ザム星人
ざむせいじん
YY星系から来た宇宙人。黒い体と頭部の丸い脳魂(目)、ハサミ状になった腕が特徴的。
ウルトラマンネオスデビュー時から敵役として登場していた宇宙人だが、パイロット版とビデオ版では設定が異なる。とはいえ、重要キャラクターである点は共通している。
体長 | 2-60m |
---|---|
体重 | 111kg-6万5千t |
CV | 丸山詠二(笑い声) |
怪獣ドレンゲランを操り、地球侵略を企む宇宙人として登場。
緑色の頭部の脳魂「プラザソウル」が無事な限り不死身で何度でも蘇る。武器は胸や脳魂から発射する光線「ザムビーム」。当時はライバルキャラクターとなる予定だったらしく、ネオスらにドレンゲランが倒された後宣戦布告をして去って行った。
ダークマターの影響で母星が怪獣化した生物に支配されてしまい地球に逃げてきた宇宙人となっている。当初は地球人に敵意はなかったが、その後関係のもつれから地球人と幾度か戦う事になる。また、目の形や色が異なる個体が複数登場している。
第2話「謎のダークマター」でのザム星人
武器は目から発する怪光線(等身大時には人間を麻痺させる程度)と地面を走る破壊弾。
地球上にザムタワーと呼ばれる塔を造り上げ、ダークマターの力を利用し更なる高等生物に進化しようとダークマターのエネルギーを吸収していた。赤い目を持つリーダー格がその実験に自ら挑み、もし自分が進化に失敗して地球人に危害を加えるようなことがあったら自分を倒すようにとカグラ=ネオスに頼んでいた。
しかし実験は失敗し、凶暴化して街を破壊し始めてしまう。このため頼み通りネオスと対決する事になりネオマグニウム光線を浴びて倒された。
直後に仲間が乗った宇宙船がどこかへ逃亡したが、この時ネオスは事情を知らないHEARTが宇宙船を追跡しようとしていた所を止めている。
第6話「ザム星人の復讐」でのザム星人
等身大で女性の個体が登場。体色は赤く、頭部の目も他の個体に比べてかなり小さい。得意技は手から放つ怪光線。
かつてのリーダーを失った責任をネオスと地球人に求めて逆恨みし、地球人だけがダークマターの影響から抜け出そうとするのは許せないと語り、地球のダークマター対策会議を妨害するべく復讐ロボットザムリベンジャーを送り込んできた。
ダークマター対策会議に出席する予定だったオオトモ・ナツミ博士の姿に化けて活動。一時はカグラを拘束してネオスに変身させまいとしたが、その後現れたウルトラセブン21に妨害されてネオスへの変身を許してしまう。その後正体を現してセブン21と戦ったが、復讐の完遂を確信し、戦いの途中で自ら命を絶って消滅した。
エンペラ軍の陸軍参謀として登場。
戦争屋であると同時に武人で剣の使い手。脳魂がある限り再生でき、相手の手の内を見切って勝利を重ねてきた。エンペラ星人の欲するウルトラの星の秘宝も戦いで手にするべきという信条を持つ。
闘士ウルトラマンと対峙した際には「お前は俺にとって待ち焦がれ恋人のようなもの」と告げるが、ウルトラマンからは「戦争屋に好かれても嬉しくない」と返された。
完全版単行本に収録されたおまけ漫画ではキングジョーとアーストロンから作者オリジナル怪獣かと誤解され、「スーツが7体も作られたウルトラマンネオスに登場するれっきとした公式キャラ」と解説したが、今度は「ネオスって何?」と言われてしまいネオスやセブン21と共に仰天していた。
エンペラ戦役において脳魂を完全に破壊されてしまい本当に死んでしまったようで、『ウルトラマン超闘士激伝新章』ではジェロニモンの下に首だけの姿(等身大)で現れ、ブラック指令やバルキー星人と共に恨み節を呟いていた。その際に生前同様に「奴らを侮るな…オレはウルトラ戦士の不屈の闘魂を知っている」と嘯いており、ブラックやバルキーからは「死んでるのに変わらねえなアイツは」とつぶやかれた。
ゾフィーに追い詰められた暗黒魔魂ジェロニモンが三大参謀を呼び、バルキーとブラックはジェロニモンと共に鎧に取り付いたが、彼は己の肉体を使わない上数にものを言わすのは無粋の極みとして拒んだ。それと同時にゾフィーの覚悟に気付かない彼らの行動を浅慮と称していた。ジェロニモン達がブラックストリームM87で生じたブラックホールに吸い込まれた後、良い戦いを見たと言って姿を消した。
ウルトラマンフェスティバル1995
ここでもネオスの宿敵として登場。配下にパワードバルタン星人、マジャバ、アーストロン、ザラブ星人(にせウルトラマン)、ゴモラ、ガッツ星人、巨大ヤプールを引き連れている(※1)。なかなかの強豪ぞろいだが、巨大ヤプールをどうやって引き入れたのであろうか…。
捨てられたおもちゃたちを操って地球侵略を企む。パワードバルタン星人にパワードとグレートを倒させて捕らえたが、セブン21によってコントロール装置を破壊された上にパワードとグレートを救出される。
そのような状況に陥ってもなお、ネオス相手に幻覚を見せる空間と胸からの光線で優位に立ち、セブン21渾身のヴェルザードも全く効いていなかったが、観客たちの声援で立ち上がったネオスに光線を防がれ、マグニウム光線を受けて退散した。
(※1)アーストロンはネオスの「マグニウム光線」、マジャバはグレートの「バーニングプラズマ」、ザラブ星人はウルトラマンの「ウルトラアタック光線」、パワードバルタン星人と巨大ヤプールはグレートとパワードの合体光線「ウルトラブラザーズボール」、ガッツ星人はセブン21の「アドリウム光線」、ゴモラはウルトラマンの「スペシウム光線」で倒された。
虓魔衆配下の四鬼獣の一人氷鬼ザムとして登場。
鶴亀の国から南にある村を襲い、村人全員を生きたまま氷漬けにして延々と苦しませ続けていた。
大気中の水分を一瞬で凍結させて攻撃する氷結忍術を得意とし、マンとティガの攻撃をノーガードで直撃しても平然とするタフさを持つ。
当初はザム一人と見せかけていたが、実際はデモスとの二人で一人のコンビ。ザムが相手の注意を引き雪中に隠れたデモスが死角から攻撃していたが、それを見抜いていたガイアに分断され、ガイアとの一騎打ちで倒された。
『ウルトラ銀河伝説』ではベリュドラの胴体を構成する怪獣の1体として登場した。
着ぐるみは全個体が新造であり、1体の腕部分が『ウルトラマンネクサス』のアラクネアに、1体が『ウルトラマンマックス』に登場したゴドレイ星人に改造された。
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