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ワールドトレードセンター

わーるどとれーどせんたー

かつてニューヨーク市マンハッタン区の南端に位置していた商業センターである。「世界貿易センタービル」とも呼ばれていた。
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概要

 ワールドトレードセンター(以下「WTC」)は全部で7つのビルによって構成されていた。だが、人々が「WTC」といえば、その象徴であるノースタワー(北タワー)とサウスタワー(南タワー)、これらを合わせた通称「ツインタワー」を指すことが多かった。
 ノースタワーとサウスタワーは1966年から73年までの間に建設された110階建ての建造物であり、最長部は実に528mに及ぶ。その高さが東京スカイツリーの実に6分の5を占める大きさ、と言えばスケール感が沸くだろうか。
 しかし、このビルのすごいところは高さだけでなく、その名の通り1980年代からは世界経済を担う重要な柱の一つとなった。
 最盛期の頃はビル全体で実に5万人の人々が勤務し、一日で20万人の来訪者が訪れたほどであった。

テロリストの標的

 その大きさと重要度ゆえに、WTCは二度のテロの標的となった。
 1度目は反米テロリストによる爆破事件(世界貿易センター爆破事件)。
 そして、2度目は比較的記憶に新しいアメリカ同時多発テロ(通称「9.11」)である。
 詳細はウィキペディアを参照していただきたいが、このページでは同時多発テロでの事象を取り扱うことにする。

同時多発テロ

旅客機の衝突

 2001年9月11日火曜日。午前8時46分、テロリストにハイジャックされた旅客機が北タワーの93~99階に激突した。旅客機自体が猛スピードでビルに突っ込んだことと、突入角が水平だったことで旅客機は跡形もなく原型を留めなかったといわれている(ただし、この時点ではテロか事故か判断がついていなかった)。
 この騒動を知った南タワーでは避難を始める人々もいたが、そんな時に2機目が南タワーに激突した。午前9時3分の事である。この2機目は78階から84階に激突し、特に乗り換え用エレベーターのあった78階から避難しようとしていた大勢の人々の命を一瞬にして奪った。この旅客機は、やや斜めに傾いた状態だったことを除けば、1機目とほぼ同じ条件でビルに激突したために原型を留めることなく粉々となった(この二機目の激突をニュース映像やラジオで知った人々は、ついにこれがテロ攻撃だったと認識し、一見虚構めいた状況から恐ろしい現実を突きつけられることになった)。

崩壊

 WTCにいた大勢の人々を助けるべく、警察官や消防士たちが救出に駆り出されたが、その救助活動中に、9時59分に南タワーが。続いて10時28分に北タワーが崩落した。この崩壊はツインタワーだけでなく周辺をも巻き込み、分散していた他のWTCビルにも被害を与えた。結果的にWTC全ビルが全壊、あるいは崩壊、ツインタワー崩落による犠牲者は確認されているだけでも2749人(内警察官と消防士、ニューヨーク港湾管理委員会の職員、合わせて403人)という、史上最悪のテロとなった。また、犠牲者たちの国籍は実に87にも上る。

犠牲者が増えた原因

 WTCでの犠牲者は2749人にも上るが、その原因のいくつかは旅客機が激突した受け手であるWTC側に問題があったとされている。
 例えば、WTCの非常階段の数は1968年以前の建築法では最低6つは必要で、場所も分散されていなければならなかった。これに対し、実際に作られたWTCの非常階段は3つしかなく、しかも、これらの非常階段はビルのほぼ中央に密集していた。このため、旅客機の衝突で非常階段が寸断されてしまい、衝突された階より上にいた人々は、この時点でほとんど避難不可能の状態に陥った。

 この原因は1968年にアメリカで行われた建築法の改悪にあり、コスト面を重視するあまり、その建物に住む人々、勤務する人々の安全性を蔑ろにしてしまったのである。

 また、北タワーと南タワーに旅客機が衝突するまでに時間差があったことによって、犠牲者が出ている。これは北タワーに旅客機が衝突した際、南タワーから避難した人々がいたものの、「南タワーに影響がない」という(あくまでも、結果を見ればだが)間違った判断の元、上司から職場に戻るよう指示された人々のほとんどが、結局は2機目の衝突か、ないしはビルの崩落に巻き込まれて死亡していた。

 さらに悪いことに、救出に向かった警察と消防にも犠牲者を大勢出す要因が揃っていた。
 まず、そもそも彼らが現場に着く前から情報が錯綜していたため、中には二機目が激突した事実を知らないまま救助活動に参加した者もいた(1機目の激突で発生した火災と煙の影響で、場所によっては南タワーの衝突箇所が隠れてしまっていたためである)。
 次に警察と消防は互いが互いに情報の伝達が行なえず、迅速な判断が妨げられた。
 続けて、救出に駆けつけた消防隊員たちはほとんどが古い無線機を使用していたため、WTCへ入った途端に外界とのリンクが断絶してしまい、外での出来事はおろか、WTC内部で何が起きているのかという情報すら彼らの耳には入らず、そのせいでツインタワーからの退避が遅れてしまい、多数の犠牲者を出すことになった。

 さらには、崩落したツインタワーの粉塵にはアスベストなどの有害物質が大量に含まれており、救助活動を行っていた犬が次々と死に、肺に障害を訴える人も次々に出ていた。現場で救助作業などにあたった人は防塵マスクを着用していなかったため、健康被害が拡大された可能性がある。このような作業員や消防士、住人を含めテロ発生時またはその直後に現場近辺にいた人では、癌などの発生が報告されている。

その後

 WTCの跡地には現在、記念碑が建てられている。その一方でWTCの再建も徐々に進んでいる。
 また、WTCの崩壊を生き延びた警官二人を主人公としたノンフィクション映画も2006年に公開された。

外部リンク

ワールドトレードセンター (ニューヨーク) - Wikipedia
ワールド・トレード・センター (映画) - Wikipedia
アメリカ同時多発テロ事件 - Wikipedia

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