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DATA編集

別名巨鯨水獣 (きょげいすいじゅう)
身長56m
体重5万6,000t
出身地大光峠トンネル工事現場
デザイン河本けもん
スーツアクター高橋舜

概要編集

巨鯨水獣リヴィジラ巨鯨水獣リヴィジラ

ウルトラマンアーク』第5話「峠の海」に登場。


クジラ深海魚が合わさったかのような二頭身の外見を持つ水棲怪獣

シュモクザメのように左右に飛び出した突起の先に眼が付いており、頭部には凶悪な眼のような発光体が幾つも付いている。また、腹部には夥しい数の傷や帯状のもの、体の各所にはフジツボらしきものが確認でき、前脚は退化して短い鰭状になっている。


太古の昔、かつて大光峠(だいこうとうげ)一帯が海だった頃に棲息していたと考えられており、名前の由来は1200万年前の中新世中期に生息していたマッコウクジラの仲間である「リヴィアタン・メルビレイ」というクジラから取られたもの。


なお、劇中では本種の化石も登場しているが、本編で実際に出現した生きた個体とは別の個体である。この手の話では「化石と思われていた怪獣が実は生きていた」or「化石が何らかの理由で怪獣として復活した」という展開が多い中、本編に登場した生きた個体と化石として発見された個体が全くの別個体というケースは珍しい。


上記の通り化石が発見されていることから、『アーク』初の水棲怪獣にして一種の古代怪獣でもある。


能力・生態編集

巨鯨水獣 リヴィジラ

頭頂部や背中にある計5つの噴出口から体内で生成した塩化ナトリウムを噴出し、淡水海水に変えてしまう(要は潮吹きならぬ」吹き)。


この塩分濃度はリヴィジラ本体に近付くにつれどんどん濃くなっていき、リヴィジラの住処である巣穴に至ってはなんと35%というもはや死海同然のとんでもない数値であり、淡水の生物はおろか海の生物ですら生きられない、自分しか住めない環境に変えてしまう害獣でもある(通常の海水ですら塩分濃度は約3.5%である)。


その濃度はかなりのものであり、リヴィジラの化石にも結晶化した塩化ナトリウムが付着していた(当初はかつてこの一帯が海だった名残と考えられていた)。本来、この能力は自身の生息環境を作り上げるだけでなく、外敵対策として巣穴周囲の塩分濃度を高めて安全地帯を作る習性だと推測されている。


基本的に今までのパターンでは、怪獣が災害を起こすにしても地震や天候操作などが多かったが、このリヴィジラは塩害という人災寄りの災害を起こす生態であり、自然界においても非常に有害な存在と言えるだろう(過去にはデメリットもあるがメリットも大きい怪獣も存在する)。


…とは言えど、リヴィジラ側からすれば本来海だった場所が全く異なる環境と化してしまったが故に、生きるために生活圏を確保しようとしての行動でもあるため、決してリヴィジラのみに否があるわけではない。


住処に侵入したユーに気付いた途端に暴れ出したり、ウルトラマンアークに対しても執拗に攻撃を加えたりと、性格は極めて凶暴かつ、縄張り意識も非常に高い模様。


主な攻撃は、泳ぎながらの巨体を用いた体当たり。鋭い牙が並んだ巨大な口で噛み付き、相手を水中に引き摺り込む他、地中を掘って移動したり地下水脈を掘り起こすこともできる。戦いにおいても噴出口から塩化ナトリウムを勢い良く放出し、煙幕のように使って相手の視界を失わせて撹乱することも可能。


また、現実のクジラよろしく超音波で相手の位置を探って一方的に攻撃するなど、見た目の割にかなり高い知能を持つ。

一方で、視力そのものは長い水中生活からかあまり発達していないらしく、劇中では光輪とアークを判別できずに弱点を突かれ、敗北を喫した。


動向編集

巨鯨水獣リヴィジラ

大光峠山中の工事現場から古代の怪獣の化石が発掘され、恐竜の権威である牧野博士に「リヴィジラ」と命名され、調査が進められていたが、休止時間の夜に突如として工事現場に水が吹き出し、なんと一晩で巨大なが出来上がり、工事現場もろとも大光峠は水没

しかもその水の成分はほぼ海水…つまり、実際に出来たのは湖ではなく「」である


この異常事態にSKIPは牧野博士の協力を得て、調査を開始。1週間経っても怪獣の痕跡は見つからなかったが、伴所長はかつてK-DAYが起こる前に大光峠で怪獣の化石(同じく塩化ナトリウムの結晶が付着しており、リヴィジラのもの)を見つけていたのだが、予想される大きさがあまりにも巨大すぎて生物と認めてもらえず、怪獣の存在を明かせず怪獣達の被害拡大を許してしまった苦々しい過去から徹底的に調査を続行する。


所長と博士は当初「怪獣がどこからか海水を引き込んだ」と仮定していた。そんな時、湖が出来てからの住民避難が解除される日の朝食に、石堂シュウゆで卵に塩をふりかけている様子を見て、「怪獣自身が塩(塩化ナトリウム)を発生させ、海水を生み出していたのではないか?」、そして「化石と同種の怪獣=リヴィジラの生き残りが、長い眠りから目醒めていたとしたら?」という可能性に気付く。


午前10時に最初の避難所で避難解除が開始されるため、それまでの猶予30分で再調査を開始。所長と博士が湖上にてボートで待機、ユーが水中調査を行うことに。塩分濃度が最も濃い、工事現場の埋もれてしまったトンネルの穴の中にユーが侵入すると、その暗闇の中に巨大な眼が現れる。


そして轟音と共に姿を現したのは、やはり現代まで巣穴に籠ったまま冬眠状態で生き延びていたリヴィジラであった(劇中では語られていないが、大光峠の水没も、眠りから醒めたリヴィジラが自身の生息に適した環境を作るため、地下水脈を掘り起こしたことが原因だった)。

湖上の所長と博士の危機に、ユウマは自ら水中に飛び込み、ウルトラマンアークに変身する。


アークは水中から飛び出すと同時にアッパーを食らわせ、両者は取っ組み合いになるも、リヴィジラはアークを水中に引きずり込み、そのまま水中戦となる。


リヴィジラはその巨体による圧し掛かりや体当たり、さらには頭部からの「塩」吹きで水中の視界を遮り、尚且つ自身の超音波探索能力で一方的にアークを攻撃して追い詰める。


しかしアークは、咄嗟のアークトリッキーテクニックによるひらめきにより、アークギガバリヤーをアークエクサスラッシュで3つに切り分け、これらを組み合わせて即席のスクリューを生成、これで視界を晴らす。しかも投げたスクリューが超音波に対するデコイの役割も果たし、リヴィジラを誘導して背後を取ることができた。


さらに引っこ抜いた木で頭部の穴を塞ぎ、「塩」吹きを封じることにも成功する(この時アークは腰に手を当てて笑っていた)。最終的にはアークファイナライズを口内に受け、風船のように膨らみながらリヴィジラは爆散した。


リヴィジラの死と共に塩分濃度も低下して環境への影響も収まり、いずれ湖の水も枯れると推測され、事件は収束するのであった。


余談編集



関連タグ編集

ウルトラマンアーク アーク怪獣 ウルトラ怪獣

水棲怪獣 クジラ目 海洋生物 死海


  • ガマクジラサメクジラフライホエールジラーク/カオスジラーク:クジラモチーフのウルトラ怪獣繋がり。何気に全員、名前に「ジラ」が付いている。また、ガマクジラは潮を吹いて攻撃する点も同じである。
  • グビラ:地中でも生きられる水棲怪獣繋がり。また、こちらも同じく潮を吹く怪獣である。
  • ハングラー:ずんぐりとした体型や巨大な口、海洋生物モチーフなど、容姿が非常に近いウルトラ怪獣。
  • アンゴーラス:上記のハングラーとモチーフが同じ怪獣。どことなくこれに似ているという声も。
  • グワーム:同じく、周りの環境を自身にとって住みやすく変化させる怪獣。
  • ウーラーメツオーガ:巨大な口を持ち、前脚が退化したシルエットが酷似。

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