「この汚れた東京を花で美しくし、勉強で疲れた子供達に安らかな眠りを与えただけだ」
データ
登場作品『ウルトラマンレオ』
第31話「地球を守る白い花」登場
概要
宇宙で最も植物の種類が多いとされるバーミン星からやって来た昆虫型宇宙人。
地球上では老人の姿に擬態し、民話『花咲爺さん』のように枯れ樹や東京の至る所に花を咲かせて回り子供達の人気を獲得し、集まってきた子供達にバーミン星原産の強烈な睡眠作用のある蔦植物の一種「悪魔の花」の臭いを嗅がせて次々と昏睡状態に陥らせていった。
「私は汚れた東京を花で美しく着飾り、勉強に疲れた子供達に眠りを与えただけだ」と嘯くが、その真の目的は地球上の全ての子供達を永遠に目覚めることのない眠りにつかせてから、起きたままの大人たちを皆殺しにして地球を侵略しようと企む悪辣かつ狡猾な侵略者で、主な戦力は触角から放つ緑色の破壊光線「アイヴィ光線」。また、手の先端から毒ガスや植物の種をガス状にして噴霧することが出来、触角から放つ植物の成長を促進する特殊光線と併用することで相手の視界を奪ったり絡めとったりする武器として使用することが出来る。また、岩をも砕く顎や爪は敵を刺突する近接武器としても使用される。
街を物色していた際に出会った梅田カオルにも毒花を渡そうとするが、白い花の精に助言を受けたカオルに拒絶された為、本性を現し襲い掛かるも駆けつけたおおとりゲン達に阻止される。
それでも全く動じずに言い逃れを続けるが、カオルに「花を愛しているのになぜ私の花を踏み潰したの?」と反論され、これ以上の言い逃れは不可能だと悟り、遂にそのおぞましい正体を現した。
当初は手の先端から噴出する植物の種や成長促進光線を併用し戦いを有利に進めるが、最後はウルトラマンレオにウルトラマントで両腕を封じられて種を噴出できなくなった所を、タイマーショットて粉々に吹き飛ばされて絶命した。
その後、子供たちはレオの手の中から現れた白い花の精が如雨露を使って咲かせた花の力により回復した。
白い花の精
演:杉田かおる
カオルが道端で見つけた白い野菊の精霊。
東京の汚れた空気のために病気になりかけていたが、カオルの世話により回復し、彼女の夢を通じてお礼を言ったり、バーミン星人の悪だくみを見抜き、彼女に助言を伝えたりした。
バーミン星人亡き後、レオに協力し手にした如雨露で東京中に花を咲かせ、その花の香りで子供達を「眠り病」から解放した。
酩酊!怪獣酒場
第49話にて客として登場。
メトロン星人の策略で暴徒と化したうるまとハルを毒花で眠らせた。
余談
名前の「バーミン」とは、英語で「害虫」を意味しており、やっていることがまさに害虫そのものであるこの宇宙人にふさわしいネーミングと言える。
白い花の精役を演じた杉田は、後に本編第40話以降に登場した美山あゆみ役を演じている。ちなみにこの話の撮影をしている時点では、ゲン役の真夏竜とは面識がなかったと証言している。
当初、バーミン星人の人間体を演じるのは『帰ってきたウルトラマン』の坂田健役の岸田森が演じる予定だった。