メザード
めざーど
超空間(異次元)に潜み、現実世界に干渉してくる謎の生命体。量子飛躍の理論によって、一匹でも複数の場所に存在することができる。
肉眼でその姿を確認することはできるが、通常の地球上の物質とは存在する空間が異なるため、人間側から干渉することは出来ない。
別名 | 波動生命体→超空間波動怪獣 |
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身長 | 40m前後→66m |
体重 | 計測不能→3万3千t |
出身地 | お台場→ポイント414C3 |
第4話「天空の我夢」に登場。
プライマルメザードと呼ばれる白いクラゲのような姿で出現し、高層ビルを特殊な振動で粒子化してお台場を瞬く間に砂漠に変えた。外敵を察知すると、クラゲの傘のてっぺんから発射する時空波弾や触手からの電撃で対抗する。人間の思考や精神に興味を持っているらしく、お台場を襲撃したときは多くの人間の頭の中を覗いていた。最終的には地球全体を砂漠化することが目的だったらしい。
XIGファイターEXに搭載された位相調整波「パイロットウェーブ」を浴びて現実世界の法則下に引きずり出され、ファイターSGのミサイルを浴びた事で、長い首にドクロのような頭を生やしたグロテスクな戦闘形態へと変化。
お台場の臨海副都心でウルトラマンガイアと戦い、フォトンエッジを浴びて炎上し、消滅した。
スーツは本当に燃えてしまったため、頭のみ後述のサイコメザードに流用した。
別名 | 超空間波動怪獣 |
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身長 | 66m |
体重 | 3万6千t |
出身地 | ポイント779D3 |
第13話「マリオネットの夜」に登場。
以前出現したメザードの同族だが、クラゲのような身体に長い首と頭部を備えたメザードと異なり、今度は白色を基調とした2足歩行の怪獣となった。
攻撃手段は腹部からの光弾と、伸縮自裁の両腕、両腕から放つ電撃。
極めて邪悪な性格の持ち主で、人々を洗脳している時は笑っているかのように目を歪める。
山梨県にある城岩温泉町上空に潜伏し、電話回線を通じて人々を洗脳して支配下に置く実験をしていた。1ヶ月前にもアメリカのリゾート地に出現し、人々を凶暴化させて封鎖に追い込んだという(作中では言葉を濁されているが、現地は住人同士が殺し合う内乱のような有様となり、報道管制が行われるなど、かなりの惨事が起きたことが窺える)。
唯一洗脳を免れたたかし少年と、取材にやってきたKCBクルーを洗脳した人々に襲わせるが、再びEXのパイロットウェーブとエンタシア砲、サイドワインダーを受けて怪獣化した。
戦闘では空中からの突撃と光弾による波状攻撃に加え、洗脳している人々を盾にする卑劣な手段を取り、攻撃できないガイアを拘束して追い詰める。発砲してきた吉井玲子を始末すべく光弾を発射するも、突如現れたウルトラマンアグルによって阻止される。
その後はアグルに標的を変えるも高速移動に翻弄されて投げ飛ばされ、フォトンクラッシャーを受けて粉砕された。これにより、人々の洗脳も解けている。
別名 | 超空間波動怪獣 |
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身長 | サイコメザードと同じ |
体重 | サイコメザードと同じ |
出身地 | ワームホール→SAT-U21 |
第19話「迷宮のリリア」に登場。
身長・体重はサイコメザードと同じで、サイコメザードとの違いは腹部に第二の顔面があること。同族と同様両手からの電撃を攻撃手段とする。
脳のシナプス神経回路を刺激して幻覚を見せる金色の幻覚誘発粒子を放出することによって、人間を夢遊状態にして操ることができる(また、幻覚誘発粒子には電子機器を撹乱する作用がある)。
劇中ではXIGの基地であるエリアルベース上空のワームホールから幻覚誘発粒子をバラ撒き、オペレーターの佐々木敦子に接触。幻覚誘発粒子によってヒューマンエラーを誘発させることで都市部の交通網を襲撃しつつ、彼女が幼いころに大切にしていた人形「リリア」の幻覚を見せて彼女を異空間に引きずり込もうとした。
世界中を大混乱に陥れ、最終的には人間の精神世界を現実化することが目的だったと思われる。
夜の遊園地に敦子を誘い出したところ、潜んでいたワームホールの場所がXIGによって探知されてしまい、チームファルコンの攻撃によって怪獣化する。怪獣化後は地上でガイアと戦闘する。戦闘中に敦子が彼女の姉である律子の発言によってリリアの幻覚が架空の記憶であることを思い出し、幻覚から解放されたことによって一気に弱体化してしまい、最後はクァンタムストリームを受けて炎上、大爆発した。
以前の同族の戦闘では苦戦したガイアだったが、数々の戦闘経験に加え我夢も肉体的に成長したためかダメージも受ける様子もなくエナジーコアの点滅もせず撃破した。
着ぐるみはサイコメザードのものを色変えの上で改造したもの。腹部の顔面については敦子が持っていた人形をベースにデザインされたもの。
別名 | 超空間波動怪獣 |
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身長 | 66m |
体重 | 3万9千t |
出身地 | ワームホール |
第37話「悪夢の第四楽章」に登場。
メザードの最終形態。
形態はサイコメザードに似ているが、複眼を持つ頭部とムチ状の腕を持ち、腹部だけでなく背後の襟巻にも人の顔(児童誌等によれば、全て稲森京子の顔)のようなものが浮かび上がっており、さらにそこから4本の触手が生えている。
以前サイコメザードが使用した手口を利用し、電波回線でKCBの本社ビルと本社の人間を軒並み支配下に置いた。
藤宮博也を再び破滅招来体の手駒とするべく、稲森京子の姿に変身して彼の手で吉井玲子を殺害するように差し向けたが失敗。KCB本社ビルの上空のワームホール内に作り上げた超空間の中で正体を現し、駆けつけたガイアと対決する。
触手から電撃を放ち、幻影を作り出すことによって幻影ウルトラマンアグルを生み出しガイアを苦戦させる。
だが、XIGの特殊弾によって超空間の構成を乱されて怯んだところをガイアのリキデイターを受けて爆散した。
メザード系統の最上位クラスであり電撃攻撃と幻影アグルなどでガイアを追い込むなどクイーンの名の通りの強さを見せるが、スプリームに変身していないV2のリキデイター一発で倒されたところを見ると防御力は大してないようである。
前回のサイコメザードⅡもそうだが元々怪獣の能力的に精神攻撃がメインで身体能力はそこまでではないことに加え、成長したガイアの強さに叶わないのも道理である。
尚、本編中では語られていないが、この特殊弾は以前稲森博士によって藤宮の使った機械語デコーダーをもとに開発した怪獣をコントロールする装置パーセルだったという設定で、皮肉にも本物の彼女の遺産が偽物に引導を渡した事になる。
幻影ウルトラマンアグル
クインメザードが誕生させた、ウルトラマンアグルの幻影。
メザード登場回の脚本を担当した長谷川圭一は、波動生命体の存在を『根源的破滅招来体の諜報部門』と位置づけることで、『身近に存在していながら理解する事ができない恐怖感』を表現したとのこと。
操演では自然な動きが出せないという理由で、第4話における波動生命体の撮影は水中で行われたという。
第17話の初期稿では、メザード系怪獣の登場が予定されていた。
第19話に登場したサイコメザードⅡに関しては、長谷川によると「脚本執筆時点ではメザード系怪獣の予定ではなかった」という。また、ヒロインが怪獣の生み出した幻想世界に閉じこもるという展開は、第19話を執筆した長谷川が『ウルトラマンダイナ』時に執筆した没脚本「ラクシャサの森」を踏襲している。
また、リリアの名は元々、長谷川が同じく『ダイナ』時に執筆した没脚本「眠れる森の魔獣」において、その脚本に登場する「洋館の中に飾られた絵に描かれている、既に死んだ少女」の名前であったという。
クインメザードや幻影ウルトラマンアグルが登場する第37話は、長谷川によれば、当初は「波動生命体が世界中に出現し、それがきっかけで暴動が起きる」というストーリーを考えていたものの、規模的に撮影が困難になると考え、舞台をKCBに絞ったとのこと。
なお、計4回登場させた件は同じく『ガイア』の脚本担当だった川上英幸に「出しすぎだろ」と注意された。
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