「ウルトラセブン、遠慮はいらん!人間達を捻り潰すんだ!」
データ
- 身長:40メートル(巨大化時)
- 体重:1万5千トン(巨大化時)
- 出身地:宇宙
- 演:吉原正皓(人間態)、西京利彦(巨大化時のスーツアクター)
概要
具体的にどこなのかは不明だが、太陽系付近の惑星から飛来してきた泡状の不定形生物。高い知能と変形能力を持ち、地球人の姿を借りての会話も可能。また、戦闘時にはハリネズミのようなトゲに覆われた怪獣の姿になる(メイン画像)。
武器は特にないが、動きは結構身軽。丸くなって転がりながら移動する事もできる。また強力な催眠術を使う事もでき、霊媒師を介して地球防衛軍と会見(とは名ばかりの脅迫)を行った他、ウルトラセブンを操って街を破壊させたという普通のウルトラ怪獣としては異色の経歴を持っている。この時のセブンは通常の掛け声ではなく奇妙な鳴き声を上げており、友里アンヌでさえ「気でも狂ったの!?」と言わしめた。
地球に来た目的は宇宙嵐からの避難であり侵略意図はなかったらしいが、滞在中の仮の宿にしようと東京の一都市を丸ごと田園地帯に移動させた結果、一緒に移動させられた市民を蝋人形のように硬直させてしまい、しかも都市ごと移動させられたダンとソガを人質にとって防衛軍を脅すという強硬手段に出たため退治される事になった(本人曰く「相談をしている余裕はないから」との事だったが、やっている事は立派な不法滞在である)。
ウルトラ警備隊が都市に侵入すると、人間体でコントロールルームからダンを操りセブンに変身させて街を破壊させたが、侵入してきたフルハシのウルトラガンの銃撃を受け泡になって巨大化。続けてコントロールルームも破壊された事でセブンは正気を取り戻し、そのまま鬼ごっこじみた対決を繰り広げた末、エメリウム光線で倒された。
なお、意外かもしれないが『セブン』本編で行われた数少ない市街地戦のひとつである(今回とこの回のみ)。
ちなみに、硬直した市民達は最終的に元に戻ったが、移動させられた都市自体は元の場所に戻らなかった。それでもナレーターが「でも、こうして平野の中に立ったビル街を見ると、美しい田園都市に見えます。ビルに心があれば、あのゴミゴミした過密都市に帰るより、この方がいいと思うかもしれません」と語り物語は幕となる。
ウルトラマンZ
第24話「滅亡の遊戯」に、地球防衛軍(中国のウイグル辺り)が監視している休眠怪獣として画面上に登場しているが、ウルトロイドゼロに吸収されてしまった模様。
なお、ウルトロイドゼロがその後変容したデストルドスの脚部には、ダンカンのものと思われる棘が生えている。
デストルドスに融合した怪獣の中では唯一の知的生命体である。
セブンガーファイト
第4話に登場。
映像作品の登場は実に53年振りとなる。
原典と同様にやはり宇宙出身であるものの、宇宙人らしい知能の高さは皆無で、新型ミサイルを咥えて都市部を駆け回るわんこ系の怪獣として扱われている(子供の個体なのだろうか?)。見た目はトゲトゲしているものの、ハルキ曰く「モフモフ」の部類に入るらしい。セブンガーが動物を可愛がるように接した事で捕獲に成功した。
なお、採石場に都市のセットを置いているようにしか見えないが、原典の方でもダンカンが街を平原に転移させている為、そのオマージュなのではないかと思われる(あとはウルトラファイト系に見られたチープな雰囲気を演出する意図もあるものと思われる)。田口監督によれば、お気に入りの怪獣の一体だったとのこと。
かねてから上述の『Z』の個体と同一個体なのではないかと思われていたが、後に発売されたセブンガーファイト超全集にて正式にウルトロイドゼロに吸収されたことが明言された。
なお同じくウルトロイドゼロに吸収された怪獣で本作に登場したサタンビートルは完全に別個体だった。
余談
- Pixivのタグとしては「ダンカン」が使われている。ダンカンこの野郎。
- 一部書籍では人間態を「ダンカン星人」と表記している。
- ウルトラ銀河伝説ではベリュドラの左腕を構成する怪獣の一体として登場した。
- 高野八誠氏の自主製作映画『HE-LOW』でもとあるシーンで登場する(さすがにそのまま映すことはできないために、目に線を入れて誤魔化している)。
- 漫画『酩酊!怪獣酒場2nd』ではうるまと共謀し、人工光で栽培した環境に優しい無農薬野菜の模擬店を開いていたが、ダンカンが洗脳装置で洗脳した学生たちで人工光を発電していたのであり、ゼットンとダークルギエルの手で装置が破壊されて学生たちは解放された。環境に優しい方法なのは確かだが、人間には優しくなさすぎである。
関連動画
関連タグ
ウルトラマンベリアル/ダークルギエル/スラン星人クワイラ/グリムド/セレブロ:同じく本物のウルトラ戦士を操った奴ら。彼らのほぼ全員がラスボスクラスな事を踏まえると、ダンカンのした事がいかに凄まじいかがわかるだろう。