概要
『帰ってきたウルトラマン』第4話に登場した怪獣キングザウルス三世は、角から放つバリアで身を守る能力を持ち、スペシウム光線、八つ裂き光輪、シネラマショットといったウルトラマンジャックの飛び道具をことごとく防ぎ、一度は敗退に追いやった。
しかしこのバリアは上側が死角になっており、さらに角を折られると使用できなくなるという弱点があった。
この弱点を突いてバリアを飛び越え角を折るべく、郷秀樹が猛特訓の末体得した飛び蹴りこそが、流星キックなのである(ちなみにこの戦法は郷自らが考えたもので、特訓も自分独りで行った)。
結果は大成功で、目論見通りバリアを飛び越えて角を一発で破壊し、バリアを使用不能にした。
なおウルトラマン(ジャック)は飛べるはずなのに、何故飛んで空から攻撃しなかったのかは永遠の謎である。
いずれにせよ、ジャックさえ思いつかなかった作戦を郷がひらめいて得たこの勝利は、まさしくウルトラマンと人間の力が合わさってこそ成し得た勝利であった。
その後、長らく使用の機会はなかったが、『ウルトラファイトオーブ』第4話でグドンに対して久々に使用している。坂本監督もかなりこだわったそう。
また、後にウルトラマンメビウスもプロトマケットゼットンに対して使用している他、ウルトラマンオーブもジャックの力を使うハリケーンスラッシュで、類似の技:流星スラッシュキックをメトロン星人タルデに対して使用している。
『ウルトラマン超闘士激伝新章』では1年の猛特訓を経て、闘士ウルトラマンジャックが強化技「彗星キック」を使用。この際にはウルトラブレスレットを足に嵌めることでより強力な破壊力を生み出している。…『超闘士激伝』自体が「ウルトラマンが聖衣を着て天下一武道会」だと公式でぶっちゃけているので、名前の由来は「ペガサス流星拳→ペガサス彗星拳」だろう、
そのほか、『ウルトラマンメビウス』に登場するイカルガ・ジョージはおそらくこの技をモチーフにしている「流星シュート」というサッカーの必殺シュートを持つ。
なお、『ウルトラマンDASH』での作戦VTRでは人数の都合上、トリを飾ったため、蹴りではなくヘディングをしていた。
『ウルトラマンSTORY0』では、キングザウルス戦にてウルトラハリケーンから繋げて使用。大竜巻に巻き込んで海中から空高く放り出した後、その真下より流星のごとき輝きとスピードを以って突撃するように叩き込み、キングザウルスの肉体を貫き木っ端微塵に打ち砕いた。
この技も、後のババルウ星人戦で「彗星キック」と名付けられている。しかし、ババルウは腕をテンペラー星人のハサミに変形させてキックを弾き返している。
余談
『帰マン』OPでは「大地を跳んで流星パンチ」という歌詞があるが、映像作品では一度もジャンプパンチを使っていない。ちなみに没になった方では「大地を跳んでキック一発」と流星キックを思わせるものになっている。
関連項目
ソニック・ザ・ヘッジホッグ:彼がスマブラで使用する空中下攻撃の名前が「流星キック」と呼ばれる。技の内容もほぼ同じ。