概要
作詞を担当した米津氏曰く「本当に強い人って痛みを知った人しかなり得ないんじゃないかな」という意味が込められている。
奇しくも、初代ウルトラマンのデザイナーである成田亨もまた「強い人というのは戦いのときに微かに笑っている」とコメントしたことがある。なお、「M八七」には「微かに笑えあの星のように」という成田氏の言葉を意識したような歌詞がある。
この曲が主題歌となった映画『シン・ウルトラマン』に登場する「光の星」は、従来のウルトラシリーズの「光の国」(M78星雲)と大きく異なり、全宇宙規模のより大きな平和のためであれば、星を滅ぼすことも厭わない「裁定者」としての一面が描かれている。
作中終盤、光の星の使者が下した裁定によって、地球は最大の危機を迎えるが、星の掟に反して「自分より弱い者を守るために、自分の命をかける勇気」を知ったウルトラマンはただ一人でも抗う道を選び、地球人類とともに星の裁定に立ち向かってゆく。
本作においていわゆる「ウルトラマン」と呼べる存在は、弱さや痛みを理解し寄り添う神永新二ただ一人であり、作品に沿った歌詞を持つこの曲の中でも最も象徴的なフレーズとなっている。
関連人物
この歌詞はウルトラマンが何故他の星の人々を守るのかという部分に踏み込んだものと言え全てのウルトラマンが該当するのだが下記3人は特にあげられている
(ウルトラマンという名前が付いただけの怪獣や出身地が同じだけの侵略者は円谷プロからの扱いは一貫して怪獣なので除く)。
『シン・ウルトラマン』の主人公。この歌詞に最も合致した人物といえる。
『ウルトラセブン』の主人公。地球という星とそこに住む人々を愛し、守り抜いた。並行世界では例え故郷から罪人と呼ばれようとも地球を愛し続けた所は上述のウルトラマンに近い。
『ウルトラマンZ』の主人公。本編のある出来事を経て、「人類を守るために命を奪う責任」という「痛み」を知り、ゼットとともに「真のヒーロー」へと成長していった。
番外その1
どちらも『名前や種族だけがウルトラマンの怪獣や侵略者』から生まれた『本物のウルトラマン』。
謂わば『魂の無い紛い物から生まれた魂を持った本物』である。
番外その2
イグニスが母星復興の悲願のためケンゴによって倒されたトリガーダークの闇の力を自らの身体に吸収した上、変身アイテムも拝借することで生まれたトリガーダークの偽者。
が、当初は力に振り回され暴走することもあったが「大義名分のため地球を犠牲にするのはダメだ」というモラルはあり、GUTS-SELECTの面々とも触れ合うことでウルトラマンとしての矜持を手に入れ宿敵を撃破、以降もその力を弱き人々のために振るうようになった存在。
そのため円谷プロからはともかく、連携してフィギュア関連を扱うバンダイや一部視聴者からはウルトラマンと見なされており、他の光の戦士たちからも自分たちの仲間と認識されている。
ハルキと同じく成長していく事で「真のヒーロー」になった人物である。
番外その3
ハルキやイグニス同様に成長していった者。
当初は与えられた力に戸惑っていたがその力を模索し、責任の重さを自覚する事で「真のヒーロー」へとなっていった。
ただし、彼らは3兄妹である為か「ただ一人」ではなく
『痛みを知るただ二人』あるいは『痛みを知るただ三人』と言った方が正しい。
関連タグ
ウルトラ通信簿:ウルトラマンオーブの迷惑ファンである黒×4が自分の価値観から湊兄弟に一方的に押し付けたウルトラマンとしての行動を評価をした項目群。無論肝心の本人がウルトラマン云々以前にヒーローとして根本的に大事な部分が欠落しているのでおまいうなのは言うまでもない。