データ
別名:宇宙昆虫
身長:54メートル
体重:3万トン
出身地:クリーン星
概要
『ウルトラマンレオ』第25話「かぶと虫は宇宙の侵略者!」に登場。
自らの星が新兵器CS137の実験台にされたクリーン星人が、地球人への報復のために出現させた。
口から放出する毒ガス(書籍によっては毒のゴミ。作中でも二郎少年にわかりやすいようにか、モロボシ・ダンからもこの毒のゴミの名称で呼ばれて二郎少年に説明されている)と、脇腹から発射されるミサイル「幻塵弾」、鋭い角を武器とする。弱点は腹部。甲虫なだけに皮膚はかなり固く、羽を広げればマッハ8の速度で飛行でき、敵に突進を仕掛け、角で貫く「ビートルチャージ」が得意技。
地球に飛来し、手始めに宇宙ステーションV9を破壊。宇宙ステーションAから出動した戦闘機部隊も壊滅させる。
ついに東京に到着し街を爆撃するのだが、レオとの戦いで翅をもぎ取られて動きを封じられ、シューティングビームを口に受けて毒を吐けなくなり、最期はレオキックを受けて死亡
ストーリーについて
本話は、自分の病気を「毒のゴミ」のせいだと信じ込んでいる二郎少年を中心に描かれる。
夢と現実の区別が曖昧になった二郎は、サタンビートルが自分が飼っていたカブトムシの生まれ変わりであり、自分を綺麗な星へと連れていってくれると考えるのだが…
脚本は『ウルトラセブン』で「超兵器R1号」などの脚本を担当した若槻文三氏が執筆している。そのため、母星を兵器実験で滅ぼされた怪獣が地球に復讐にやってくるなど、似通った部分が多い。
ただ、話の内容がやや支離滅裂。環境問題や科学批判の内容が盛り込まれているが、上手くまとめ切れていない部分の多いストーリーである。むしろその支離滅裂さこそ、少年の精神を表す演出の一部であるとも考えられるが。
ウルトラマンZ
第24話「滅亡の遊戯」に、ロシアのシベリアで地球防衛軍が監視している休眠怪獣として画面上ではあるが登場…クマムシかお前は。
セレブロが操るウルトロイドゼロに吸収され、その後はデストルドスの左背面を構成するパーツとなった。
なお、この個体が宇宙怪獣なのか地球怪獣なのかは不明。
セブンガーファイト
ウルトラマンZの外伝作品である本作第10話にも登場。
アクマニヤ星人に率いられる怪獣軍団の一体という扱いで、デストルドスの素材となった上述のサタンビートルとは別個体だと思われる。
派生作品
大怪獣バトルシリーズ
『大怪獣バトル』ではプレイアブルキャラクターとして参戦。必殺技は「ロケット砲連射」「毒ガス攻撃」「ビートルチャージ」の3つ。同じ昆虫型怪獣であるアントラーとのタッグ必殺技も持っている。
『大怪獣バトルウルトラコロシアム』でもプレイアブルキャラクターとして参戦。ストーリーモードでは群れをなして惑星モーン・スターに生息しており、主人公を見つけるや否や、フォーメーションを組んで襲いかかって来た。弱点はモデルのカブトムシよろしく冷気であり、主人公に敗北して出来上がった死体の山を見て残りの個体は飛び去っていった。また、描写は無いものの、そのうちの1体がバトルナイザーに取り込まれ仲間になったと思われる。
漫画『大怪獣バトルウルトラアドベンチャー』では時空乱流に巻き込まれて辺境の惑星に辿り着いた主人公・御蔵イオを襲う宇宙怪獣として登場。イオより先にこの惑星に不時着した老人(ペダン星人の兵士)の乗ってきたキングジョーを破壊したのもこいつらとされており、カブトムシだけに夜な夜な現れては修理したキングジョーをぶち壊していた。
『大怪獣ラッシュ』
「KING JOE Hunting」にて、キングジョーと交戦するラッシュハンターズとガッツ星人シーズが本来ハンティングするはずだったプラズマ怪獣として名前のみ登場した。
『酩酊!怪獣酒場』
年を取った個体が登場。原作での毒ガスを吐き出す生態を反映して喫煙者となっている。かつて昆虫たちが子供達の注目の的だったのが、今では妖怪ブームに移り変わってしまった事を嘆く。ケムール店長が出したナポリタンを食べて和んだが、直後にケムール店長が昆虫の解剖の話をし出した為、台無しになった。
『ウルトラマンプレミアステージ2』
宇宙人軍団の配下として登場。
最期はウルトラマンジャックのスペシウム光線を浴びて倒された。
『ウルトラマンフェスティバル2018』
マグマ星人軍団によって人間の生命エネルギーから生み出された怪獣の一体。
エレキング、ベムスターと共に生み出され、コンビネーションの取れない湊兄弟を苦しめたが、駆けつけたゼロ&ジードの光線技に怯み、ゼロにトドメを刺されて退場した。
余談
カブトムシモチーフだけあってマイナー怪獣ながらも人気が高い事、またその一方ウルトラシリーズ及び東宝怪獣など怪獣もの内においてカブトムシモチーフの怪獣はアゴンやメガロなど非常に数が少なくシリーズ内で希少なカブト虫系怪獣だったという事もあったのかバンダイのソフビウルトラ怪獣シリーズでも長年ラインナップされていた(一時期は背中が金色で塗られていた)。
アーケード版大怪獣バトルにおいても、レオ出身怪獣の中ではあのマグマ星人や円盤生物などを差し置いて真っ先に参戦している。
映像作品での再登場こそ今の所少ないものの、他のマイナーな『レオ』怪獣の中では比較的優遇されていると言えよう。
関連イラスト
関連タグ
サタンオオカブト(直訳した英名がサタンビートル)
キングビートル:『ジャンボーグA』の怪獣。サタンビートルは元々キングビートルの名で登場する予定だったが、『A』に先出しされたので改名したらしい。