概要
2014年6月10日と6月13日にそれぞれPS4、Xboxoneから発売されたテトリスゲーム。
テトリス生誕30周年を記念して製作された。
……しかし、かの悪名高き『クソゲーオブザイヤー2014』の次点に選ばれてしまうなど、記念作品とは思えないほど散々な出来であった。(ここ重要)
2019年に配信終了。海外にのみ3DS、PSVitaにパッケージ版が存在。
特徴(問題点)
「いやいや……フォーマットが完成しきったテトリスを、今更どうやったらクソゲーに出来るねん」と思うことだろうが、このゲームには多数のバグやラグを含めた問題点だらけで、はっきり言ってテトリスの体を成していない。
例を挙げると……
- テトリスとしての挙動が変。プレイしていると次のブロックが落ちるまでの猶予時間が消える「時間消失バグ」が発生し強制ゲームオーバーになる。また時折対戦相手のAIが接待プレイでもしているかのように挙動不審になったり、自分の画面では相手が倒されていないにもかかわらず強制終了したりする。
- オンラインモードがバグばかり。相手が死んでいるのに試合が続行される通称「ゾンビ」や相手が死んでいないのに試合が終了する「TKO」等。このほかにもブロックが高速でチカチカ点滅する通称「エレクトリカルパレード」のように不可解な現象が起きる。
- オンラインスコアボードの上位に「0秒でタイムアタックモードをクリアした」ことになっているなどのありえない記録が鎮座している。一方で、自分のスコアは正常に登録されないという報告もある。
- 演出が冗長すぎる。ラインをそろえると光が発生してブロックが消えるのだが、エフェクトが終了するまで1秒近くかかっている。一方で、ラインが消えてから次のブロックが落ちてくるまでは0.5秒。つまり、エフェクトが終わらず、光っている最中に次のブロックが降ってくるため、非常にタイミングが取りづらい。前述の「時間消失バグ」が発生していない時もこれのおかげで次のブロックがいつの間にか落ちているように感じる時がある。
問題点のほとんどは、ネット対戦上のラグに起因するバグに集約されるのだが、快適な対戦ができない事がゲームの楽しさを阻害する原因になりうる。
テトリスとしてのていを成していない事から、これはテトリスではなくテトリヌであると称され、ユーザーからは批判の的となった。
2015年7月13日、ニコニコ生放送のユービーアイソフトの公式チャンネルにおいてプロモーション番組が放送された。その結果1時間の放送時間内で17試合中15試合に何らかの形でバグが起こり、試合続行が不可能になるという放送事故を起こしてしまった。
最終的にはテトリス名人が、プレイ画面で盤面に階段アートを描くなど、何とか話題を作って場を収める形になったが、公式生放送を見に来た購入検討者達には大きな不安を残す形になった。
ちなみに、5年後にタイトルロゴやパッケージの雰囲気がよく似た『テトリス99』が発売されたが、ゲームの内容が多人数での生き残り戦となっており、基本的な対戦要素が別物な上にあちらは良作なので、購入の際はお間違えのないように。