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ユウマ「大量の電気を流されて、細胞レベルで融合したのか!?」


ユピー「ネズミとエレクトロンで……ネズドロンだ!!」


DATA編集

別名電鼠怪獣 (でんそかいじゅう)
身長2〜50m
体重50kg〜2万t
出身地星元市商店街→カワミ重工星元工場
デザイン脇貴彦
スーツアクター新井宏幸

概要編集

電鼠怪獣ネズドロン電鼠怪獣ネズドロン

ウルトラマンアーク』第4話「ただいま怪獣追跡チュウ」に登場。


とある大学の研究室が発見した「電気を食べるバクテリア」を体内に保有する新種の巨大ネズミ・学名「エレクトリカ・ムス(Electricamus nipponicus)」が感電して巨大化した怪獣。

名前の由来はユピー曰く、「ネズミとエレクトロン(電気)でネズドロン」


発見当初は来る宇宙時代に備えて食糧に代わるエネルギー源として電気を利用できないかと科学会で注目されていたが、研究室で捕獲した個体は実験で電気を与えた途端凶暴化した後、すぐに死んでしまったという。

しかし同じネズミがいつの間にか星元市に住み着き、夏目リンの行きつけの商店街で被害を齎すようになる。

この時点で電気刺激によって人間大のサイズに巨大化&凶暴化していたが、カワミ重工が保有している「ダイモード」と呼ばれる鉱石を用いた発電機から大量の電気を浴びた結果、急速に巨大化しながら群れや発電機ごと細胞レベルで融合し、怪獣化した。


口元にはげっ歯類らしい発達した前歯が、首部分には短い体毛が生えている。

また、薄紫色の胴体はテレスドンのそれに酷似しているが、節目には体毛が生え、肘の先からはネズミらしく華奢な手足になっている。


能力・生態編集

巨大化する前の時点ではシンプルに「人間大のデカいネズミ」といった外見だったが、この時点で放電能力を有しており、感電しても何ともない程の電気への耐性を得ている。

また、前歯はかなり強靭で、配電盤のケーブルやボックスを齧り破壊することも可能。

ただし主食はあくまで電気なため、商店街という食べ物の宝庫のような場所に出没していながら、食品には全く興味を示していなかった。


電鼠怪獣ネズドロン

巨大化してからは頭部がパキケファロサウルスのように白い装甲状に張り出しており、これを用いた突進攻撃を得意とする。

硬さも相当なもので、直接装甲を殴ったり膝蹴りをしたウルトラマンアークも痛がり、アークが複数展開したバリアすら突進で難なく粉砕する程。

吸収した電気を用いた放電攻撃の他、あらゆる光線技をも無効化する電磁バリヤーを張ることができる。


ただし、巨大化の際に融合したダイモードの発電機が背中の右下部分にそのまま埋め込まれており、そこから伸びるケーブルが本体と繋がったままの状態となっている

そのため、発電機のケーブルの長さが限界になるとケーブルに後ろに引っ張られて前に進めなくなり、移動範囲に限界があるという弱点を抱えており、この状態で相手に距離を取られると突進攻撃ができなくなるなど、遠距離戦では不利となる。

それ故、最終的には電力供給をストップさせられたことも相まって、ネズドロン自らケーブルを引き千切っている。


活躍編集

以前から下水道を通じて度々商店街に出没しては、ケーブルを齧って停電被害を起こしている害獣(住民曰く「イタズラネズミ」)として街で話題になっており、ネズミらしからぬ巨体や生態から怪獣かもしれないということで、ユウマ、リン、ユピーらSKIPが調査に乗り出す。


調査によって、街の電力の中心である「カワミ重工」を隠れ家に繁殖しているのではと推測し、カワミ重工に調査に向かったところ、ダイモードを用いた発電機のある研究室にてリンが人間大のエレクトリカ・ムスと遭遇。

ネットランチャーを撃ち出すが、放電能力によりネットを破壊し突進、リンはこれを避けるが、背後にあったダイモード発電機に激突したことで大量の電気を浴びて急激に巨大化し、巨大怪獣ネズドロンと化してしまう。

電鼠怪獣 ネズドロン

巨大化後は融合した発電機から電気を吸収、放電しながら工場で暴れ回り、さらに無理矢理稼働させられたダイモードが高負荷により想像もつかない大爆発を起こす危険性が勃発し、街は大惨事の危険に晒される。


駆け付けたウルトラマンアークと交戦するも、硬質な頭部を用いた頭突きを駆使してアークに襲いかかる。

しかし、巨大化の際に融合したダイモードの発電機のケーブルのせいで思うように動けず、距離を取られた状態でアークテラショットを受け続けるが、電磁バリヤーを張って攻撃を無効化する。


その間に、リンとユピーの尽力によって爆発寸前の発電機を停止させられたことで供給されていた電力がストップし、放電能力や電磁バリヤーも失われてアークが優位に立ったと思われたが、ネズドロンは自らケーブルを引き千切って自由の身となり、頭突き突進で幾重にも張られたアークギガバリヤーを粉砕、アークを追い詰める。


しかし、リンやユピー、作業員たち、商店街の人々の声援を受けたユウマ=アークが想像力を解き放ったことで、幼い頃に描いた絵を基にソリスアーマーを誕生させたことで形勢逆転。

自身と互角以上の攻撃力と頭突きをものともしない防御力に圧倒されていき、パンチで頭部装甲にヒビを入れられた上で天高くかち上げられ、最後はアークファイナライズを受けて地上に落下し、直後に爆散・駆除された。



なお、上記の通りネズドロンことエレクトリカ・ムスは研究室が捕獲した個体とは全くの別個体であり、新種のネズミの同種が突然星元市に現れたことになった理由は謎が多かったが、のちに総集編2にて市内に存在していたものに引き寄せられて出現したことが判明した。


余談編集

  • ソフビは通常のウルトラ怪獣シリーズで発売。
    • 作中で発電機のケーブルが付属していた背中部分もソフビ人形で再現されているが、造型の関係上、ケーブルそのものはオミットされている。
  • 地味にウルトラシリーズでは『ウルトラマンネクサス』のノスフェル以来20年ぶりとなる、げっ歯類及びそれに似た哺乳類をモチーフにした怪獣である。着ぐるみの技術も向上したためか、体毛や色などもリアルのネズミっぽく仕上がっている。
  • 公式媒体における名前の初出は、小学生以下を対象に行われるあいことばキャンペーン「ウルトラマン大図鑑2024」のサンプルページ。別名の初出は2023年6月15日放送の『ジェネスタ』の次回予告後の提供アオリ文から。
  • 胴体の特徴から、ファンからは「『ウルトラマンデッカー』まで使われたテレスドンの着ぐるみの改造では?」という声が上がっている。
    • 一応、ソフビ人形はリオドとは異なり、テレスドンの流用ではなく完全新規造型である。
  • 劇中で登場したカワミ重工は、近年のウルトラマンに登場する企業にしては珍しく、特に非のない被害者である。
  • カワミ重工の職員・長谷川を演じたのは、これまで新世代ヒーローズ以降の作品では幾度も出演経験のある高橋麻琴氏。
  • 劇中に登場したダイモードは、『ウルトラセブン』第40話にてガッツ星人に捕らえられたセブンを復活させるために使用した鉱石として登場している。

関連項目編集

ウルトラマンアーク アーク怪獣 ウルトラ怪獣

ネズミ げっ歯類 害獣

でんきタイプ


ウルトラシリーズ編集


他作品編集

  • ピカチュウ:ご存知、でんきタイプねずみポケモン。別名の“電鼠”から、このキャラクターをイメージしたファンも多数居た模様。ただし、同じねずみポケモンでも色合いはこちらの方が近い。
  • ネズラ:ネズミをモチーフとした幻の怪獣。

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