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鎧甲殻獣シャゴン

よろいこうかくじゅうしゃごん

特撮TV作品『ウルトラマンアーク』の登場怪獣「シャゴン」について解説する。
目次 [非表示]

DATA編集

別名:鎧甲殻獣 (よろいこうかくじゅう)
身長:5〜54m
体重:3〜4万7,000t
出身地:日本の地中
デザイン:坂本トシミ
スーツアクター:新井宏幸

概要編集

「起床」 シャゴン鎧甲殻獣シャゴン

ウルトラマンアーク』第1話「未来へ駆ける円弧(アーク)」、第6話「あけぼの荘へようこそ」に登場。

ずんぐりとした体型と甲羅状の装甲を纏った、直立したのような外見の二足歩行怪獣。

背面と頭部周辺には赤い甲殻のような装甲を纏い、肩と胸部には青い発光体が並んでいる。

首は伸縮自在で、攻撃の際は長く伸ばすこともできる。


生態編集

つぶらな瞳を持つどこかユーモラスな顔立ちに反し、本来は主に地中で生息する極めて獰猛な怪獣で、たまに地上に出ては人間や家畜を襲って被害をもたらす肉食性害獣としての側面を持つ(劇中でも町中に姿を現すことから、SKIPにもマークされていた模様)。


なお、作中に出たデータによると日本固有の怪獣で普段は群れで生活しており、大きさは5~50mと個体差が大きく、地上に出現する時期は食欲が旺盛になる産卵期の春頃とされている(劇中ではユウマからも「いつもと発生時期が違う」と言及されていた)。

また、第6話では獲物を見つけてもすぐには襲わず、敢えて残しておいて仲間を呼んでから獲物を分け合い捕食するという生態が明かされた。


しかし、第1話に登場したシャゴンは宇宙獣モノゲロスの角「モノホーン」から出現した、炭酸カルシウムを栄養源とする宇宙寄生生物ウーズに口から寄生されたために、鍾乳石などの岩石やコンクリートを捕食していた。

この個体は出現時には体長5mと、防衛隊の持つレーザー銃でも撃退可能なサイズだったが、炭酸カルシウムが豊富な人工物の摂取やウーズの持つ宿主を活性化させるホルモンにより急速なスピードで成長を遂げ、僅か短期間(通常ウーズに寄生された怪獣は数日かけて巨大化するそうだが、下手したら一日も経たずに)最大体長とされる50mクラスにまで巨大化した。


戦闘能力・武器編集

晃晃飞镖——!!鎧甲殻獣シャゴン

背中からは三日月型の光刃「甲殻スラッシュ」を無数に放ち、空中にいる敵にも難なく攻撃を与えることが可能。

ずんぐりとした体格に見合わぬすばしっこい動きを見せる他、首を瞬時に伸ばして迎撃したり、口から大抵のものを溶かす泡状の強酸「シャゴンアシッド」を噴射するというかなりえげつない能力も持っている(本来この強酸は、地下生活で岩や鉄などの強固な物質を取り除くために進化したものらしい)。


また、顔の両側の甲殻部分にある発光体からは閃光「シャゴンフラッシュ」や電撃「シャゴンスパーク」を放つことも可能で、地球産の野生怪獣としては中々の技巧派型…なのだが、その攻撃の要である胸部の発光体部分は弱点の一つでもある。


活動記録編集

第1話「未来へ駆ける円弧編集

劇中では星元市に一定の周期で現れる怪獣としてSKIPにも警戒されていたが、地底洞窟に潜んでいた5m級の個体がモノホーンから目を覚ましたウーズによって寄生されてしまい、洞窟で鍾乳石を貪っていたところを近くを通りかかったユウマに発見され、襲い掛かっていた(幸い、この時洞窟に顔が引っ掛かっていたところをシュウに撃退された)。

鎧甲殻獣 シャゴン

その後、ウーズの影響で岩石はおろか餌の炭酸カルシウムが豊富なアスファルトや土管までも摂取したことで50m級の最大サイズにまで急成長し、道路を陥没させながら更なる餌を求めて炭酸カルシウムの化学工場のある星元市の市街地に出現し、出動した防衛隊の戦車戦闘機の攻撃をものともせず、ビルなどを捕食して荒らし回った。

しかも、この時点でシャゴンの体内では無数のウーズが繁殖しており、町中に増殖体のウーズが現れるパニックが同時発生していた。

鎧甲殻獣シャゴン

その後、ユウマが変身したウルトラマンアークと戦うが、甲殻スラッシュや閃光、シャゴンアシッドを駆使して優位に立ち回る。

しかし、咄嗟の判断でアークギガバリヤーを割って武器にすることを思い付いたアークによって腹にバリヤーを突き刺され、最期は怯んだところをアークファイナライズの直撃を食らって敗北を喫した。

虹の彼方に

直後、爆散したシャゴンから飛び出したマザーウーズが今度はアークに寄生しようとするも、既にそれを見抜いていたアークによってアークアイソードで真っ二つに斬り裂かれ爆散、増殖体のウーズも死滅した。


第6話「あけぼの荘へようこそ編集

「選定」 クロコ星人

舞台になった旅館・あけぼの荘のある末広山(すえひろさん)にて50m級の野生個体群が生息し、そこで発生していた地震と電磁波の発生源となっていた。


なおこの時、かつて末広山でK-DAY直前にUFO騒ぎが起きていたことや謎の電磁波が感知されたことで、番頭のヌマタことクロコ星人の存在が発覚していたが、クロコ星人はシャゴンとの直接的な関係は無かった。


今回は上述した群れで生活し、仲間を呼んで獲物を分け合うという生態が活かされ、最初に出現した個体に呼び寄せられてすぐに2体目も出現。

現れたアークに2対1で襲いかかり苦戦させるも、1体はアークエクサスラッシュとアークギガバリヤーを組み合わせた巨大カッターで切り刻まれ撃破されるが、残った個体と交戦中に3体目が出現する


アークはソリスアーマーを纏って応戦するも、隙を突いて1体があけぼの荘に避難した面々を捕食しようと手を伸ばすが、女将達を守るべくクロコ星人が発進させた小型宇宙船の決死の突撃による爆発で転倒し、未遂に終わる。


そして、アークが戦っていた個体がアークアイソードと合わせた必殺技・ソリスソードエクスプローションで撃破されると、生き残ったもう1体はアークに勝てないと悟ったのか足早に山中に立ち去り、地中へ逃走した(なお、この逃げた個体はその後もSKIPに引き続き監視されている模様)。


余談編集

  • ソフビは通常のウルトラ怪獣シリーズで発売。値段は通常よりもやや高めの定価880円(税込)。
  • プレミア発表会の前座でも登場しており、レッドキングと交戦中だったアークを2対1で苦しめるが、アークがソリスアーマーを纏ったことで形勢逆転された。
  • デザインを担当した坂本トシミ氏のポストによると、「かっこいいとかわいいを両立させた、幅広い人に好きになってもらえる怪獣」を目指してデザインしたとのこと。また、首が伸びるのはメイン監督の辻本貴則氏のアイデアが由来となっている。
  • ショー用のスーツも作られており、前年の一話怪獣と同様に巨大バルーンで作られている。

関連タグ編集

ウルトラマンアーク アーク怪獣 ウルトラ怪獣

一話怪獣(ウルトラシリーズ) 


ウルトラシリーズ編集


他作品編集



  • カメーバ東宝の亀型の怪獣。シャゴンとは首を伸ばせる事と、宇宙生物に寄生されていた事が共通している。

⇐前作一話怪獣の系譜次作⇒
バザンガシャゴン???

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