概要
イエス・キリスト、十二使徒のひとり、マタイが記した福音書。新約聖書の冒頭がこの『マタイによる福音書』であり、構成は
- イエス・キリストの系図、イエスの誕生、幼年期、メシアとしてのデビュー準備(マタイ1章〜4章16節)
- ガリラヤ及びその周辺での公の活動(4章17節〜16章20節)
- ガリラヤにおける私的な活動(16章21節〜18節)
- ユダヤ州における活躍(19章〜25章)
- イエスの死と復活(26章-28章)
の5つに分けられる。
内容
はじめにイエス・キリストの家系図を記している。聖書の知識がないとまずここで挫折してしまうが、先祖の中には旧約聖書にも出てきたアブラハムからはじまり、イエスはイスラエル十二部族のユダ族から生まれ、ダビデ、ソロモンなど王族の名前が連なっている。
マタイは、イエスが旧約聖書の教えを破壊しに、この世へ来たのではなく、その目的に導き、成就させに来たことを示そうと努めている(マタイ5:17 〜 18)。
「このすべてのことが起こったのは、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった(マタイ1:22 )」