データ
別名: | 宇宙悪魔 |
---|---|
身長: | 60m |
体重: | 4万4千t |
出身地: | 宇宙 |
概要
『ウルトラマンオーブTHE ORIGIN SAGA』に登場する宇宙悪魔 ベゼルブを総べる存在。ベゼルブのような顔と人間のような顔の二つの顔を持っている。
「命の樹を守るもの」である戦神と共に命の樹から生み出された「命の樹を破壊するもの」である。
ベゼルブを生み出して操るほか、眼からは光線を出し、肩にある触手で相手を絡めとる。触手の先端にはベゼルブと同様の毒針を持ち、クグツを流し込んで操る事も可能。背中の羽による飛行能力も有する。
ベゼルブを介してクグツをばら撒き、王立惑星カノンへの侵略行為を進めるサイキから同士として扱われていた為、当初は文字通り「悪魔」の親玉と見做されていた。
しかし、王立惑星カノンには「戦神とクイーンが出会うとき世界は変わる」という預言が伝わっており、アマテはそれを「誰も争うことがない新しい世界が生まれる」と解釈していた。
実際、戦神と対峙したクイーンはアマテとの対話を促すような様子を見せ、徐々に「クイーンはサイキの陰謀に利用されている被害者に過ぎないのではないか」という疑いが生じ始める。地球でも再びアマテとの対話を求める態度を取り、我が子たるベゼルブ達が殺された際には悲痛なテレパシーを発していた為、ガイたちもクイーンを倒すことに疑問を覚え始める。
しかし、全ては芝居に過ぎなかった。クイーンには相手から送られてくる意思を反響する能力があり、それによってあたかも相手の意見に共感したかのように見せかけることが可能。この能力によってアマテのみならずサイキをも手玉に取っていたのだ。
クイーンの目的は戦神にクグツを注入、彼女の体内でクグツを過剰生成させて膨張・破裂させることでビッグバンのごとく全宇宙へクグツを拡散し、全ての「知恵」を失わせること。その様相は知恵によって生み出されたモノや痕跡全てが滅し、意思を失ったかつての知的生命体が呻き蠢くだけという地獄絵図であり、サイキすら望んでいない最悪の世界である。
11話で遂に戦神へのクグツ注入に成功。全宇宙の「知恵」を消滅させようとしたが、宇宙船スザーク号のビーム砲と光の戦士を超える事に執着するジャグラスジャグラーの攻撃を受けて倒されてしまう。しかし、理想郷の実現を諦められないサイキはパーテルの力でクイーンの肉体を量子分解、同じく量子分解した自らと同化させ、宇宙悪魔となった。
余談
M78スペースの王立惑星カノンにも、並行同位体としての戦神が存在することから、クイーンベゼルブに類する存在がいてもおかしくない