お婆さん「出て行っちゃったんだね。言葉なんか通じなくったって……いいじゃない……」
概要
第17話「赤と青の戦い」に登場。
スタンデル星に生息する宇宙人。夜しか活動できない青の種族と、昼しか活動できない赤の種族が存在する。
お互いの領分を分け合って暮らしてきたが、青の種族が昼の世界をも支配しようと宣戦布告し、両種族は昼夜問わず戦える戦士として地球人に目をつけ、地球にやって来た。
従って、青の種族が先に仕掛けたものの戦争のために拉致をしにきたという地球への来訪目的は赤の種族も同じであり、別に青族が悪で赤族が善というわけではなく、たまたまレドルが話の分かる優しい人だったという話になる。
どちらの個体も鉤状の腕からの光線が武器で、フリーハンドとなっている側の腕で5万tの物体を持ち上げる怪力を発揮する。
彼らを目撃した人々からは「イカのお化け」呼ばわりされていた。どう見てもイカには見えない気がするが…。
アボルバス
別名 | 青色夜型宇宙人 |
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身長 | 2.1~54m |
体重 | 150kg~4万8千t |
CV | 塩屋浩三 |
「お前は、他の地球人とは違う……。お前が自らの意思でアボルバスに協力するならば、奴隷になることは許してやろう。従え、アボルバスに!!」
青の種族の代表として地球に派遣されたスタンデル星人。左手の鉤爪から青い稲妻を放つ。
好戦的な性格で、地球に来て早々レドルに怪我を負わせている。
アクション俳優や格闘家といった強い人間を兵士に仕立てるため、自身の宇宙船の中に拉致していた。
レドルからアボルバスの目的を聞き出したGUTSが囮となったことで、ダイゴとレドルに宇宙船に乗り込まれ、レドルを負傷させた後、船外に出て巨大化する。
夜の種族のため光に弱く、ウルトラマンティガのタイマーフラッシュスペシャルを浴びて溶けるように消えた。
余談だが、自ら「アボルバスに協力しろ」と発言しているので、もしかしたら所属団体や部族の名前なのかもしれない(単に一人称が自分の名前が当たり前の文化圏なのかもしれないが)。
なお、GUTSが民間人に争い事を起こしてアボルバスに拐われないよう注意勧告を促しており、その影響からか喧嘩を始めた兄弟に対して母親が「アボルバスが来るよ」とどこかで見たような注意するという一幕も見られた。
名前の由来は勿論、「青」。
レドル
別名 | 赤色昼型宇宙人 |
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身長 | 2.08m |
体重 | 145kg |
CV | 麻生智久 |
「私は知った……使命より大切なものがあることを!」
赤の種族の代表として地球に派遣されたスタンデル星人。右手の鉤爪から赤い光弾を撃つ。
アボルバスとは逆に善良な性格で、傷ついて倒れている所を助けてくれたお婆さん(演:東静子)の心に触れ、任務を放棄して地球人をアボルバスから救うことを決意する。
物語前半、レドルがお婆さんの家でこたつに入るシーン、不良に絡まれたお婆さんを助けた後、お婆さんを背負って昼間の商店街を闊歩するレドルのシーンは必見。お婆さんからは「変なファッションの外国人」という認識をされている。
テレパシー能力を有しており、これを使ってGUTSやお婆さんと会話をした。一人称は「私」。
GUTSの協力を得て単身アボルバスの宇宙船へ侵入するが、真夜中だったため本領を発揮できず返り討ちに。
救援に駆け付けたダイゴにアボルバスの弱点を告げた後、誘拐された人たちを解放。アボルバスがティガに倒された後は、お婆さんに別れを告げてスタンデル星へと帰還した。
名前の由来は勿論、「Red(赤)」。
余談
言うまでもなく、『ウルトラマン』に登場したアボラスとバニラのオマージュである。
デザインは『ウルトラマンネオス』のザム星人の準備稿を再デザインしたもの。モビルスーツのようなアニメロボットの要素も取り入れられていると言い、足周りやアボルバスの顔にその影響が見て取れる。
プロットでは、肌の色の違いにより争っているという設定だった。
脚本初稿での名称は「ステルトン星人」だった。また、脚本初稿ではレドルは「アーヴァ」、アボルバスは「ゼルダ」という名前で、アーヴァが操った地球人によって倒されるという展開が描かれていた。ちなみに後者は人気ゲームのキャラクターと同じ名前ではあるが、関連はない。また、レドルは初稿以降に描かれた脚本での名称は「ガルダ」だった。
脚本の初稿ではおばあさんが登場する展開は存在しなかった。
ソフビのウルトラ怪獣シリーズでは旧ラインナップにてレドルのみソフビ化している。一応アボルバスも食玩のウルトラサウンドバトルで立体化はしてるのでフィギュアがないわけではない。この2人が同スケールで立体化されてるのはティガモンスター超全集のみである。
レドルとアボルバスの声を担当した塩屋と麻生は、フジテレビ版『きかんしゃトーマス』や『ONEPIECE』でも共演している。
『ウルトラマンR/B』第17話では直接の登場はないが、パーティー会場の万国旗としてスタンデル星の国旗が飾られている。
レドルを演じた麻生氏は後にビザーモの役で、アボルバスを演じた塩屋氏は後にブルートルネード小隊隊員と、海外の子供・カチューの父親の吹き替えで再登板する。
関連項目
ミステラー星人:ほぼ同じことをやっていた連中。