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起動点火装置

きどうてんかそうち

「起動点火装置」とは、特撮映画『シン・ウルトラマン』に登場する変身アイテムである。
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β-Capsule 君に託す


概要編集

神永新二ウルトラマンに変身する際に用いられる装置。

劇中ではメフィラス滝明久から原典と同じく『ベーターカプセル』と呼称され、神永自身も浅見弘子にこの装置を託す際に『 β-Capsule 』と記載している事から、厳密に言えばこちらが正式名称と思われる。記事名のように『起動点火装置』という名称を用いたのはザラブのみ。


使用方法としては原典同様のスイッチ式だが、セーフティとして「一度押す事でスイッチが飛び出す」「さらにスイッチを押す事で点火する」という機構が取り入れられている。

懐中電灯

本作ではベーターカプセルによる変身および巨大化はベーターシステムによる巨大化の発展・応用とされており、実際メフィラスが同様の原理により巨大化している。

ウルトラマンの場合は他生命体と融合した事で原理が異なっており、点火と同時に別次元(プランクブレーン)に隔離された外星人としての本体を召喚する事で巨大化するというものになっている。

要するに本作のベーターカプセルは本来はウルトラマンが巨大化する為に使う装置であり、変身アイテムとしての使用はウルトラマンが神永と一体化した事によるイレギュラーな使われ方なのである(詳細はベーターボックスを参照)。


ベーターシステムを片手で携行できるほどにまで小型化する技術は光の星でしか実現できていないようで、メフィラスは棺状のアイテムであるベーターボックス、そしてそれを点火させる為のグリップ状の点火機を使用している。


だが、皮肉な事にウルトラマンがこのベーターシステムによる地球人との一体化をしてしまった事が、劇中最終盤で地球に最大の危機をもたらすきっかけともなってしまっている。


なお、我々が良く知るウルトラマンのぐんぐんカットの赤く輝く背景こそがウルトラマンの本体が隔離されている「プランクブレーン」、つまり変身中は一瞬プランクブレーンが開いており、これがラスボスを撃破する重要なカギとなる。


ちなみにラストシーンでゾーフィが神永とウルトラマンを分離する際に原点と同じくベーターカプセルを用いているが、これが神永=ウルトラマンの物なのか、ゾーフィが持っている物なのかは不明。


形状編集

原典とは大きく異なり、全体的に銀色の金属物質で構成され、先端にベーターシステムが内蔵された赤いカプセルが設置されている。

原典と比較するとよりペンライトのような形状に近く、端的に言えば『MIB』のニューラライザーに近い。

また、正面から見ると分かりにくいが、中央内部が空洞になっている。


立体化編集

バンダイがスイッチの動作や発光部まで忠実に再現した大人向け変身アイテム『ウルトラレプリカ ベーターカプセル(シン・ウルトラマン)の商品化のアナウンス』を映画公開当日に行い、同年6月20日より予約を開始したが受付開始日に瞬殺され、2次予約もすぐに品切れとなってしまった。

その後、バンダイ主催のイベント『NARIKIRI WORLD』記念の商品として同年10月21日から11月30日まで再受付がなされていた。

……と、受注時こそかなりの人気であったのだが、いざ届き始めるとその賛否両論ある仕様(近年のウルトラレプリカにしては音声が変身音2種のみと少ない、3分放置するとスリープモードになり解除するには電源を入れ直す必要があるなど)が良くも悪くも話題となり、受注終了後には高騰しがちなウルトラレプリカのアイテムでは珍しく現在Amazon.comなどの通販では定価よりも安く売られている事が多い。


また、主題歌『M八七』の初回限定盤にベーターカプセルを模したレーザーポインター、『レーザーカプセル』が、ポプラ社から出版されるファンブック『Millennials BOOK』にはベーターカプセル型のペンライトが付属している。


同年12月27日には一般販売商品として『DXベーターカプセル(シン・ウルトラマン)』が発売する事がウルトラマンおもちゃウェブより明らかとなった。

ボタンのポップアップがなく、1度押すだけで変身音が鳴ってクリアパーツ部分が光るという簡易的な機構になっているが、結果として原点のベーターカプセルと同じ挙動で遊べるアイテムになっている。

更におまけとして禍特対のバッジが付いている。


2023年4月28日にはステンレス削り出しによる『シン・ウルトラマン 1/1スケールプロップレプリカ ベーターカプセル』が209000円という驚異の値段で受注された。

プロップの完全再現を目指した都合上、上記の商品達とは異なり変身音や発光、ボタンのポップアップギミックなどはない完全なるディスプレイモデルだが、内部が中空になっているといったこれまでの商品には再現されなかった(というよりギミックの都合上出来なった)点も完璧に再現されている。


1つのアイテムだけでDX玩具から超高額なレプリカまで様々な商品が存在するのも、『シン・ウルトラマン』という作品が大成功を収めた証と言えよう。


余談編集

  • 撮影プロップはチタンを削り出して作られた為に、ボールペンのようなサイズに反してかなり重く、実際に持ったキャスト達は「ダンベル並みに重い」と述べている。
  • プロップは通常のものとボタンがポップアップしたものの2種類が別で存在する。これは内部が空洞になっている構造上、実際にボタンが可動する仕様には出来ない為で、劇中の変身シーンはCG処理によるもの(ちなみに劇中の挙動を再現したウルトラレプリカ版は、ボタンより下側の中央部を黒いパーツで埋める事でギミックや基盤用のスペースを確保している)。
  • ボタンがポップアップした際に流れる待機音はウルトラマンエースウルトラサインを発射する際などに使われた音である。

関連動画編集


関連事項編集

シン・ウルトラマン ベーターシステム ベーターボックス ベーターカプセル

変身アイテム(ウルトラシリーズ)


ジードライザー:本来は(ウルトラマン用の)強化アイテムであり、変身アイテムとしての機能は備わっていないが、特殊な事情により変身アイテムとして機能している繋がり。

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