来歴
子役出身で、児童劇団所属時代の1957年に『船頭姉妹』でデビュー。
14歳のときにコンテスト「ジャクリーヌ・ササールに似ている人」に応募し当選確実になりながら年齢資格に満たず失格。そのときたまたま東宝のプロデューサーに認められて1961年、中学卒業と同時に東宝へ入社。オール東宝ニュー・タレント1期生となる。同期には丸山謙一郎、藤山陽子らがいる。
同年の『紅の海』で本格的に映画デビュー。社長シリーズの『社長外遊記』、『続・社長外遊記』で社長の娘役で出演する。
『青べか物語』での左卜全扮する主人公の回想シーンに登場する初恋の少女役が認められ、南弘子、中川ゆきと共に「スリー・チャッピーズ」として売り出される。
岡本喜八監督作品『江分利満氏の優雅な生活』では主人公の出版した本について二瓶正也扮する同僚と語り合うOL役、『ああ爆弾』では有島一郎扮する銀行支店長の秘書役でそれぞれメインのシーンがある。
1966年の『ウルトラQ』での江戸川由利子役で注目を浴び、後番組の『ウルトラマン』でのフジ・アキコ隊員役で人気を不動のものとした。
それ以後も刑事ドラマやウルトラシリーズ等で活躍するが、80年代に女優業を休止。しかし90年代にウルトラシリーズの人気が再燃すると活動を再開する。1994年に発表した著書『ウルトラマン青春記―フジ隊員の929日―』は特撮関係者の回顧録の先駆けとなった。
ラジオドラマ『ウルトラQ倶楽部』では再び由利子を、『ウルトラマンマックス』ではヨシナガ・ユカリ教授を演じている。
『ウルトラマンメビウス』では出演こそしなかったが、ウルトラ防衛隊のメンバーとしてOPに参加し、同作品の劇場用作品である『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では久方ぶりにフジ・アキコ役で出演した。
近年では円谷プロダクションに所属し、同社作品や関連イベントにも多く出演していると同時にプロデューサー業も務めている。
2021年には自身のYoutubeチャンネルを開設し、ゲストを招いてトークを披露している。そんな中、『マン』でイデ隊員役で共演した二瓶正也の逝去を受け「明日は我が身という思いがあり、撮影のふとした事を覚えているうちに皆さんにお知らせしておきたい」とTwitterも開設している。
ヒロイン役で脚光を浴びた彼女だが、円谷作品においては人外や悪役の経験も担当している。
悪役としての代表例(?)が『ミラーマン』第24話「カプセル冷凍怪獣コールドンに挑戦せよ!」に登場する女インベーダーであり、なんと作中で使用している白(昼)/黒(夜)の服装やサングラスは私物である。本人も『海底軍艦』のムウ皇帝(演:小林哲子)に影響を受けた事もあってノリノリで演じており、のちの悪女役の"目覚め"であるかもしれないという程に印象深い役として挙げている(円谷作品での純粋な悪役としての出演はこれが最初で最後)。
人外役としての代表作は『ウルトラマンレオ』に第30話「怪獣の恩返し」に登場する宇宙鶴ローランの人間体:星村かな子役。満田かずほ氏に推されて出演したはいいものの、自分の正体である怪獣のデザインに関しては「どう見たってワニに見える」と中々に手厳しい(?)評価を下している(以上、KKベストセラーズより2014年に刊行された『語れ!ウルトラ怪獣【永久保存版】』P74からP75より引用)。