演:南翔太
概要
『大怪獣バトル』及びそれを題材にした映像作品『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』の主人公。
怪獣無法惑星と化した惑星ボリスにて、ZAP SPACYのヒュウガ船長(通称:ボス)達によって保護された記憶喪失の謎の青年。バトルナイザーと呼ばれる謎のアイテムを使い、ゴモラを使役してレッドキングを撃退し、ボスの誘いでクルーの一員となる。
当初は怪獣と戦う事しか考えておらず、ぶっきらぼうな性格であったが、ペンドラゴンのクルーとの交流や、ビジョンに現れる謎の巨人の導きで人間らしさを見出して行き、仲間の怪獣とも通じ合いはじめる。このため、ケイトがファイヤーゴルザをあっさり始末した際には怒りを見せていた。
凍傷を瞬時に治せるなど、人間離れした身体能力を持っているが…。
操縦センスも高く、20分の講習を受けただけでドラゴンスピーダーを乗りこなしており、クマさんは「記憶は失う前はパイロットだったんじゃないか?」と評するほど。この時、後部座席に搭乗していたハルナは「大好きなおもちゃを手に入れた子供みたい」というくらい、はしゃいでいた。
正体
レイブラッド星人によってブルトンの元となる隕石に収容されて惑星ボリスに送り込まれた(赤ん坊はCGで表現されており、結構怖い)。ブルトンと共に送り込まれたのもブルトンが召喚する怪獣たちを倒して一人前のレイオニクスに仕立て上げるためである。
なお、隕石の中から出現した直後にブルトンが実態化し、運び込まれた先の研究所は壊滅してしまう。その後は御蔵カレン(AC版/UA版主人公の祖母)にわずかな間だけ育てられ、1ヶ月間で青年の姿にまで急成長する。
第12話では、同じ怪獣使いであるケイトから、彼女と同様にかつて怪獣を操って宇宙に君臨した『究極生命体レイブラッド星人』の遺伝子を特に色濃く受け継いだ人間という事が明かされた(種族は地球人であることに違いないが、親は誰なのかは不明)。
そして、その直後にケイトの口から、「レイモン」と言う本名と彼女の弟であるという衝撃の事実が明かされ、続く第13話では彼女との最終決戦に臨むが、ケイトの操る最強の怪獣ゼットンの前に一度は敗れ去る。
だがその最中でレイブラッド星人としての力が完全に覚醒し、ゴモラもEXゴモラへ進化。ゼットンと乱入して来たキングジョーブラックをまとめて倒し、レイブラッド星人によって岩に封印されていた謎の巨人=ウルトラマンを助け、仲間と共に惑星ボリスを脱出した。
『NEVER ENDING ODYSSEY』にて
続編である『NEVER_ENDING_ODYSSEY』では惑星ハマーでのレイオニクスバトルの影響で暴走しだすが、偶然手に入れた謎の銀色の物体の力とボス達の協力で見事に克服。
その後、最強のレイオニクスと名高いキール星人グランデの使役するタイラントに敗れてパートナーの一体であるエレキングを死なせてしまい、自らも命を落とし掛けるが、エレキングがレイを生かすために自ら「命のリンク」を切り、その命はグランデとのバトルの最中に取り落としてしまったバトルナイザーに保存されていたことが判明。
仲間の協力を得て見事に復活し、バトルナイザーはネオバトルナイザーへと進化。グランデとの再戦に臨み、彼の駆るタイラントを撃破する。
その後は仲間と共にレイオニクスバトルを終わらせるべく戦い続け、さらにアイスラッガーの導きでアーマードダークネスに囚われていたウルトラセブンを救出。最終話にてグランデのEXレッドキングと自分のEXゴモラの連携でレイブラッド星人が憑依したアーマードダークネスを撃破し、再び惑星を脱出した。
『ウルトラ銀河伝説』にて
劇場版『ウルトラ銀河伝説』では、惑星デントを訪れた際、ザラガスを駆逐した直後に現れたウルトラマンメビウスの呼びかけに応じ、ウルトラマンベリアルによって壊滅させられたM78星雲光の国へ赴く。そこでウルトラマン・ウルトラセブンと再会し、怪獣墓場での決戦に挑む。
一時はベリアルにレイブラッドの邪悪な因子を注ぎ込まれ暴走してしまうが、ボスの鉄拳を受け正気に戻る。ベリュドラとの戦いでは、激しい戦いの末に投げ捨てられたギガバトルナイザーを介して構成する怪獣達に思念を送る事でコントロールを封じる事に成功し、勝利に大きく貢献した。
その他の作品
『ウルトラマンゼロ外伝』シリーズ
度々ボスと共に登場し、巻き起こる事件の解決に挑む。
『ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』では別次元のレイが登場。ある事情からレイモンの姿がメインであるため登場は少ないものの、髪が逆立っているのがレイとの大きな違い。
このシリーズにはレイとボス以外のペンドラゴンのクルーは「クマさん」ことクマノしか登場していない。
レッドマン
THE怪獣トップ3でエレキングを紹介する際、「他の様々な怪獣とタッグを組んでも優れたコンビネーションファイトを展開する。だからなのだろう、怪獣使いのレイがゴモラとエレキングのタッグを重視して、レイクニクスバトルに臨むようになったのも、そうしたエレキングの特徴をいち早く見抜いていたからに違いない。ようし、流石はレイだ!」と称賛された。
ULTRMAN
侵略者集団“暗黒の星”のメンバーの中に、「レイ」というヒューマノイドの宇宙人が存在しており、どことなく『大怪獣バトル』のレイとよく似た風貌で描かれている。
自身の肉体を分解して再構築し武器を作り出したり、飛沫のようにして飛ばして攻撃する能力を持っており、主要人物の1人である諸星弾が彼の姿を見て激しく動揺していたことから、彼と何か関わりのある存在と思われるが…。
その正体は幼少期に異星人のテロリストに誘拐された弾の双子の弟レイの肉体を乗っ取った(過去に仕事でへまをしでかして重傷を負ったからか体をもらったといっている為、自身の頭脳を移植したと思われる)全くの赤の他人(正体や本名は不明)。
本来は大人しく心の優しい彼が暗黒の星に参加していたのはその事に由来している。
弾との戦闘中に彼の告白を受け、自身の正体を意気揚々と明かすが、何故弟が異星人のテロリスト集団に参加していたのかを知った事で完全に迷いを捨てた弾の猛攻の前に追い詰められ、最後は肉親の体を使っている事を利用して情に訴えて命乞いをするも、弾の非情なまでの決意の前には全く役に立たず、首を切り落とされて絶命した。
弾の弟という設定になった理由は不明だが、『ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEO』ではアイスラッガーを使用していたりとセブンとレイには接点がある(あるいはレイはゼロとも読めるからであろうか?)。
DARKNESS HEELS -Lili-
第2話でシルエットとしてではあるが、他のZAPの面々と共にベリアルの回想に登場した。
このことから、彼を含むZAPの面々はベリアルにとっては自身に土をつけた人間たちとして記憶に残る存在になっていたらしいことが窺える。
ギャラクシーレスキューフォースボイスドラマ
第18話にて直接の登場はないが、『NEVER ENDING ODYSSEY』にて彼とレイオニクスバトルを繰り広げたババルウ星人(RB)から言及された。
また、ゴモラもソラがレイオニクスバトルについて解説した際に『NEVER ENDING ODYSSEY』の映像を流用する形で登場している。
使役する怪獣
いずれも数々の戦いを繰り広げた猛者であり、往年のファンも良く知る面々が多い。
前述の通り当初から登場。劇中でも「レイの相棒」として位置づけられている。
本当にゴモラかと疑いたくなる程のアクロバティックかつアグレッシブな動きを見せ、角から放つ「超振動波」も武器とする(本来ならこの能力は戦力として使われるものではない)。1期ではエレキングの尻尾払いを前方へのジャンプで回避し、その要領で強烈な頭突きを繰り出す荒技を、「ウルトラ銀河伝説」では大跳躍からのバク宙を披露した。
その強さは並みいる怪獣では歯が立たないほどで、ZAPの面々と出会う前にも数多くの戦果を上げており、2期後半においては宿敵グランデのタイラントとレッドキングを破るほどの実力を見せつけた。
劇中ではレイの意志に呼応してEXゴモラやレイオニックバースト状態へと進化を遂げ、さらなる力を行使することができる(グランデのレッドキングとの最終戦ではブレイブバースト状態を披露)。
第1期の第2話で加入。レイのパートナーとしてはゴモラに次ぐ古株。
レイの単独での飛行要員として登場するが、戦闘面でも実力は高く、超スピードで飛行しながら攻撃を仕掛け、遥かに体格差があるツインテールを持ち上げる怪力を披露したこともある。
バトルナイザーの力でパワーアップしているためか、炎を操る力が発現しており、口から火炎弾を吐き出したり、全身を炎に包んだ最強攻撃形態「ファイヤーリトラ」となって(この際体色も赤や黄色など炎を思わせるものとなる)自らの姿を象った火炎弾を放って敵を爆撃する「ファイヤーストライク」という技も使う。
レイオニックバースト態は未披露。
第1期の第8話から加入。
陸上はもちろん水中戦要員としても活躍。口からの「放電光線」や尻尾を巻き付けての電撃など、お馴染みの技を駆使して戦った。第2期での初陣となる第2話では側転も披露したり、2期オープニング映像ではマグラーにエルボーを決めたりとこちらもアグレッシブ。
第2期の第6話にてグランデのタイラントに敗れ去り消滅(死亡)したが、直前で自ら命のリンクを断ち切ってレイの命を守るなど、見た目だけでない健気な一面を残し、視聴者にも根強い人気を再び掴ませてその命と役目を終えた。なんの因果か後任枠となったのは因縁のあるミクラスであった。
リトラと同じくレイオニックバーストやEX形態は未披露のまま終わる(EXエレキングは実写では表現困難であり、CG代がとてつもない事になるのは想像がつく)。
水中戦力を出すことは企画段階で既に決まっており、グビラがこのポジションに収まるという案もあった。
第2期の第9話にて加入。
『ウルトラセブン』本編に登場したのと恐らく同一の個体で、元はセブンのカプセル怪獣だったが、助けてもらったお礼としてセブンからレイの元に託され、一時的に加入した。
初陣となった第10話でのガッツ星人の操るケルビムとの戦いでは、なぜかメビウスの時を彷彿とさせる駄目っぷりを見せてペンドラゴンのクルーたちを唖然とさせたが、レイの激励を受けて奮起し、ケルビムを滅多殴りにした後で豪快に必殺の「ブル突進」を喰らわせて勝利した(なお、ケルビムを駆っていたガッツ星人のレイオニクスは押し倒されたケルビムの下敷きになってしまった)。
その後もキングジョーブラックの大群やアーマードメフィラスとの戦いでも登場し、ゴモラには及ばぬもののかなりの活躍ぶりを見せた。
惑星を脱出した後には、セブンの元へと返却された。
前述二者と同じくレイオニックバースト未披露。
数々の激闘を経験したためか、『ウルトラ銀河伝説』では単独で強敵ベムスターに戦いを挑んでこれを圧倒し、見事撃破するという大金星を挙げた。
関連タグ
朝倉リク:ある意味彼の後輩。
大空大地:ゴモラと強い絆で結ばれている後輩。