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データ編集

別名青色発泡怪獣
英表記 Blue Foam Monster ABORAS
身長60m
体重2万t
出身地超古代文明ミュー帝国
スーツアクター中村晴吉(『ウルトラマン』)
鈴木邦夫(『ウルトラマン』、ノンクレジット)
新井宏幸(『ウルトラマントリガー』)

概要編集

青色発泡怪獣 アボラス

第19話「悪魔はふたたびに登場。

3億5000年前に存在した超古代文明ミュー帝国において「青い悪魔」と恐れられ、カプセルに液化した状態で封印されていた怪獣。

青緑の体色とサイのような一角、大きく裂けた真っ赤な大口が特徴。


持ち前の怪力と、あらゆる物を容易く溶かす発泡性の溶解液「メルトバブル」が主な戦力だが、特筆すべきは驚異の耐久力であり、科特隊の武器が切れる程の猛攻撃を受けながらバニラと戦い、だいぶ消耗していたにもかかわらず、スペシウム光線に二発も耐えるという圧倒的なタフネスを見せつけた。

また、溶解泡での攻撃がウルトラマンにも一定の効果があると見るや、溶解泡での攻撃を重点的に繰り出すなど一定の知能も備えていると見られる描写がある。


活躍編集

とある工事現場から偶然発掘され、調査の為に運ばれた鉱物研究所で、試験装置から10万ボルトの電撃を受け、それがトリガーとなって現代に復活。

都市部に進出し、先に復活していた怪獣バニラ(偶然発掘されず土砂と一緒に捨てられた先で落雷の直撃を受けたのが原因)と激突。国立競技場をぶっ壊すほどの激闘の末、バニラが科特隊の攻撃で怯んだところに得意の溶解泡を吐きつけ、溶解させて殺害してしまう。


直後にウルトラマンと対峙するが、ウルトラマンがスペシウム光線を構えた瞬間に溶解泡を浴びせて発動を阻止し、そのままウルトラマンも溶かしかける。

ウルトラマンは念力で溶解液を即座に撥ね飛ばしてスペシウム光線を放つが、直撃して大爆発したにもかかわらずアボラスは溶解液で反撃。それを避けたウルトラマンはさらにスペシウム光線を放つがそれでもアボラスは死なず、負けじと溶解泡を吐く。

最終的に三発目のスペシウム光線でようやく倒された。


映像作品での再登場編集

ウルトラファイト編集

冷凍怪獣という設定で登場。


ザ☆ウルトラマン編集

青色発泡怪獣 アボラス(ザ☆ウルトラ版)

身長60m
体重2万t

第27話「怪獣島浮上!!」に登場。

バラドン星人により、バニラ、レッドキングアーストロンゴーストロンゴキネズラと共に怪獣墓場から復活させられる。

レッドキングの着ぐるみを改造した体格の良い本家と比べ、首や腕が著しく細い。また肩からは角が生え、体色は緑色になっている。こうした原典との差異は怪獣墓場のエネルギーを受けて突然変異を起こしたものだとされているが、能力は原典とほとんど変わらず、同様に溶解泡を吐く。

復活して早々バニラにケンカを売って以降しばらく登場しなかったが、終盤でゴキネズラを加えた三匹でレッドキングと交戦中のジョーニアスに襲いかかり、まとめて返り討ちにされた。


ウルトラマンパワード編集

アボラス

身長65m
体重3万t

第9話「復活!二大怪獣」(原題「Tails from the Crypts」)に登場。

通称「パワードアボラス」。より古代魚のイメージに近いデザインにアレンジされており、肉体はパワードレッドキングとは似ても似つかない。

こちらは溶解泡ではなく青い毒液を吐き出す。


ウルトラ銀河伝説編集

初代がベリュドラの右腕、『パワード』の個体が胴体を構成する怪獣として登場した。

後者は『パワード』の怪獣では唯一の選出である。


ウルトラマンX編集

第1話「星空の声にてスパークドールズから実体化した怪獣として登場。

今回もバニラとセットで登場し、ロシアでバトルを繰り広げている他、OPでもエックスと戦っている様子が描かれた。

後にXioに撃退されたのか、第1話とOP以外では一切出現せず、スパークドールズも登場しなかった。

スーツは2014年の『円谷英二 特撮の軌跡展』の際に制作されたもので、後に『トリガー』でも使用されている。


ウルトラマントリガー編集

悪魔がふたたび

第21話「悪魔がふたたび」にバニラと共に登場。

今作でも発泡性の溶解液は健在。ビルを瞬く間に溶かしてしまった。

そして相変わらずバニラとは天敵同士。

なお、二匹は体内に毒素を持ち、闇雲に倒すと周囲を汚染すると追加設定がなされた。(これまでの作品で二匹と戦ったウルトラマンや防衛チームがこの毒素の対処をしたのか心配になる追加設定であるが逆に初代ウルトラマンが三発もスペシウム光線を撃った理由として『二発目で倒したが三発目で体内の毒素ごと死体を焼き尽くした』というのが挙げられる様になった)その懸念から古代文明の人々は二匹を殺さず封印したとされ、封印するほどのテクノロジーを持ちながら退治しなかった辻褄合わせがされている。(パワード版の二匹も同じなのかは不明だが、パワードアボラスは毒液を吐くため可能性はある)


彼らを封じた3億5千年前のカプセルが発見されシズマ財団によって保管されていたが、前話でのバリガイラーが放った電撃の流れ弾でカプセルが活性化、ナースデッセイ号に移送しに訪れたケンゴアキトの目の前で復活を果たし、アキトを庇ったケンゴを泡に包んでしまう。


彼の安否について動揺で揺れるGUTS-SELECTだったが、アキトとイグニスがカプセルと共に発見されたプレートからアボラスの泡はバニラの炎で除去できる事を解析する。

アキトはイグニスに協力を依頼、イグニスも彼の涙からかつて自身の故郷とそこに住む仲間らを殺され泣いた日を思い出し快諾。トリガーダークに変身しケンゴを救出、彼はトリガーに変身し2対2の戦いの末、背中合わせに光線をはなったトリガーの必殺光線を受け爆散、毒素もすぐさま浄化された。


バニラが復活した際には最初はお互い気付かなかったが、目をパチクリさせながら二度見をしてから気が付いたり、バニラとの戦闘の際にはグルグル回転させてバニラの目を回させるも、反撃で喰らった火炎で頭を燃やされると言うコミカルな様子を見せたり、トリガーダークとの戦闘の際にはバニラを盾にしてトリガーダークに殴らせると言う意地の悪さを見せたり、トリガーとトリガーダークがアボラスとバニラのどちらと戦うか決めていた時には両者から『青が好き』と高評価(?)を貰ったりした。


他媒体編集

一峰大二版編集

「怪獣アボラスの巻」に登場。

『パワード』に先駆けること20年、バニラ、ウルトラマンと三つ巴の戦いを繰り広げたが、最後は八つ裂き光輪でバニラと共に胴体を貫かれて死亡した。

なお、本作のカラーイラストではバニラと色が入れ替わっている。さしずめ「赤色発泡怪獣」といったところか。でも作中で「青い怪獣」って言っている。どっちなんだよ。


ウルトラマンSTORY0編集

漫画本編(TVシリーズの数千年前)よりさらに古代の地球にいた怪獣。

タイムスリップしてきたウルトラセブンと地球人の戦士たちの活躍でジェロニモンの宮殿が崩壊し、それに呼応するようにバニラと共に出現した。

セブンを苦しめるが武器に使われているオリハルコンが弱点である事を見抜かれ、戦士オッズが投げた大斧を頭に刺される。さらに斧を避雷針のようにしてワイドショットのエネルギーを体内に流し込まれ爆死する。

その後、セブンへの復讐に燃えるジェロニモンによって再生怪獣軍団の一員として復活し、溶解泡を噴射して暴れ回ったが、ゾフィーの飛び蹴りで溶解泡もろとも頭を吹っ飛ばされてあっけなく死亡した。


酩酊!怪獣酒場編集

第59話で登場。青色発泡連合の総長で、成人祝いに怪獣酒場に仲間を連れて来店する。

実は律儀に法を守って成人するまで酒を飲んで来なかったようで、無理してまで苦いビールを飲んでいた。

折しもライバルである赤色火焔同盟も来店。ラップでのディスり合いからリアルファイトに発展するが、伝説の不良として名を馳せたゼットンの火球攻撃とお説教を受けて改心した。

なお、他の面々が揃ってカルピスサワーを注文していた際にはみんなも無理していたのかと驚いていた。


2nd第21話ではコンビニエンスストアで研修することになったケムール人、ダークルギエル、うるまの前に青色発泡連合の現メンバーが登場。

迷惑行為を働く彼らに対し、うるまが「北風と太陽作戦」を提案し、暖を取って丁重に帰ってもらうつもりが、周囲に燃え広がる大惨事を招いてしまう。そこへダークルギエルが光線で炎をかき消した為、自分たちのようなワル相手でも命を賭けて助けてくれたルギエルの姿に心打たれて帰っていった。


第25話では旧世代と新世代怪獣の全面戦争を防ぐ「またぐなよ」作戦を実行すべく、バニラ(※)と手を取り合うが、仕事の時間になった為、作戦の実行はイカルス星人を含めたいつもの怪獣酒場メンバーが行う事に…


(※)他にも性格が合わないレッドキングチャンドラー、ヤクザと政治家という対立関係にあるジェロニモンレッドキラーという敵と味方の垣根を超えた同盟が成立していた。


ウルトラマンフェスティバル2018編集

エンペラ星人の手先であるフック星人に率いられる怪獣軍団の一体。

初代ウルトラマンとタロウを相手に戦い、コスモミラクルスラッシュで倒された。

スーツはおそらくXで使用されたものだと思われる。


ウルトラ忍法帖編集

「暇な日」の巻に朧党の忍獣『阿簿羅巣』として登場。心を入れ替えハンバーガーショップを開き真面目に働いていた朧党だったが、それに怒ったマンの暇潰しで井戸に毒を入れて町中の人間を皆殺しにする無差別大量殺人を「悪事をしないと店を壊す」と強要させられためひらすが、マンの不評を買って追い出されたナメゴンに代わって暴愚と共に呼び出した。上記の理由で最初はやる気が無かったが、マンが店に爆弾を仕掛けたと知り起爆スイッチを奪うためにマンと交戦。何でも溶かす泡攻撃でマンの尻を半分溶かすも、スペシウム光線で倒されてしまった。


余談編集

モチーフは古代魚で、名前の由来は「」。当初は「アワラス」という名前が予定されていた。


中途半端な数字であるが、「3億5000年」という表記は誤植でもNGでも何でもなく、劇中の実際の台詞である。3億5000万年ではなく3億5000年である。350,000,000年ではなく300,005,000年である。大事なことなので(以下略)


おそらく設定ミスをそのまま気にせず使い続けているものと思われるが、これほどの大昔となれば一千年単位で計算するため、違和感が凄いことになってしまう。


ちなみに地質時代的には3億5000年前も3億5000万年前もどちらも石炭紀だったりする。


スーツはレッドキング改造したもので、よく見ると首から下はまんまレッドキングである

頭部を取り換え、色を塗り直すだけでこうも印象が変わるのだから、怪獣とは奥が深い。

その後、頭部を再改造されてレッドキング二代目になっている。

なお、『X』や『トリガー』で使われたアトラク用スーツはレッドキングの改造ではなく新規造形である。


ウルトラマンティガに登場したスタンデル星人アボルバス(青)とレドル(赤)はアボラスとバニラのオマージュである。


「悪魔はふたたび」の準備稿「前世紀からの使者」では、前世紀人に使役される怪獣として、アボラスのみ登場する予定だった。また、アボラスは液体の怪獣で、普段は前世紀人の持つ小瓶に入っているという、後のカプセル怪獣を思わせる設定があった。

詳しい出自は今もって不明だが、金城哲夫氏のライナーノートによれば「宇宙から来た悪魔」と記されており、当初は宇宙怪獣路線を想定していた事が窺える。


関連イラスト編集

悪魔は再びあぼらす

ウルトラ5番目の使い魔 『復活、青い悪魔』


関連タグ編集

ウルトラマン 初代マン怪獣 ウルトラ怪獣

青い悪魔 洗剤

赤色火焔怪獣バニラ


スタンデル星人アボルバス:『ティガ』に登場したオマージュキャラ。


ラゴラス:『マックス』に登場したオマージュキャラ。


Y_Ddraig_Goch:とくに『パワード』版がそうだが、バニラ共々モチーフになった可能性がある。

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