概要
ウルトラシリーズ初となる、M78星雲出身でないウルトラマンである。出身地は獅子座L77星だが、マグマ星人によって滅ぼされている。
故郷を滅ぼされた後に、放浪の旅の末に地球を訪れて地球人のおおとりゲンとしてささやかに生活しており、地球人の和久宏と親友になるなど最低でも3年ほど生活していた。だが、マグマ星人や双子怪獣との戦いで負傷したうえ、変身不能となったウルトラセブン=モロボシ・ダンから地球防衛の任務を託され、MACに入隊。
序盤は初対戦の相手に一度敗北する事が多かったが、セブンから課せられる厳しい特訓で新たな技を習得して再戦で撃破するということを繰り返したことで、物語が進むにつれて実力は向上していき
その甲斐あってか、円盤生物編以降のレオの戦績はほぼ無敗である(苦戦らしい苦戦も倒すのに特殊な手順が必要だったスーパーグランドキング・スペクター戦ぐらい)。
第38話・第39話で実弟アストラとともに、ババルウ星人の策略から光の国と地球の危機を救ったことでウルトラマンキングによってウルトラ兄弟に仲間入りした。
第40話で円盤生物シルバーブルーメの襲撃によってMACが全滅し、セブンも消息不明となり(後に生存が判明)、仲間の殆どが犠牲になるという苦難に直面しながらも、レオはブラックスターから次々に送り込まれてくる円盤生物に立ち向かった。
最終回(第51話)でブラックエンドを倒し、遂にブラックスターに勝利する。多くの大切なものを失いながらも決死の覚悟で戦い続けたレオはその瞬間、本当の意味でウルトラマンの名を冠するに相応しい戦士となった。そして、故郷と呼べるようになった地球をその目で見つめるため、ゲンの姿で旅に出た。
共演作ではウルトラ兄弟としての責任と立場の変化により厳しくも優しい師匠として後輩に接することが多い。
だが、L77星で生活していた頃にはロンと遊び可愛がっていたり、「REGULOS」ではレグロスに対して感情をコントロールできていないことを指摘しつつも自分もよくわかっておらずいつも怒られてことを話すなど、この頃は普通のどこにでもいる若者や、未熟な若き拳法家だったことがうかがえる。
データ
人間体: | おおとりゲン |
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変身アイテム: | レオリング |
身長: | 52メートル(『ウルトラマンメビウス』や『ウルトラマンサーガ』でのみ51メートル) |
体重: | 4万8千トン |
年齢: | 1万歳(放映当時は2万歳) |
飛行速度: | マッハ7 |
走行速度: | 時速800km |
水中速度: | 150ノット |
ジャンプ力: | 1000メートル |
腕力: | 20万トンタンカーを持ち上げる。腕はダイヤモンドの100倍の硬さ(※1) |
脚力: | 厚さ3mの鋼鉄を打ち抜く(※1) |
視力: | 100キロ先のマッチ棒も見える。また、ビームランプで300m以内の宇宙人や怪獣を感知する(※1)-頭部に備わってるレオップは、遠く離れたところからでも怪獣の位置を特定することができる。 |
活動時間: | 2分40秒 |
CV: | 真夏竜、佐藤弘(ウルトラマン物語)、細谷佳正(ウルトラギャラクシーファイト運命の衝突)、坂本千夏(ウルトラマングラフィティ)、関俊彦(ウルトラマン超闘士激伝) |
スーツアクター: | 二家本辰己(本編)、川口和則(本編)、山田達也(新世紀ウルトラマン伝説)、山本諭(メビウス)、岩上弘数(ウルトラ銀河伝説)、力丸佳大(ゼロVSダークロプスゼロ)(※1)出典は『ウルトラマンオフィシャルデータファイル』(4-2、デアゴスティーニより) |
容姿
全体的な容姿はセブンやタロウのようなレッド族を思わせる赤一色のボディに銀色のプロテクターという構成だが、模様は一切ないシンプルなデザイン。頭は獅子の鬣を模したようで、頂点にはレオップという名が付いている(レーダーの役割を果たし、頭突きの際には武器となる)。鼻筋が通って立体的なマスクをしており、光の国から見て「異星人」を意識した作りになっている。
腹部のシークレットサインはL77星人が使う文字で、「レオ」を意味し、L77星人の証である。公式見解では「元々レオは獅子座L77星の王子で、腹部の紋章・レオサインはその証である」との記述もあるが、本編では言及されていない。
両腕にはウルトラブレスレットに相当する「レオブレスレット」が装着されているが、ウルトラマントの登場以降はそちらにお株を奪われがち。
戦闘スタイル
宇宙拳法の達人とする見解もあるほど、肉体的な素養は高く、格闘技に優れている。ウルトラ一族全体を見ても優れた筋肉を持っており、ウルトラマンメビウスがレオのような身体能力を持っていないことを嘆くなど、特訓で鍛えた部分も合わせ生まれ持ち合わせた才能による部分も大きい。
反面、初登場以降しばらくは一般人かつ戦闘経験の浅さゆえに光線技や念力は苦手だった。ただしコンセプト上、昨日できなかったことが明日にはできるようなタイプなので、次第に技が増えた。番組後半からは光線技を多用しており、最初は牽制程度の威力だった技も決め技になるほど威力が上がっていることが多い。ちなみに設定上、スペシウム光線も使える。
レオと言えばレオキックの印象が強いがトドメ率を見ると飛び抜けて高いわけではなく、相手や状況に合わせて拳法技を使い分けたり道具を利用するなど、戦法は多種多様。臨機応変かつ力強い拳法技で相手の隙を狙い、一撃を叩き込むのが主な特徴で、これはレオの教えを継ぐゼロやゼットにも受け継がれている。また戦法の都合上、光線技に強い相手には滅法強い。
ファイティングポーズは、力強く左腕をまっすぐ前へと突き出し、右手を曲げて腰に据えるというもの。「メビウス」以降の作品では上記のイラストのように当時とは逆に右手を前に出すこともある。
このポーズは、弟子であるウルトラマンゼロにも引き継がれている。
必殺技
レオの代名詞ともいえる必殺技。ダイナマイト1万本の威力があるジャンプキック。大抵右足が赤く光り、敵を粉砕する。両足でのドロップキックにも対応。
第1話にてマグマ星人に対して使われたが、ダメージを与えただけで決まり手にはならず、第8話のベキラ戦で初の決まり手となった。
アレンジが効く必殺技で、きりもみ回転を加えた強化版「きりもみキック」はギラススピンに対抗して、山肌を蹴って敵の急所に回り込む「二段蹴り」はベキラに対して、逆立ちしてハサミのように相手の尻尾を断ち切る「レオキックスライサー」はアンタレスに対して、それぞれ使用された。また、メビウスはこの技と火起こしにヒントを得てメビウスピンキックを習得した。
他にもカネドラスに使用した飛び蹴りは「急降下キック」、レンボラーに使用した「逆立ちキック」、ウリンガに対して放った「回し蹴り」、キングパラダイに対して使用した「足払い」など足技をいくつも持っている。
- シューティングビーム
水平に伸ばした腕から発射する光線。
の3つに大別される。
両手を重ねて撃つ版はブラックスターを一撃で破壊したこともある。
平成以降の客演ではレオキックや格闘技がフィーチャーされ、光線技を使う場合は(威力の高さもあり)弟や弟子とともにダブルフラッシャーを使う場合がほとんどのレオだが、この技は『ベリアル銀河帝国』ではダークロプス軍団を攻撃する際に使用したり、『新ウルトラマン列伝』の新撮映像ではゼロのワイドゼロショットともにレギオノイドを倒したりとレオの光線技としては近年目立っている技となっている(最終回における使用シーンが印象的だったせいもあるのだろう)。
レオの最強の必殺技として名高い為、『ロストヒーローズ2』ではレオの第2ヒーロースキル(単体の最強技)として採用されている。
『ウルトラマンファイティングエボリューション0』ではこの技で合体光線に参加。
いわゆる『タロウ』で見せたグランドスパークの再現だが、ゾフィーが抜けた枠にレオとタロウが入っているのが大きな違いである。
- エネルギー光球
ベキラとの戦いから使用された光線技。
その名の通り、球状のエネルギーを相手に投げつける技。
シューティングビームと同様にレオの光線技の中で威力が高く、アトラー星人やフリップ星人、ノーバなどを倒した。
- スパーク光線
額のビームランプから出す破壊エネルギーを一点に集中して放射する光線。強力な閃光を発する。
シルバーブルーメとの戦いでは決まり手となった。ブラックドーム戦ではビームランプを発光させて使用し、デモス戦では連鎖的に閃光を放っている。
- レッド手裏剣ビーム
右手から2連続で発射される赤色光弾。ウルフ星人を撃墜した。
- ダークシューター
右手から矢印形の黒い光弾を放つ。第47話でブラックテリナを撃墜した。
- ハンドビーム
左腰に当てた両手を突き出すようにして両腕のエネルギーをスパークさせ、強力な赤い光弾を素早く放つ。第45話でブリザードに止めを刺した。
- ウルトラショット(ジャンプ・シュート)
ジャンプして両手を合わせ、敵の頭上から撃ち込む白色光弾。第43話では決め技、第45話では繋ぎ技として使用。
- タイマーショット
腕を大きく広げ、カラータイマーから青緑色のストレートビームを放つ。
- レオクロスビーム
両腕を交差させて、一気に広げたのちにビームランプから放つ赤い光線。キングパラダイを撃破した。
余談だが、スーツアクターの二家本氏はポーズを考案したときにカラータイマーから出す光線と考えていたと語っており、監督にセブンのエメリウム光線に憧れてると言ったのを覚えていたのだろうと推察していた。
- レオスパーク
レオブレスレットを2つの光の鏃に変えて打ち出す。ドギューの両脚を切り裂いた。
- ビームランプ光線
ビームランプから細長い白色光線を放つ。バンゴの足裏を攻撃し戦意喪失させた。
- ハンドスライサー
赤く光る手刀で敵を切り裂く。カネドラス、スペクター、ブラックガロンをこの技で倒した。
この他にツルク星人の剣を弾きながら腕を切断した「流れ斬り」や、カーリー星人に背を向けた状態で敵の肩の角を折った「バックチョップ」、腕をX字に組んだまま飛びかかってギロ星獣の触角を切断した「クロスチョップ」など、レオは優れたチョップ技を何種類も習得している。
なお、通常のチョップの名前はそのまんま「レオチョップ」である。これもケンドロスの腕を切断する程の威力がある。
- レオパンチ
敵の急所に穴を開けるパンチ。ノースサタンを撃破した。『ロストヒーローズ2』では炎のエフェクトとレオキックと同じSEが追加された。
敵との戦いにおいて、工場の煙突を即席でヌンチャクにしたことがある。抜群のヌンチャク捌きでケットル星人のアトミックランスを受け止めたが、流石に煙突が素材だった為か、破壊されてしまった。
使用はこれっきりなのだが、そのインパクトからレオの代表的な必殺技に数えられており、ゲーム作品では頻繁に登場し、存分にその威力を振るってくれる。
映像作品では後に『セブンガーファイト』にて再登場し、あの武器と共に勇姿を見せつけた(どうやって調達したのかは不明。彼にでも作ってもらったのだろうか?)。
- ボディブーメラン
Vの字の体制で回転、巨大な光輪となって敵にぶつかる技。要は必殺風車。
ケンドロスの剣輪草対策にブーメランを撃ち落とす特訓をしていたことから、「相手がブーメランを投げつけて来るならば、逆に自分をブーメランにしちゃえば良いじゃないか」という発想を得たのだろうか。
漫画『ウルトラ兄弟VS暗黒大軍団』ではキングゼミラの口吻やグドンを切断している他、ゲーム『ロストヒーローズ2』でも登場している。
- 風車
ローランの羽根で作られた自転車を速くする風車を巨大化、エネルギーを送り込んで投擲し、敵を突き刺して撃破してしまう技。ちなみに、ローランの羽根には毒があるとされており、それが敵の心臓にぶっ刺さるのだから、威力は相当高い。ローランとレオにとっては因縁深いマグマ星人に引導を渡した。
- レオ全身発光
全身から特定の方向へ発射。アストラを救出する際に用いた。
- グリーンビーム
鎮静化光線。キララに対して使用した。この他にも対象を縮小化する『縮小光線』(ロンに対して使用)、目から放つ死んだ怪獣を蘇らせる『リライブ光線』が使える(ギロ星獣に対して使用)など、レオが攻撃技ばかりの戦士ではない事がわかる。
- チェンジィングビーム
対象を別の物に変えてしまう光線。オニオンに向けて2回使用し、リンゴの木に変えてしまった。なんでやねん。
- エネルギー放電
変身時に迸るエネルギーを攻撃に転用したもの。
- 頭突き
空中から垂直落下し、ハングラーに浴びせた頭突き。
特にかっこいい名前があるわけではない。
- 回転アタック
側転やバク転の勢いで敵に攻撃を繰り出す。
- 投げ技
レオは格闘技の名手というだけあって、様々な投げ技を持つ。
「飛行機投げ」や「巴投げ」「背負い投げ」「回転投げ」といった柔道や合気道などで使われる投げ技の他、ジャイアントスイング技「ウルトラスウィング」、相手を地面に投げつける「レオリフト」、スープレックス技「レオスープレックス」、フリップ星人を地面に叩き付けた「レオボディ落とし」などを使用した。
- レオブロー
特殊ガスを敵の体内に吹き込んでどこかへ飛ばしてしまう。バンゴ戦で使用。
本来は日本刀を受け止めるための技を指すが、超人的な身体能力を持つレオはこれを敵の飛ばしたブーメランを受け止めるのにも使ってしまう。カネドラスとの戦いでは空中で使用。
- ハイスピン
体を高速回転させ、体に付着していたブラックドームの泡を吹き飛ばした。
- クロスアタック
ウルトラマンジャックとの合同技。暗闇に紛れて空中前転し、アシュランに大ダメージを与えた技。
- 水晶返し
ブラック指令の本体である水晶玉にエネルギーを込めて敵に投擲する技。本編最後の敵ブラックエンドを倒した。
- 注射器
レオブレスレットに蓄えたエネルギーから注射器を生成し、血清に必要な対象の血液を抜き取る。バットンに対して使用。
- 透視能力
変身前で使用し、ギロ星獣の正体を見破った。
- レオマスクパワー
獅子座の方角に輝く「レオマスク」と呼ばれる存在から放たれる奇跡の光線。
ゲンの知人である山口百子を蘇生させたり、マグマ星人に沈められた黒潮島を再び浮上させ、憑依されたウルフ星人もろともレオに倒された冴子を蘇生させたが、奇跡はそうそう起こるはずもなく…。
なお、番組の企画書には「ゲンが辛い時に空を見上げると現れ、勇気付けてくれたり、アドバイスをくれたりする父のような存在」と書かれていたが、実際の番組では「モロボシ・ダンが登場しゲンを先輩として指導する」「神秘的キャラであるウルトラマンキングの登場」の2つに存在意義を奪われたのが原因か、喋るシーンもなければ出番も2回しかないというあんまりな扱いだった。
キングより授けられた万能武器。様々な武器に変形し、防御力に優れる。ブラザーズマントとは違って白く、肩当が付いている。
合体技
アストラとの合体技
赤色の強力破壊光線。どちらかが片膝立ちでしゃがみつつ、両腕を上に伸ばし、その両手に、背後に立った側が両掌を重ね合わせることで発射する。ガロン、リットルの兄弟怪獣やアトランタ星人や無数の怪獣・宇宙人の亡霊体が集結したベリュドラを撃破し、アクマニヤ星人を元の隕石に戻した他、『ウルトラギャラクシーファイト運命の衝突』ではアブソリュートタルタロスに初めて倒れる程の大ダメージを与えている。
- ダブルキック
空中ダブルキックを放つアストラとの同時キック攻撃。ガロンとリットルには、それぞれの腹部にストレートキックを放ち、アトランタ星人に対しては、それぞれが左右の足を払って転倒させた。両者がキックを放つ前に、アクロバット的な前転を繰り出すこともあるが、そのタイミングも完璧にシンクロしている。
- ウルトラダブルスパーク
兄弟が左右に並んで腕で輪っかを作り、その輪っかから発射される。復元光線。
ウルトラキーを復元させた。
アストラとレグロスとの合体技
- 幻獣覇王拳
コスモ幻獣拳の究極奥義。
レグロスのかつての師や兄弟子達のコスモビーストのオーブを込めて、レグロスとアストラと共に放つ光線。
ディアボロを一撃で撃破する程の破壊力を誇る。
ゼロとの合体技
- レオゼロダブルフラッシャー
師匠・レオが弟のアストラと放つ合体光線ウルトラダブルフラッシャーをレオとゼロのコンビで放つ合体光線。
レオの赤い光線とゼロの緑色の光線が絡み合ったような光線が発射され、ニセウルトラマン(SR)とニセウルトラセブン(SR)が発射したニセスペシウム光線とニセワイドショットを押し返して撃破し、時空のはざまに穴をあけゼロの脱出を手伝った。
- レオゼロキック
レオとの合体キック技。レオキックとウルトラゼロキック、2人で炎で包んだ足での飛び蹴りを同時に浴びせる。
『ウルトラ銀河伝説』ではベリュドラへ並んで繰り出したものの通じなかったが、ニセウルトラマン(SR)とニセウルトラセブン(SR)には挟み込む形で繰り出し決定的ダメージを与えた。
『ロストヒーローズ』での合体技
- 獅子東方不敗拳
『ロストヒーローズ2』で登場したゴッドガンダムとの合わせ技。
怒涛のラッシュで敵を圧倒し、レオキックと爆熱ゴッドフィンガーを決める。
以降のシリーズへの客演
ゲンの姿で登場した作品には◎、ゲンの姿で登場していないもののゲン役の真夏氏がレオの声を担当した作品は●、真夏氏の出演も台詞もないものの登場した作品は〇、真夏氏の出演はないものの出演のある者は▲、イメージのみの登場にとどまった作品には△を付記する。
いわゆる6兄弟の括りに入らないと同時に最終回の展開もあり、平成に入るまで客演の機会に恵まれなかったが上記の通りゼロの師匠というポジションを確立したことをきっかけに出番と存在感が激増し、今ではシリーズでも指折りの優遇ポジションとなっている。
掛け声はどの時代もゲン役の同じ真夏竜氏が勤めているが、『メビウス』以降のシリーズからは真夏氏の加齢に合わせ新規に撮られた掛け声が使用されている。この点は、擬態系で本編後も客演のあったセブンや80も同じである。
『ウルトラマンメビウス』
「お前たちの戦いは、必ず勝たねばならん戦いなんだ!!」
「その顔はなんだ?その目は、その涙はなんだ!!お前の涙で地球が救えるのか?」
第1話、第34話◎、第50話に登場。
第1話ではウルトラの父がウルトラマンメビウスを地球に派遣する際、アストラ、ウルトラマン80ユリアンとともに見送った。
第34話ではリフレクト星人に負けたメビウスを叱咤激励し、直接相対することでレオキックの威力を直に教え、後のバーニングメビウスピンキックへの糸口を授けた。
メビウスがリフレクト星人と再戦時には静観していたが、リフレクト星人が人質に取るという卑怯な戦法で勝ちをもぎ取ろうとする様を見て(むしろ仲間を目の前で皆◯しにされてきたレオに対しては火に油を注ぐ形となってしまった)、自身も変身してメビウスに加勢。持ち前の格闘能力でリフレクト星人を真っ向から圧倒し、レオキックとバーニングメビウスピンキックの同時攻撃により撃破した。
そして、かつてと変わらぬ笑顔を浮かべながら、メビウスに地球防衛を認めた。メビウスから呼び捨てされていたが、その際に「レオ兄さん」と呼ばれた。
「お前になら…いや、お前たちになら託せそうだ。俺の故郷を」
なお、サコミズ・シンゴはレオは孤独を力に変えて戦ったからこそ他人の星を故郷と言い切れるのではないかと推測していた。
第50話ではエンペラ星人の力で太陽を覆い尽くした黒点を、他の兄弟とともに消滅させた。
また、34話では「今は任務で地球を離れているが」と話しており、本編最終回後に地球を離れていたことが判明した。その任務の内容と、地球を離れた理由および時期については2024年現在も一切不明なままである。
『ウルトラ銀河伝説』 ●
大罪を犯して光の国から追放されたセブンの息子ウルトラマンゼロを預かり、K76星で厳しく特訓した。このため、光の国にはいなかったがそれによって凍結を免れている。その後、怪獣墓場での最終決戦にもアストラと共に駆け付け、ベリュドラと熾烈な戦いを繰り広げた。今作からレオに師匠としての側面が定着し始めた。この設定は、同作で監督を務めた坂本浩一氏がレオファンだったことで誕生した。
レオ役の真夏氏は2018年のウルトラマンフェスティバルで開催されたレオのBlu-ray発売記念のトークイベントに坂本監督と登壇したさいにレオとゼロの関係性の話題を触れられた際に当時台本見て師匠になると知った時は一瞬「(TV本編でセブンにされたことの)仕返しが出来るぞ」と思ったようである。
『ウルトラ銀河伝説外伝ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』 ●
「修行の日々を思い出せ…ゼロ!」
ダークロプスゼロのディメンジョンコアにより次元の狭間に吸い込まれてしまったゼロを救出すべく、直前の戦いで吹き飛ばされていたゼロツインソードを回収しつつ自身も次元の狭間に潜入。ニセウルトラ兄弟に苦戦するゼロの前に駆けつけ、ニセセブンと交戦した。ゼロ、2人の力を合わせたレオゼロダブルフラッシャーによりニセウルトラマンとニセセブンを同時に撃破、次いで次元の狭間に穴を開けてゼロが惑星チェイニーに向かうのを後押しした。
その後はウルトラマントの力で自身も次元の狭間から脱出したのか、惑星チェイニーの爆発からペンドラゴンを救出したゼロとともに光の国へ帰還するのだった。
なお、レオが映像作品でウルトラマントを纏う姿が披露されたのは今作が初である(逆に、このときは戦闘の際には脱ぎながらアームブレスレットに戻したままそれっきりであり、武器や防具として使うことはなかった)。
またこの時期から、ウルトラ6兄弟は宇宙警備隊幹部の栄誉を示すブラザーズマントという赤いマントを羽織るようになったので、レオの銀マントはなかなか映像映えするようになっている。
『ウルトラマンサーガ』 ◎
DC版にてハイパーゼットンが召喚したタイラントを始めとした怪獣兵器の前にダン、ハヤタ、郷、北斗とともに登場、自身もレオに変身後はサーガを援護すべく、タイラントと対決する。光線技を吸収するベムスターの腹もレオの宇宙拳法の前には効果が薄く、レオキックの一撃でタイラントを瞬殺している。
少しずつ消耗させられながらもウルトラ5兄弟を次々に撃破し、タロウがようやっと倒せたことに加え、後の作品でもゾフィーらを苦しめ、ゼロ、セブン、オーブの3人でやっと倒せたタイランドのことを考えると、再生個体とはいえ1人で一方的に終始圧倒し、光線技を使うことなくタイラントを撃破したレオがいかに強くなっていることがわかる。
『ウルトラファイトビクトリー』 ●
「今までお前たちがしてきた戦いを思い出せ!その一つ一つの積み重ねが、お前たちを強くしてきたのではないのか!?」
ウルトラマンキングの命を受けてアストラ、エース、ヒカリとともに宇宙の帝王の復活を阻止するべく、惑星グアにてヤプールが送り込んで来たベロクロン、バキシム、ドラゴリーと対決、遅れて到着したビクトリーたちも加わり乱戦となるも、戦いの最中にもかつての経験からギンガとビクトリーを叱咤激励した後は、アストラとの二大キックによりバキシムとドラゴリーを撃破した。
その後はスーパーグランドキングスペクターを足止めするためエースやギンガらと共に激突、その宇宙拳法すら通さない強固な装甲には大苦戦するも、ビクトリウムコアの力によりスーパーグランドキングの力が弱まった隙を突きウルトラダブルフラッシャー、メタリウム光線、ギンガクロスシュートを同時に発射して見事打倒した。
『ウルトラマンジード』〇
彼の力を受け継いだフュージョンライズ形態:ソリッドバーニングが登場している。また、リクからは「格闘能力に優れた炎の闘志を持つ戦士」と評された。
レオ自身も、ベリアルが地球へ襲来した際には、弟のアストラや他の宇宙警備隊員とともにこれの迎撃に当たる描写があった。最終回(第25話)では光の国からセブンとともにジードに思いを馳せた。
なお、フュージョンファイトではゲーム限定のフュージョンライズ形態としてアストラとの組み合わせであるリーオーバーフィストが登場している。
『ウルトラマンZ』△
彼を含むセブン一門の力を宿したウルトラフュージョンの形態であるアルファエッジが登場し、ゼットの主戦力として活躍することになる。
なお、ゼットから見ると、ゼロの師匠であるレオ(および弟のアストラ)はゼットの大師匠ということになり、実際にボイスドラマの第4回でもそれに関してゼット自身が言及している*ただし、ゼロはまだゼットの弟子入りを正式に認めたわけではない。また、ボイスドラマにおけるやり取りから推測する限りでは、現時点ではまだゼットとレオ兄弟の間に面識はないようである)。
テレビ本編ではウルトラフュージョンの際に明確に「レオ師匠」と発言している。
『ULTRAMANREGULOS』▲
予告PVにてコスモ幻獣拳に入門したての頃のレグロスと1対1で組手をする様子が描かれており、掛け声は1部真夏竜氏の物を使っている。
本作の時系列はまだレオが地球に来訪する前のL77星滅亡時(つまりキングと出会う前)のお話のため、アームブレスレットは装着していない。
当然、地球でセブンと出会って地獄の特訓も受けていないので実力も現在より劣るが、それでも当時のレグロスよりは強かったようで、レグロスはレオとの模擬戦で一度も勝てていない。
このときから、レグロスとは親友でありライバルのような関係性であることが明らかになった。L77星よりD60に出稽古に来ており、レグロスとは去り際にアストラを連れての再会を約束するも、この後にL77星はマグマ星人の侵略により滅亡。レオ兄弟は生死不明となり、『レオ』の第1話へと繋がることになる。
ちなみに、レグロスの失われた記憶について何かを知っているようだったが...?
また、同作のスピンオフ作品である『セブンガーファイト』に登場。(厳密には別個体であるが)セブンガーとは47年ぶりの再会となる。
『ウルトラギャラクシーファイト運命の衝突』▲
「それがお前の原点だ、ゼロ。仲間を思いやり、守るために強さを探究する…復讐や相手を倒すために強くなるのではない」
プロローグ編では、アストラとともにキング星にてウルトラマンキングの側近として助さん格さんみたいにキングの隣に控えており、キングの指示で力を貸してやってくれとアストラとともにアブソリューティアンとの戦いに参戦している。
前作で完敗してから打倒タルタロスに執念を燃やすゼロを鍛え直すべく、ジョーニアスやセブンとともに再びK76星で3対1の「野生」を取り戻させる修行を行う。
レオやジョーニアスたちが『銀河伝説』の時以上に過酷な3対1の特訓を課したのは、あくまでも「復讐」のためではなく「守る」ためにアブソリューティアンと戦うことを再確認させるための試練であり、ゼロを肉体面ではなく精神面で鍛えることにあった。
ゼロは3人の試練を通過し新たな力「ワイルドバースト」に覚醒。直後に弟からの伝令でリブットやウルトラフォースの面々の危機を察知した一行は、彼らを助けるため惑星バベルへ向かう。
バベルではアストラや弟子とともにタルタロスと対決、見事な連携の前にはタルタロスも苦戦(実力差を危惧して撤退したレジェンドを除けば、レオ兄弟は初めてタルタロスに膝をつかせた存在となる)気味で、「さすが宇宙拳法の使い手」と評された。なお、ゼロの「シャイニングウルティメイトゼロ」を必殺技で防ごうとするタルタロスを妨害したりとアシスト面でも弟子を支えた。
その後は光の国からユリアン王女レスキュー隊をキャッチして仲間たちとともに惑星ブリザードに急行するが、そこでレスキュー隊と合流していたレグロスとの思わぬ再会に面喰らう。
L77星とレグロスら幻獣闘士たちの故郷D60星は兄弟星であり、レオ兄弟とレグロスはL77星が健在の頃からの古い友人であったことが判明。
そして、レスキュー隊から惑星ブリザードに残ったアストラやレグロスとともにアブソリュートディアボロと対決。ディアボロがマスターアルーデを殺害した上で彼のコスモ幻獣拳修得者としての紋章と剛力破牛拳を奪った事を知って怒りを露わにし、3人でディアボロと大決戦を繰り広げる。最終的には彼の兄弟子「アルビオ」の力を借りてレグロス、アストラとともに奥義「幻獣覇王拳」によりディアボロを撃破した。
ブリザードでの戦いからしばらくした後、光の国でレグロスとゼロの模擬戦に立ち会う。
そして、改めてレグロスの話を聞き、彼が過去の時間軸…L77星とD60星がマグマ星人侵略軍に襲撃された時代から連れてこられたことを知って、「ある意味では並行同位体」と評し、アストラとじゃれ合うように訓練を始めた様を「昔と変わってない」とどこか微笑ましく見守っていた。
また、掛け声も細谷氏が新録で撮っており、真夏竜氏をリスペクトしたものとなっている。
タルタロス役の諏訪部順一氏は坂本監督同様にレオの大ファンであり、運命の衝突配信前に公式YouTubeチャンネルで配信された特番に出演した際や、インタビューで坂本監督にレオと戦いたいと話しており、氏にとってもそれが実現した形となる。
細谷氏によると、レオのキャスティングはオーディションではなく円谷サイドからオファーを貰い真夏氏が演じたレオの映像を実際に貰って役作りのために映像みた際に他のウルトラマンを演じる若手の俳優(恐らくウルトラファイトビクトリーのギンガビクトリーとの共闘シーンと思われる)との掛け合いを見た時に真夏氏の声の厚みを感じたと語っている。
その他本編外、映像作品以外での客演
『ULTRAMAN』
でも獅子座L77星の生き残りとしてアストラと共に登場。この作品ではウルトラマン、ゾフィーに続く、スーツではない純粋なウルトラマンとなる。恐らく、原典のレオとはパラレルワールドの同一存在という事になる(というより作中の扱いを見る限り、L77星人…つまりウルトラマンでなく、あくまで一介の宇宙人として扱われている)。なお、ウルトラマンスーツはこれとは別に登場している。
戦闘形態のデザインは『レオ』に作中に登場するウルトラマンスーツの要素を足したようなデザインになっており、原典の要素を残しつつ、大幅に異なるデザインとなっている。
人間態はさらにに変わっており、ライオンを模して髪やら顎鬚やらがボサボサに伸びてるアメコミのウルヴァリンといったところで、今まで作中に登場した”ウルトラマン”ではかなりの老け顔の類に入る。
『ウルトラギャラクシーファイトニュージェネレーションヒーローズ』
今作ではイメージや彼由来のアイテムを含め一切登場しないものの、ウルトラマンとしての自覚が足りないウルトラマンロッソ、ウルトラマンブル兄弟に対してウルトラマンビクトリーが「いっそのこと、レオ兄弟にでも鍛え直して貰ったほうがいいんじゃないか?」と言及しており、レオの修業の厳しさはニュージェネレーション世代のウルトラマン達の間でも周知されていることが窺える(ちなみにこの時、時系列的に一番新参者であったロッソ、ブルは「レオって誰だよ…?」「知らないよ…」と呟いていた)。もっとも、防衛組織の共闘、所属経験もなく、急に召喚した光の国側にも責任はあるが。
『バトルスピリッツ』
白属性の系統:闘神持ちのスピリットととして登場。イラストは第1話から第2話をオマージュしたもの。
フラッシュ効果のアクセルでウルトラ兄弟を回復させる効果を持つ。
また、アタックステップ時に「闘神」と「勇傑」(ウルトラマン系が該当する)が疲労すると自身を回復させる事ができるが、この効果はウルトラセブンの代わりに地球防衛の任についたエピソードの再現であると同時に12宮Xレアの獅子座担当獅機龍神ストライクヴルム・レオのLv1・Lv2・Lv3効果のオマージュにもなっている(あちらも白属性である。ただし、ウルトラマンレオは光導を持たないのでシナジーは得られない)。
なお、2011年9月14日放送分の『バトスピ大好き声優の生放送!』では召喚口上を募集する「叫べ!必殺カード」のコーナーがあったのだが、そこで『獅機龍神ストライクヴルム・レオ』の召喚口上として採用されたのが「ウルトラマンレオ」OPのサビのパロディだったりする(この時の歌唱は大のレオ好きとして知られる諏訪部順一)。まさか本当にウルトラマンレオ本人が参戦したり、諏訪部氏がウルトラマンレオと共演するとは当時の人々は誰も予想だにしなかった事であろう。
NEW GENERATION THE LIVE スターズ編 「始まりのゼロ」
第1部に登場。『ウルトラ銀河伝説』で描かれたゼロとの特訓シーンの全貌が、『銀河伝説』の内容を一部再編する形で描かれている。
プラズマスパークタワーに手を出してセブンに静止され、その罰としてウルトラマンの力を奪われて人間の姿になったゼロを預かり、宇宙警備隊隊員の数人を連れてゼロが真の力の使い方の意味を理解するまで彼を大人数でひたすら組手を行わせ、数日後にはさらに厳しい訓練というレオらしい特訓メニューを行っている。
その後、ゼロが野生のピグモンをゴルザから守るためにウルトラマンの力を使ったのを影から見ており、力の使い方とウルトラマンとしての在り方を説くとアイスラッガーが降ってきてウルトラ念力でセブンがピンチと知りゼロの出生と名前の由来を明かした(原点ではキングがその役割を担っている)。
その後セブンらに加勢し、ともに怪獣軍団を一掃している。
関連イラスト
関連タグ
ウルトラマンレオ おおとりゲン ウルトラ戦士 巨大ヒーロー レオ兄弟
ウルトラマンジョーニアス ウルトラマンロッソ:兄繋がりなウルトラマン。ロッソとはウルトラマンフュージョンファイト!にてレオ、ロッソで組むとキズナボーナス「兄の威厳」が発生する。
マグマ星人:故郷を滅ぼした仇敵。
ブラック指令:MACや城南スポーツセンターの仲間たちの大半を殺害したシルバーブルーメを操っており、マグマ星人に次ぐ仇敵。
アブソリュートディアボロ:敵対するアブソリューティアンの戦士の一人。レオとの関連についてはタグにて。