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ベーターボックス

べーたーぼっくす

ベーターボックスとは、劇場用映画『シン・ウルトラマン』に登場する装置である。 本項では、ベーターシステムについても解説する。
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※この記事には作品の重大なネタバレが含まれます。


概要編集



β-Box


シン・ウルトラマン』に登場するのような装置


ウルトラマンのベーターカプセルと同じく、人間大(およそ身長170センチ〜2メートルほど)の生命体を60メートル級に巨大化させるために使う。


「バトルスピリッツ」風『シン・ウルトラマン』

大きさが大きさ故に自由に持ち運べないため、ベーターカプセルと異なり点火用のコントローラーが別個に存在している。コントローラーさえ手元にあれば本体がある程度離れていても自身を含めた任意の対象を巨大化させることができる。


コントローラーの点火スイッチを押すことで装置が展開、露出した恒星のように赤く輝く球体が光と共に対象の肉体を未知の物質で構成された巨体として再構築する。

劇中では外星人第0号メフィラス地球に持ち込み、自分達の技術を地球人に見せつけるため、拉致して催眠術をかけた浅見弘子に用い地球人さえも巨人に出来るデモンストレーションに使用された他、後述の日本政府との取引を阻止せんとするウルトラマンならびに禍特対によって本体をCH-47に放り込まれた状態で自身に使用している。



ベーターシステム編集

起動する事で生物を巨大化させるための超技術。

広大な宇宙では常識となっている代物のようだが、未成熟かつ発展途上の惑星である地球に棲む現生人類はメフィラスと接触するまでその存在を知らなかった(ウルトラマンの台詞から、マルチバース含めて130億近く存在する知的生命体の内、地球は未成熟かつ発展途上らしい)。


本体は初代ウルトラマンが地球に飛来した際の赤い球のような外見をしており、それを巨大なボックス等の筐体に組み込む事で装置として運用している。

メフィラスによるとペンライトほどに小型軽量化したサイズで携行できるのは光の星技術のみである。

本世界観において他の外星人が光の星を恐れているのは、頭一つ飛び抜けた彼等の技術力にあるとされる。


この装置の影響下では元が人間のように脆い肉体を持つ生物であっても、地球の既存技術による方法では体組織の欠片どころか衣類繊維すら回収も解析もできず、質量に任せて攻撃しても一つつかない存在と化す。

つまり只の人間が地球の現行の兵器が通用しない生物兵器になれる装置であり、同時にあらゆる存在を巨大戦力として使役でき得る悪魔兵器と言える。

 

メフィラスはこの装置の提供を日本政府に持ちかけ、交換条件として自分を上位存在として認めさせる密約を交わした。

当然善意によるモノではなく、禍威獣や高い知能を持つ外星人とウルトラマンが戦う姿とベーターシステムによる人類の巨大化を見せつける事で「巨大な戦力に対抗するにはこちらも巨大化するしかない」という暴力では敵わない絶望感と、「こんなものを生み出す外星人のにはどう足掻いても地球の技術では太刀打ち出来ない」という科学力でも劣っているという無力感を地球人に思い知らせることで心をへし折り、ベーターボックスをばら撒く事で自分達が扱える巨大戦力として隷属させることが目的だった。


船縁由美が「過ぎたるは猶及ばざるが如し」と評したように、地球人類には過ぎた、というより危険が大きすぎる兵器である。

ザラブもベーターシステムを開示したことによって地球人類がそれを欲することを警戒していたのか、政府関係者にウルトラマンの情報を提供する中、変身方法について尋ねられた際には「彼に聞くしかない」と言って誤魔化している。


巨大化のプロセス編集

ベーターカプセル、ベーターボックスともに、起動点火装置(ベーターカプセルは本体がそれを兼ねている)を用いてベーターシステムを起動させることで対象を巨大化させ、或いは元のサイズに戻すことができる。


なお、ウルトラマンは地球に降着して以降、地球人である神永新二と融合して活動しており、巨大化の際はベーターカプセルを点火して別次元の空間「プランクブレーン」に隔離された本体を召喚、右手で掴むようにして一体化し変身・巨大化する。

作中世界でベーターシステムを用いる知的生命体が別の生命体と一体化したのはウルトラマン以前に例が無く、本体とは別の肉体で活動するというイレギュラーなウルトラマンは、ベーターシステムの応用させることで変身を行なっている。


…つまり、従来のウルトラシリーズに登場した変身アイテムと異なり、あくまで「巨大化のための道具」であり、ウルトラマンの使用するベーターカプセルは特殊な事情で変身アイテムとして機能している。



なお、終盤においてはウルトラマンの同族ゾーフィがベーターカプセルを用いてウルトラマンと神永を分離させている。

これもやはり、巨大化させた生命体を元のサイズに戻す機能の応用に加え、光の星の発達した技術によるものだろう。


ちなみに、作中では明言されていないが外星人第2号ザラブの巨大化はこれの前段階のアルファシステムによるものとされる。


関連タグ編集

シン・ウルトラマン 生体兵器 人間兵器


ウルトラマンF:人間を巨大化させて生体兵器として利用する技術が登場する。


ジードライザーウルトラゼットライザーにも使用された主人公と共通機構の変身アイテム繋がり。

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