DATA
別名 | 深海怪獣 |
---|---|
英表記 | Deep Sea Monster PETER |
身長 | 0.2~30m |
体重 | 500g~1万5千t |
出身地 | フィリピン沖の深海 |
概要
第26話「燃えろ栄光」に登場。
元々は深海に棲む「アリゲトータス(アリゲータトータス)」なる学名の生物。性質は大人しく日本海溝にも生息しているという。
劇中ではボクサーのダイナマイト・ジョーが1匹をフィリピン沖で釣り上げて飼育していた。「ピーター」とはこの飼育個体に付けられた名前である。
外気温に反応する特殊なリンパ系を持ち、体温の変化に応じて体の大きさが変わる性質があり、状況次第で怪獣並みの大きさになることもある。水中ではトカゲのような姿で、掌に乗る程度のサイズだが、陸に上がると二足歩行のカメレオンのような姿に変貌し、人間ほどの大きさとなった。また、カメレオン同様に長い舌を伸ばす事が可能。
ダイナマイト・ジョーはピーターの表情に予言性があると思い込み、精神的に依存しているが、万城目は単なる自己暗示、思い込みの類だと解釈している。
劇中の活躍
フィリピン沖でボクサーのダイナマイト・ジョーに釣り上げられ、その表情に予言結果が含まれると思い込んだ彼に飼育されていた。だがある時「次はお前が負ける」という予言が出たため、飼い主であるジョーに連れられる形で行方をくらましていた。
ジョーの行方を追っていた万城目らは、彼がシーサイドホテルのピエロとして働いているところを発見する。
折しも、落雷で発生した山火事の熱によって30mの小型怪獣サイズにまで巨大化してしまう。万城目は海に入れれば冷えて元に戻ると考え、ジョーに協力を求めて海まで誘導を試みるが、その途上でドラム缶を蹴飛ばして中に詰まっていた燃料に引火してしまい、周囲は火の海となってしまい、消息不明となった。
その後の作品での登場
大怪獣バトル
AC版では、無印1弾で技カードとして収録された。「1ラウンドだけ、スピードバトルにおいてスピードゲージの上下速度がすごく遅くなる」という効果を持つ。
大怪獣バトルウルトラコロシアムでも技バトラーとして収録され、ポリゴンこそ用意されていないものの、主人公が手にしたバトルナイザーに最初に収まっていた怪獣の内の一体として名前が登場している。
ウルトラ銀河伝説
平成唯一の客演。ベリュドラの胴体を構成する怪獣の一体として登場している。
ウルトラマン_アロング・ケイム・ア・スパイダーマン
週刊コロコロコミックにて連載されているクロスオーバー漫画にまさかの登場。
『Q』に登場した個体との関連は不明だが、防衛軍と思しき戦闘機部隊に「個体名”ピーター”」と呼称され、超深海生物アリゲータトータスの通称にもされており、フジ隊員に生態や本来の性質を知られているなど、過去にも出現したことが示唆されている。
『Q』登場時よりも大きく屈強で、ウルトラマンに比肩する巨大な姿となっており、ビルを破壊し暴れまわり、ミサイル攻撃に反応して戦闘機を長く伸ばした舌で打ち落とすなど、大人しい性質もどこへやら、ウルトラマンも手を焼く暴れ振りを見せた。
その後も市街地に被害を出し続け、駆け付けたJAPANESE SAMURAI……否、ウルトラマンと対峙する。
今作では熱源さえあれば際限なく巨大化し続けるという設定となっており、ウルトラマンとの戦闘中も巨大化を続け、更に防衛隊のミサイル攻撃の熱すらも吸収したことで、ウルトラマンを軽く凌駕するほど巨大化してしまう。そのためウルトラマンはこれ以上の巨大化を防ぐため身を挺して防衛隊の攻撃を遮る。ウルトラマンが最後の力を振り絞り海に沈められたことで、収縮を始め沈静化したかに見えた。
しかし、縮小していたピーターは突如として再巨大化。実はピーターはメフィラス星人によって体内に熱を発する装置を仕込まれ、暴走していたのだった。
そのことをスパイダーセンスで感知したスパイダーマンは口からスパイダーネットを挿入し、熱源装置を摘出。今度こそ小さくおとなしくなった。
以降はフジ隊員に抱き抱えられたり、ムラマツキャップの肩に乗ったりと早くもマスコットのようなポジションを確立しつつあるようである。
- 異世界に飛ばされたピーター・パーカーが初めて遭遇した怪獣である。名前つながりでの選出だろうか(実際に彼が怪獣の名前がピーターだと知って驚いていた)。
- 単独でのマッチアップは初めてである。
- 上記の光景を見たピーター・パーカーは、フジ隊員の言葉もあって「この世界のヒーロー…ウルトラマンはたとえ攻撃されても敵さえも救う」のだと知り、この世界で自身がヒーローとしてどうあるべきかを見つけられる可能性を感じるきっかけとなった。
ウルトラマンアーク
特別総集編「SKIPフジヤマ市分所にて」にて登場。
中部地区にあるSKIPフジヤマ市分所内にピーターの写真が飾られている。
こちらでは「深海怪獣アリゲトータス」が正式名称であり、大きさが変動する性質からかなり厄介な怪獣だったそうだが、かつて地球防衛隊に所属していた中村イチロウが捕獲に成功。彼はその功績を認められてSKIPに引き抜かれ、フジヤマ市分所の所長になったという。
なお、捕獲したアリゲトータスは「ピーター」と名づけて現在も水槽で飼育しているらしい。
チャッピーからは「過去の栄光」と切り捨てられているが、初登場時のサブタイトルが「燃えろ栄光」に因んだネタと思われる。直接の登場こそなかったが、先述のマーベルコラボに続いての選出となり、視聴者を大いに驚かせた。
余談
- アリゲトータスの名前の由来は「アリゲーター」と「トータス」から。
- 劇中に登場する小さなアリゲトータスは、メガネカイマンの子供が使われている。
- 放送当時にカラー写真が存在していた数少ないキャラクターの一体である。
- そのため先述した『ウルトラコロシアム』でもこのカラー写真の画像が使われている。『ウルトラコロシアム』ではウルトラQの怪獣はモノクロの画像しか使われていない。)
- デザインは成田亨氏。モチーフはカメレオンで、完成形はほぼそのまんまの見た目だが、自身のデザイン理念に反するものだったと語っている。着ぐるみは後にゲスラに改造された。
- なお、『アーク』に登場したピーターの写真は向ヶ丘遊園地(現在ではばら苑になっている地点)においてのイベントで展示された時の写真を加工したものである模様。