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予告編集

「その顔は何だ?その目は!その涙は何だ!?」

「お前には地球を託せない!!」

「僕は貴方と戦うことなどできません!」

「レオキックだ!!」

「リフレクト星人を倒してみろ」

「ウルトラマンレオの生まれ故郷は全滅しているんです」

次回、『故郷のない男』


「男はいつも自分自身と戦うんだ」

(本編)


強敵に苦戦するメビウスの前に現れた1人の男

ちょっと待て!どうしてメビウスとレオが戦っているんだ!?

次回、ウルトラマン列伝『メビウス対レオ!?故郷のない男の想い!!』

ウルトラマン列伝版)

概要編集

特撮テレビ番組『ウルトラマンメビウス』第34話のサブタイトルにして、ウルトラマンレオが単独客演する話である。2006年11月25日放送。

光線技の効かない敵を前に敗北してしまうメビウス。そんな彼に、レオは敢えて戦いを挑んでくる。その真意とは……?

あらすじ編集

リフレクト星人と戦いを繰り広げているメビウス。しかし、メビウスは完全に押されており、カラータイマーも赤に点滅していた。さすがにもう時間がないため、メビュームシュートを放つも、リフレクト星人はこれを跳ね返してしまう。ならばとメビウスはメビウスブレイブとなってブレードスラッシュを放つが、これも跳ね返されてしまった。

リフレクト星人はメビウスにトドメを刺そうとするが、それを阻止せんとGUYSが横槍を入れたことで戦意を削がれてしまった。だが、リフレクト星人はメビウスに対し「貴方などいつでも倒せます。その命、預けておきましょう」と言い残し、嘲笑いながら姿を消した。リフレクト星人に敗北し、メビウスは激しい悔しさを抱いた。


その後、ミライは何者かに呼ばれ、リュウジョージテッペイを同行させて、伊豆諸島南端に位置する黒潮島へとやってきた。その島はかつて怪獣頻出期に、マグマ星人が率いた双子怪獣ブラックギラスレッドギラスが引き起こした津波によって沈められ、島民のほとんどが全滅した悲劇の島だった。

ミライ達は細心の注意を払いながら黒潮島に上陸すると、“島民魂碑”と書かれた石墓に花を添えて手を合わせている僧侶を見つける。ミライは僧侶が行っているそれを墓参りだと認識すると、僧侶は不意に語り出した。


僧侶「俺は……地球での最初の戦いで、沈むこの島を守れなかった」


リュウ「最初の……戦い?」


僧侶「そのために、多くの人達が犠牲になった。ここは俺が絶対に忘れてはならない場所だ……!」


立ち上がった僧侶の左手の指には、獅子の顔に造形されている金色のリングがはめられていた。そして僧侶はミライのことをメビウスと呼び、光の国以来だな」と言いながら帽子を外した。

人間の姿をしているがどうやら僧侶は宇宙人のようであり、ミライを黒潮島に呼び出したのも彼らしく、ミライはその顔に見覚えがあった。ミライはそんな彼に「どうして地球に?」と問いかけると、「お前と戦うためだ」と言い放たれる。ミライは戸惑いながらも「貴方と戦うことなどできません!」と反論するが、僧侶の男は「リフレクト星人に負けたように、俺にも勝てないからか?」と、挑発気味に言い放ち、不敵に笑う。成り行きを見守っていたリュウとジョージは苛立ち、僧侶の男の正体をミライから聞き出そうとする。


そして、ミライが僧侶の男の正体を言おうとした瞬間、男はリングをはめていた左手を前に突き出し、「レオー!」と叫ぶ。男はリングから放たれた光に包まれ、本来の姿を現した。その姿を見たテッペイは興奮して叫ぶ。



テッペイ「ウルトラマンレオだ!!」



そう、僧侶の男の正体は、かつてマグマ星人やギラス兄弟を始めとした怪獣や侵略宇宙人、そして円盤生物から地球を守ってくれたウルトラマンレオだったのだ。

そんなレオからの挑戦を受け、リュウ達に見守られながらミライはメビウスに変身、レオとの対戦が始まった。

しかし、宇宙拳法の使い手であり格闘戦に秀でているレオ相手に、メビウスは巻き返しを図ろうとするが手も足も出せずにいた。

そしてレオは勢いよく跳び上がり、自身の得意技であるレオキックをメビウスに浴びせようとする。

レオキック!

メビウスはこれに対抗するために自分も跳躍してキックを放つが、レオキックの威力に押され、メビウスはレオに負けてしまった。


レオに敗れたメビウスはミライの姿になって倒れ、そこへリュウ達が駆けつける。そこへ、レオも地球で活動するための人間態おおとりゲンの姿となってミライ達の前に再び姿を現す。

リュウとジョージは同じウルトラマンでありながらミライを痛めつけたゲンに怒りを抱いてトライガーショットを向ける。だが、「武器に頼れば隙が生じる。最後に頼れるのは自分自身だ」という言葉をぶつけられ、2人はハッとなってトライガーショットを下ろす。


今は任務のために遠く離れていたゲンだが、地球は自分にとって第2の……いや、本当の故郷だと言い切り、その故郷をミライに託せるかどうかを試したのだという。


ゲン「タロウ兄さんは許したらしいが、俺は許さん!お前には地球を託せない!!」


ゲンは激しく言い放ち、それを聞いたリュウは、「今まで地球は自分達とミライで守ってきた。それはこれからも変わらない」とゲンに反論するが、「メビウスはリフレクト星人に負け、この俺にも負けた。それが何を意味するのか分かるか?」と言い返されてしまう。

ミライ達の戦いは必ず勝たねばならない戦いだというのに、そんなことも知らずによくウルトラマンを名乗れたもんだと、ゲンは呆れたように言葉を発する。その態度に怒ったリュウがゲンに掴みかかろうとするもミライに止められる。悔しいけれど、それでもゲンの言う通りであると述べ、何も言い返せずに涙を流すミライ。


ミライが流したその涙を見て、ゲンはかつて自身を鍛えてくれたから言われた言葉をミライにぶつける。


ゲン「その顔は何だ?その目は!その涙は何だ!?お前のその涙でこの地球が救えるのか?


そしてゲンは「リフレクト星人を倒してみろ。そうすれば地球を託そう」と言い、かつて特訓の際に自分が身に付けていた道着をミライに投げ渡し、その場から去っていった。


フェニックスネストに戻った後、ミライ達はミサキ女史から「レオもかつての戦いで幾度も敗北を喫したが、再戦時には新しい技を編み出して必ず勝利した」という話を聞いた。さらに、当時の防衛チームMACの襲撃に遭って全滅したことを知り、それでもなお、時にはの助けを借りることがありつつも、レオは1人で戦い抜いたことを悟った。

そして、ミライはゲン=レオの本当の故郷である獅子座L77星は既に滅びており、レオにはもう故郷と呼べる星は地球しかないのだという事をリュウ達に話す。それを聞いたサコミズは「レオはその孤独さえも力に変えて戦った。それだけの覚悟を持って守り抜いたから、他人の星を故郷だと言い切れるんじゃないのかな」と言う。リュウは「俺達には覚悟が足りなかった。ミライ、今のお前がレオに負けたのは当然だ。でも、レオがそうであったようにお前もまた挑んで今度は勝利すればいい」とミライを元気づける。しかし、リフレクト星人には光線技が通じない。ミライは落ち込んでいたが、テッペイは「レオは君にリフレクト星人を倒すためのヒントを与えていた」とミライに教える。確かにリフレクト星人に光線技は通じないが、極限まで威力を高めた物理攻撃ならリフレクト星人にダメージを与えられる。あの激しいレオとメビウスの戦いは、それを伝えるためのものであったのだ。しかし、極限まで威力を高めた物理攻撃、つまりレオキックに代表されるようなレオの格闘技はレオ自身が持つ高い身体能力があって初めて成立するもの。ミライ=メビウスにはそこまでの身体能力は無かった。


リュウ「そうか!それでレオはこれ(道着)をお前に託したんだ!レオが言ってただろ!『最後に頼れるのは自分自身だ』って!」


リュウは「特訓でリフレクト星人を倒す為の新たな技を編み出せ」とレオの言葉を解釈した。


マリナ「うわ~、熱血バカが喜びそうな展開…」

リュウ「何か言いました?」

マリナ「ううん、何にも」


とにもかくにも、リフレクト星人を倒す為の修行を始めようとする。リュウも手伝いを申し出るが、ミライはゲンの道着にはゲンが地球で1人で流した汗が染み込んでいると言い、他人の力を頼りにしないことに従い、1人で特訓することにした。


ミライは道着を来て山に籠り、ひたすら身体能力を向上させる為の特訓に励んだ。その様子をゲンがそっと見守っていた。


ゲン「男はいつも1人で戦うんだ。自分自身と戦うんだ」


しかし、いくら特訓を重ねてもリフレクト星人を倒す為の技が編み出せない。そんな時、リュウとテッペイとコノミがミライを元気づける為に差し入れとしてさつまいもを持ってきた。それをミライが特訓に使用した木材で焚き火を起こし、焼き芋にするというものだった。ただ、木材を燃やす為に必要なマッチが手元に無かった。テッペイはすぐさま取りに行こうとすると、リュウは木を擦り合わせて摩擦熱で火を起こそうとする。


リュウ「大昔の地球人は、こうやって火を起こしていたんだ」


すると、ほんの数秒でリュウは火を起こすことに成功。テッペイとコノミは「器用ですね」と称賛する。それを見たミライは、リフレクト星人を倒す為の突破口を見出した。


そして、リフレクト星人が再び出現した。「預けておいた命、頂きに上がりました」という余裕綽々のリフレクト星人。ミライは「今日だけは自分1人で」とリュウを説得しメビウスに変身、リフレクト星人に向かって跳躍する。「光線技が効かない自分に蹴り技で挑むつもりか」と見抜いたリフレクト星人は腕の盾を構えて、メビウスの蹴りを防いだ。だが、メビウスはそこから高速回転をして摩擦熱を発生、強力な爆発を起こしてリフレクト星人にダメージを与えた!その際の炎で、メビウスはバーニングブレイブに強化変身した。新たな技を編み出したメビウスに感心するリュウ達。


一方、自慢の装甲に傷を付けられて怒り狂ったリフレクト星人はリュウ達が乗っているガンフェニックスを鎖で捕らえて人質にした。攻撃できないメビウスにめがけて剣を振り下ろそうとするリフレクト星人。


しかし、この卑劣行為がゲンの怒りに火を点けた。


「レオオオオオオオオオッ!!!!」

みんなの未来を壊しちゃいけない

ウルトラマンレオ!

ゲンはレオリングから獅子の瞳を煌めかせレオに変身してメビウスに加勢。メビウスがリュウ達を解放したのを見届けて、二人で息を合わせてリフレクト星人を攻め立てる。追い込まれるリフレクト星人。トドメを刺す為に飛び上がるレオとメビウス。リフレクト星人もヤケクソで体を回転させて体当たりを試みるが、炎の回転蹴りを習得したメビウスと強力な身体能力を持つレオの敵ではなかった。バーニングメビウスピンキックとレオキックを立て続けに食らって、リフレクト星人は粉々に砕けて爆散した。


戦いが終わり、ようやくミライはゲンに認められた。


「お前になら……いや、お前達になら託せそうだ。俺の故郷を」


そう言って、ゲンは去って行く。ミライが「この星は僕達が必ず守ります。約束します」と言うと、ゲンは振り返って「頼んだぞ、メビウス」と返し、屈託のない心からの笑顔を浮かべたのであった。

余談編集

本編や列伝版の予告にて「故郷(ふるさと)」という読みであることが明言されているが、DVD9巻の裏側に表記されていたエピソード名は「故郷(こきょう)」という読みになっている。

関連項目編集

ウルトラマンメビウス ウルトラマンレオ おおとりゲン おゝとりゲン

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