概要
1845年に設立されたニューヨーク市内の社会の治安維持を目的とする警察機関。警察官約37800人を擁し、全米で最大の警察である。本部はマンハッタン島にあるニューヨーク市庁舎と通りを挟んだパークロウに置かれ、「One Police Plaza(1PP、ポリスプラザ一番地)」と呼ばれている。ちなみに直近にあるのが連邦地方庁舎(裁判所や移民局など)の集まるフェデラルプラザ。
「世界の経済首都」と称されるニューヨークの治安を維持するため、航空部隊、港湾部隊、高速道路部隊を含む巨大な組織を有している。以前は別組織であったニューヨーク市地下鉄を管轄する地下鉄局や、市営住宅団地を管轄する住宅局、イエローキャブに扮した警察車両で防犯活動を行う巡回局の防犯タクシー隊など一風変わった組織もある。
パトカーのデザインは、1990年代後半までは青色と白色の塗装に2本の白線が引かれ、横にはNYC文字、紋章、「POLICE」と入った図柄だったが、現在は白色の塗装に2本の青線が引かれ、紋章・「NYPD」・標語の順に入っている。
余談
- あまり知られていないが、唯一の日本人警官として愛知出身の「ガイ京美」がいる。
- ニューヨーク市警の帽子とバッジはほぼ八角形。理由は、17世紀に8人の監視官が街の平和を守っていたことによる。彼らが後の警察官になったことで、警察の象徴となった。
- ニューヨーク市警で働く警察官又は警察職員の大半は、全部自腹で制服や拳銃を専門のお店で買っているとのこと。
- ニューヨーク市警には警察特殊部隊「SWAT」が存在しない。代わりに、レスキュー隊である「ESU」がSWATの役目を兼任している。