「フハハハ! フハハハ! ここは特別な条件のある、このグア様だけの世界だ!」
データ
別名 | 合身大魔帝 |
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身長 | 62m |
体重 | 4万6500t |
出身地 | グア星 |
CV | 不明(特撮版) |
概要(特撮版)
「帝王グア」と呼ばれる、全宇宙を支配しようと企む悪の戦闘集団「グア軍団」の首領。
誰もその姿を観たものは誰1人としておらず、また表舞台に姿を現したこともないため、その正体は一切が謎の存在であった。
アンドロメロス最終章である第44話、最終回である第45話にて遂にその姿と正体が明かされる。
その正体は(本人たちは知らなかったようだが)「グア軍団」の大幹部、モルド、ギナ、ジュダの魂が合体した怪物。体の中央に本体となる顔を持ち、頭上にはモルドたち3人の顔が並んでおり、不定形のスライムが隆起したような不気味な体を持つ。
上記のようにモルド、ギナ、ジュダの魂が合体した存在ではあるが、メロスは「元々1つの存在であったが、(正体を隠すため) ジュダ、ギナ、モルドの姿に分かれていた」と推測し、更にグルータス星編の最初にあたる第9話にてシルエットで登場し、ギナに指示を出している描写や、しきりに3人が「グア様」と呼んでいたことから、グアという別の生命体が別に存在しており、最終決戦で3人の魂と合体したという説 (案外、体の中央にある顔がグア本体で、自分の分身として3幹部を生み出したのかもしれない)。
その他、最終回でグアを倒したメロスの発言(「宇宙に住む者みんなの、ほんの小さな悪い心が宇宙に飛び散り、それが集まってグアのような悪霊になったとき」)から心の闇から生まれた不定形の生命体がグアになったとも解釈できるが詳細は不明である。
劇中で使用した宇宙嵐を起こし、相手に多大なる被害をあたえることの出来る「ストーム攻撃」、目つぶし攻撃「サンダースパーク」、自身の力を倍増し、相手の力を3分の1以下にしてしまう自分に有利な亜空間「グアの世界」を作り出す能力など様々な超能力を持っており(ギナの石化光線といった三幹部の能力も使用可能である模様)、自身の分身体である3幹部がすべて倒された後、遂にその悍ましい姿をメロスたちの前に曝け出した。
そして自分に有利な亜空間「グアの世界」にメロスを誘い出し叩き潰そうとするが、グランテクターを身に着け何10倍にもパワーアップしていたメロスには効果が薄く(その際「くッ! せっかくワナにはめたと思ったのに!」と、悪態をついている。)、「ストーム攻撃」でメロスにダメージを与えるも最後はダブルランサーで胴体を突き刺されて炎上、絶命した。
ウルトラ超伝説での設定
こちらでも全宇宙を支配しようと企む悪の戦闘集団「グア軍団」の首領であることや、誰もその姿を観たものは誰1人としておらず、また表舞台に姿を現したこともないため、その正体は一切が謎の存在である、そしてモルド・ギナ・ジュダの3人の軍団長に分離していたという設定には違いが無い(ただし、こちらの設定ではアンドロフロルのみがその正体を知っていた模様)。
しかし大きな差異として、その実態はアメーバ状の生命体の集合体で、通常の物理的攻撃や光線技を全く受けることはなく、それを使って斃すことが出来ない不死身に近い力を持った生命体という『ウルトラ超伝説 第1部・第2部』通しての黒幕にしてラスボスに相応しいチートキャラ設定になっており、第2部終盤、南極にグランテクターを求めてやって来たアンドロ超戦士たちの前に遂にその悍ましい姿を現した。
宇宙を支配できる力を授けると伝わるグランテクターを装着したアンドロマルスから奪い取ろうと激しい攻防戦を繰り広げるが、グランテクターはコスモテクターを纏った上から装着しなければ、扱いこなすことが不可能(※漫画での設定)という危険な代物だったため、奪い取り装着したまでは良かったのだが、その強大なパワーに耐え切れずにグランンテクター諸共燃え尽きて消滅してしまった。
ちなみに、第1部の物語の冒頭、自身の肉体の一部を、ジュダ(影武者)の器に入り込ませてジュダの人格で操作していたような描写があったが、詳細は不明。
なお、『ウルトラ超伝説』ではエンペラ星人がウルトラの国を襲撃する前に数多くの怪獣・宇宙人を率いて襲いかかって来たとウルトラマンキングが語るシーンが存在するのだが、その時を描いた『ウルトラ超伝説 第4部』ではグアではなくボアと名乗る謎の怪獣的な姿をした知的生命体がボスであったため、何かの拍子でボアがグアとなって伝わった、あるいは(恐らくエンペラ星人と結託していたと思われる)グアがボアの黒幕であった可能性が示唆されるが、詳細は不明(そもそも、ウルトラマンキングはその時の当事者であったという設定であるため、幼かった彼が間違えて覚えていたとしても不思議ではない)。
また、グアの詳細はこちらでも結局、最後まで謎のままであったが、第5部に相当する物語である『ウルトラ超伝説 すすめタロウ』によると、その正体は第4部でグランテクターを開発したウルトラの国の科学者にして後のアンドロ一族の王子となるトランの本当の父親・プロメテウスと共に行方不明となった元ボア軍団の幹部・ジュダが時空を超えて宇宙空間で不死身の肉体と力を手に入れた後、過去から現在へと戻って来たタロウとの最終決戦で、トランの一計により起きた宇宙嵐により、どこかの時空空間に追放されてしまったジュダが肉体的に退化した存在であったかのような描写がなされていたが、詳細は不明である。
ウルトラマンXにおける設定
モルド、ギナ、ジュダの精神エネルギーが合体した存在という原作をある程度踏襲した設定がなされているが、モルド・スぺクターの肉体をベースとしているため、オリジナルとはだいぶデザインが異なっている。
劇中の描写から、どうやら三兄弟は自分たちが元々1つの存在だったということを知っていたようだ。