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ギヴァス

ぎゔぁす

ギヴァスとは、特撮TV作品『ウルトラマンアーク』に登場するロボット怪獣。
目次 [非表示]

『ギーヴァース……』


DATA編集

別名:機械巨像 (きかいきょぞう)
身長:70m
体重:6万9,000t
出身地:惑星メグマ
CV:星祐樹 (※翻訳音声)
デザイン:武藤聖馬
スーツアクター:岡部暁

概要編集

機械巨像ギヴァス機械巨像ギヴァス

ウルトラマンアーク』第11話「メッセージ」、第12話「お前はギヴァス」に登場した巨大ロボット

名前は後述する、時折発する「ギヴァス」と聞き取れる謎のメロディーから名付けられた。


右腕はバケットアーム、左腕はスコップ状になっており、背中には装備した巨大なグラップル(アーム)を装備しているといったように、まるで様々な重機の特徴を合わせたような特徴を持っている。

また、「巨像」という異名の通り、どことなく石像を思わせるビジュアルをしている。


戦闘能力編集

機械巨像ギヴァス

その戦闘能力は非常に高く、左腕のスコップクローはビームを纏わせ、受けた攻撃の特徴をコピーした光線攻撃を放つ能力がある。劇中では、オカグビラのドリル攻撃を回転するビームブレードに、ウルトラマンアークのエクサスラッシュを光輪状にして反撃していた。

機械巨像ギヴァス(グラップルモード)お前は友!

上半身を横180℃回転させることで、「グラップルモード」と呼ばれる腰から上が反転した形態にモードチェンジすると、前面に展開したグラップルで敵を攻撃する。

また、このグラップルには有線ワイヤーが付いており、射出することも可能。


メッセージらしき謎のメロディーを発する機能を持っているが、時にアークですら悶える程の爆音として発せられることもある。終始「ギヴァス」とだけ発しており、地球の技術でも解読は困難を極め…。


動向編集

第11話「メッセージ編集

機械巨像 ギヴァス

オカグビラとアークの交戦中に、突如として星元市上空に発生したワームホールの中から、紫色の光と共に地上へ飛来。

襲いかかってきたオカグビラをビームブレードで返り討ちにし、アークに対してはグラップルモードに変形しグラップルを射出しダメージを与え、さらにはアークの投げたアークエクサスラッシュを真似るように光輪を飛ばす攻撃で彼を苦戦させ、民間人の少女・ユミを庇ったルーナアーマーのアークも撃退してしまう。


日が暮れるまでギヴァスとオカグビラの睨み合いは続き、歩みを進めたギヴァスはまるでユミ達を護るようにオカグビラの前に立ち塞がり、それを一蹴。


その後、数時間に渡って直立不動状態となったギヴァスだったが、防衛隊も警戒を高める中、昼間の行動の真意を知りたかったユウマ「ギヴァスには意思があるのではないか」と推測し、対話してみたいと提案、SKIPもそれに賛同し、ギヴァスの放つメロディーの翻訳を試みることになった。

そうして、ユピーのアクセスした宇宙科学局のデータベースを元に翻訳した結果…


伝えたい言葉とは

 『この星に 私の ギヴァス は いるか』

 『私は お前の ギヴァス に なりにきた』


…と翻訳され、肝心の「ギヴァス」の部分の翻訳に難航していた所、リンから「太陽の数が文明に大きく影響している説がある」と聞いたユピーは「ギヴァスの星には太陽がないのでは」と推測し、リンは改めて月を中心とした文明を基準に再翻訳。


その結果、"ギヴァス"の意味が判明。「ギヴァス」……その意味は「道をさまたげるもの」、即ち「」。上記の翻訳結果にこれを当てはめると…


『この星に 私の 敵 は いるか』

『私は お前の 敵 に なりにきた』


…と発していたことになる。

その事実が判明した直後、シュウはギヴァスは侵略兵器であると主張し、さらにギヴァスは何かを探すかのように謎の緑の光線を照射し始め、防衛隊もこの行動を完全な敵対行為と判断。

星元市は一触即発の空気に包まれるのであった。


第12話「お前はギヴァス編集

クロコ星人ことヌマタによれば、ギヴァスはクロコ星と同じ銀河にあるという惑星メグマと呼ばれる星で作られた機体で、非常に高度な科学力を有していたという。


首元に神経が集まるコックピットのようなものがあることから、まだメグマ星人が搭乗していて、感じた意思はメグマ星人のものである可能性が浮上。SKIP総出で翻訳作業を進めていると、新たなメッセージを受信。


『惑星メグマは 死にかけている』 

『恵の月は 消えた 我々には 新たな月が 必要だ』


このメッセージから、メグマ星が滅亡の危機にあることが読み取れたが、翻訳作業を進めている間に防衛隊がギヴァス殲滅作戦を決定してしまう。


防衛隊の作戦が始まる前にメグマ星人と対話をするべく、ギヴァスの表面を登っていくユウマは、どうにかギヴァスのコックピットまで辿り着く。

…しかしそこにいたのは、既にミイラとなり、死に絶えていたメグマ星人の姿であった(そのミイラもユウマが触れた瞬間に朽ち果てて崩壊、消滅してしまった)。


「捕縛」 ギヴァス(グラップルモード)

直後、再びオカグビラが襲来。ギヴァスが交戦を始める中、ミイラが着けていたヘッドギアがユウマの頭に装着され、搭乗者であったメグマ星人こと「マスター」の意思が流れ込む。


…惑星メグマは、聖なる月〈ムジャーリ〉の恩恵を受けて暮らしていたが、ムジャーリが死滅寸前となってしまい、マスターはいかなる環境でも活動できるロボット=ギヴァスと共に、故郷を救うべく第2のムジャーリ=新たな月を探す旅に出た。


しかし、何の成果も得られないまま数百年が経過し、そうこうしている間に母星が遂に滅亡してしまったことを知ったマスターは、それでも自分達が生きた証を遺すために、ギヴァスと共にたった2人の生き残りとして旅を続けた。


しかし、マスターは分かっていた…ムジャーリと同じように、自身の命にも限界があることを


だが、自分が死んだことをギヴァスが知ってしまえば、ギヴァスは自身の棺として活動を停止し、宇宙を漂流するだけの存在になってしまうと考えたマスターは、敢えて自分の死を伝えなかった。


そしてマスターは、ギヴァスに新たな道を指し示してくれる友が現れることに賭け、マスターはギヴァスに、『この星に、私のギヴァスはいるか』『私は、お前のギヴァスになりにきた』と伝えるように命じ、たった一人の友に知られることなく息を引き取ったのだった…。


…真実をユウマが知ったのと同じ頃、「ギヴァス」という言葉にはもう一つの意味があることが判明。リンによれば、月が出ている時だけ「ギヴァス」という言葉は「」を意味するのだという。つまり、最初に翻訳したギヴァスのメッセージ、そしてギヴァスとマスターが本当に伝えたかったメッセージの意味は…


『この星に私の友はいるか』

『私はお前の友になりにきた』


…と発していたのだった。

それを知ったユウマは説得を試みるが、ギヴァスは彼をマスターではないと拒絶し、対話に応じる気配はない。


やむを得ずユウマは再びアークに変身し、苛烈にオカグビラを攻撃するギヴァスを制止しようとするが、強力な攻撃の数々に加えて、構わずギヴァスに攻撃を続けるオカグビラにも挟まれ、アークは防戦一方の苦戦を強いられる。


やがて日も暮れて夜になり、ギヴァスの攻撃で満身創痍となったオカグビラの前に立ったアークは変身を解除し、ユウマはギヴァスに伝える。


ユウマ「僕は、君の友だ…!僕は、君の友になりにきた!僕は、君のギヴァスだ!」


すると、ギヴァスはギリギリのところで攻撃の手を止め、対話に応じることを決める。偶然にも、そのタイミングで夜空には月が見え始めていた。ユウマは空に浮かぶ太陽系の月をギヴァスに教え、もうすぐ防衛隊の攻撃が来るため、ギヴァスが地球を離れる必要があることを伝える。


ギヴァスはその言葉の通りに、月に向かって飛び去って行った。自身と、マスターが生きた証を残すために…。


この時点ではギヴァスの探していた「新たな月」の正体は不明のままだったが、後にそれがオニキスであったことが判明した。


考察編集

第11話放送直後は、上記のように「ギヴァス」の意味が「道をさまたげるもの=敵」という意味と判明したが、それが本当に正しい意味なのか、そしてギヴァスが侵略者なのかについては疑わしいという意見が多く見られた。

…というのも、ユミ達を護ったような挙動だけでなく、本当に侵略兵器であるのなら地球にやってきた瞬間に破壊活動をしていてもおかしくないし、明確にギヴァスの方から攻撃したのはオカグビラやアークの攻撃を受けた後であり、自発的に攻撃するような行動は一切行っていなかった

そのため、「本当にギヴァスは地球にとっての「敵」なのか?」「実際は「ギヴァス」の意味は「敵」ではないのではないか?」と早くから考察されていた。


また、上記の翻訳された「この星に私の敵はいるか」「私はお前の敵になりにきた」というメッセージも、それぞれ1文ずつであれば意味は通るが、2文繋げると日本語としては微妙に噛み合わない不自然な文章になる

この場合、仮に「敵」という意味合いだったとしても、「文中の「お前」という箇所が示しているのは地球のことではないのでは?」「ギヴァスの言う「私の敵」とはあの怪獣達、ひいては「K-DAY」の元凶に当たる存在を指しているのでは?」との意見も挙がっていた。


ちなみに、一部の視聴者(特に『ウルトラマンコスモス』のファン)の中には、第11話でのギヴァスのメッセージに対して本当は敵なんかいない」と教え気付かせてあげたいと思った者も多数いたとかいないとか。


そして第12話にて、「ギヴァス」とは「敵」だけではなく、「友」という対となるもう一つの意味を持つことが判明したため、結局「ギヴァス=侵略兵器」という考察は杞憂に終わることとなった。


状況により意味が真逆に変わってしまう単語としては、日本語には「適当」や「大丈夫」などがあるが、「ギヴァス」もそれに近いものなのだろう。

また、「月を崇める文明故、月が出ている時に出会った人はめでたい縁ということで「」、逆に月が出ていない時に出会った人には気を付けろということで「」の意味になったのでは?」という考察もある。


なお、対となる2つの意味を持つ名前のギヴァスの容姿もまた、前後で異なる2つの顔を持つ姿となっており、ある意味この展開を暗示していたとも言える。


最後に残った謎であったギヴァスやメグマ星人達が探していた「新たな月」の正体について、当初は不明のままであったが、上述した通りそれがオニキスであることが明かされた。

ただしその実態は、エネルギー許容量が限界を迎えると超新星爆発並の大爆発を引き起こすとんでもない代物であったため、仮にオニキスをムジャーリの「新たな月」の代わりにしたとしても大惨事が引き起こされていたのは想像に難くないだろう…。

一説では、かつてのムジャーリが星に恵みを齎す程の存在だったことから、「『ウルトラマントリガー』の世界にあったエタニティコアのような巨大なエネルギー源では?」との考察も挙がっていたが、まさにその通りであった。


余談編集

  • デザインは、本作でユピーのデザインも担当した武藤聖馬氏が担当。
  • ソフビはウルトラ怪獣アドバンスで9月21日に発売。上半身の回転で2モードチェンジが出来るギミックと、アームが上下に可動するギミックが搭載され、劇中と同じアクションを再現して楽しめる。
  • OPサビの怪獣カットでは8番目に登場。夕刻のビル街に佇む姿が確認できる。

関連項目編集

ウルトラマンアーク アーク怪獣 ウルトラ怪獣

ロボット怪獣 ロボット

グラップル 重機

メグマ星人


特撮作品編集

  • ギャラクトロン:「突如として空から舞い降りてきた」「メロディーを発していた」「実はとんでもない実態を持っていた」など、ギヴァスと共通している要素が多いロボット怪獣。そのため、X(旧twitter)ではギャラクトロンを思い出した人が多くいたのか、トレンド欄に上がっていた。ただし、実際にはコイツの正体とその創造主に比べれば、ギヴァスとそれを作ったメグマ星人は遥かにまとも…どころか、そもそもの目的や経緯からして全くの別物であった
  • ヘクトールダンプコング:外見が重機繋がりのロボット怪獣。
  • ギルファス:名前が酷似しているロボット怪獣。石像のような外見を持つ点も似ている。
  • マウンテンガリバー5号メカザム:カラーリングが若干似ているロボット怪獣。また、前者のリブートであるマウンテンガリバーⅡ-Ⅴのデザイナーは、ギヴァスと同じ武藤氏である。
  • アシュランブリザード:ロボットではないが、体の前後を入れ替えることで異なる能力を使用できる怪獣。

他作品編集

  • リボーンズガンダム:その形態変化のギミックからこちらを連想した視聴者が続出し、SNS上で話題となった
  • ゴーグ:『巨神ゴーグ』に登場する自我を持つロボット。名前の由来が機体の発生音だったり、コックピットにはパイロットの遺体が眠っていたこと、そして行動内容がパイロットの遺言に基づいていたことなど共通点が多い。
  • デュオン:ロボットのような外見に加え、こちらも体の向きを変えることで攻撃方法が変化する。
  • じゃあ敵だね:第11話終盤の展開はまさにこれに近い。そしてギヴァスの「私はお前の敵になりにきた」というメッセージにも返答として使える…かもしれない。
  • 月が綺麗ですね:第12話の結末はまさにこれ。
  • GIFT:「贈り物」と「」という相反する意味を持ち合わせる現実の単語。

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