スワローキック
すわろーきっく
『ウルトラシリーズ』に登場するヒーロー、タロウの使う技の一つである。『タロウ』を見ていた、あるいはその後の客演を見たこのとある人なら一度は目にしたであろう技かもしれない。
タロウが空中に飛びあがり、数回宙返りしてから地上の敵に強烈な蹴りをかます格闘技である。この宙返りの時の特徴的なSE(「シュピピピピッ!」とでも表現すべきか)とともに印象を与えているのは、この技が変身直後や戦闘開始直後の開戦早々に繰り出す先手であるという点であろう。開幕早々にアクロバティックなアクションを繰り広げるタロウの姿は多くのファンの目に焼き付いたのである。
第一話にて東光太郎がこの動きを披露している。
いわゆる必殺技ではなく、牽制やつなぎに使われる技であるが、上述の通り客演でも使用され、ファイティングエボリューションシリーズなどのゲーム作品でもコマンド入力でちゃんと使える(FERなんかではコンボ技として採用されている)など、タロウの格闘技、というより個性・持ち味と言えるアクションとして多くのメディアで扱われている技である。
ちなみにこの技を放つ際のSEは、実はスワローキック時以外でもたびたび使われている。というかタロウがジャンプした時、もしくはジャンプして何かするときにほぼ決まって使われているため、なおのこと視聴者の耳に残っているのかもしれない。
真船一雄氏の漫画作品「ウルトラマンSTORY0」ではスワローキックを体得するシーンが描かれており、修行中のタロウが巨大なザンボラーに果敢に立ち向かう小さなツバメ達の動きにヒントを得てスワローキックを体得している。
また、タロウの兄であるウルトラマンエースも同様に宙返りからの蹴りを得意としており
『元は彼ら2人を育て上げたウルトラの父も同じ技を得意としていたのではないか?』と考察されている。
ちなみにタロウと関連のあるヒーローたちもこのスワローキックに似た蹴りを使う、似たアクションを見せることがある
教え子の一人。飛び蹴りを放つ際に似たような宙返りをしたことがある。これ以外にも、ファイティングポーズや炎技などタロウっぽい要素は多い。
タロウの力を受け継ぐバーンマイトが似たようなキックを使用。こちらは例のSEも完備されておりなおのこと似ている(この場合演出として似せているというべきか)。
タロウの息子。タイガキックという蹴りを持つが、その動きやSEがスワローキックと酷似。血は争えないとみるべきか、父に対するあこがれとみるべきか。
こちらもタロウの力を受け継いだベータスマッシュが似たような蹴りを披露。ただし、ベータスマッシュの特性ゆえか、SEもアクションもともに重めに演出されている。蹴りもタロウが片足で蹴るのに対し ドロップキックだった。
意外にもウルトラマンギンガストリウムや、ウルトラマンロッソとウルトラマンブルの兄弟はタロウっぽい蹴りは使っていないが、それぞれストリウムブレスの使用時、タロウクリスタルでの変身時に例のSEが使われている。