注意
この記事には暴力的、猟奇的な描写が記述されています。
真・仮面ライダー序章での概要
Vシネマの本作終盤において仮面ライダーシンが改造兵士レベル2に対して使用した技で、その名の通り相手の頭部を背骨ごと引っこ抜く技である。正確には直前に腕のスパインカッターで相手の喉を掻き切り、指のハイバイブネイルで頭を掴み上げて引きちぎるという手順を取っている。
正式名称『真ライダーチョップ』
リアル路線の『真』の中でも特にショッキングかつ痛々しい描写である。
無論「脊髄ぶっこ抜き」は正式名称ではないが、『真』を知るファンの間でならこの呼び方で十中八九通じる。
モータルコンバットでの概要
1992年にアメリカにて稼働開始したアーケード格闘ゲームである本作には相手に止めを刺す技「FATALITY」というシステムが有り、登場キャラの一人「サブゼロ」がこの技を披露した。
「相手を殺害する技」として披露したのは恐らく彼が初で、その凄まじいインパクトから彼の脊髄ぶっこ抜きは『モータルコンバット』の代名詞になると同時に、アメリカのゲーム自主規制機関「ESRB」発足のきっかけになったと言う伝説がある程洋ゲーマーの間では有名である。
また、2015年に発売された『モータルコンバットX』では、映画とのコラボでプレデターがゲスト参戦しており、FATALITYを決めずに勝つと後述の原作通り、倒れた相手の頭蓋骨と脊髄をぶっこ抜き、トロフィーとして飾るシーンが流れる。
その他の使い手
相手がロボットである場合、生き物じゃないから問題ないと言わんばかりにぶっこ抜かれている気がするのは気の所為だろうか?
マンガ
第2部の主人公、ヨルこと戦争の悪魔が、正義の悪魔との戦闘の際、担任である田中先生の首を掴み脊髄を引きずり出すことで、頭と脊髄に柄と刃が施された剣を生成した。
後述のテラフォーマーのものと似ているが、あちらが敵への攻撃のついでに武装を行っているのに対し、こちらは能力によって「自身に好意を抱く人物」を武器に変換し、武装するという点で異なる。
アニメ
主人公フジキドが度々邪悪なニンジャへの殺害方法として行っている。
第1部では、テラフォーマーが登場人物の脊髄をぶっこ抜いた挙句、それを剣代わりにして攻撃するシーンがある。
第3話では、バトーらと交戦したサイボーグがバトーに頭部ごと引き抜かれている。
2022年に放送された第二シリーズ最終回では、フェルトアニメパートで「脊髄ぶっこぬき音頭」が披露された。
特撮
終盤で、ハカイダーが敵のミカエルにトドメの一撃として使った。
こちらも『真』に勝るとも劣らぬ凄まじさを発揮している。
洋画
正義のロボット軍団『オートボット(サイバトロン)』に所属するバンブルビーがディセプティコンのラヴィッジに対してこの技を披露しており、背骨もろとも引っこ抜いて倒した。
また、メガトロンもオプティマスプライムの手で頭部を引き抜かれている。
怪獣ヤクザ組長同士の抗争を煽った第三勢力がぶっこ抜かれてケジメ案件となった。
プレデターシリーズ
異星人プレデターが脊椎と頭部を引き抜き持ち去るというゴア表現が各シリーズに共通して描写されている。攻撃手段というわけではなく、獲物のトロフィーとして頭骨と脊椎を蒐集しているだけであり、基本的には相手にとどめを刺した後に死体から剥ぎ取る形をとっている。
ジュリー・ウォーカーが自分に絡んできたチンピラを返り討ちにして頭部ごと脊髄を引っぱって殺害。
『真・仮面ライダー序章』の影響を受けた本作では主役の残虐宇宙人(サイコ・ゴアマン)がチンピラ達の頭部を引き抜いたばかりか、バラバラに解体してオブジェに作り変えていた。
現実では
こんなことを実際に検証した実験結果がある訳も無いが、「こんな綺麗に引っこ抜ける事はあり得ない」とされている。
こうなるには背骨に接続している軟骨やその他筋繊維が頭を引っ張る力だけで切断され、尚且つ背骨自体はそれほどの力を加えられてもちぎれない…という状況が必要になるが、強度を考えるとまず間違いなく先に首か、頭部の掴んでいる部分がちぎれて終わる。
唯一あり得るとすれば、その人間が予め丸焼きにされていて全身のたんぱく質が変質していれば可能かも知れない、と言う程度。
焼き魚だと(小骨はともかく)引っ張れば背骨をスポッと抜く事ができるのと同じ理屈。