概要
統合幕僚長とは、自衛隊の実質的な総司令官であり、防衛省の制服組トップのこと。有事の際に、防衛大臣の命令を受けて陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊の幕僚長から戦力の提供を受けて、陸海空の区別に囚われない統合部隊を編成し、その司令官を通じて指揮を執る要職。隷下の統合任務部隊司令官には陸上総隊司令官や陸自方面総監、自衛艦隊司令官や海自地方総監、航空総隊司令官などが通常任命される。
平時は防衛大臣のアドバイザーとして活躍し、しばしば国家安全保障会議で専門家としての意見を述べる。また、統合幕僚長の業務を補佐する為に、統合幕僚監部という陸海空自の区別を越えた組織がサポートする。
統合幕僚長は陸将・海将・空将より任ぜられ、諸外国での軍隊では大将相当と見なされる。