概要
日本では通常この単語を使った場合、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロの事を差す事が多いが、この種の事例は多数発生しているため、その点注意が必要である。
詳細
テロを発生させる目的としては、「何らかの政治的な目的を達成するため」であり、「暴力や脅迫を用いる」ことを手段としており、この手段による結果が大きいほどテロリストにとって都合がよくなるため、「過大な暴力」が望ましいとされるが、そのようなことは困難であり、それならば「一定の暴力を複数同時に発生させる」ことにより公権力の介入を困難にさせ、自己の存在をアピールさせることがしやすくなるため、行われる場合が多い。
扱われない場合
同様の事件はそれ以前にも様々な組織によって様々な形態で行われているものの、この言葉が浸透したのは21世紀前後であると推測され、それ以前の事件、例えばPFLP旅客機同時ハイジャック事件( パレスチナ解放人民戦線が1970年9月に5基の航空機を同時ハイジャックした事件、wikipediaの記事 )やローマ空港・ウィーン空港同時テロ事件( 1985年、アブ・ニダルの組織するANOがローマ国際空港とウィーン国際空港のカウンターにて手榴弾等により襲撃した事件、wikipediaの記事 )などには用いられておらず、クーデターなどでも用いられることは少ない( クーデターおよびその未遂の場合、例えば二・二六事件などでは政権の主要人物、および他の有力機関や放送局に対しても暴力が行われる場合が多い )。
同様の事件
同様の事件はまだほかに存在し、ここでは項目の存在するものを中心に説明。
地下鉄サリン事件
特に日本人にとって忘れてはならないのが、平成7年3月20日に発生した、オウム真理教による地下鉄サリン事件である。この事件は先のアメリカ同時多発テロと共通する点が多い( 公共交通機関や国家の中枢部を標的、乗客巻き添え )事から、その後発生したこの種のテロのお手本になったのではないかとする考察も存在する
イスラム原理主義
近年では難民や移民に紛れて、あるいは旅行者として入国し不法滞在しヨーロッパに侵入あるいは現地にて不満を持つ移民等をオルグしたイスラム原理主義者 ( イスラム過激派 )によるものと思われるテロ行為が多発しており、例えば2015年11月13日に、フランスのパリにおける飲食店や劇場、サッカーの競技場など複数の地点で、テロ組織『ISIL( 俗称:イスラム国 )』のテロリストグループによる銃撃や爆発などが発生し、132人もの死者を出す大惨事となったパリ同時多発テロが起こっている。
ネットスラング
インターネット上では「同時に同様のお題に沿った作品を一斉にアップロードする」行為にも使用され、類似するタグとしては同一キャラクターを凌辱する作品がアップロードされる同時多発エロなどが存在し、pixivにおいてもマジスタンスによる現代アート祭りなどが知られる。