概要
あらすじ
入院先の病院で、斎田リコは家族に電話をかけていた。昨日お見舞いに来てくれたことにお礼を言い、今度恋人を紹介すると楽しそうに会話している。だがその様子はどこか普通ではなかった……
一方、ナイトレイダーでは先のラフレイア戦でついに成功させたストライクチェスターへの合体訓練が継続されていた。孤門は合体の制度を上げていく一方で西条凪は細かな操作ミスが目立っていた。彼女には前回の戦いで遭遇した不審な出来事が気にかかっていた。元ナイトレイダーの隊員で現在行方不明となっている溝呂木眞也のドッグタグをラフレイアとの戦いの近くで倒れていたリコが持っていたこと……
その後、孤門のもとに怪しげなメッセージが届いた。「オ前ハ全テヲ失ウ」という謎の一文のみの怪しげなメッセージ。一方、病院のリコは彼女の事を「人形」と呼ぶ声を聴き、病院から逃亡した。
メモリーポリスの首藤沙耶は検査をしたリコに異常が見られたとして病院に向かい、リコの逃亡を知った。リコについて詳しく調べてみると、リコと彼女の家族は失踪しているということが発覚した。では病院にいたリコは誰なのか。
謎の声におびえて帰宅したリコを両親と弟が出迎えた。しかしそれは幻覚だった。家具一つないマンションの一室でリコは独りぼっちで座り込み、いつしか孤門の事も自分の事も思い出せなくなってしまった。すると鏡の中からダークファウストが現れリコへと迫っていく。
リコの事を聞き、病院にやって来た孤門に首藤はリコが失踪し、自宅にもいないと告げられた。首藤が属するメモリーポリスに不信感を抱いていた孤門は自分の目で確かめようとするが、考えてみれば自分はリコの家すら知らない。そんな孤門に首藤は神妙な面持ちでリコの自宅の住所が書かれたメモ用紙を渡した。
車でリコの家に向かう孤門。だがその前にダークファウストが現れた。ファウストは「リコはもうじき消える」と語り、孤門を攻撃してきたが、そこに姫矢准が駆け付けウルトラマンネクサスに変身する。ネクサスはメタフィールドを展開しファウストと共に消えた。
ネクサスはファウストの攻撃に苦戦するが、クロスレイ・シュトロームをファウストの左肩に直撃させた。ダメージを負ったファウストは逃亡する。
一方、リコのマンションに到着した孤門は家の中に入る。しかし中にはリコどころか家族すらず空っぽの部屋が残されているだけだった。
そしてリコの部屋と思われる部屋に足を踏み入れた孤門の目に飛び込んできたのは……
悍ましい怪物たちの絵だった。あまりにも恐ろしい光景に孤門は絶叫する。
一方、リコは肩から血を流しながら森の中を一人さまよっていた。そこに再びあの声が響く。自分は何者かと言葉を漏らしながら歩くリコに声は語る。
「お前は人形だ。なぜならお前という存在はとっくの昔に死んでいるからだ」
その声を聴いたリコは過去の記憶を思い出した。
半年前の事。リコは家族と共に車に乗っているときに巨大なネズミのようなスペースビースト・フィンディッシュタイプビースト・ノスフェルと遭遇し、両親と弟はノスフェルに惨殺された。
辛くも生き残ったリコはやってきたナイトレイダー隊員に助けを求めるが、隊員はリコに向かって発砲。リコは家族と共に殺されていたのだった。
それは奇しくも、リコと孤門が初めて会った日の事だった……
そのころ、孤門に届いたメッセージの送信者がフォートレスフリーダムの近くにいることを知った西条凪は現場に急行する。そこにいたのは、溝呂木眞也だった……