概要
1億9960万年前から1億4550年前の時代を指す地質時代用語。恐竜がもっとも繁栄した時代。大陸はパンゲアから別れたてでゴンドワナとローラシアの二つしかなく、温暖な気候であった。被子植物はこの時代の晩期になってはじめて登場する。(それまではシダ類や、ソテツ・針葉樹・イチョウなどの裸子植物しか存在しない。)
また、始祖鳥が発見されたのもこの時代であり、鳥がこの世界に誕生したのもジュラ紀である(ちなみに始祖鳥よりさらに古い地層からも鳥の化石は発見されている)。
酸素濃度は平均して13%(21世紀頃が20%)と、とても少ない。平地でも高山病にかかる位なので、タイムトラベルでこの時代に行くお話とか作る場合は、保護スーツ着るとか少なくともガスマスクがあるとリアリティが出る。さらに、前期にはちょいちょい海洋の酸素が激減し(海洋無酸素事変)、海棲生物が少しばかり絶滅している(魚竜はここで繁栄のピークが終わってしまった)。
謎の三畳紀末期の大絶滅で、単弓類(かつて哺乳類型爬虫類と呼ばれてたものを含む勢力)や、クルロタルシ類(ワニ類を含む爬虫類の一大勢力)が大きく衰退した。
しかしこの後のジュラ紀では
- アンモナイトが再び繁栄。
- クルロタルシ類からワニの先祖が発生。
- 恐竜が巨大化し、単弓類・クルロタルシ塁の後釜に座る。のちに獣脚類からフサフサした原始的な鳥類が発生。
- もふもふ化した単弓類から哺乳類が生まれる。前期ではカモノハシのように卵生だったが、後期には有袋類からの胎生真獣類に進化する。
- この時代にはビーバーやカワウソやムササビに似た哺乳類が生きていたが、いずれも今生きている哺乳類とは全く関係がない。
- 水辺では上記のワニ類の台頭で大型の両生類は衰退するも、現生のカエルやイモリなどに連なる平滑両生類が出現。
- 後期に被子植物が発生。
- 首長竜、翼竜が繁栄する。
などなど、多くの変化があった。現代まで続く生物群の多くもジュラ紀に起源を持つ。