演:日高ひとみ
概要
TLT-Jの部署「メモリーポリス(MP)」のチーフを務める女性。チーフとしての使命感は強く、自身の仕事を「ひとつの救済の形」「隠さなければならない真実もある」という強い信念を持つ。
常に仏頂面を崩さず、職務の為なら如何なる手段も厭わない冷酷な人物に見えるが、その一方で優しさや迷いを垣間見せるなど、密かな人情を併せ持つ人物でもある。
常に二人の黒服の部下(演:コンタ、吉成俊昭)を引き連れている。また、同じく部下の三沢広之も彼女の副官のような立場で行動している。
作中での活躍
姫矢編ではEpisode.1から度々登場していたものの、Episode.8でようやく主人公の孤門一輝と対面。孤門がバグバズン戦で救助した少女・里菜と接触したことを叱責した。孤門は幼い少女の記憶すら消去するというMP、ひいてはTLTの方針を批判したが、首藤は彼にビーストの記憶に苦しめられる被害者を見せ、「記憶を消す事が救済に繋がる事もある」という事実を見せつける。孤門は結局MPへの不信感を拭い切れなかったものの、反論することも出来なかった。
Episode.11以降、斎田リコにまつわる事件では、事態に翻弄される孤門にリコの住所を書いたメモを渡したり、人質ごとノスフェルを撃ってしまった孤門に気遣う言葉をかけるなど、首藤なりの優しさを垣間見せる場面が目立った。しかし、状況が深刻過ぎる為にフォローしきれていない面が目立ち、むしろ孤門を迷走させてしまった感は否めない。
また、TLTの真相を公表しようとするジャーナリスト・根来甚蔵との熾烈な情報戦を繰り広げており、Episode.25でついに根来を確保。互いに激しく信念をぶつけ合った後、彼の記憶を消去した。
憐編では部下の野々宮瑞生を千樹憐へのスパイとして扱う上官・松永要一郎のやり方に反感を覚え、彼に批判的な言葉を投げかけた事もある。しかし、松永の娘・葉月と言葉を交わしたことで、彼の行動の裏にある想いを知り、葉月に「あなたの父は立派な方」と諭す。その後、松永親子の和解を見届けたものの、葉月の記憶を記憶を消さなければならないという残酷な事態に遭遇。松永の心情を慮りながらも記憶消去を実行した。
Final Episode「絆-ネクサス-」では、ダークザギによって蹂躙された新宿に出動する。既に世界各地でビースト災害が広がり記憶操作は不可能な状態に陥っていたが、人々がウルトラマン・ザ・ネクストの記憶を取り戻してウルトラマンネクサスに声援を送る姿を見た首藤は、自分の役目が終わったと考え、安堵の表情を浮かべながらメモレイサーを閉じた。
未映像化作品ではあるが、本編完結後を描いた「再臨-ドリームス-」では松永と結婚したことが語られている。この二人の結婚は、かつてTLT内に根差していた暗部が払拭された事の象徴と評されている。