【守備範囲、地球。】
作品概要
もしも本当に宇宙人がいて、それが人間社会に紛れているのだとしたら……。
そして、彼らを秘密裏に管理する「闇の組織」があるとするのなら……。
そんな荒唐無稽でありながらアメリカでは都市伝説としてささやかれている空想を、ズバリ体現化したSFコメディ作品の一つである。
ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズというアメリカ映画におけるビックネーム二人が揃い踏みという豪華なキャスト、軽快でジョーク万歳なストーリー、ハイセンスかつ想像の斜め上を行く機能を持つ数々のメカニック、地球人よりも人間臭くてアクの強い異星人たちなどなど・・・。
それまでの「勧善懲悪」や「友愛万歳」といったエイリアンムービーの常識をひっくり返し、スタイリッシュながら風刺の効いた視点でユーモアの塊のようなストーリーが展開される。
またストーリーの端々にゴシップネタや都市伝説ネタをふんだんに盛り込み、そうしたブラックジョークもこの作品のスパイスとして効いている。
なお元ネタの都市伝説における「黒服」は不自然な言動をとることから宇宙人の変装と目されているが、本作ではあくまで地球人側の組織として描かれている。
シリーズ一覧
1997年:『メン・イン・ブラック』
2002年:『メン・イン・ブラック2』
2012年:『メン・イン・ブラック3』
2019年:『メン・イン・ブラック:インターナショナル』
ストーリー
ニューヨーク市警の刑事ジェームズは、ある日、自分が追跡していた犯人が地球外生命体である事を知るが、警察署に現れた謎の「黒服の男」によってその記憶を消されてしまう。
その後、ジェームズは同じ黒服の男にスカウトされ、誘われたまま謎の施設で不思議なテストを受けさせられる。そしてジェームズは見事にテストに合格し、黒服の男たちが「地球外生命体を監視する秘密組織『MIB(Men In Black)』」であることを知らされる。数日の猶予の末に、戸籍・指紋をはじめとした自分に関連する一切の痕跡を抹消し、エージェント''J''として、自分をスカウトした先輩エージェント''K''とともに地球外生命体たちの起こす常識ハズレな問題に立ち向かっていく・・・!
登場人物
''K'' (トミー・リー・ジョーンズ)
長年「MIB」に在籍する敏腕エージェント。
寡黙で常に冷静、その豊富な経験をもとにあらゆるトラブルをスマートに解決していく。
実は元々は妻帯者だった。
ジェームズ・エドワーズ(''J'') (ウィル・スミス)
元ニューヨーク市警在籍の刑事。
ある事件で自分の追っていた犯人が地球外生命体であったことから''K''と接触し、彼の眼鏡にかなって「MIB」のエージェントとしてスカウトされる。
おしゃべりでユーモアセンスが高い一方、人間としての優しさや正義感も人一倍強い。
まだまだ経験不足であるものの、そこは持ち前のバイタリティと重要な場面で働く機転でカバーする。
原作コミックでは白人だった。
主要スタッフ
製作総指揮 : スティーブン・スピルバーグ
監督 : バリー・ソネンフェルド
配給 : コロンビア映画
原作 :ローウェル・カニンガム
関連イラスト
関連タグ
- 宇宙人ジョーンズ…対宇宙人エージェントを演じたジョーンズが宇宙人になったCM。
- ざるそば(かわいい)…麺inブラックというキャラクターが登場するライトノベル
- 特捜戦隊デカレンジャー…「宇宙人が地球で人間社会に紛れて生活している」という設定をオマージュしたと思われる作品(ただしこちらは堂々と居を構える警察組織)。そして後年のSF映画タイトルもじりの怪人の中で『MIB』が使われなかったおそらくの原因。
- ウルトラマンジード…この作品にもAIBという犯罪行為を行っている宇宙人を取り締まる秘密組織が存在する
- ワールドトレードセンター…2作目でクライマックスの舞台になる予定だった超高層ビル。2001年の9.11テロにより崩壊したため、シナリオが変更されている。