の触手を操る等の攻撃能力に加え、超巨大怪獣の弱点である機動力・小回りの低さをテレポーテーションによって無視する等、チートにも程がある戦闘能力を誇る。
最終的には倒されたものの、その直前まで上記の能力によってウルトラフォースの3人は敗色濃厚であり、運良く太陽の光を浴びて力を取り戻して勝利できたような状況だった。
- メノーファ(ウルトラマンダイナ)
ナルチス星人が造り上げた生物兵器。
見た目は巨大なスライムそのものだが、触手と光弾によるシンプルながらも過不足ない攻撃方法に加え、全長164メートルを思わせない高い機動力を持つ。
特筆すべき点は防御力の高さで、スライムそのものな肉体構造上、単純な打撃は勿論、ダイナのソルジェント光線すらも意味を為さない程であり、ナルチス星人自身も「どんな攻撃にも傷付かない」と豪語しただけある強豪怪獣。
最終的な敗因も「起動直前に受けた損傷が弱点として残った」「マイナスエネルギーの供給が断たれて弱体化した」等々、いずれもダイナ以外の外的要因に頼った偶然であるため、間違いなくダイナ単独での撃破は不可能だったと思われる。
なお、肉体のブヨブヨ感を演出するため、スーツは10人がかりで操った経緯もあり、スタッフへの負担でも最強クラスと思われる。
- クイーンモネラ(ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち)
上記のデスフェイサーを倒されたモネラ星人たちが、宇宙船モネラシードと融合して誕生した超巨大怪獣。
ウルトラ戦士の5倍以上にもなる巨体と、体の両側に左右6本ずつ、合計12本の触手を持っており、不意打ちとは言えダイナを一瞬の内に捕らえた上、体の内部に閉じ込めている。
さらに、内部に閉じ込めた相手に高圧電流「QMバスター」を流すことも可能。この戦法でダイナを一度は倒し、人類を絶望させた。
人々の祈りに応えてウルトラマンティガが降臨し、ダイナを救出された後も触手による攻撃で一時は優位に立つ程の実力を持っており、流石は劇場版のボス怪獣と言ったところである。
- ゾーリム(ウルトラマンガイア)
根源的破滅招来体がワームホールから呼び寄せた超巨大怪獣。
あまりにもデカ過ぎるせいで全長は不明であり、唯一確認できた頭の時点でガイアが豆粒サイズに見える程。デカブツ揃いの『ガイア』の怪獣の中でもディグローブに次ぐデカさであり、ゾグやモキアンと並ぶレベルである。
当然そのデカさは飾りではなく、XIGファイターの一斉射撃やガイアV2のクァンタムストリームではビクともしない程の防御力を持っている。また、口から吐く火炎は強力かつ非常に長い射程範囲を誇り、はるか遠くにある建物まで達する程。
最終的に、スプリーム・ヴァージョンの必殺技を口内にぶち込むことでようやく倒された。
いずれにせよ、全長がどれ程のものだったのか、そして全体像がどのような姿だったのか気になるところである。
- ギガバーサーク(ウルトラマンマックス)
地底文明デロスの自動防衛システム「バーサーク・システム」によって作り出された最後の刺客にして、最大最強の機械獣。
これまで様々な手法で「最強」を体現してきた『マックス』の怪獣の中でも、シンプルに「滅茶苦茶デカイ」「滅茶苦茶硬い」「滅茶苦茶高火力」と三拍子揃った最強怪獣である。
身長990メートル、体重9900万トンという超弩級の巨体はマックスの攻撃を一切受け付けないのみならず、無数の機械腕や、目のような部分から発射する破壊光弾や電流チェーン等複数の武器を装備しており、まさに要塞の如き超巨大怪獣。その実力はデロスをして「マックスを確率100%で倒す」と明言される程で、実際に初戦ではマックスのエネルギーを(既に消耗していたと言えど)完全に尽きさせた挙げ句磔にし、ストレート勝利を収めた。
最終的に復活したマックスに敗れこそしたが、マックス側もギガバーサークのサイズに合わせて超巨大化するというチートを発揮しなければ倒せなかった屈指の強敵であり、ラスボスとして充分過ぎるインパクトを残した。
- マザーケルビム(ウルトラマンZ)
歴代史上最大サイズまで成長し切った、宇宙凶険怪獣ケルビムの最終進化形態と思しき個体。
通常のケルビムも近・中・遠距離戦にそれぞれ長けた武闘派の怪獣だが、このマザーは通常種の7倍近くにも及ぶ身長303メートルもの超巨体を誇り、ゼットにもデルタライズクローの力を使わせる程の戦闘力を持つ。
しかし、最も恐ろしいのは尻尾から放つ、攻撃にも使える隕石のような無数の卵。なんとコイツは大気圏外から無数のケルビムの卵を地上に産み落とし、特殊な重力波ですぐに孵化を促すことで大量のケルビムによる物量戦を展開することで、星からエネルギーを貪り尽くして滅ぼすことができるのである。これまでも量産型の怪獣による物量戦を仕掛けた敵は何体かいたが、単独で星を滅ぼせる程の軍団を産み出せるような奴はそう多くない。
キングジョーストレイジカスタムに搭載したD4レイやゼットのデルタライズクローの力がなければ、そのまま地球も滅ぼされていたかもしれない(尤も、前者のD4レイの力の源であるD4こそが、マザーを地球に呼び寄せたそもそもの元凶なのだが)。
- ブルードゲバルガ(ウルトラマンブレーザー)
以前出現したゲバルガの亜種で、「地球での繁殖」を目的とする個体。
地中から幼体であるイルーゴを大量に出現させ、数の暴力による物量戦を行う。
それ以外にも、ゲバルガの約3倍にも及ぶ身長150メートルという巨体によるシンプルな質量差や、ゲバルガ以上に強力な電磁パルス攻撃等、明らかに以前の個体を上回るスペックを持つ。
さらに、非常に頑強な金属であるチルソナイトで作られた武器も一撃で破壊する程のパワーを有し、同時に新世代ヒーローズ以降の専用武器ではほとんど行われなかった武器破壊もあっさりとやってのけた。
流石にファードランアーマー相手には分が悪かったが、それまでにブレーザーやアースガロンをギリギリまで追い詰めており、「セカンド・ウェイブ」の脅威を十二分に知らしめた。
- デルタンダルB(ウルトラマンブレーザー)
通常の約6倍の巨体を有する、デルタンダルの一個体。
通常種であるデルタンダルFの時点で、マッハ9もの飛行速度とニジカガチやガラモンを倒せるレインボー光輪に耐え得る程の耐久力を持っていたが、このデルタンダルBは全長300メートルもの体格で、一撃一撃が普通の怪獣の攻撃を遥かに上回る威力の光弾を連発し、超巨大怪獣に一撃で致命傷を与えるチルソファードランサーの必殺技を食らっても無傷、さらにその巨体でFの時と同様のマッハ9で飛び回る等々、ハチャメチャなスペックを誇る。
最終的にアースガロンの必殺技を弱点に食らって致命傷を負い、ブレーザーが残りの後始末をしたことで被害は出なかったが、もしも弱点がなかった場合、ますます手が付けられなかったことだろう。
何より、あのガタノゾーアをも上回るデカさのこんな化け物が地球に生息しているという時点で、そこに暮らす人類にとっては鳥肌モノである。
⑧特殊能力が秀でているケース
純粋な戦闘力に加えて、奇抜な特殊能力を生かしてウルトラマンを圧倒した者たち。
番外メンバーと違ってシンプルな肉弾戦でもそこそこ戦えるため、文武両道なタイプである。
- ザラガス(ウルトラマン)
別名「変身怪獣」。
攻撃を受ける度に自身の体質を変化させ、受けた攻撃に対して耐性を持つようにパワーアップする特性を持つ。劇中では科学特捜隊の攻撃によって体質を変化させ、全身の甲羅を外してより強力かつ凶暴な第二形態ヘと変貌した。
形態変化後は、全身の突起から放つ6000万カンデラもの強烈な閃光「ザラガスフラッシュ」を武器とし、これを直視した者は失明する程の威力がある。
さらに、全身から無数の棘を生やした第三形態にもなることが可能で、棘を相手に突き刺しての放電や、それを収束させたような破壊光線を発射することもできる。
その他にも、頭部の一本角は厚さ10メートルのコンクリートを容易に貫くことが可能で、尻尾のパワーはブルドーザー20万台分にもなるという。
一方で、体質変化能力にも一応弱点があり、攻撃を受けてから体質を変化させて耐性を付けるまでの間に、一瞬だけ攻撃が通用する隙が生まれる。そのため、そこさえ突ければ攻略の可能性はゼロではない。
- ギエロン星獣(ウルトラセブン)
地球防衛軍による超兵器「R1号」の実験で変異すると共に母星を失い、復讐のために地球に飛来した宇宙怪獣。登場エピソードの(内容の重さによる)知名度もさることながら、セブンも苦戦を強いられた強豪怪獣である。
口から発射するガス「ギエロアッシュ」、爪の先から放つリング光線「ビームコイル」等の攻撃手段に加え、翼でアイスラッガーをも弾く高い防御力、そして別名通りの強靭な再生能力を持つ。
地球に飛来したところをウルトラホーク3号の新型ミサイルで一度撃破されたが、R1号の実験にも耐え抜いた生命力で再生し、進撃を続行。アイスラッガーを弾き返す等してセブンを苦戦させるが、最期はセブンに右翼を引き千切られ、手にしたアイスラッガーで喉を裂かれてトドメを刺された。
後年の作品ではその再生能力に目を付けた悪役が、主人公の戦力分析に利用。結果、倒されてもあらゆる手段で復活して5日連続で出現し続け、ウルトラ戦士を疲労困憊に陥らせる事態となった。
- キングザウルス三世(帰ってきたウルトラマン)
僅か4話目にしてウルトラマンジャックを敗北に追い込み、完封勝利を収めた怪獣。
最大の能力として、自身の周囲360度にカーテン状のバリアを展開し、相手の攻撃から身を守ることができる。このバリアの強度は非常に高く、ジャックの放つ光線技を悉く防ぎ、初戦では全く打つ手がなかった程。
ただし、バリアは真上にだけは張れないことが弱点であり、前後左右は守れても真上からの攻撃にはほぼ無防備となってしまう。また、頭部の角が力の源となっており、ここを破壊されるとバリアの発生を封じられ、大きく弱体化してしまう最大の弱点にもなっている。再戦時には特訓を積んだジャックに弱点を突かれたことで、最終的に今まで防いでいたスペシウム光線であっさり倒されてしまった。
- ガマス(ウルトラマンA)
蘭の花と宇宙怪獣の合成で誕生した超獣。
写真を撮られると瞬間的に消滅してフィルムの中に入り込み、ネガが焼き増しされればされる程ガマス自身も同じ数だけ増殖するというとんでもない能力を持つ。この能力で雑誌のグラビア写真の中に入り込み、10万部に印刷されることでガマスも10万体に増殖、日本全国を超獣だらけにした上で総攻撃を仕掛ける「超獣10万匹地球奇襲計画」を遂行しようとした。
実戦における武器としては、「忍者超獣」という異名の通り、口から放つ吹き矢のような2連装ロケット弾と、手裏剣、撒菱型爆弾、短槍等、忍者に関わる武器を多数用いる。
増殖能力も非常に厄介だが、エースとの戦いでも上述した武器を駆使して追い詰める等、単に特殊能力頼りなだけではない超獣である。
- アプラサール(ウルトラマンA)
乙女座の精・アプラサが、ヤプールの手により変貌させられて生まれた超獣。
頭部の穴からのフラッシュ光波、羽衣を伸ばしての攻撃と羽衣から放つ風速60メートルの突風等を武器とするが、最大の特徴として宇宙線で体が構成されているため実体を持たず、TACやエースの攻撃はすり抜けてしまう。それでいて自身の攻撃時には実体のある状態に切り変えることも可能で、双方の状態を使い分けることでエースを苦しめた。
しかし、アプラサ本人の意識が残っていたことがエースにとって勝機となり、最終的には元のアプラサの姿に戻ることができた。
- ライブキング(ウルトラマンタロウ)
シリーズ初となる2話連続で倒された怪獣。
一見すると間抜けなビジュアルだが、実は『タロウ』の劇中でも屈指の強さを誇る。この手の怪獣としては珍しく、素の戦闘力もかなり高いが、特筆すべきは「再生怪獣」という別名の示す通り、一晩で肉片から復活する驚異的な再生能力。また、かなりの大食いで、液状の体を持つコスモリキッドをそのまま飲み込んでしまった。
劇中では驚異的なフィジカルによりタロウを二度に渡って苦しめ、ウルトラの母による援護でようやく倒せたという経歴を考慮し、候補に挙がるものとする。
- ゴルドラス(ウルトラマンティガ)
時空を歪ませる能力を持つ怪獣。
コイツの生息する時空界に入ったものは空間の歪みでたちまち消滅してしまい、拡大すれば48時間で関東地方が消滅し、僅か1ヶ月で地球全てが時空界に呑み込まれるという恐ろしい事態になりかねない。そのため、ぶっちゃけゴルドラス自身はGUTSやティガと戦わなくても、時空を歪めるだけで世界を滅ぼせる程の力を持っていたのである。実際に劇中では、磁場を集めて時空界を作り、自分だけ安全圏に隠れたまま地球を滅亡させようとしていた。
上記の超能力以外にも、頭部の2本角から放つ強力な閃光と電撃光線を武器とする他、同族のシルバゴン以上とされる怪力の持ち主で、ティガを軽く振り回してしまう程。半球状のバリアを張る能力も有し、パワータイプのティガパワーキックを防ぎ、デラシウム光流すらも反射している。
知能も高く、「自分は安全圏から動かず侵略する」という作戦や、戦闘で光線を重ねがけしてティガの張ったバリアを破る等、計画的・戦略的な行動が多々見られた。
- エアロヴァイパー(ウルトラマンガイア)
積乱雲に似たエネルギー体の中に潜む時空怪獣。
飛行能力を有している他、口から火球を吐いて攻撃するが、最大の強みは頭部の触角を発光させることで時間軸を歪曲し、過去と未来を自由に行き来することができる時間移動能力。この能力は単にワープ能力としても活用が可能で、敵の背後を取る等の奇襲攻撃や、いざという時の逃亡・回避にも使えるため、正攻法で倒すのは極めて困難。
未来によっては単独でエリアル・ベースを陥落させており、まともに戦って勝つのは非常に難しい強敵である。
- ゼガン(ウルトラマンジード)
シャドー星人が最終兵器として生み出した時空破壊神。
胸から放つ異次元転送光線「ゼガントビーム」が必殺技で、光線の着弾後に大爆発が発生し、その爆風がブラックホールのような渦を発生させ、周囲にある物体を吸引して異次元空間へ放逐する恐ろしい力を持つ。
その特殊能力でジードたちを大いに苦しめたが、最終決戦では逆にジードたちの味方戦力として、ベリアルの野望を阻止するために重要な役割を担った。
- ギガデロス(ウルトラマンタイガ)
「惑星守護神」の異名を持つロボット。
剣と銃火器になっている両腕の武装を活用したシンプルな戦い方を行うが、真に恐るべきは相手の光線技を受けると、それをエネルギーに変換して吸収し、それを元に分身してしまう分身能力「デロスイリュージョン」。
分身した個体は幻影でもホログラムでもない質量を持った実体であり、分身同士で連携を取ったり、はたまた単純な物量戦を仕掛けるといった戦い方も可能。
そのため、一度ドツボにハマると自分はエネルギーを消耗する一方で、ギガデロスの方はそれに反比例して勢力を拡大していくという最悪の循環に陥ってしまう。
まさに光線技主体のウルトラ戦士にとって天敵中の天敵とも言える、非常に厄介なロボット怪獣である。
- メツオロチ(ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA)
惑星単位で捕食活動を行う魔獣・メツオーガの進化系。
あらゆるエネルギーを吸収する能力を持ち、物理攻撃での破壊を試みようとしても発生した爆炎を吸収してしまうため、始末に負えない。ヒュドラムをして「エタニティコアを食べられると面倒」とまで言わしめ、吸収したエネルギーを破壊光線として返すこともできる(しかも、閃光の後に爆発が起こる等、初見殺しの塊である)他、石化させて動きを封じたとしても僅か1日で復活してしまう。
恐ろしいことに、これ程の強さでありながらラスボスではないのである。
- スフィアジオモス(ウルトラマンデッカー)
スフィアの亡骸を利用して莫大なエネルギーを生み出す「Sプラズマ増殖炉」の研究棟で行われた実験の過程で蘇生したスフィアが、周囲の機械や建物を吸収して誕生した怪獣。
周囲の炎や瓦礫、煙、オイル、電気等を全身の棘から吸収して己の力にする、エネルギー吸収能力を持つ。
また、光の速度を生み出せる程のSプラズマのエネルギーによって、ウラシマ効果の応用で時空変動を起こして胸の器官から緑色のビームを上空に放ってワームホールを発生させることで、惑星を同化、吸収するための要となるスフィアザウルスを未来の時間軸(宇宙)から召喚する能力を持つ。しかも、たとえ呼び出したスフィアザウルスが倒されても、その亡骸をエネルギー源として吸収することで再びワームホールを発生させることが可能で、エネルギー源となるものがある限り何度でもスフィアザウルスを呼び出せられるという性質を持っている。要は先にスフィアジオモスの方を対処しなければ、新たなスフィアザウルスが延々と送り込まれてくるという悪夢のような光景にもなりかねないと言え、非常に厄介な怪獣である。
未来から駆け付けたダイナとの戦いでは、アガムスの駆るテラフェイザーとの2対1で優位に立ち、ダイナをも窮地に追い込んでしまう。その後デッカーが参戦してからも、バリアや電撃を駆使して最後まで戦い続けた。
- モグージョン(ウルトラマンブレーザー)
ユーモラスな顔立ちに反して、獰猛な性格と生態を持つ幻視怪獣。
近接戦闘能力は高く、伸縮自在の腕と鋭い爪での攻撃、電動ノコギリのように高速回転する頭部のトサカが主な武器だが、最大の脅威は両掌にある器官から放つ、電磁波を伴う光の明滅による「幻視光線」。これで相手の脳を刺激し、恐怖や嫌悪感に関わる幻覚を見せることができる。捕食の際は、この幻覚で獲物をパニックに陥れて行動不能にした後、長く伸びる舌で獲物を絡め取って捕食する。
また、ブレーザーのレインボー光輪を片腕でキャッチして投げ返す等、器用かつ知能の高そうな行動も見せた。
精神的に成熟した歴戦の勇士や、ロボット怪獣等の恐怖心を最初から持たないような相手でない限り、幻視光線だけでもほとんどの敵に対して優位に立ち回れる可能性を秘めている。
⑨後のシリーズでの再登場時に強い印象を与えたケース
初登場時の戦績こそ奮わなくとも、後年の作品への再登場を果たした際に強力な怪獣として描かれ、再評価されたケース。
当時は並の怪獣たちとほぼ同じ扱いだったが、後のシリーズで登場した際、当時のシリーズの最新怪獣も顔負けの戦闘力を見せたり、最強形態に変身したウルトラマンと互角に渡り合ったり、時には圧倒したりする等パワーアップして(あるいは本来の力を見せ付けて)大暴れした者たちを示す。
シリーズ史上初の冷凍怪獣。
マイナス130度にも達する反重力光線や冷凍光線が主な武器で、さらにマッハ80もの速度での高速飛行も可能と、何気に高いスペックを持つ。
『Q』では計2回登場しているが、いずれのエピソードにおいても撃退こそされたものの最終的に死亡はしておらず、倒す手段が存在しないバルンガを除けば、「『Q』の怪獣の中で最強」と推すファンも少なくない。
後年でのウルトラ戦士との戦いでも上述の能力を駆使し、ウルトラ戦士や防衛兵器を地上戦でも空中戦でも苦戦させる強敵として描かれている。
- ガラモン(ウルトラQ)
シリーズ史上初となるロボット怪獣。
チルソニア遊星人(セミ人間)が地球に送り込んだロボット兵器で、後年に登場するピグモンのような愛嬌のある外見を持つが、兵器だけあってそのスペックは油断大敵。
体を構成する「チルソナイト」という金属は、当時の地球の技術では破壊できないとされる硬度を誇り、後にウルトラマンの存在する地球に現れた際は、怪獣を一撃で撃破できるウルトラマンの必殺技を容易く無効化し、ただの体当たりで防衛隊の戦闘兵器の頑強なボディすら貫通してみせるという形で再評価が為された。
また、パワーも歴代のスーパーロボットたちにも負けないレベルでありながら、身軽さの方も速射性の高い光弾を容易く避けられる程に高い等、接近戦において隙がない。
二度目の襲撃ではこれが複数体送り込まれるのだから、コイツらを動かす電子頭脳からの電波を遮断する対策方法が見つかっていなければ、間違いなく地球は壊滅していただろう。
初登場時の『Q』では人間の力によって倒され、その後長らく再登場が検討されながらも不採用になり続けていたが、初登場してから半世紀以上経った『タイガ』で念願の初登場を果たした。
その際、タイガの強力な斬撃光線を頑丈な皮膚で容易く跳ね返した上に、パワーで圧倒。怪力戦士の中でも屈指のパワーと耐久力を誇るタイタスともある程度力で張り合い、地面を掘り進めるために使う強力なドリル光線で足を負傷させる等、意外と凄まじい実力を見せ付けた。
そして、これ程の力がありながらもギマイラには敵わなかったことから、ギマイラの強さをこれ以上なく表す役目も担っていた。
今作でパゴスの実力が見せ付けられたことから、他作品でのゴメスの活躍も相まって「『Q』の怪獣は強い」というジンクスが生まれた。
ただし、それ以外の作品での再登場時は所謂一般的な野良怪獣の扱いであり、単独でウルトラマンを圧倒する強さを見せたのは現状『タイガ』版の個体のみである。
- パンドン(ウルトラセブン)
ゴース星人が送り込んだ刺客であり、『セブン』における最後を飾った怪獣。
二つの口から吐く火炎放射、接近戦主体のパワーファイトを得意とする。劇中では弱り切っていたセブンに猛攻を加え、絶体絶命にまで追い込む。改造を施された再戦時には、片手でアイスラッガーを受け止めて逆用するという芸当まで披露した。
ただし、上述の通りこの時のセブンは戦いの連続で体力を消耗し、ほとんど虫の息の状態であった。それ故多くのファンの間では「平常時のセブンであれば楽に勝てた」という意見が根強く、強豪怪獣として分類されるかは賛否両論となっている。
一方で、派生個体や外部エネルギーにより強化した個体はウルトラマンを苦戦させ、時には倒しているため、それなりに元祖ラスボスとしてのメンツを保っているとする意見もある。
- タッコング(帰ってきたウルトラマン)
オイルを常食とするオイル怪獣。
初登場時に交戦したザザーンを倒し、次話でも引き続き大暴れしたが、真にそのポテンシャルが発揮されたのは新世代シリーズ以降となる。
タイガが守るパラレルアースに現れた個体は「海の化身」と称され、たった一体でトライスクワッド全員を翻弄して最終的には時間切れに追い込み、トライストリウムとも互角に渡り合えるギーストロンを必殺の「タッコングファイヤーボール」で翻弄する等して、その力を存分に振るった。これでも十分強いが、若い頃はギーストロンを封印する等、さらに強かったという。
一方、ゼットが守る宇宙に現れた個体は一般の野良怪獣と同じ扱いだったが、何気にデルタライズクローの攻撃を食らっても生存する等、地味にタフさを見せ付けている。
- バラバ(ウルトラマンA)
ヤプールが創造した超獣の一体で、別名「殺し屋超獣」。
物騒な異名に違わず、火炎放射や光線といった多彩な飛び道具に加え、両手が鉄球と鎌になっている他、頭の剣も射出して遠隔操作が可能と、まさに殺し屋の如く全身が強力な武器となっている。
初代は周囲に振らせた放射能の雨や、ウルトラ兄弟を人質に取るといったヤプールの支援もあって、エースを心身共に苦しめた。
ヤプールが怪獣頻出期の時よりも強大な存在になった新世代シリーズでは大幅にグレードアップを果たしており、ウルトラマンゼットと戦った個体はヤプールが直接憑依したことも相まってか、攻撃・防御共に全スペックが初代を遥かに上回っている。空間に穴を開け、中に通した光線を取り込んでカウンターの光線を放つ技や、ベロクロンも顔負けの執拗なミサイル攻撃の応酬、メタリウム光線とも拮抗する威力の目から放つ光線等、能力がより一層多彩になっており、真の意味での「超獣」の名に恥じない強大な存在と化していた。
バラバ自身のスペックも恐ろしいが、さらにそこへ長年ウルトラ戦士と戦ってきたヤプールの老獪さも加わることで、デルタライズクローとの戦いではその強みを封殺して通常形態まで戻し、因縁深いエースの参戦後も歴戦の勇士であるエースとゼットの2人を相手に互角以上に渡り合う等、歴代最強レベルとも言える程に超獣の恐ろしさを存分に見せ付けた。
- ゴメス(S)(ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY)
元祖ウルトラ怪獣であるゴメスの約4倍を誇る、40メートル級サイズの個体。
防衛隊の強力な攻撃を耐え切る程の頑丈な肉体や、飛び道具なしの怪力を武器とする。
そのスペックを駆使してウルトラ戦士を苦しめることもあれば、単なる野良怪獣も同然の扱いを受けることもある等、作品によってその強さは異なる。
しかし、その中でも強力な個体や外的要因で強化された個体に関しては、最強タイプのウルトラ戦士相手にも善戦し、特に後者に至っては本来なかった飛び道具まで会得する等、高いポテンシャルを秘めた怪獣となっている。
- スカルゴモラ(ウルトラマンジード)
ゴモラとレッドキングの力が融合して誕生したベリアル融合獣。
頭部の巨大な角から放つ衝撃波「スカル振動波」や、足踏みによる振動と共に放つ火炎弾「ショッキングヘルボール」、口から放つ破壊光線「インフェルノ・マグマ」等の必殺技を持つ。また、パワー系怪獣同士の融合だけあって、並の怪獣とは桁外れの怪力を誇る。
初登場の『ジード』では主役のジードと3度交戦しており、戦い慣れしていないジードを相手に善戦する等して活躍したが、この時は変身したケイが手加減していたことに加え、後にスカルゴモラ以上の強敵が立て続けに登場したことから、断じて弱くはないものの、突出して強力な怪獣として扱われることはあまりなかった。
『タイガ』では、チブル星人マブゼが創造した「培養融合獣」として肩書きを変えて登場したが、こちらもタイガ・フォトンアースの前に敢なく倒されてしまった。
評価が大きく変わったのは『Z』での登場時であり、この時は変身するセレブロが怪獣メダルを交換することにより、サンダーキラーやペダニウムゼットン等、他のベリアル融合獣にタイプチェンジのような要領で変身することが可能となった。また、スカルゴモラの姿でも格闘能力と耐久力が大幅に上がっており、ゼットとジード・ギャラクシーライジングの攻撃を尽く耐え抜き、ウルトラマン2人を相手に互角以上の立ち振る舞いを見せている。
最終的には、ウルトラマンゼロが参戦してようやくウルトラマン側が少しずつ優位に立てる程の、まるで中ボスクラスの強敵ぶりを披露した。
⑩ウルトラマンや主人公の味方
ウルトラマンや人類にとって頼もしい仲間である善玉怪獣たち。
その強さは味方としては非常に頼りになる反面、敵に回れば一気に脅威と化す危険も孕んでいる。
- セブンガー(ウルトラマンレオ)
戦えないセブンに代わって、怪獣ボールから出現する怪獣。
ウルトラ戦士をも上回るパワー・防御力を備えており、(ハンデ付きとは言え)ジャックに深手を負わせた上にレオもジャックと二人がかりで戦ったアシュランとの戦いでは、持ち前の高い防御力でパンチや光線を完全に無効化した上、一方的にタコ殴りにしてしまうという、単独でノーガードかつ肉弾戦だけでアシュランを倒す寸前まで追い込む程の凄まじい戦果を上げた。
僅か1分間という短過ぎる活動制限時間があり、さらに一度使うと再使用まで50時間のインターバルを挟まなければならないという絶望的な燃費の悪さが最大にして唯一の弱点。もしもそれがなければ、間違いなく『レオ』の怪獣の中でも最強格に数えられるだろう。
そしてこの時ファンに強烈なインパクトを植え付けたことが、およそ46年後に再評価され、今や絶大な人気を誇るキャラクターとして生まれ変わる一因になったと言っても過言ではない。
- シェパードン(ウルトラマンギンガS)
ウルトラマンビクトリーことショウの相棒であり、地球のビクトリウムを守護する地底聖獣。
本編では年老いていたことから何度も苦戦している姿が目立ったが、それでもギンガストリウムのストリウム光線やファイブキングの攻撃をギリギリで耐え抜く程のタフネスを持つ。また、ナイトティンバーの力で最盛期に近い状態で復活した時は、ヤプールの配下の超獣(恐らく初登場時よりも相当強くなっている)であるルナチクスを単独で圧倒していたことから、強力な怪獣だったのは確かだろう。
これだけでも十分強い怪獣だが、その最大の特徴は体内に存在する高純度なビクトリウムのエネルギー量。普通のビクトリウムの比ではない量であり、力尽きていたギンガとビクトリーにエネルギーを分け与えて全回復させ、悪用された際はスパークドールズの力だけでビクトリウム・キャノンのエネルギーをフルチャージし、挙げ句にビクトルギエルを誕生させる等、何気に凄まじいものだったりする。
そんな彼の力で生み出されたシェパードンセイバーが、ビクトリーの強力な必殺武器となったのはある意味必然と言えるだろう。
- サイバーゴモラ(ウルトラマンX)
エックス及び大地たちの頼もしき戦友であるサイバー怪獣。
ゴモラと同じようにアクロバティックな戦い方もする他、エネルギーを両腕のクローと角に集めて敵に高速で接近し、ゼロ距離で振動波を浴びせる「サイバー超振動波」が最大の必殺技。
高い戦闘力を持ち、近年登場するウルトラ戦士のパートナー怪獣の中でも優秀な戦績を誇る。劇中では、これまでキングジョーやザラガス、メカゴモラ、果てはダークサンダーエナジーの影響で大幅強化された怪獣とも互角以上に渡り合ってきた。
これ程強いのは、元となった大地のゴモラのスパークドールズが、他の怪獣以上にダークサンダーエナジー(強力なエネルギーを持つ怪獣を探すための物騒なセンサー)を引き寄せてしまう程の生命力を誇る他、大地を筆頭にXioの面々との強い絆があったからであると言える。
- キングジョーストレイジカスタム(ウルトラマンZ)
ストレイジの主要戦力である特空機の一体。元々は初代バロッサ星人がペダン星人から奪ったキングジョーをストレイジが鹵獲改造を施し、自分たちの戦力にしたもの。
単純なスペックの時点でウインダムの5倍の出力と3倍の反応速度を誇る等、元が元だけに特空機の中でも頭一つ抜けて高い戦闘力を持つ。
右腕の「ペダニウム粒子砲」を始め、全身に数多の火器を装備した、まさに火力重視型の戦う武器庫。さらに高機動二足歩行型の「ロボットモード」、戦術分離戦闘型の「セパレートモード」、自走多目的兵装型の「タンクモード」の3形態に変形する機能を持ち、多彩な作戦行動を可能とする。反面、操縦士には高度な操縦技術が求められるため、ベテランのパイロットでなければ扱いこなすことは非常に困難。
『Z』本編では幾度となくゼットを助け、デストルドスとの最終決戦でもセブンガーやウインダムと共にヨウコを救い出す大活躍を見せた。
味方としては頼もしい反面、敵にハッキングされた時は強敵として立ちはだかる。分離形態4機の変幻自在の連携でゼットとトリガーを翻弄した他、二人のパワー形態による連携でようやく互角に渡り合える程のパワー、そして圧倒こそされたもののデルタライズクローとトリガーの連携攻撃にも何とか耐え、必殺光線で破壊されてもまだ修理できるレベルで原形を留める程の防御力を誇る等、近年の中ボス連中にも匹敵する程のスペックを見せ付けた。
- アースガロンMod.4(ウルトラマンブレーザー)
Mod.2、Mod.3のユニットをフル装備した、アースガロンの最強形態。
Mod.3の空戦能力にMod.2の射撃の火力が備わり、さらに宇宙での作戦運用も可能となった。
前述のヴァラロンやゴンギルガンには圧倒される等、劇中では決まって相手が悪く苦戦が目立ってしまったが、Mod2のニジカガチの額を撃ち抜く程の攻撃力、Mod3のマッハ10の飛行能力が合わさっており、スペック上は並の怪獣はおろか強力な怪獣相手でも負けない戦闘力を持つと思われる。
⑪その他、強烈な印象を残した怪獣
どのケースにも明確には当てはまらないが、視聴者の印象に残る強さを見せ付けた怪獣を示す。
- アントラー(ウルトラマン)
史上初となるウルトラ戦士、科学特捜隊がいずれも自力で倒せなかった怪獣。
スペシウム光線が真っ向から直撃しても全く通用しない程高い防御力のみならず、地中移動や「磁力光線」といった特殊能力を用い、ウルトラマンを終始翻弄。
最終的にはノアの神の石像に納められていた青い石により、一応ながら倒すことに成功している。
平成以降のシリーズでは割と簡単に倒されることもあるが、一応それらは基本的に再生された個体だったり、M78ワールド以外の世界の個体だったりする。また、中には相変わらず倒すのに一手間必要だったり、ウルトラマンを苦戦させている個体も少なくはなく、依然として実力(特に防御力)の高さを評価する声は絶えない。
- キーラ(ウルトラマン)
別名「光熱怪獣」。
両眼から放つショック光線は凄まじい閃光を放ち、至近距離で当たると爆発も起こる。さらに桁違いの防御力を誇り、スペシウム光線や八つ裂き光輪が全く通じず、ウルトラマンを敗北寸前にまで追いやった。
最終的にウルトラサイコキネシスでどうにか倒せたものの、それ以外ほとんど打つ手がなかった点を考慮し、候補にランクイン。次話に登場したゼットンにインパクトを取られがちだが、強者たり得る素質は十分に備えており、隠れた強豪と言える。
- ガンダー(ウルトラセブン)
ポール星人が対セブン用のために用意した怪獣。
口から放つ冷気「クールブロウ」(零下140度)に加え、飛翔や潜行等の優れた移動能力、鋭い鉤爪をも併せ持つ等、どこかユーモアのある外見に見合わぬ高いスペックを誇る。
さらに自慢の凍結能力はウルトラ戦士以外の生物にも有効な上、機器類全般の機能障害も引き起こすのも可能である。
最終的に敗れはしたものの、セブンはこの戦闘の後遺症でパワー消耗が激しくなったともされ、実際に後の戦闘で苦戦が続くようになる等の影響を与えており、まさに「試合に負けて勝負に勝つ」そのものな事態となった。
ただし、前述の冷気以外は目立った武器を持たず、そこに対応されるや劣勢に立たされた実状から、今のところ候補で落ち着くと思われる。
- クレージーゴン(ウルトラセブン)
バンダ星人の製造したロボット怪獣。
キングジョー程最強ロボット扱いされないが、ドッキングしていたバンダ星人の宇宙ステーションが内部からスペリウム爆弾で破壊されてもクレージーゴン自体は無傷、ウルトラ警備隊の攻撃どころかセブンのエメリウム光線やアイスラッガーも通じず、最終的にセブンの捨て身の体当たり攻撃「ステップショット戦法」で機能停止するも原形はほぼ留めるといった具合に、何気にキングジョーにも劣らない耐久力を持っている。
尤も、コイツの真のヤバさは元々戦闘用に作られたロボットではないのに、最初から戦闘用に作られたキングジョーに劣らない耐久力という点である。
また、組み付くセブンを腕や体で何度も弾き飛ばしており、戦闘用ロボットじゃないのにパワー自体もそれなりにある。
- テロチルス(帰ってきたウルトラマン)
火山島・悪島に生息していた、ハゲタカを怪獣化したような見た目の始祖怪鳥。
他の飛行系怪獣の例に漏れず、音速を遥かに上回る速さを誇る飛行速度を武器としているが、テロチルスをさらに厄介たらしめているのはウルトラ戦士ですら抑え切れない程のパワーと、スペシウム光線を二発連続で食らってもほとんど怯まない耐久力。この手のスピードに優れた怪獣は牽制光線等で怯ませて動きを止めるのがメジャーなのだが、コイツは水爆レベルの攻撃すら耐え得るグドンを倒せる攻撃を食らっても一切スピードを緩めず、逆にその頑強な肉体を超スピードでぶつけて相手を倒すのである(さながら、生身の人間が零戦の突進に狙われる恐怖と言うべきか)。
しかし、意外にも無防備な状態で全身を叩き付けられるような攻撃に弱いのか、再戦時に空中戦に慣れたジャックに投げられた際は、ノーガードの状態で地面に叩き付けられたこともあって呆気なく敗北した。それでも、必殺光線を食らってもほとんどダメージを受けなかったことから、純粋な耐久力なら同じ飛行怪獣であるベムスターをも上回る可能性がある。
- コダイゴン(帰ってきたウルトラマン)
地球の神社にあった神将像に、グロテス星人が「グロテスセル」を取り込ませることで生み出した怪獣。
シンプルに身体能力が凄まじく、ジャックをあしらってしまう程のパワーと、彼の攻撃を食らっても後退一つしない程の頑強さを誇っていた。
グロテス星人が倒されるまでジャックを終始圧倒しており、『帰ってきたウルトラマン』の怪獣の中でもトップクラスの実力を誇る強敵である。
30数年後の未来で現れた別個体であるコダイゴンジアザーの方も、後述の通り凄まじい強さを誇り、グロテスセルを大量に取り込んだことから初代を遥かに上回るスペックを見せ付け、メビウスとヒカリの二人がかりでも苦戦を強いられている。
- ブロッケン(ウルトラマンA)
ワニと宇宙怪獣を基に作成された超獣。
怪獣兵器たる超獣だけあって全身に武器を備えており、鼻からは10万度の火炎、爪の先からは破壊光線、そして二本の尻尾の先からは40万度の高熱ビーム「スネーク光線」を放つ。8万3千トンもの重量も大きな武器となるが、それでいてメタリウム光線を回避する程の素早しっこさも持ち併せている。また、人間に憑依して暗躍する等、知能も高い。
エースとの戦いでは火炎や爪からの光線で応戦し、メタリウム光線すらも回避した挙げ句、スネーク光線の一撃でダウンさせるといった具合にエースを圧倒する。一度はエースに瀕死のダメージを負わせた実績から、当時の児童誌では「最強超獣の一角」と紹介されていたこともある。
- ドラゴリー(ウルトラマンA)
蛾と宇宙怪獣の合成で誕生した超獣。
史上初となるウルトラ戦士と三回交戦した強豪で、超獣の中でも高い人気と認知度を誇る。
凄まじい怪力を有し、腕力のみでムルチの体をいとも簡単に引き裂くという鮮烈なデビューを飾る。エースとの戦いでも、メトロン星人Jr.との共闘により敗北寸前まで追い込んだ。
ただし、後年のシリーズでは再登場する機会が多いものの、作品・媒体によってはモブやかませ犬的な扱いを受けることもある。
- ブラックピジョン(ウルトラマンA)
鳩と宇宙怪獣を合成した超獣。
超獣の中では比較的マイナーな存在だが、実際は『A』の超獣の中でも屈指の強さを誇る。エースとの戦いでは、「バードホワイトバブル」を顔に浴びせて動けなくし、空中からビルを落として一時的に気絶に追い込んだだけでなく、メタリウム光線を腹から吸収し、効いたフリをして跳ね返す等、劇中では一騎打ちでエースを二度もダウンさせ、終始圧倒していた。
上述のヒッポリト星人といった強豪含む大半の敵がメタリウム光線に敗れている点、スノーギランのようにメタリウム光線の直撃に耐えた超獣はいたが、直撃に耐えた上で攻撃に逆利用していた超獣はコイツくらいしかいない点等を考えると、その実力の高さが窺える。
なお、アホの子属性持ちであり、エースが何とか勝てたのはその部分が大きい。
- スノーギラン(ウルトラマンA)
伝説怪人ナマハゲに操られる超獣。
純ヤプール製ではない強豪超獣の一体で、コイツは耐久力が最強クラス。
口から風速20メートル、零下20度という猛烈な吹雪を吐く他、頭部から強烈な閃光を放ち、人間を失明させる。
登場したウルトラマンエースに対してもメタリウム光線を耐え切り、そのまま吹雪攻撃と閃光により返り討ちにして一度倒してしまった。
最終的にメタリウム光線の強化版・スーパーメタリウム光線で倒されたが、それでも死骸が爆発四散せずに残存するという、非常に強固なボディの持ち主であった。
- 改造ベムスター(ウルトラマンタロウ)
かつてジャックを苦しめたベムスターを、改造巨大ヤプールが蘇らせた再生怪獣の一体。
改造前の戦歴を考慮してか、ヤプールによって万全のウルトラ戦士対策が施されており、一度はタロウを完膚なきまでに倒す活躍を見せた。
しかしその後は、あろうことかゲストキャラの一般市民によって両眼を潰された挙げ句、最期はZATのエネルギーA・B爆弾によって撃退されるという呆気ない末路を迎えた(尤も、その一般市民があまりにも強過ぎたのも敗因だが)。
- アシュラン(ウルトラマンレオ)
体の両面に鬼のような顔を持つ凶悪な怪獣。
高い知能と、セブンをして「レオもジャックと力を合わせなければ倒せない相手」と言わしめる程高い戦闘力を持ち、前後の口から火炎放射「ダブルフェイスファイヤー」を放つ。
怪獣ボールをダンに届けるために地球に向かっていたジャックを襲撃し、これを圧倒。眼からの光線で郷に特殊なマスクを装着させ、ダンのウルトラ念力で外れるまで喋れなくしてしまった。
前後に顔があるため、背後から襲われても容易く対処が可能。このため、倒すには二人以上で戦うのが最も効果的である。
- ザキラ(ウルトラマン80)
渡り鳥怪獣バルの天敵に当たる怪獣。
常食のバルを食らえば食らう程パワーを増すという厄介な性質を持っており、地球に辿り着いた時点で大量のバルを捕食していたため、周囲500キロメートルに台風並の影響を及ぼす程の力を蓄えていた。実戦では80を凌駕する程の怪力でカラータイマーを点滅させるまで追い詰め、80を助けようとしたバルまでも返り討ちにして殺害。しかし最終的には、バルの死によって奮起した80の怒りの必殺技フルコースの前に敗れ去った。
その貪欲なまでに獲物を食らう肉食性はUGMの隊員メンバーを戦慄させる程だが、人間を直接餌にしない分ギマイラよりかはマシとも言える。しかし、コイツの食い散らかしたバルの残骸が流星群となって地球へと降り注ぎ、決して小さくない被害を齎す等、人類の脅威である事実に変わりはない。
そして、バルを食らう毎に強化するといった生態から、貪ったバルの数によっては80の戦ったザキラ以上に強い個体が存在する可能性が残されているのもまた、コイツの恐ろしい点であろう。
- ガゼラ(ウルトラマン80)
少年が作った工作に、マイナスエネルギーと怪獣の魂が宿って生まれた存在。
見た目こそ不恰好だが、創造主の少年の設定を完全に再現した結果、ダイヤモンドを3秒で蒸発させる火炎放射や、正面からあらゆる攻撃エネルギーを取り込み、自身の成長の糧or倍返しにして反撃する等のチート級能力を併せ持っており、まさしくぼくのかんがえたさいきょうの怪獣と化している。
ただし、上記の完全再現は設定のみならず、肉体構造にも適用されているために、胴体に取り付けられた「エネルギー増幅装置」の接着が甘く外れやすい弱点が残ってしまった結果、側面の攻撃によって装置が外れた途端に優位性を失ってしまう。最終的にガゼラに宿った怪獣の魂は肉体を捨てて逃げるも、難なく80によって消滅させられ事態は収束した。
上記のように胴体の装置ありきの強さのため、人によっては「ガゼラが強いのではなく装置が凄いだけ」との意見もあるが、装置があったままの状態では間違いなく80に勝ち目がなかったのも事実であり、それなりの強豪なのは確かだろう。
- ゴルザ(強化)(ウルトラマンティガ)
第1話で逃亡したゴルザが、ティガへの雪辱を果たすためにマグマのエネルギーを吸収して強化、再登場した姿。
かつてのゴルザに比べ、怪力や光線がパワーアップしただけでなく、ティガの拳を受け止め、掴んだまま蹴りを叩き込む等、知能も上がっている。さらに最大の特徴として、胸で相手の光線を受け止め、自らのパワーに変える能力を習得した。
ティガに以前と同様パワータイプに変身されると流石に防戦一方となったものの、打たれても投げられてもゴルザは耐え抜き、さらには必殺のデラシウム光流すら吸収してみせた。光線技も打撃もまるで通じないゴルザにティガは苦戦させられ、カラータイマーが赤に点滅する程のピンチに追いやられた。
- ゴブニュ(オグマ)(ウルトラマンティガ)
機械島の番人で、機械人形ゴブニュシリーズ最強のロボット怪獣。
体は機械島の外装でできているためヴァハやギガ以上に高い防御力を持ち、生半可な攻撃は一切通用しない。全身には高圧電流が流れており、自身の体の硬さを誇示しているかのような戦い方をする。
頭部の先端部から高圧電流を放射する他、この硬く尖った頭部で敵を刺し貫く戦法も得意としている。パワーも強く、800万馬力の怪力の持ち主である。
さらに直径3キロメートルはある機械島と一体化することも可能で、最終的にはティガの両足を掴んだまま機械島ごと自爆を図ろうとした。アートデッセイ号のマキシマ砲がなければ、そのまま大爆発に巻き込まれて詰んでいたかもしれない。
- シルバゴン(ウルトラマンティガ)
獅子鼻樹海の先にある異次元空間に生息する怪獣。
300万馬力という凄まじい剛力の持ち主で、腕力だけで言えば「これまでの全怪獣の中で最強クラス」と謳われたこともある(設定上は上記のゴブニュの方が上だが、恐らく“生身の怪獣の中で”ということなのだろう)。故に頭突きや尻尾攻撃、噛み付き等、パワーを活かした肉弾戦を得意としており、ガギⅡのバリアを容易く撃破し、パワータイプのティガすら圧倒している。
体皮の防御力も非常に高く、ガギⅡの光線やGUTSの専用車「シャーロック」のスクロール砲はおろか、(簡易版とは言え)ゼペリオン光線の直撃すら耐えてしまった程。
動くものしか視認できない視力の弱さが最大の弱点だが、それを差し引いても十分強力な部類に入ると言えるだろう。
- デマゴーグ(ウルトラマンダイナ)
ゲームのキャラクターが現実世界に出現したという、ロマンに溢れる怪獣。
上述したレイのゴモラ同様、育成に裏打ちされた高い戦闘力に加え、倒した相手の能力を吸収して強化していく特性を持ち、ダイナの光線技を悉く防いだ鉄壁の掌「デマハンドプロテクション」、リーチの長い鋭い尻尾で貫く「デマゴーグスペシャル」等、強力な技が揃う。
操作はゲーム機で行われるため、ゲーム機を破壊しなければまともな勝ち目はなく、ダイナも敗北寸前にまで追い込まれている。
- ネオジオモス(ウルトラマンダイナ)
宇宙合成獣ジオモスが進化を遂げた姿。
進化前のジオモスの時点で、ガッツイーグルのトルネードサンダー、ダイナのフラッシュ光弾、ソルジェント光線、レボリウムウェーブ・アタックバージョンを悉く防ぐ程の強力な亜空間バリヤーを扱い、ダイナのエネルギーを枯渇させ一度倒している。
武器はジオモス同様の破壊電磁波に加え、さらに頑強になった亜空間バリヤー、長い尻尾を駆使した巻き付け攻撃と尻尾の先端から発射する電流、額から発射する赤色破壊光弾とさらに豊富になっており、加えて怪力だけでなく知能までも非常に高い。
総合的な強さを鑑みても、『ダイナ』本編に登場する怪獣の中でもトップクラスに入る強敵と言えるだろう。
- イザクプラチアード(ウルトラマンガイア)
アルテスタイガーという珍種のトラの細胞が、根源的破滅招来体に生体改造されて誕生した怪獣。
XIGファイターのミサイル攻撃を瞬時に回避するネコ科ならではの跳躍力と敏捷性、そして怪力を生かした肉弾戦を得意とする他、口から火炎を放つ能力も持っている。
ガイアの最強形態にして、「投げの鬼」の異名を持つスプリーム・ヴァージョンとも互角に渡り合い、長時間の肉弾戦を繰り広げた。
- ゼブブ(ウルトラマンガイア)
破滅将来体の手先で、死神の正体。
手の剣は非常に強力な武器であり、アグルの頑強な肉体を容易く貫く程の切れ味を持つ。さらに厄介なのは全身を覆うバリアで、ガイアたちの攻撃を防ぎ切って逆に追い詰めた。
一応、目の周りにはバリアを張れないという弱点があるものの、そこを見破れなければガイアもそのまま敗北していたかもしれない。
かつてセブンとウルトラ警備隊によって倒された初代キングジョーの残骸を、新甲南重工が回収し、修復・改造を施したもの。対侵略者用に量産する計画から一転、平和目的のレスキューロボットとして利用されるはずが、ラハカムストーンがカジ参謀の「侵略者への恐怖心」をコピーして具現化させた影響により、再び人類の敵として暴走してしまう。
改造により分離・合体のスピードが以前とは比べ物にならない程すばしっこくなっており、セブンのワイドショットを分離して回避し、そのままセブンの背後に回り込んで再合体するといった荒技も披露する。装甲の強固さも健在であり、エメリウム光線が脚部に命中しても大したダメージを負っていなかった。
かつてと同様にセブンを追い込むが、以前ライトンR30爆弾で損傷していた箇所へアイスラッガーによる集中攻撃を受け、最後はウルトラノック戦法によって撃破された。しかし、それでもアイスラッガーがその衝撃で一部が刃毀れする等、最後までその堅牢さは相変わらずであった。
- ゴドレイ星人(ウルトラマンマックス)
突然として市街地に出現し、破壊活動を行った巨大な宇宙人。
言葉を話さず、来歴や素性は今一つ判明していないが、とにかく戦闘を行うことしかしない、一種のバーサーカーのような性質の持ち主と思われる。
主な武器は胸から発射する破壊光線と、再生能力を持つ両腕の鉤爪、頭部から発する閃光。
戦闘力はかなり高く、DASHの戦闘機を全機撃墜した上に、ウルトラマンマックスをも苦戦させた。
最期は己の身を呈したネリル星人キーフによって民間人への攻撃を阻止された隙を突かれ、マックスのギャラクシーカノンを受けて粉砕された。
- ラゴラスエヴォ(ウルトラマンマックス)
ラゴラスが天敵であるグランゴンの力をその身に吸収し、パワーアップを遂げた姿。
『マックス』には先述のように様々な最強怪獣が登場するが、コイツは反則的なチート能力を持たずともシンプルに強い。
低温と高温を掛け合わせた「超温差光線」は対象を蒸発させる威力を持っているが、実はこの光線はマックスの最強光線であるギャラクシーカノンと真っ向からぶつかり合って打ち勝った唯一の攻撃である。
最終的には、DASHの人間たちによって生み出された「A.G.メイザー」(ラゴラスエヴォの攻撃を再現したもの)によってトドメを刺された。
- コダイゴンジアザー(ウルトラマンメビウス)
木彫りの恵比寿像が大量のグロテスセルを吸収したことで怪獣化した、コダイゴンの別個体。
どこからどう見ても紛れもないネタキャラ同然の姿をしているが、吸収したグロテスセルがカプセル1本でコダイゴンが3体作れる程の代物だったためか、コイツは初代コダイゴンはおろか、『メビウス』本編の怪獣の中でもかなりの強さを誇る化け物となっている。
コイツの能力をざっと上げてみると、「元が木彫りの人形にもかかわらずガンフェニックスのレーザーを文字通り反射し、メビウスのパンチにもビクともしない頑丈な体」「メビウスですら一発食らうごとに大きく怯み、しかもしなりがある鞭のような釣り竿」「メビウスの攻撃を片腕でイナす格闘センス」「とても俊敏には見えない図体の割に縦横無尽に空中を跳ね回る跳躍力と、残像を伴いながら瞬時に敵の背後に回り込める機動力」「空中を猛スピードで独立飛行しつつ、体当たりでウルトラマン2人を容易く弾き飛ばし、口から強力な破壊光弾をぶっ放す鯛砲」等々、大量のグロテスセルを吸収した結果、最早訳のわからないレベルのトンデモスペックを手に入れてしまった。
さらに絶体絶命の窮地に陥ったメビウスの前に颯爽とヒカリが参戦するという、通常の流れであれば形成逆転してこのままウルトラマン側が勝利する展開になっていくはずが、あろうことかコイツはウルトラマン2人を相手になおも一方的な戦いを繰り広げた。2人以上のウルトラマンを相手に終始圧倒的優位を保ちながら戦った者はシリーズの中でも数が限られ、『メビウス』作中でもコイツとエンペラ星人くらいしかいないと言えばその異常さが理解できるだろう(一応、物語後半はメビウスの実力そのものが上がっていた他、助っ人のウルトラマンがウルトラ兄弟の一員たる歴戦の戦士であったことも勝因の一つである点を付け加えておくが)。
しかし、元の恵比寿像の時からあった右足の亀裂に二大ウルトラマンの必殺光線を受けた結果、亀裂が広がり体内のグロテスセルが気化、無事元の恵比寿像に戻った。最終的には沈静化したが、ウルトラマン2人の必殺光線を受けても文字通り亀裂が広がっただけで特にダメージを受けた様子がなかった辺り、もしも最初から亀裂がなければグロテスセルの気化が不可能だったため、冗談抜きで詰んでいた可能性が非常に高い。また、仮に作中で登場した全てのグロテスセルが流出していようものなら、最悪の場合もっと強いコダイゴンか、同時に複数体のコダイゴンが誕生するという、終盤のインペライザー襲来を遥かに上回る絶望的な惨状になっていた可能性すらあった。
そのコミカルな見た目と圧倒的な強さのギャップから、ウルトラファンの間でも一際印象深い敵キャラとして現在もなお認知されている。
- リフレクト星人(ウルトラマンメビウス)
メビウスを倒すために地球に現れた光波宇宙人。
「誘電体多層膜ミラー」のような構造で、光線の吸収性がない装甲を持つ。この特殊かつ強固な装甲であらゆる光線、光剣系の攻撃を反射し、相手に跳ね返してしまう。これを攻略するには物理的な攻撃しかないが、それでも生半可な破壊力では効果が薄い。
両手には円形状の盾を有し、そのスリットから光弾やチェーン、剣を繰り出して戦う。
初戦ではメビウスの光線技を尽く無力化して完全勝利を収め、「いつでも倒せる」と高を括り、敢えてトドメを刺さずに撤退する余裕ぶりを見せた。
しかしその後、メビウスがウルトラマンレオの導きにより、キック攻撃でリフレクト星人に挑んでくると、自慢の装甲をかち割られ激昂。GUYSを人質に取るという形振り構わない暴挙に出るが、それがレオの怒りを買って参戦を許してしまい、最期はレオキックとメビウスピンキックの同時攻撃で体を貫かれ、敗北した。
- ファイヤーゴルザ(ウルトラギャラクシー大怪獣バトル)
レイの姉・ケイトが操る怪獣の一体で、ゴルザの強化形態。
頭部からは、通常よりもパワーアップした「強化超音波光線」を放つ。ゴルザ(強化)のような光線吸収能力は持たないが、代わりにゴモラの繰り出す超振動波が直撃しても微動だにしない強靭な防御力を持つ。
登場早々、数十体ものサドラの群れを単独で全滅させる格の違いを見せ付ける。
レイとケイトの戦いでも、ゴモラの超振動波を受けても全く怯まず、逆に強化超音波光線を放って苦戦させた。
- アーマードメフィラス(ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY)
本作では、メフィラス星人のレイオニクスがアーマードダークネスの剣「ダークネスブロード」を手にすることで会得した強化形態。
ダークネスブロードを手にした際は、テンペラー星人が操るアリゲラを人間サイズで文字通り瞬殺(しかも同時に飼い主も殺害)、自我を奪われて巨大化した時はレイのゴモラとミクラス(どちらも複数のキングジョーブラックと渡り合った猛者)を同時に相手取って圧倒、ミクラスを戦闘不能にする程の強さを見せ付けた。
最終的にレイオニックバーストと化したゴモラに倒されたが、成長したレイやゴモラの力でも通常形態では歯が立たなかったことから、名前に恥じぬなかなかの強敵であった。
そして相対的に、力の大元であるアーマードダークネスや、それを容易くコントロールできるエンペラ星人、レイブラッド、ベリアルら闇の首魁たちがどれ程恐ろしい存在かが分かりやすく示された形と言える。
- ダークゴーネ(ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国)
ベリアル銀河帝国の2大幹部の1人で、知略に長けた策謀派。
闇の中に潜り込む特殊能力を持つ他、特殊合金をも容易く切り裂く「フックネイル」を剣型の「ゴーネブレード」に変形させる。その他にも、相手に電撃を流したり、エネルギーを奪ったりすることができる鞭「ゴーネビュート」、胸の発光体からの光線「ゴーネビーム」、口からの破壊音波「ゴーネヴォイス」等の多彩な武器を持つ。また、視力も非常に良く、暗黒空間でも物体をはっきりと認識できる。さらに暗黒細胞体の働きにより、並大抵の攻撃を受けても即座に再生してしまう。
知性派ながら実戦にも長けた能力持ちであり、劇中ではジャンボットをギリギリまで追い詰めた。
- アイアロン(ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国)
ベリアル銀河帝国の2大幹部の1人で、ダークゴーネとは対照的に、帝国随一の武闘派。
並大抵の攻撃では傷一つ付けることができない頑丈なボディの持ち主で、劇中ではミラーナイトの攻撃を悉く耐え凌いだ。
両手から生える鋭い爪「アイアロンネイル」、二股に分かれた尻尾「ビュートテール」等、ダークゴーネ同様多彩な武器を持つ。また、体内にある「ショートワープコア」を使ってテレポートすることも可能。
最大の必殺技は、頭部の発光体から発射する衝撃波「アイアロンソニック」。
- ダークネスファイブ(ウルトラゼロファイト)
ウルトラマンベリアルに仕える宇宙人集団。
メンバーはメフィラス星人 魔導のスライ、ヒッポリト星人 地獄のジャタール、テンペラー星人 極悪のヴィラニアス、グローザ星系人 氷結のグロッケン、デスレ星雲人 炎上のデスローグの5名と、実質的な補欠のタイラント(ヴィラニアスの相棒)で構成されており、全員が最強候補に名前が挙がっている強豪宇宙人や怪獣の同族である。
スライは単独でゼロと互角に渡り合う実力を持ち、ジャタールはグレンファイヤーとミラーナイトをブロンズ像に変える暴挙を成し遂げ、残り4体は集団でゼロを圧倒した(ゼロは何十体もの怪獣を一人で無双する程の実力を持つ)挙げ句、ウルティメイトフォースゼロの各メンバーともタイマンで戦える等、全員がかなりの強さを持つ実力者である。
また、全員ベリアルに対して揺るぎない忠誠心を抱いており、ベリアルにとっては頼もしい味方、ゼロを始めとするウルトラ戦士たちにとっては厄介な強敵と言えるだろう。
- ナックル星人バンデロ(ウルトラマンX)
エックスの守る地球に現れたナックル星人で、銀河中で戦争用の兵器を売り捌いている死の商人。
時空間に穴を空ける光線銃を有し、空にワームホールを開いて並行宇宙を移動する他、銃撃戦でゼロにもダメージを与えた程の射撃の名手。肉弾戦では初代や『メビウス』版同様に俊敏な格闘戦を得意とするだけでなく、恥も外聞もなく岩を拾って投げるといった狡猾な手段も辞さない戦い方で、エックスにも「コイツはできるぞ!」と言わせる程。ゼロとのタイマンでも互角の勝負を繰り広げており、歴代ナックル星人の中でも屈指の実力を誇る。
最後は惜しくも敗れ去ったが、若手ウルトラ戦士最強格のゼロとも渡り合った戦闘力は、多くの視聴者の印象に残ったことだろう(むしろ、手下であるブラックキング ドリルカスタムよりもコイツの方が強そうに見えた視聴者もいる程)。
- マガグランドキング(ウルトラマンオーブ)
土を司る土ノ魔王獣。あの強敵グランドキングの派生個体だけのことはあり、各種属性持ちの魔王獣の中でも一際秀でた性能を誇る。
全身からエネルギーを放出し、周囲のあらゆるものを吹き飛ばす「マガ一閃」や、着弾したビルを倒壊させずに大穴を開けてしまうレーザー光線「マガ穿孔」という高威力の攻撃技と、オーブの攻撃を受けてもほぼ微動だにせず、スペリオン光線すら完全に弾き返して無力化してしまう程の頑強な装甲を有している。
しかも恐ろしいのがコイツはまだ序盤の敵であり、とてもそうは思えない程の攻守共に隙のない難攻不落ぶりでオーブを大苦戦させ、偶然判明した「光線は鏡面では反射する」という弱点を利用しなければ、オーブも倒せずに敗北していた可能性が高い。
その強豪っぷりは、魔王獣の次元の違う強大さや恐ろしさを、視聴者たちに改めて見せ付けるに十分足り得たと言えるだろう。
- グランドキングメガロス(ウルトラマンR/B)
グランドキングの派生個体の一種。
超重量級の体躯と巨大な腕「メガロスアーム」から繰り出す超パワーに加え、胸から放つ破壊光線「メガロスブラスター」、右腕に生成する光剣「メガロスヘルブレード」、角から放つ電撃「メガロスサンダーブレイク」、額から発射する光線「メガロスグランレーザー」、エネルギーをチャージして口から放つ最大威力の光線「メガロスデストロイド」等々、歴代グランドキングの中でも一際多彩な武器を有する。また、背中の突起「メガロススパイン」はファンネルの如く分離できる上、レーザー光線「スパインストーム」を照射したり、敵の攻撃を防ぐ防御壁「スパインイレーザー」を生成できる。一族自慢の強固な装甲も健在で、ゴモラの超振動波を食らっても傷一つ付いていない。
お互い息が合っていなかったとは言え、ロッソとブルの2人の攻撃を尽く無効化して圧倒し、最終的に実質引き分けにまで持ち込む等、グランドキングの名に恥じぬ強者ぶりを見せ付けた。
- カミソリデマーガ(ウルトラマンR/B)
異次元空間に生息するデマーガの亜種。
通常のデマーガよりも鋭利なデザインが特徴的で、何でも切り裂く鋭い突起「レザーエッジ」、頭から放つ破壊光線「デマーガバリオン」を武器とする。また、全身に強固な装甲を持ち、ロッソとブルの通常攻撃が全く効かない程。
劇中では、初戦は対戦相手側が前回の戦いでのダメージが残っていたこと、二戦目は自身がレイラインエネルギーを吸収して力を蓄えていたことも関係するが、本記事で有力候補にも入っているホロボロスを二度も倒している。
- ヘルベロス(ウルトラマンタイガ)
令和ウルトラシリーズにおける、記念すべき新怪獣第1号。「最凶獣」の肩書きに相応しく、宇宙に名を馳せる凶悪な怪獣。
肘の刃を振り抜いて放つ赤い光刃「ヘルスラッシュ」を始め、口から放つ火球や、二本の角から放つ電撃「ヘルホーンサンダー」、背中のヘルスパイクから放つ紫色の矢のような光弾の雨「ヘルエッジサンダー」、鋭い刃が付いた尻尾「ブレードテイル」といった多彩な戦力を有している。
不意打ち(かつ以前の個体程の強さがあるのかは不明)とは言え、ゼガンをブレードテイルの一撃で貫いて撃破している。
また耐久力も高く、タイガのストリウムブラスターに一度耐え抜き、その後のスプリームブラスターでようやく撃破された。
後の媒体で登場した個体も、パワードやギンガといった歴戦のウルトラマン相手に善戦する程の強さを見せている。
- セグメゲル(ウルトラマンタイガ)
セゲル星人が侵略兵器として使役する怪獣。
口から放つ毒を含んだ紫色の火炎放射「セゲルフレイム」を武器としており、この毒はセゲルフレイムのみならず、全身の体液にも混ざっており、全身余すところなく毒まみれという厄介な怪獣である。
この特性により、上述のヘルベロスやギャラクトロンMK2、デアボリックをも倒したタイガたちトライスクワッドのメンバーを3人共苦しめた。
改心したセゲル星人の召喚士の献身がなければ、トライスクワッドでも危なかっただろう。
- メツボロス(ウルトラマンZ)
ホロボロスが、ギルバリスとギャラクトロンMK2の怪獣メダルの力で変貌した姿。
素体となっているホロボロス譲りの高い身体能力に加え、口から強力な荷電粒子砲を放つ。
セレブロによって無理矢理強化させられたとは言え、元となっている怪獣がどれも強豪ばかりなだけあってその戦闘力は凄まじく、キングジョーストレイジカスタムやガンマフューチャーですらフルボッコにされ、ゼット最強形態のデルタライズクローの力を使ってようやく対処できた。
- バロッサ星人(二代目)(ウルトラマンZ)
様々な星で武器や兵器の略奪を繰り返す、宇宙海賊バロッサ星人の一個体。過去にゼットに倒された初代バロッサ星人の弟である。
バロッサ星人という種族の基礎的な戦闘力はあまり高くないことが多いが、この二代目の実力は初代以上かつ、同族の中でも目を見張るものがある。キングジョーカスタムのぺダニウムランチャーやギャラクトロンMK2のギャラクトロンベイル等の強力な武器を得物として扱う他、現地調達したギルバリスの腕(メツボロスの残骸)を即座に使いこなし、一時的ではあるがベリアロクすらも使いこなしていた。
また、目眩ましや人質といった卑怯な戦法も辞さない等、一族特有の狡賢さも併せ持つ。
ウインダムの必殺技であるウインダムヨウコインパクトを頭部に食らっても致命には至らない等、地味に耐久力も高い。
これらの能力や戦法を駆使し、ヨウコの操縦するウインダムや強化形態のゼット相手にも、ベリアロクを奪還されるまで互角以上に立ち回ってみせた。
- サタンデロス(ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA)
「惑星破壊神」の異名を持つ、ギガデロスのカスタマイズ機。
あちらのような厄介な分身能力を持たない反面、こちらはエネルギーの消耗こそ大きいものの、難攻不落のバリアを常時展開する能力を持っており、相も変わらず強敵となっている。
バリアの強度はかなりのもので、トリガーのゼペリオン光線やナースデッセイ号のナースキャノン(出力200%)でやっと一部分を破壊できる程の頑強さを誇る上、万が一バリアを破られたとしても短時間で修復してしまう。そのため、バリアが完全に塞がる前に胸部のバリア発生装置を破壊しない限り、本体にダメージを与えることは困難を極める。
劇中では、本編開始前の時点でトリガーやGUTS-SELECTと3回交戦したらしいが、その圧倒的な防御力と戦闘力で3回とも勝利している。
- スフィアザウルス(ウルトラマンデッカー)
複数のスフィアソルジャーが合体し、怪獣として変貌したスフィア融合獣。
スフィアソルジャー自体、素早い動きと数の暴力でデッカーを追い詰めることもあったが、それらが一つとなったこの形態は巨大な前脚による持ち前のパワーと、それによる格闘能力が売り。
また、背中の突起からは衝撃波を放つことも可能で、その威力は周囲を瞬く間に壊滅させられる程強力。さらにこの衝撃波にはEMPが付与されており、電波障害によってあらゆる電子機器を無効化させ、本記事に名を連ねる怪獣や宇宙人を撃破してきた程強力なナースデッセイ号すらも一撃で機能停止させてしまった。
その役割はスフィアが侵略した惑星に降り立ち、惑星に両脚から根を張ることでエネルギーを吸収、一定量の吸収に伴いスフィアが惑星に張ったバリアを収縮させることで、より巨大なスフィア本体に惑星を飲み込ませる下準備を行うこと。
劇中では計3回登場し、その度にデッカーや新生GUTS-SELECTを苦しめ、本作のスフィアの恐ろしさを存分に知らしめる意味でも重要な役割を担った。
ステージショーではさらに巨大な姿のボス怪獣としても登場し、タイプチェンジしたデッカーやトリガーのみならず、ウルトラ兄弟の一員であるエースとも渡り合い、ダイナ、ゼロといった歴戦のウルトラ戦士すらも圧倒する程の強さを見せた。
- バザンガ(ウルトラマンブレーザー)
本作の地球に襲来した宇宙怪獣の一体。ウルトラマンブレーザーが地球で最初に戦った怪獣である。
手甲の気門のような穴から無数の蒼白い光弾状の棘を高速射出する「ソーンファランクス」という攻撃技を持ち、時限信菅のように起爆距離も調整可能。その他、先端の尖った手甲による突き攻撃や、太く刺々しい尻尾も強力な武器となる。
表皮も非常に硬く、戦闘機での空爆すら物ともしない高い防御力を誇る。
地球に初めて現れたブレーザーとも互角に渡り合った挙げ句窮地に追いやった。
番外
以下の怪獣については、ある意味で本カテゴリーに含まれる印象深いメンバー。
主に奇想天外な能力あるいは生態、あるいは恐ろしく高い知能を有しており、それで実際にウルトラマンや地球をピンチに追い込んだ者たちが当てはまる。
有力候補との大きな違いとしては、真っ向勝負における単純な武力以外で優れていることにあり、言ってしまえば「正攻法で戦わなくても十分厄介」「むしろ正攻法で戦わない方が強い」とさえ言われる連中である。
①存在自体が危険視されるケース
明確な悪意や敵意を抜きにしても、存在するだけで周囲に災害級の大惨事を引き起こしかねない者たちを示す。
言うなれば、効力発揮に当人の意志はあまり関係ないことが多いため、能力というよりも「生態」と称した方が正しい。
また、活動によって齎される影響も非常に広範囲に渡り、街一つ〜地球全土、果ては宇宙全体レベルと、他の怪獣と比較してもまさに桁外れである。
- バルンガ(ウルトラQ)
存在するだけでエネルギーを吸収し、無限に肥大化する風船怪獣。
その存在のせいで都市機能の完全停止が秒読みとなり、緩やかな人類滅亡を招きかけた(食べ物の中には太陽のような恒星も入っている)。「ウルトラマンや他の怪獣と戦っていないため戦闘力が未知数」「具体的に倒す方法が確立されていない」「最終的に地球の危機こそ免れたが末路が不明」といった要素から認定されやすい。
劇中では幼体の内に殺処分された個体も存在しており、方法こそ不明だが殺傷することは可能と判明している。
- ブルトン(ウルトラマン)
無機物の塊のような、生物らしさの欠片もない外見の四次元怪獣。
本体自体は飛び抜けて硬いわけではないが、コイツは「宇宙の不条理を受け入れる存在」とも呼ばれ、繊毛を伸ばして空間を操る能力がある。
この能力を使って爆撃物を出現させたり、別の空間(次元や時間軸を問わない)同士を繋げたり、別次元から怪獣を呼び出したりとやりたい放題であり、レイブラッド星人がこれを利用して「ギャラクシークライシス」という大事件を起こした程。つまりその気になれば、最強クラスの怪獣さえも設定を無視して楽々召喚するなんて芸当もできてしまう。
マルチバース設定が絡む作品では時に便利アイテム扱いされることもある他、迂闊に倒すとそれ以上に厄介な二次災害を引き起こす危険性も確認されている。
その存在の恐ろしさが再注目される度に、こんな危険な奴をノーリスクで倒した初代ウルトラマンの株が相対的に上がる要因にもなっている。
- ヤメタランス(帰ってきたウルトラマン)
別名「なまけ怪獣」。
本体自体の防御力や攻撃力は大したことないが、それ以前に敵意がないどころか、無線機を介して人間に助けを求めてすらいた怪獣だが、後述の宇宙化猫同様に存在するだけで地球が大変なことになってしまう怪獣の代表格である。
コイツは怠け放射能をばら撒いて、人々のやる気を削いで怠け者にしてしまう(一方で、怠け者には逆の作用を及ぼす)。しかも周囲の人々に倍々ゲームで感染させてしまい、一時はウルトラマンでさえ怠けかけた。
さらに、本人の意思とは関係なく空腹を覚えると手当たり次第に何でも食べてしまう上に、無限大に身長と体重が増えていく体質であるために、ヤメタランス本人が「僕が大きくなれば地球が壊れてしまう」と述べているように、地球に居座り続けば最終的に地球自体を食い尽くすか、巨体で破壊するかで地球がなくなることは確実である。
その厄介さは、あのお方にさえ「コイツには近付きたくない」とまで言わしめた程。
- ギジェラ(ウルトラマンティガ)
地球に滅びが近くなると出現するという超古代の植物。
人間の心を誘惑する幻覚作用のある花粉を放出し、これを吸い込んだ人間は快楽の夢を見るようになり、その誘惑から抜け出せなくなる。
主な戦闘手段は花粉の噴射や、蔦のような触手と電撃程度であり、戦闘力自体はそれ程高くはない。しかし、自身へ危害が及ぶ場合は上記の花粉の虜となった人間たちに自らの意思でギジェラを守らせるという手段を取っており、ギジェラから人々を救うために現れたティガは、そのギジェラの誘惑の虜となった救うべき人間たちを敵に回して戦う羽目になってしまった。
とにかく花粉の効力が非常に厄介であり、GUTSのように強い意志を持って花粉の誘惑を振り払わなければ、撃破は極めて困難。一説では3000万年前の超古代文明が滅んだ原因の一つでもある等、凄まじい影響力を持つ。
- バオーン(ウルトラマンダイナ)
別名「催眠怪獣」。
コイツの能力を一言で表すならば常時「あくび」発動状態であり、鳴き声を発するだけで人間は眠ってしまう。
耳が遠いか、耳栓をしていなければ問答無用で相手を眠らせてしまうため、誰も手が出せないという意味でヒビキ隊長が「史上最強の怪獣かもしれない」と評している。
幸いにもバオーン自身に悪意はなく、飛び抜けて攻撃と凶暴性が突き抜けているわけではなかったのが救いであった。
- アンチマター(ウルトラマンガイア)
その名の通り、反物質で構成された怪獣。
物質に触れれば太陽系一つが消し飛ぶという恐ろしい存在であり、その上反物質空間を拡大していく能力を持つ。最終的にアグルによって反物質化してもらったガイアによって、ワームホールの中に送り返されるという形で退場した。
藤宮曰く「「第二のビッグバン」を起こすのが目的なのではないか」と推測されており(コイツも破滅招来体の差し金という説もある)、ウルトラシリーズでビッグバンを起こし得ると推測された怪獣は後にも先にもコイツだけである。
バルンガが「文明の天敵」ならば、こちらはそれを遥かに超えた「物質の天敵」と言えるだろう。
- タマ・ミケ・クロ(ウルトラマンマックス)
存在するだけで、周囲のあらゆる有機生命体の記憶を奪ってしまう宇宙化猫。
戦闘能力こそ大したことはないが、倒そうにも相手が戦い方や最悪自身の存在すら忘れてしまうため、まともに戦えないまま敗北する可能性が高い。防衛チームにウルトラマンとも対話が可能な高性能アンドロイドがいなければ、おそらく詰んでいただろう。
何より、これ程多くのウルトラファンの腹筋を崩壊させた怪獣は存在しないという意味で「最強」との呼び声が高い。
- マガジャッパ(ウルトラマンオーブ)
水を汚す水ノ魔王獣。本体の耐久力もスペシウムゼペリオンの攻撃を耐える程だが、注目すべきはそこではなく、コイツも上記のヤメタランスやバオーン、宇宙化猫らと同様、存在するだけでヤバイ怪獣の類いである。
コイツの厄介なところは何と言っても、とにかく臭いという一点に尽きる。水源となっている湖に浸かるだけでその地域一帯の水道をダメにし、本体から放つ悪臭のせいでウルトラ戦士でさえまともに戦うことができなくなる始末。コイツと相対する際はまず己の嗅覚をどうにかしなければ、そのあまりの臭さの前に戦う間もなくダウンしかねないだろう。
そもそもコイツが現れることにより発生し得る人的被害は計り知れず、その時点で並の怪獣以上の恐ろしさがあると言える。
- スフィア(ウルトラマンデッカー)
「宇宙浮遊物体」の別名を持つ、『デッカー』のメインヴィランたる地球外生命体。かつて『ダイナ』においてネオフロンティアスペースを襲った宇宙球体スフィアが進化を遂げた存在で、その脅威度は『ダイナ』世界のスフィアを遥かに上回るレベル。
進んだ文明のある惑星や強い力を持った生物(要は怪獣)を呑み込み、自らの一部とすることを目的とし、『ダイナ』の頃よりも積極的に地球への直接攻撃と他の生命体との同化・吸収を謀っているのが何よりも特徴的で、人類に対して明確な敵意を匂わせると同時に、極めて狡猾で知的な行動が目立つのも特筆すべき点である。
取り込んだ者の記憶や自我を奪いながら徐々に同化する性質らしく、スフィアに同化された者は自分の名前どころか、自分が何なのかも分からなくなってしまう。その恐ろしさは、(単体と言えど)あのヤプールすらも抵抗できないまま記憶や自我を奪い取られ、最期は狂ったように笑うことしかできなくなってしまった程である。
また、生きた怪獣(死んだ怪獣の破片でも可)に憑依することでスフィア合成獣として操ることができる他、スフィア同士が融合し、自ら怪獣を生み出すという新たな能力も有している。
さらにスフィア自身は元より、配下のスフィア合成獣にはもれなく電磁パルス攻撃を発する能力が付与されることも多々あり、電波障害によって人類側の戦闘兵器を幾度となく無力化に追い込んでいる。
雑兵に当たる精強宇宙球体スフィアソルジャーや、スフィアソルジャーの母機と思われる巨大宇宙球体キングスフィア等、複数の種類が存在する。キングスフィアは体を粒子状に分解してバリアを展開し、容易く惑星全体を覆い尽くしてしまう(しかもこのバリアは、ウルトラマンの力を以てしても突破や破壊は不可能)。スフィアソルジャーは単体でこそ強度は大したことないものの、如何せん数が無限に存在する上に、取り込まれればそのまま同化されてしまうため、隙を見せて捕まりでもすればほぼ助からず、脅威なことに変わりはない。
さらに上述したマザースフィアザウルスこそがスフィアの本体であり、マザーが存在する限りスフィアが全滅することはない。
以上の通り、『デッカー』世界において「宇宙の摂理」と称される程の凄まじい猛威を振るっており、まさしくウルトラマンや人類にとっての不倶戴天の敵に他ならず、ウルトラシリーズ全体で見てもトップクラスに匹敵するレベルで危険な存在であると言えよう。
②特殊能力を主力としているケース
特殊能力や生態を武器として活用している者たち。
能力を使われると非常に厄介な反面、真っ向勝負での戦闘には不向きな者も多く、特殊能力抜きならば対処不可能ではないことが多い。
- ケムール人(ウルトラQ)
別名「誘拐怪人」。
純粋な身体能力は足が速いこと以外そこまで高くないが、頭部の管から放つ物体転移能力を持つ液体「消去エネルギー源」は非常に厄介。人間は勿論のこと、怪獣やウルトラマンすら問答無用で転送できるため、ある意味では一撃必勝技と言える。もしもこの液体が雨雲と混ざれば町中、酷い時は国中に転送液を降らせることもできるため、建物すらも消去し、よしんばケムール人を倒せたとしても壊れた状態で元の場所に戻す…ということもあり得ることから、使いようによっては文明一つを容易く滅ぼすことも可能。
- ジェロニモン(ウルトラマン)
ウルトラシリーズで稀に登場する、「宇宙人に匹敵する高度な知性を持つ怪獣」の先駆けであり、言語こそ喋らないが明確な悪意と知性を以て人類を攻撃しようとした。
無重力光線や手裏剣のように飛ばして攻撃する羽根等の多彩な武器を持つが、最大にして最強の武器と言えるのが死んだ怪獣を蘇生する能力。劇中では3体の怪獣の蘇生のみで未遂に終わったが、当初の予定では60体もの怪獣を蘇らせて人類に総攻撃をかけようとしていた。しかも、復活できる数に際限があるとは設定されていないため、実現していればもっと大規模な怪獣軍団になっていた可能性も高い。
近年、こういった能力は強大な力を持つ大物宇宙人が有しているのが定石である中、ジェロニモンは高い知性を持つとは言え、自然発生した地球出身の怪獣でこれ程のチート能力の使い手である点が異例だと言えるだろう。
- プロテ星人(ウルトラセブン)
非常に高度な分身能力を有する宇宙人。
抜け殻と本体に分身することが可能で、分身の方はセブンが分身と気付かずに戦っていたことから精度も高い上、こちらから分身には攻撃が全く効かないが、分身はこちらに攻撃できるというかなり厄介な特性を持つ。
他にも金縛り光線やショック光線、幻覚を見せる能力等、豊富な特殊能力でセブンを苦しめた。
しかし、最終的には地球人の裏切りにより、本体が電送装置のオーバーヒートに巻き込まれて消滅するという最期を迎えた。
劇中でセブンと戦っていたのは終始分身の方であり、本体の正確な強さが未知数のため、こちらに記載。
- ヤプール(ウルトラマンA)
エースキラーや超獣の生みの親たる異次元人で、ウルトラシリーズの歴史上初めて登場した、シリーズ通しての巨悪である。
単体の戦闘能力はそこまで高くはなく、巨大ヤプールの時でさえウルトラ戦士には割と普通に倒されており、戦闘力の高さという意味ではそこまで強い部類ではない。
…しかし、コイツの真に恐ろしいところは、グローザムの項目でも語ったように何度倒してもウルトラ戦士への怨念で蘇り、幾度となく復活する異常な執念深さである。
初登場した『A』の中盤で一度倒されたにもかかわらず、その後も『タロウ』の時代に至るまでヤプールの残留思念による超獣が出現し続け、挙げ句にはヤプール自身も時代を越えて何度も復活し、その影響自体も昭和から平成を越え、令和の時代まで続いている。ウルトラ怪獣の中にはシリーズを越えて何度も再登場する怪獣や宇宙人は多いが、いずれも先代とは別の個体であることが多く、ほぼ同一人物と思われる個体が復活し続けているのはこのヤプールぐらいである。一説では、ヤプールは人間の悪意等から発生するマイナスエネルギーそのものとされており、ヤプールを完全に消し去ることは事実上不可能とまで言わしめる等、公式に不死身扱いされている。
平成シリーズ以降は、復活する度に怨念によってヤプール自身や配下の超獣がより強い力を得るという設定も加えられ、ますます手が付けられなくなっている。
- コスモリキッド(ウルトラマンタロウ)
上記のライブキングと同時に出現した液体大怪獣。
戦闘力ではタロウやライブキングには圧倒されてしまうレベルだが、コイツは自らの肉体を液化させるというチート級能力の持ち主。液化している間は当然物理攻撃が一切通用せず、受けたダメージも回復してしまう。
弱点である電撃や冷凍攻撃等の対策を取らなければ、まず対処困難な怪獣である。
- プレッシャー(ウルトラマンレオ)
神出鬼没で摩訶不思議な力を使う、通称「宇宙の魔法使い」。
その呼び名の通り、万能かつ不可思議な魔法の使い手であり、杖から放つ光線でウルトラマンレオの体を数センチ大に縮小してしまった。
最終的にウルトラマンキングの力でレオは元に戻り、プレッシャーに打ち勝つことができたが、もしもキングの救援がなく、かつ本人が本気で地球侵略を企てていれば、さらなる大惨事を招いていたことが容易に予測できる。
- 精神寄生体(ザ☆ウルトラマン)
バデル族が盗み出したウルトラマインドを悪用して生み出した生命体。その正体はウルトラマインドの力で変異したバデル族たちで、爬虫類に好んで憑依し、怪獣化させる性質を持つ(画像は、精神寄生体が憑依して誕生した怪獣の一体であるベドラン)。
その力はウルトラマインドと直結しており、そこから無限のパワーを得ているため、精神寄生体の憑依により変異して誕生した怪獣は凄まじい巨体とパワーを誇っており、さらに倒したとしても精神寄生体が存在する限り何度でも別の生物に憑依して新しい怪獣に生まれ変わる。つまり、本体である精神寄生体を倒さない限り、倒す度に現れる新たな怪獣と延々と戦い続ける羽目になってしまう。
この性質の前にはU40最強の戦士であるジョーニアスでさえも手を焼き、最終的には活動限界を超えたジョーニアスを一度消滅させ、命の危機に瀕する程の重傷を負わせることに成功している。
- メザード(ウルトラマンガイア)
破滅招来体の尖兵とされる「波動生命体」の種族の総称。
メザード種は、極めてミクロ的性質と量子の波のような性質の肉体を持つのが最大の特徴。通常形態の時は、瞬間移動のように出たり消えたりを繰り返すため神出鬼没。そしてメザードの肉体は肉眼で確認することはできるが通常の地球上の物質とは存在する空間が異なり、人間が視認しているのは彼らの影に過ぎない。要するにメザード側は人間に攻撃が可能でも、人間側はメザードに攻撃が通じないという非常に理不尽な特性を持つ。
高度な知性と、それに裏打ちされた明確な悪意を持ち、基本的に人々の頭の中(記憶)を覗き、人間の精神を弄んで意のままに操る陰湿な搦め手を得意とする。最初はただ暴れるだけの存在であったが、後の個体は電話回線を通して人間の操作を試みたり、幻覚を見せて支配下に置いたり、最終的には人間同士を同士討ちさせて滅ぼそうとしたりと、段々とその手段も悪辣かつ巧妙化して行き、最終形態に実体化した個体は、人間態の姿に擬態できるどころか言葉まで話せるようにまでなっていた。また、最終的にはウルトラマンの幻影すらも生み出して操る能力を顕現している。
彼らの登場するエピソードはどれも陰湿かつホラーチックな雰囲気であり、我夢や『ガイア』の視聴者に根強いトラウマを植え付けた存在である。
- モエタランガ(ウルトラマンマックス)
燃え盛る炎のような姿をした、モエタランガ星出身の宇宙人。
体から「モエタランガウイルス」を放出し、このウイルスに感染した者は生命エネルギーを一気に燃え上がらせて興奮度MAXになるが、体内時計が10倍速になるためすぐに体力を消耗し、文字通り“燃え尽きて”しまう。要は、上記のヤメタランスとほぼ真逆の能力を持ちながら、それに匹敵する大混乱を招きかねない存在である。
このウイルスは人間の神経電流によるエネルギーを主であるモエタランガに転送し、彼はそれを自身のエネルギーとして活動する。つまり、興奮度MAXの状態というのは見方を変えれば「今まさに捕食されている状態」であり、ウイルスに感染した者が自分に攻撃を仕掛けてくること自体がまさに彼の思うツボであると言える。
そのため、モエタランガ自身は攻撃よりも徹底的に回避に専念していれば、後は勝手に向こうが力尽きて楽々倒すことができる上、そのエネルギーも頂戴することができるというわけである。
- ベゼルブ(ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA)
クイーンベゼルブが支配下に置く、「宇宙悪魔」の別名を持つ昆虫型の怪獣。
単体の戦闘力自体はそれ程高くないが、最大の武器は尻尾の先端にある毒針から注入する「クグツ」と呼ばれる猛毒。これに侵された者は生命の意志を奪われ、文字通りベゼルブの傀儡として支配されてしまう。怪獣がクグツに侵されるとクグツ怪獣へと変貌してしまい、ウルトラマンですらこれを受けるのは危険とされる。
しかも解毒できるのは命の樹の種のみで、それがなければコスモスの力を以てしても浄化できないという無理ゲーレベルに厄介な代物である。
- レヴィーラ(ウルトラマンブレーザー)
体を液状化する能力と、強力な肉体再生能力を持つ軟体怪獣。
攻撃を受けても傷付いた部分は瞬く間に再生され、体をアメーバ状に変化させては姿を消し、別方向からまた現れるという奇襲攻撃も仕掛けてくる。
また、蕾状の頭部からは怪光線を放つ。
コスモリキッドと同様、「FK1」や液体窒素といった明確な弱点があったからこそ倒せたような怪獣である。
③知略でウルトラマンを苦しめたケース
策略、策謀といった搦手を駆使し、ウルトラマンを撃破したり、存亡の危機に陥れた者たち。
ウルトラ怪獣の中でも(基本武闘派ではない)頭脳派が当てはまるため、全員もれなく高い知性を有しているのが大前提となる。
- ババルウ星人(ウルトラマンレオ)
「暗黒宇宙の支配者」を名乗る宇宙人。
並の宇宙人を上回る高度な変身能力を持っており、本物と寸分違わぬ全く同じ姿に化けることができる。ザラブ星人が化けたにせウルトラマンでも吊り上がった目や体に走る黒いライン等、本物と大分違いがあるのに対し、ババルウ星人の擬態は変身対象の親類縁者であっても全く見破れない程。
最初に登場した個体はこの能力を駆使し、にせアストラに化けてウルトラの星へ侵入。星の軌道を変更し、ウルトラキーを盗むことで光の国に大混乱を招いた挙げ句、地球まで壊滅しかねない事態にまで陥れた。さらに、自身を本物のアストラと誤認したウルトラ兄弟とレオの間で亀裂を生み、両者を戦わせて同士討ちを狙うことにも成功している(最終的にウルトラマンキングが自ら駆け付ける事態にまで発展してしまったことを鑑みても、余程の非常事態であったことが窺い知れる)。
純粋な戦闘力もアストラを氷塊に閉じ込め、ウルトラ兄弟4人を相手にある程度持ち堪える程高く、まさに文武両道な宇宙人とも言える。…が、後の同族の中には普通にウルトラ戦士1人に圧倒される者も存在する等、戦闘力の高さに関しては個体によってマチマチな模様。
- ブニョ(ウルトラマンレオ)
ブラック指令が呼び寄せた円盤生物第11号。
実戦ではレオの攻撃であっさり肉体を損傷する等、フィジカルに関しては紛れもなく最弱レベルだが、戦果に関して言えばレオを一度殺害するという最高位の実績を残している。
自身も認める程の脆弱な体を持つ反面、狡猾な知性と残忍ぶりは円盤生物の中でも随一のものであり、一度はレオを罠に嵌めて全身バラバラに切断した。
円盤生物の中で唯一完全勝利を収めたどころか、ウルトラシリーズ史上類を見ない程の残虐な所業を披露し、多くのファンに深いトラウマを刻み付けた。
- デスレム(ウルトラマンメビウス)
エンペラ星人配下の暗黒四天王の「謀将」。
3万年前のウルトラ大戦争にも参加し、その時代から生き残っている古株の猛者である。
扇のように発達した左腕「デスレムクロー」や、時空を歪ませて放つ火球「デスレムインフェルノ(天地煉獄光)」が主な武器。このデスレムインフェルノはあらゆる場所から変則的に乱れ撃つことも可能で、戦闘中に相手の意表を突くこともできる。
尤も、デスレムの本領はその肩書き通り、直接戦闘よりも策謀にあるとされ、卑劣な作戦を立案して相手の精神を追い込んでいく攻撃を何よりも得意としている。劇中ではGUYSをフェニックスネストごと人質にすることでメビウスの戦意を削ぎ、人間たちの反感を買うように仕向けた。しかし、GUYSの仲間たちの励ましを受けたことでメビウスは戦意を取り戻し、最終的にウルトラマンジャックの介入と、バーニングブレイブとなったメビウスの前に敗北した。
バーニングブレイブとのタイマンでは圧倒されてしまったため、「真っ向勝負ではそこまで強くはないのでは?」との意見もあるが、あのエンペラ星人に仕える最高幹部の一角に与していることを考えると、純粋な戦闘力も相応に高いことは確かであろう。
④ウルトラマンと戦っていないケース
能力や設定こそ凄まじいが、劇中でウルトラマンや他の怪獣と戦うシーンが一切存在しないために強さの判断が難しく、有力候補に入りにくい者たち。
- マーゴドン(ウルトラマン80)
『80』の最後を飾る怪獣。
熱エネルギーを好物とする宇宙怪獣で、あらゆる惑星を襲っては次々に熱源を奪い取り、氷に覆われた死の星へと変えてしまう。
全身から超低温の冷凍ガス「スティファフロワー」を噴射し、その冷気はマーゴドンが存在するだけで周りの気温が零下50度にまで下がってしまう程。
最終的にウルトラ戦士と戦うことなく倒された経歴から不本意な扱いを受けがちだが、劇中では「惑星を死の星にする程の力を持っている」と説明され、オオヤマキャップもこの怪獣の出現を「地球最大の危機」と認識していたように、設定上の能力的には(下手をすればギマイラをも上回る)かなりの強敵だったと思われる。「物理的な衝撃に弱い」という弱点があるとは言え、ウルトラ戦士側にも「寒さに弱い」というお互いに相性最悪な弱点があることから、80も対戦していれば体力を消耗させられて苦戦を強いられた可能性が高い。
- サイコバルタン星人(ウルトラマンパワード)
『パワード』世界の地球を襲ったパワードバルタン星人の親玉で、もう一人のラスボス。
配下たちと同じくハサミからの破壊光線や、腰の羽での飛行能力が使えるとされるが、最大の能力は通常のバルタン星人よりも強力とされる念動力。頭部から放つ念動波「サイコウェーブ」によって、配下のバルタン星人やパワードドラコ、パワードゼットンといった強力な怪獣をも操ることができる。
加えて虎視眈々と地球侵略作戦を練る高い知能と、地球より遥かに優れた科学技術力を駆使しており、侵略宇宙人のボスとしての素質は申し分ない。
しかし、劇中では直接戦闘を行うシーンが皆無だったため、特殊能力以外の正確な強さは不明。そのため、本記事ではこちらの欄の方に記載するものとする。
映像作品外
悪名高きジャッカル軍団の首魁。内山まもる氏の漫画作品を代表する名キャラクターである。
漫画作品出自のキャラクターとは言え、その実力は実写作品を含むウルトラシリーズ全作品の中でも屈指の戦闘力を誇り、エンペラ星人やベリアルらに比肩する悪のカリスマである。そのカリスマ性は凄まじく、並の怪獣を凌駕する兵士およそ22万5000人、推定中ボス相当の軍団長およそ2万5000人、大魔王本人に迫る実力の四天王を従える。また、光の国に甚大な被害を与える威力の「ジャッカル破壊光線」や、本物以上の戦闘力を誇る怪獣や宇宙人に変身する能力等、強大な力を有する。
かつてウルトラマンキングによってブラックホールに封印されていたが復活し、ゾフィーを除くウルトラ兄弟たちを皆殺しにしたばかりか、あのキングとも渡り合う怪物的な強さを披露していた。
初代は最終的に復活したウルトラ兄弟により倒されたが、後に四天王の内の一人が新たなる大魔王として君臨。この時はメビウスがメビウスインフィニティーに変身し、アーマードダークネスをウルトラベルの力で制御した上で装着した状態で放ったコスモミラクル光線を喰らってようやく致命傷を与えられるという格の違いを見せ付けている。
- ゼットンバルタン星人(ウルトラマンフェスティバル2016)
バルタン星人とゼットンを融合して生み出された合体怪獣。
その名の通り両者の能力を使用することが可能で、複数のウルトラ戦士が束になっても苦戦する程の強さを見せる。
ジャグラーがダークリングとバルタン星人、ゼットンのカードを使用してこの姿に変身したこともあり、その際は複数の怪獣をたった一体で全滅させた。
- リベンジオブバルタン(ウルトラマンフェスティバル2018)
ステージショーにて登場する、バルタン星人の要素を孕んだ巨大な怪獣。
誕生経緯はステージによって異なるが、どのステージでもウルトラヒーローを苦しめる強さを見せている。
巨大昆虫を彷彿とさせる第一形態(左の画像)から、背中から巨大なバルタン星人型の上半身が生えた第二形態(右の画像)へと進化する。
『ウルトラファミリー大集合 IN すかがわ 2018』に登場した個体は特に圧倒的な強さを誇り、第一形態の時点でノアやメビウス・フェニックスブレイブといった最強形態の戦士たちを相手に無双し、第二形態になるとさらに大勢のウルトラヒーローを苦しめた(ただし、ステージショーに登場するウルトラヒーローの強さは、本編と同一とは限らない点を留意すべし)。
『ガイア』の劇場版である『超時空の大決戦』の続編を描いた小説に登場するボス怪獣。カイザーギラレス13世に超古代怪獣、スフィア、破滅招来体、カオスヘッダー、ビースト因子の5つの要素が組み込まれて誕生した。
製作者に「最強最悪の怪獣」と設定されているだけあって、進化前のカイザーギラレス13世の時点でかつてガイアが苦戦したキングオブモンスを瞬殺できる強さを持っており、14世もまたチート技と名高いレボリウムウェーブを凌いでみせる高い戦闘力と、破壊された盾を再生できる能力を有する。
TDG三戦士とGUTS、スーパーGUTSのありったけの火力を結集して初めて倒すことができた強敵であった。
- スフィアトリガー(NEW GENERATION THE LIVE ウルトラマンデッカー編)
スフィアがウルトラマントリガーの体内から生み出した、トリガーの偽物。
オリジナルのトリガーと同じ能力が使用可能で、サークルアームズもコピーすることが可能。
さらにウルトラヒーローの力の源になる光のエネルギーを受け取ることも可能で、スフィア合成獣や宇宙人たちを率いて、デッカーを苦しめた。
メトロン星人が造り上げた2体の怪獣。
あのグリーザと同じ性質を持っており、複数のウルトラ戦士をたった2体で圧倒する程の実力を持つ。
最終的にゼロがワイルドバーストに変身することでようやく撃破できた。
- ダークブレーザー(NEW GENERATION THE LIVE ウルトラマンブレーザー編)
『Z』の世界からやってきたバロッサ星人が、ブレーザーをコピーして造り上げた偽物。
オリジナルのブレーザーと互角以上の身体能力を誇り、一時的にファードランアーマーが使えなくなったブレーザーを終始圧倒していた。
- ダッシュガロン(NEW GENERATION THE LIVE ウルトラマンブレーザー編)
ダークブレーザー同様、バロッサ星人によりコピーして造られたアースガロンの偽物。
頭にはドリル、左腕にはチェーンソー、右腕にはハンマーが装備されている。
こちらもオリジナル以上の性能を誇り、アースガロンを終始圧倒していた。
別世界からヨウコが操縦するセブンガーが合流することでようやく倒すことができた。
その他の関連キャラクター
- 史上最強の怪獣
雑誌「少年」1967年8月号付録「怪獣マガジン」にて「史上最強の怪獣」と銘打たれた合体怪獣。
シリーズの垣根をも超えたばかりか、怪獣ですらないウルトラマンや百目まで合成されている何でも有りっぷり。
- 世界ナンバーワンの最強怪獣
1967年にノーベル書房より刊行された『怪獣大全集1 円谷怪獣のひみつ』にて、「これが世界ナンバーワンの最強怪獣だ!」と銘打たれた合体怪獣。
ゴジラやキングギドラ、ゼットン等数多の強豪怪獣までも取り込まれたその姿は、かの円谷英二監督が手掛けた怪獣で構成されている。