データ
第32話「さようならかぐや姫」に登場。
概要
一見怪獣に見えるが、人間の言葉を話せる月族の一員で、本編によく登場する怪獣型宇宙人とも言える。
月族の王女・弥生の命を狙う悪い奴らとの15年に及ぶ戦いに遂に勝利したため、地球に避難させていた弥生を十五夜に迎えに来たとのことで、半年前からテレパシーで弥生にそのことを知らせていた。
が、当の弥生は15年間の地球生活のせいか、今一真意が届いてなかったようで、その為に話がこじれて、ウルトラマンレオやMACと戦う羽目に陥ってしまう。
地球へは隕石形態になって飛来した。
腹部からの発光「目くらまし光」で天変地異を起こしたり、口から火花「爆砕連光弾」を吐いたり、あるいは体を丸めて回転攻撃もするなど、高い戦闘能力を有しているが、月の光が弱まると自身の戦闘能力も低下する弱点も有している。腹部の模様が弱点とする書籍も見受けられる。
結局弥生が運命を受け入れて月へ戻ることを承諾した為、レオとの戦闘を中断し、弥生と共に月へと帰って行った。
月星人 弥生(かぐや姫)
- 身長:152cm
- 体重:43kg
- 演:小野ひずる
概要
月の中心に住んでいる月族の王女で、彼女の命を狙う何者かから身を守る為、15年程前に赤ん坊の時に地球へと避難させられた。
そしてとある村の竹林で中島家に保護され、地球人として育てられることになる。
おおとりゲンが認めるほどの抜群の運動神経の持ち主。
赤ちゃんの時に避難させられたこともあり過去の記憶があるはずも無く、両親も彼女を保護した経緯などを話さず、長い間本当の娘として育てて来たため、当初は月族である自覚は持っていなかった。
その為、初めは月からの迎えを頑なに拒んでいたが、レオと月からの使者であるキララとの戦いの最中、真実を両親(演:有馬昌彦、露原千草)から明かされたこともあり、月への帰還を決意する。そしてキララにより、身に付けていた胸の三日月状のペンダントが壊されると、地球人としての意識が消えてしまい、月族として月に帰っていった…。
なお、一部の書籍では地球の文化を学ぶために派遣されたと誤った情報が記載されたものもある。
派生作品での活躍
酩酊!怪獣酒場
第25話で登場。酒場の元従業員で、ダダが昔遊びで縮小化してしまい、そのまま箱の中で暮らしていた。
余談
前作の『ウルトラマンタロウ』では、キララと同じ月の怪獣であるモチロン(声優も同じ)や、弥生と同じ月星人の南夕子が登場しているが、その関連は不明である。
また、弥生の命を狙っていた悪者の正体も不明である(『A』と『メビウス』で月にルナチクスが登場したことから案外ヤプールの手の者かもしれない?)。
弥生役の小野は『仮面ライダーV3』のレギュラーヒロイン珠 純子役で特撮ファンにはおなじみである。同作において、山口百子役の丘野かおり(山田圭子名義)、白土隊員役の松坂雅治と共演している。
デザインモチーフは「月面のクレーター」。
当初、弥生役は秋吉久美子が演じる予定だった。
デザイン画では球体が展開し、内側のマグマが露出して怪獣の姿になるというギミックだったが、造形では露出した内側のディテールがオミットされ、ボディ中央の黄色い円の意匠や胸の配色にその名残りがとどめられ、普通の怪獣のフォルムで造形された。