ベビーデマーガ
べびーでまーが
『ウルトラマンブレーザー』第10話「親と子」にて登場した熔鉄怪獣デマーガの幼体。
サイズは人間の大人程度で、通常のデマーガをそのまま幼くしたような見た目をしている。
成体のデマーガとの差異として、頭頂部の黄色い部分が短く質感も異なる点、首筋のトゲが無い点、尻尾が短い点などが挙げられる。
また、顔付きも目が大きく、成体と比べて愛嬌のあるものとなっている。
鳴き声も成体のデマーガの声を高くしたような声。
以前より不可解な地震が相次いでいた山梨県・鬼涌谷の崩落した地面から卵が露出し、ニュースにも取り上げられたことからヒルマ一家を含めた多くの観光客が訪れる中、地球防衛隊の怪獣卵処理隊員らによって調査が続けられていたさなか突如孵化する。
警戒にあたっていた防衛隊員達によって捕獲のため麻酔銃を打ち込まれ、その苦しさから悲鳴をあげたことで(上記の地震を引き起こしていたと思われる)親怪獣のデマーガが眠っていた火山から目覚めて出現し鬼涌谷に進行。
更に電磁拘束ネットでその場に拘束され、そのまま防衛隊による最大火力の集中攻撃でのデマーガ殲滅作戦の囮にされてしまい、親デマーガが自らの体を犠牲にしてミサイル攻撃やアースガロンMod.2の集中砲火から必死に我が子を守ろうとする。
その後現れたブレーザーのレインボー光輪で放たれた超低温の冷気で親デマーガが凍って動けなくなり、そのままスパイラルバレードでトドメを刺されそうになったところを拘束から抜け出し、必死に親の元に駆け寄るベビーデマーガの姿を見たことでブレーザーとゲントの意志がぶつかり合い、自分自身を制止&攻撃しだすなど葛藤で悶え苦しんだのち、程なくして行われた第三次ミサイル攻撃を咆哮・ハウリングブレイクで全て撃ち落としてデマーガ親子を守った。
そしてスパイラルバレードを変化させた金色に輝く光の繭糸・スパイラルバレードエンブレイスに包まれ、親デマーガともども眠りにつき地下深くへと封印された。
最終回にも登場(わかりずらいが親デマーガの右のほうにいる)親デマーガやズグガン幼体と共にヴァラロンの爆弾を処理していた。
プレミア発表会に登場した「デマーガの亜種のような怪獣」は、上記の特徴と一致する事からこのベビーデマーガの事だったと思われる。
脚本の段階ではツルギデマーガとデマーガを親子にする予定だったが、造形部からの提案でデマーガを親にして子供の方はスーツ改造で表現する形となった。
着ぐるみは従来のデマーガの改造であり、ツルギデマーガよろしく後から成体に改造できるようになっている(そのため今作のデマーガはカラーリングがアレンジされており、手足の刃がなくなっている)。
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EPISODE.10:守るべき命
ウルトラマンブレーザー第10話『親と子』、第7~8話『虹が出た』で横峯教授が言及していた「怪獣は本当に悪なのか?」と言う疑問が一般人目線でより明確に提示されたお話でした。その疑問を呈したのがゲント隊長の息子であるヒルマ・ジュン君というのが、また良かったです。今話で遂にゲント隊長の家族が登場!妻のサトコさん、息子のジュン君、一時は「本当に存在してるのか?怪獣災害の犠牲になったか、イマジナリー家族じゃないのか?」と疑われていましたが、ちゃんと生きてました(笑)。ゲント隊長は多忙なので家には滅多に帰れていないようですが、家族仲は良さそうでしたね。サトコさんともジュン君とも笑い合っていましたし。これにはキリアスもニッコリ(笑)。ゲント隊長は理想の上司であると同時に、理想のパパさんでもありました。家では家事を率先して手伝っていたみたいですし。ブレーザーが表に出てきたせいで洗剤をフローリングの床に撒いてましたけど(笑)。そして、ゲント隊長はサトコさんとジュン君に自分の所属を隠していた事が判明しました。施設課に勤務していると誤魔化しているみたいですね。まあ、バリバリ前線に出る特殊部隊の隊長やってるなんて言えませんもんね(笑)。それを知ったらサトコさん、たぶん気絶するでしょうね(笑)。 六花:「ゲントさん、大切な家族がいるなら心配かけさせちゃダメですよ。」 今話の主人公は家庭人として描かれたゲント隊長、そして怪獣の方も親子で登場しました。田口監督作品におけるニュージェネ怪獣第一号、熔鉄怪獣デマーガがベビーデマーガと共に登場!ウルトラシリーズで怪獣の親子というと、どうしても3年前の『ウルトラマンZ』で悲惨な運命を辿ったレッドキング親子を思い出して戦々恐々としました。でも、今回はブレーザーのおかげで親子ともども生存して穏やかな眠りにつけたので良かったです。デマーガの行動理由が単純に「我が子を守る」だけだったので、デマーガを攻撃するGGFやアースガロンの方が悪者に見えてしまいましたね。テルアキ副隊長は渋っていましたけど。ただ、多くの人々を守るという意味では彼らの行動も間違っていないのは確かです。ただし、あくまで「人間の都合」ですけど。人間と怪獣、同じ命ではあるけれど、在り様が違うせいで歩み寄れない。Zでヨウコ先輩が言っていた「生存競争」がより具体的に、より深く描写されている気がします。そして、ブレーザーも今回はデマーガを倒さずに「封印」する措置を取りました。ブレーザーがただ怪獣を倒すだけの存在ではないと分かって、何か安心しました。ですが、その過程でGGFの作戦を妨害してしまったので、これを受けてハルノ参謀長やGGF上層部がブレーザーを敵視しないか、それが心配です。コミュニケーション、そして命のドラマ。やはり、ブレーザーは名作であると再認識しました。次回、遂に前半戦折り返しのエピソードに突入!<ガラダマ>と同様に地球に落下してきた隕石、その正体は<宇宙電磁怪獣ゲバルガ>!このゲバルガはかつてない強敵で、アースガロンもブレーザーも歯が立たずに窮地に追い込まれてしまうみたいです。果たして、ゲバルガを倒す術はあるのか!?さあ、来週もみんなで見よう!11,312文字pixiv小説作品