自衛隊における軍医である。
自衛隊病院に勤務したり、部隊勤務をして自衛官などの健康診断などにあたったりする。
また災害派遣などにも従事する。
医官になるには防衛医科大学校を卒業するルートの他に、一般の医学部を卒業し医師免許を得た後に医科歯科幹部採用試験に応募して合格する道もある。防衛医科大学校には歯学部がないため、歯科医師(歯科医官)は後者のみである。
防衛医科大学校卒業生は基本的に卒業後幹部候補生学校に約2ヶ月学び、尉官からの実質的スタートになる。自衛隊病院の院長は将〜1佐の階級となる。
防衛医科大学校卒業生の場合9年以内に退官すると国庫に費用を返還しなければならない。しかし自衛隊病院の患者は普通より元気な自衛官が多数であるため、若手医師のスキルアップには不十分な環境である。そのため、9年以内の早期退官者はかなり多い。
また軍隊である性質上定年が早く、医師としてはまだ十分働ける60歳を前に定年がきてしまうため、早期退官しない者でも先を見据えて休日に一般病院に無給の「見学」という形で出入りし次の就職先の渡りをつけている者も多い。