曖昧さ回避
pixiv上で『バラバ』のタグが使用されている投稿作品のほとんどは『ウルトラマンA』に登場する殺し屋超獣バラバを描いたものであるが、本記事ではその由来となった新約聖書の登場人物について述べる。
その他の『バラバ』の用例としては
- 『光戦隊マスクマン』に登場する地底帝国チューブの幹部の1人の名称。→地帝司令バラバ
- 『ロードオブヴァーミリオン アリーナ』に登場する使い魔の名称。→バラバ(LoV)
- 『緊急指令10-4・10-10』に登場する原始人の名称。→原始人バラバ
新約聖書のバラバ
イエス・キリストの代わりに恩赦を受け、釈放されたとされるユダヤ人の囚人。
英語表記は "Barabbas" 。
福音書においてこの人物が登場するくだりは、いわゆるイエスの受難物語の一環である。
逮捕されたイエスに対して尋問を行ったローマ帝国ユダヤ属州総督のポンテオ・ピラト(ポンティウス・ピーラートゥス)はイエスの処刑に対して消極的であり、過越祭の慣習としての恩赦をイエスに与え放免しようとした。
しかしイエスたちを排除したい祭司長や長老たちは様々な工作を仕掛け、群衆による選択としてバラバという囚人が赦免され、イエスが処刑されることになってしまう。
深読みせず単に逸話として解釈すれば、バラバとイエスは偶々同じ時期に牢につながれていたというだけで、特に目だった因縁はない。ただし一部ではバラバの本名が『バラバ・イエス』とされている(当時イエスという名前は珍しくない)。
バラバ自身がどのような罪状で投獄されていたのかの説明も福音書によって異なり、『暴動と殺人』あるいは『強盗』となっている。
生前のイエスをモチーフとした創作作品でバラバが登場することもあるが、主役級の扱いを受けているのは1950年にスウェーデンの作家ペール・ラーゲルクヴィストが発表した小説『バラバ』。リチャード・フライシャー監督によって映画化もされている(1961年)。
バラバの名前がつくもの
- ミッションバラバ
⋯牧師のアーサー・ホーランドを中心に、元暴力団組員らの牧師らを中心に結成された日本の伝道団体。
誤解しないでほしいが、あくまで元暴力団であり、現在は足を洗って真っ当な仕事をしている牧師たちである。
アーサーホーランドとミッションバラバの牧師たち