データ
別名 | 凍結怪獣 |
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身長 | 45m |
翼長 | 40m |
体重 | 2万t |
スーツアクター | 山村哲夫 |
概要
第25話「零下140度の対決」に登場。
過去の地球に氷河期を招いてきたポール星人が対ウルトラセブン用に送り込んできた怪獣。
というのもウルトラセブンは冬という季節のない光の国出身で、しかもウルトラ一族の中でも特に寒さに弱いという弱点を持っていた。そこを突くために送り込まれた怪獣こそ、このガンダーなのである。
外見は銀色の鱗に覆われ、長い棒の先についた眼はカタツムリを思わせる。そして背中には逆三角形の翼のような巨大な突起が生えていて、飛行も可能。
だが特筆すべきは口から吐き出す強力な冷気クールブロウ。その威力は辺り一面を零下140度という超極寒にしてしまうほどで、まさに「冷凍怪獣」なのだ。
また近接戦では鋭い爪を武器としており、地中を時速70kmで掘り進み、空中をマッハ3で移動できるらしい(出典:「ウルトラマンオフィシャルデータファイル」より)。
弱点は太陽エネルギーという説があり、極東基地を雪雲で覆ったのも納得というもの。
活躍
まず始めに地球防衛軍極東基地の周辺を寒冷地にした上にたまたまパトロールで基地の外に出ていたモロボシ・ダンを極寒地獄に閉じ込めた。
そして確実に邪魔になるであろうウルトラ警備隊が守る地球防衛軍極東基地を襲撃すると、動力炉を破壊して基地機能を停止させ、基地を丸ごと氷漬けにしてしまった。
この能力にセブンは大いに苦しめられ、吹雪の中ウルトラアイを探すために歩き回ったことで体力を消耗(ポール星人の見立てでは「あと5分もすればエネルギー切れ」)。ピンチヒッターとして繰り出したミクラスもガンダーには劣勢だった。
しかし防衛軍隊員達の奮闘で基地機能が復旧し、ウルトラ警備隊はウルトラホーク1号とウルトラホーク3号で逆襲に打って出た。
そしてなんとかウルトラアイを見つけたダンは一旦空の彼方へ退却し、太陽エネルギーを補給。苦戦の果てにアイスラッガーで首と両腕を吹っ飛ばして勝利したが、それでもエネルギーの消耗は激しく、地球での活動時間に制限が付くようになってしまった(らしい)。
よってこの回以降、セブンは活動限界時間が来るとウルトラマンのカラータイマーの様に額のビームランプが点滅するようになった。
つまりガンダーによってセブンは光の国ではないと治療出来ない程の重傷を負わされてしまいそのまま戦い続ける羽目になったのである(ポール星人の見立ては間違いではなかった)。
このガンダーの回は、今まで数々の宇宙人の侵略に耐えてきた基地が初めて陥落寸前にまで追い詰められた回でもあり、物語全体に絶望感や焦燥感が溢れていたためか視聴者に強い印象を与えた。
そしてその絶望的な状況をひっくり返したのは、人間の持つ不屈の闘志だった。
その後の作品での登場
セブンガーファイト
第7話に登場。実写作品の登場は実に53年振りとなる。
イカルス星人、ガラモン、改造パンドンと共に特空機1号セブンガーと戦い、数の暴力で圧倒するも、ウルトラマンゼット・ベータスマッシュの参戦で形成が逆転し、「ベータフォール」でガラモン共々崖下に投げ落とされた。
のちに第9話にてスフラン島凍結のために防衛軍が冷凍液採取に利用していた別個体が出現し、セブンガーと対決。ペスターとの挟み撃ちでセブンガーを苦しめたが、セブンガーの躱したペスターの火炎を浴びて倒された。自らの放った冷凍光線はペスターに命中し、こちらも凍死している。
着ぐるみはアトラクション用の流用。
ウルトラマンレグロスファーストミッション
レイバトスが蘇らせた怪獣軍団の一体として登場。
他の3体と共にウルトラマンレグロスを追い詰めたが、救援に駆け付けたウルトラマンスコットと交戦。
クールブロウを浴びせるも通じず、チャックやベスと交戦していたギエロン星獣と共にグラニウム光線を受け爆散した。
番外編
ウルトラマンM78劇場Love&Peace
黄色い姿にデフォルメされて登場。
セブン、ウルトラマンゼアス、バルタン星人、ガヴァドンAと共にウルトラドミノにチャレンジした。
ゴモラが地割れを起こしたせいでドミノが逆向きに倒れてしまい、他のメンバーがドミノの修復をしている間、ドミノを凍結させて時間稼ぎを行った。ちなみに映像作品では『セブン』以来の登場となる。
プラズマガンダー
ゲームおよびその映像化作品『大怪獣ラッシュ』に登場するプラズマ怪獣。
肩にプラズマソウルが集中しているのが特徴。
アニメ版では強力な冷凍能力はそのままに、更に雪の中を自由自在に潜って移動するという能力を獲得している……のだが、当然ながら周りに潜れるだけの積雪がないとまったく無意味な能力であり、そもそも数百メートルクラスの巨体をもつプラズマガンダーが全身を隠して移動できるだけの雪が積もったとしたらその時点でとっくに地球人視点では絶望的な状況である。
その強力な力でいくつものハンターチームを返り討ちにしてきた実力者とされており、ラッシュハンターズと対決する前にチブル星人(チブローダーストロング)を冷凍ガスで氷漬けにして退けた後にラッシュハンターズと対戦。彼らをも翻弄するが、チブル星人が脱出したチブローダーストロングの自爆を受け周囲の雪原を吹き飛ばされてしまい、身を隠す事を封じられてしまう。
その為、このままでは分が悪いと判断して逃走を図るが、最後はバレルの『「ツインサイクロンソーサー』で右肩のプラズマソウルを破壊された上に、マグナの『ジェットクロー』で残りのプラズマソウルも完全に破壊されてしまい敗北した。
漫画
ウルトラマンSTORY0
コウモリやワイバーンに似た姿にアレンジ(原始個体)した形で登場。高い飛翔能力を有する。
同じく天候を操ることが出来るギラドラスと共に水棲人たちの星を極寒地獄に変えた。
空中でザージとフリーザスの猛襲を受け左目を斬り落とされるが逃走し、ウルトラマンジャックと戦っていたギラドラスの加勢に訪れた。
しかし、調子こいて至近距離で吹雪を浴びせ続けたため、ジャックのスペシウム光線をほぼ零距離で受けてしまいあっけなく消滅した。
酩酊!怪獣酒場2nd
第57話に登場。「クビが怖い」と言うサラリーマンの愚痴に共感していた(原作で首を切断されて死んだ為)。
ウルトラ忍法帖
朧党の冷凍忍獣の1人として登場(他のメンバーは屁゜戯羅、二代目ウー、嵬牙巣)。相手の鼻から氷柱を発生させて寒さと痛さで苦しめる朧忍法・鼻氷柱なる技を使う。
怪夢瑠七郎の誕生日をアイスで祝うために朧党が市民プールを占拠している間に4人の冷凍忍獣がプールをアイスクリームやシャーベットに作り替えていたが、暑さに耐えかねてプールに来たウル忍(とアイスを食べに来たエースとレオ)と戦うことになる。最初は冷気を放っても直ぐ溶ける程全員が夏の暑さにへばっていたが、めひらすが夏のボーナスとして1人50万円支給したことで奮起し4人でウル忍を追い詰める。しかしウル忍もゾフィーがボーナスを出したことで逆転され(ただし金額は1人50円と微々たる物だったが)、自分以外の3人を全員倒されてしまう。
それでもウル忍を鼻氷柱で倒しゾフィーと戦うも、凍った地面でバランスを崩し滑って突っ込んで来たゾフィーと激突してしまい、最期は自力で鼻氷柱から脱出したマンのスペシウム光線で倒された。
ライブステージ
ウルトラマンライブ プレシャスステージ
タツヤ少年が視聴していた「ウルトラマンジード」に登場する怪獣で、バルタン星人と共にゼロ・ジードコンビを襲撃するが、ウルトラセブンのエメリウム光線で倒される。
TDG THE LIVE ウルトラマンティガ編 in 博品館劇場
キリエロイドの暗躍により再生した怪獣の一体。
ノーバと共にダイナを襲撃し、ティガの参戦により空中戦に持ち込まれ、ランバルト光弾に敗れる。
キリエロイドによって再び呼び寄せられ、ゼットを人質に取られて思うように戦えないティガを袋叩きにしたが、再生怪獣にビビって会場を駆け回ったナイスにぶつかられてしまう。
続くガイアとの対決では怪力で善戦するが、最期はフォトンエッジに敗れた。
余談
名前の由来は「寒暖計」から。