田村「浅見君!君は浅見弘子君なのか!?どうした?聞こえないのか?返事をしろ!」
演:長澤まさみ
概要
浅見弘子が外星人第0号メフィラスのデモンストレーションとしてベーターボックスで巨人にされた姿。
浅見が行方不明になってからしばらく経ったある日、日比谷のビル群に突如出現し、メフィラスの命令によりビルの一部を破壊する等の行動も取った。目に生気が無く、ロボットの様に無機質な状態となっているが、これは催眠術のような精神制御を受けていた為だった様子。
メフィラスによるデモンストレーションであることが示された後、活動を停止させられ意識を失った状態で道路上に横たわった。巨人化している状態ではその体組織は未知の物質で構成され、人類の技術では、体組織の欠片どころか衣類の繊維すら回収も解析もできなかった。それが判明したときにメフィラスが姿を表し、外星人であることの証として、メフィラス自身の手によって等身大に戻された。
しかし、これのせいで浅見は調査のために各省検査機関を散々たらいまわしにされ、様々な検査を受ける羽目になった挙句、ネットの晒し者にされるという二重の屈辱を味わう事になった。
前者は特に異常はなかったものの本人曰く「恥ずかしくて口にも出せないようなことまでされて結果異常なし。大損」、一応、地球の技術で調べた限りでは肉体的な面では異常は見られなかったとのこと。
後者に関しては、メフィラス自身「まさか地球にこんな下劣な輩がいるとは」と述べている等、ここまで貶めることになってしまうとは想定していなかった様で、後に「お詫び」としてネット上の写真や動画を全て削除したことで何とか事なきを得た。
ちなみに、行方不明になっている間も「ウルトラマンと愛の逃避行」等と週刊誌の格好のネタにされていた為、公安調査庁から出向している彼女の受けた社会的・精神的ダメージは計り知れない。
予言者と言うべきか避けては通れぬ道というか
4月15日の特報等において外星人第0号メフィラスの登場が先行公開されたことで、公開前からピクシブ内で巨大浅見弘子のイラストも存在していた(現在は削除済み)。
なお、同イラストはパンツスーツ姿であったが、実際の劇中ではスーツにタイトスカートである。
まあ、予言者と言えば予言者だし、本作最大の仕込みのために「『ウルトラマン』とまんま同じじゃん」と思わせるために仕組んだミスリードとして、大胸筋バリアやにせウルトラマン同様に映画制作側からすれば、予測可能でもやらない訳にはいけない避けては通れぬ道だったというべきか。
また、庵野秀明や樋口真嗣は、以前からオマージュ元が好きだと公言していた為、登場は必然的だったとも言える。
余談
ネットでは演者の名前をもじってメガ澤まさみと呼ばれることがある。
彼女のこの姿を怪獣にカウントするのであれば、令和のウルトラ作品における初の人間怪獣と言う事になる。
本作の戦闘シーンはCGを中心に描かれているが、この巨大浅見弘子のシーンは浅見役の長澤まさみが実際に演じており、「グリーンバックの前で一人で撮影した」と長澤が述べている。破壊される街は原典と同じ日比谷である。
なお、長澤は撮影時「街を破壊する時、どういう感情でやればいいんだろう」と考えながら演じていたとのこと。
ネットにあげられた写真や動画には「こいつ、動くぞ」「あえて言おうカスであると!」等『機動戦士ガンダム』の台詞が使われている。
長澤は以前『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS』と『ゴジラ FINAL WARS』にて小美人を演じたことがあり、元ネタである巨大フジ隊員を演じた桜井浩子と同様、小人と巨人の両方を演じた女優となった。
作中でメフィラスが浅見に謝罪しているが、原典のメフィラス星人もウルトラ怪獣散歩でフジ隊員(役の桜井浩子氏)に土下座して謝罪したことがある。