24時間テレビ
にじゅうよじかんてれび
毎年8月下旬に放送する日本テレビ(日テレ)の長時間番組である。メインコンセプトは2023年まで「愛は地球を救う」だった。
放送時期が8月下旬であるのは、日本テレビとしての本放送開始が1953年8月28日であることに起因しているといわれている。
1978年に11PMの当時のプロデューサーである都築忠彦が、自身の番組の代表的なコーナーである「巨泉・考えるシリーズ」を発展させる形で発案して、大橋巨泉、萩本欽一らの賛同を得て放送が開始された。当初は局内でも懐疑的な声があったようだが、募金額が想像以上に集まるなど大きな反響を得て、翌年(1979年)以降、現在に至るまで毎年継続的に放送されている。
1980年からメイン会場が日本武道館になる(以降、一部の例外的な年を除いて継続的に使用されている)。またこの年からは徳光和夫が総合司会を務めるようになり、「ドラマスペシャル」が開始されている(土曜日の夜の2時間程度を用いている。この枠は現在も継続中である)。
放送開始年から1990年までは、日曜日の午前の2時間程度を用いて「アニメスペシャル」枠が設定されていた(主に手塚治虫作品が多かった。なお1990年を最後に事実上廃止されている)。
しかし、1982年に初めて平均視聴率が8.2%を記録すると、以降は平均視聴率が一桁台に落ち込むことが多くなり、1991年では過去最低の6.6%を記録してしまう。
その為、1992年に全面リニューアル。番組の「エンターテインメント化」が図られて、最大の目玉として「チャリティーマラソン」が設けられた。また、番組の要所に歌を通した企画が設けられ、現在でも使用される番組の主題歌である「サライ」が初めて使用される。この方向性が功を奏して視聴率が大きく上昇、以降は「夏の風物詩」として定着することになる(ただし後述で言及する批判も徐々に生じるようになる)。
1995年以降、(一部の例外的な年を除いて)旧ジャニーズ事務所所属のタレントがメインの出演者の一翼を担うようになる。
2005年の放送回では募金総額が初めて10億円を突破する。2010年を最後に徳光が総合司会から降板(ただしそれ以降も一出演者としては継続的に参加を続けている)、2011年からは羽鳥慎一が総合司会を務める。
2011年の放送回は、この年に東日本大震災が起こった影響から、募金総額が19億円を超えた。
しかし2010年代後半以降に「マンネリ化」の傾向が顕著になり、「チャリティーマラソン」にリレー形式を用いるなどのテコ入れがなされるようになる。
2020年の放送回では、新型コロナウイルス(いわゆる「コロナ禍」)の影響で番組史上初めての無観客開催になるなど番組内容を大幅に変更。翌年も無観客開催を継続した。
2022年からはコロナ禍の緩和もあり、有観客開催が復活している。
現在は、募金・チャリティーマラソン・ドキュメンタリー・歌・ドラマなどをおよそ26時間半をかけて放送する形式になっている(「土曜日の18:30~日曜日の20:54」を放送時間としていることが多いが、年により変更あり)
一方、日曜日の11:24~12:24、16:59~17:23は「ローカル枠」として設定されおり、系列局で地元出身タレントを起用したパーソナリティが登場する独自枠が存在する。
出演者は主に黄色いTシャツを着用して参加している(黄色が番組のイメージカラーであるため。なお近年は青、ピンクのTシャツが併用されるようになっている)。
主題歌は「サライ」。番組のラストでそのときの参加者全員で合唱することが恒例である。また、チャリティーマラソンのクライマックスでZARDの「負けないで」を合唱することも恒例である。
なお、2008年にアニサマが8月下旬の開催で固定されてからは、ほぼ毎年のように日程がバッティングするようになっており、放送期間中のTwitterのトレンドは本番組とアニサマの関連用語の話題でほぼ埋め尽くされることがもはや恒例になっている(アニサマ開催の影響からか、アニメソング歌手や声優の出演はほとんどない)。
年度 | 放送回 | テーマ | 備考 |
---|---|---|---|
1978 | 第1回 | 寝たきり老人にお風呂を! 身障者にリフト付きバスと車椅子を! | 郵便貯金ホールをメイン会場にし、サブ会場として日本テレビGスタジオで行った。第1回よりインタビュアーとして徳光和夫が出演し、以来毎年出演するという皆勤記録を持ち、「ミスター24時間テレビ」の称号を得ることになる。 |
1979 | 第2回 | 寝たきり老人にお風呂を! 身障者にリフト付きバスと車椅子を! | |
1980 | 第3回 | カンボジア・ベトナム・ラオスの難民のために! | この年より日本武道館がメイン会場となり、以降一部年度を除き現在に至るまでメイン会場として使用され続けている。徳光和夫がこの年から就任して以来、2010年まで30年連続で総合司会を務める。 |
1981 | 第4回 | アジア・アフリカの障害者のために! 国際障害者年記念 | |
1982 | 第5回 | ストップ! ニッポン姥捨て時代! | |
1983 | 第6回 | 君の地球のボランティア! アフリカ飢餓緊急援助! 世界コミュニケーション記念 | |
1984 | 第7回 | この地球の未来は子たちのもの! | |
1985 | 第8回 | アフリカ飢餓救援 | |
1986 | 第9回 | 寝たきり老人にお風呂を! 身障者にリフト付きバスと車椅子を! そしてアジア・アフリカの飢えた子どもたちのために! | |
1987 | 第10回 | SAVE THE CHILDREN | |
1988 | 第11回 | 君は地球のボランティア お年寄りに在宅福祉を、障害者に社会参加を! | この年より、チャリティー笑点がスタート。 |
1989 | 第12回 | アジア・アフリカの子どもたちに海外援助を! | |
1990 | 第13回 | 地球を救え! 10年計画 | この年を以って、スペシャルアニメの放送が最後になる。 |
1991 | 第14回 | 雲仙・普賢岳災害救援! 寝たきりのお年寄りにお風呂カーを! 障害者に社会参加を! アジア・アフリカに海外援助を! | 当時日テレが放映権を取得していた世界陸上東京大会が8月に行われる都合上1ヵ月早い7月末の放送となり、日本武道館が改修中に伴いメイン会場は東京都庁で開催。平均視聴率は6.6%と過去最低を記録。この年をもって24時間テレビのイメージソングを数多く作曲してきた大野雄二氏が降板。 |
1992 | 第15回 | 愛の歌声は地球を救う | 全面リニューアル回。この年から翌年まで24時間テレビ「愛の歌声は地球を救う」というタイトルとして放送。チャリティーマラソンやサライの導入など現在まで知られるエンターテイメント性の強い24時間テレビに方向転換。 |
1993 | 第16回 | 出会い | |
1994 | 第17回 | チャレンジ! | |
1995 | 第18回 | もう一度、チャレンジ | |
1996 | 第19回 | ONE LOVE~つなげよう! ひとつの愛~ | |
1997 | 第20回 | 勇気を出して | |
1998 | 第21回 | いま、始めよう | |
1999 | 第22回 | 伝えたい・・・夢のちから! | |
2000 | 第23回 | がんばる・・・君のために! | |
2001 | 第24回 | 家族って何? | |
2002 | 第25回 | 家族で笑ってますか・・・? | |
2003 | 第26回 | あなたを一番愛する人・・・ | |
2004 | 第27回 | あなたの夢はみんなの夢 | |
2005 | 第28回 | 生きる | |
2006 | 第29回 | 絆~今、私たちにできること~ | |
2007 | 第30回 | 人生が変わる瞬間 | |
2008 | 第31回 | 誓い~一番大切な約束~ | |
2009 | 第32回 | START~一歩を踏みだそう~ | 例年メイン会場で使用している日本武道館が同時期ナイトメアが押さえていた事情もあり、この年のみ東京ビッグサイトでの開催に。衆議院議員総選挙の投票日が重なったため、通常よりも6分拡大した日曜夜21時までの放送となり、投票締め切り前後には一旦中断してZERO選挙として出口調査などの開票速報を放送し、エンディングまでテロップで開票速報を流した。 |
2010 | 第33回 | ありがとう~今、あの人に伝えたい~ | |
2011 | 第34回 | 力~わたしはたいせつなひとり。~ | 東日本大震災発生以来最初の24時間テレビ。前年まで総合司会を務めていた徳光和夫がこの年チャリティーマラソンのランナーとして出場。代わって、前年度までズームインの司会を務め、この年日テレを退社しフリーとなった羽鳥慎一が総合司会に就任。以来現在まで総合司会を務め続けている。東日本大震災発生後ということもありこの年募金総額は1,986,414,252円と過去最高を記録し、現在までの最高記録となっている。 |
2012 | 第35回 | 未来 | |
2013 | 第36回 | ニッポンって?・・・この国のかたち | |
2014 | 第37回 | 小さなキセキ、大きなキセキ | |
2015 | 第38回 | つなぐ~時を超えて笑顔を~ | |
2016 | 第39回 | 愛~これが私の生きる道~ | |
2017 | 第40回 | 告白~勇気を出して伝えよう~ | メインパーソナリティが初の混成ユニット形式となる。チャリティーマラソンのランナー発表が初の放送当日の発表となる。 |
2018 | 第41回 | 人生を変えてくれた人 | |
2019 | 第42回 | 人と人~ともに新たな時代へ~ | この年からは、同年世界柔道や翌年(実際は2021年に延期)東京オリンピックに伴う改修などで日本武道館が使用できないことから、両国国技館での開催となり、現2023年まで5年連続で国技館で開催し続けている。嵐がグループとして最多の5度目、かつ無期限活動休止前として最後のメインパーソナリティを務めた。 |
2020 | 第43回 | 動く | 同年から発生したコロナ禍に伴い、無観客開催。番組内容を大幅に変更。ソーシャルディスタンス確保を重視した放送となり、深夜の放送枠は全編が事前収録になる。「チャリティーマラソン」は一時中止し、代替としてメインスポンサーの日産自動車のテストコースを使用した「募金ラン」を開催。2度目の混成ユニット形式のメインパーソナリティを導入し、北山・重岡・岸が初起用(岸のみKing&Princeとして翌年も連続起用)。 |
2021 | 第44回 | 想い~世界はきっと変わる。 | 前年同様、無観客開催。この年から深夜の放送枠前半部分は生放送形式に戻るも、後半部分は事前収録の形式となる。チャリティーマラソンは前年同様中止する代わりに、「募金リレー」を開催。この年のみ、マスコットキャラクター「おもウルフ」が登場。 |
2022 | 第45回 | 会いたい! | 2019年以来の有観客開催が復活。また、チャリティーマラソンそのものが復活。3度目の混成ユニット形式のメインパーソナリティとなり、ジャニーズ事務所の公式Youtubeチャンネルメンバーであるジャにのちゃんねるが起用。 |
2023 | 第46回 | 明日のために、今日つながろう。 | 日本テレビ開局70周年記念番組として開催。この年からメイン会場での募金持ち込みが、熱中症対策などから会場外からの募金ブースからの受付という形に変えて復活。一部時間帯のみであるが、TVerでのリアルタイム配信がこの年から開始。一方、同年メインを輩出しているジャニーズ事務所からジャニー喜多川の性加害問題が発覚し、更には放送後に後述の募金横領事件が発覚するなど、番組自体の継続が危うくなる事態に。 |
2024 | 第47回 | 愛は地球を救うのか? | 前年の数々の騒動を受けて、大幅に変更。それまで番組名とメインテーマに使用していた「愛は地球を救う」から、「愛は地球を救うのか?」に変更。旧ジャニーズ(現STARTO)所属タレントが起用され続けたメインパーソナリティを一旦廃止。代わって、総合司会は羽鳥・水卜に加え、上田晋也(くりぃむしちゅー)が起用され三人体制となり、「24人でつなぐ24時間テレビ」として相葉雅紀や笑点メンバーなど24名の出演者がリレー形式で務める形式にリニューアル。放送日は8月31日から9月1日の史上最も遅い時期になり、初めて9月・越月開催に。 |
年度 | 放送回 | 総合司会 | パーソナリティー |
---|---|---|---|
1978 | 第1回 | 萩本欽一、大橋巨泉、大竹しのぶ、竹下景子 | ピンクレディー |
1979 | 第2回 | 萩本欽一、國弘正雄、黒柳徹子 | ピンクレディー、徳光和夫 |
1980 | 第3回 | 萩本欽一、徳光和夫 | 石野真子 |
1981 | 第4回 | 徳光和夫、見城美枝子 | 萩本欽一、宮崎美子 |
1982 | 第5回 | 徳光和夫 | 萩本欽一、星野知子、岩崎宏美 |
1983 | 第6回 | 徳光和夫 | 萩本欽一、斉藤慶子、斉藤祐子 |
1984 | 第7回 | 徳光和夫、沢田亜矢子 | 萩本欽一 |
1985 | 第8回 | 徳光和夫、アグネス・チャン | 小泉今日子 |
1986 | 第9回 | 徳光和夫、アグネス・チャン | 沢口靖子 |
1987 | 第10回 | 徳光和夫、アグネス・チャン | 菊池桃子 |
1988 | 第11回 | 徳光和夫、アグネス・チャン、小牧ユカ、久和ひとみ | 後藤久美子 |
1989 | 第12回 | 徳光和夫、渡辺徹、和田アキ子、アグネス・チャン | 南野陽子 |
1990 | 第13回 | 徳光和夫、渡辺徹、アグネス・チャン、山田邦子 | 南野陽子、宮沢りえ |
1991 | 第14回 | 徳光和夫、福留功、渡辺徹、森口博子 | 宮沢りえ、西田ひかる、畠田理恵 |
1992 | 第15回 | 徳光和夫、楠田枝里子 | 観月ありさ、ダウンタウン |
1993 | 第16回 | 徳光和夫、楠田枝里子 | 赤井英和、裕木奈江、松村邦洋、松本明子 |
1994 | 第17回 | 徳光和夫、楠田枝里子 | 牧瀬里穂、中山秀征、酒井法子 |
1995 | 第18回 | 徳光和夫、永井美奈子 | 鈴木杏樹、SMAP、久本雅美 |
1996 | 第19回 | 徳光和夫、永井美奈子 | 瀬戸朝香、間寛平、江角マキコ |
1997 | 第20回 | 徳光和夫、永井美奈子 | KinKiKids、加藤紀子、飯島直子 |
1998 | 第21回 | 徳光和夫、笛吹雅子 | 広末涼子、TOKIO |
1999 | 第22回 | 徳光和夫、笛吹雅子 | SPEED |
2000 | 第23回 | 徳光和夫、笛吹雅子 | V6、RIKACO、藤井隆 |
2001 | 第24回 | 徳光和夫、松本志のぶ | モーニング娘。、今田耕司 |
2002 | 第25回 | 徳光和夫、松本志のぶ | モーニング娘。、雨上がり決死隊 |
2003 | 第26回 | 徳光和夫、松本志のぶ | TOKIO |
2004 | 第27回 | 徳光和夫、松本志のぶ | 嵐 |
2005 | 第28回 | 徳光和夫、西尾由佳理 | 香取慎吾(SMAP)、草彅剛(SMAP) |
2006 | 第29回 | 徳光和夫、西尾由佳理 | KAT-TUN、篠原涼子、久本雅美、くりぃむしちゅー |
2007 | 第30回 | 徳光和夫、西尾由佳理 | タッキー&翼、黒木瞳、新庄剛志、タカアンドトシ |
2008 | 第31回 | 徳光和夫、西尾由佳理 | 嵐、仲間由紀恵、久本雅美、チュートリアル |
2009 | 第32回 | 徳光和夫、西尾由佳理 | NEWS、菅野美穂、ベッキー、ネプチューン |
2010 | 第33回 | 徳光和夫、西尾由佳理 | TOKIO、米倉涼子、森三中、AKB48 |
2011 | 第34回 | 羽鳥慎一、西尾由佳理 | 関ジャニ∞、堀北真希、宮川大輔、イモトアヤコ |
2012 | 第35回 | 羽鳥慎一、鈴江奈々 | 嵐、新垣結衣、タカアンドトシ |
2013 | 第36回 | 羽鳥慎一、桝太一 | 嵐、上戸彩 |
2014 | 第37回 | 羽鳥慎一、水卜麻美 | 関ジャニ∞、杏 |
2015 | 第38回 | 羽鳥慎一、水卜麻美 | V6、Hey!Say!JUMP、松下奈緒 |
2016 | 第39回 | 羽鳥慎一、水卜麻美 | NEWS、波瑠、オリエンタルラジオ |
2017 | 第40回 | 羽鳥慎一、水卜麻美 | 櫻井翔(嵐)、小山慶一郎(NEWS)、亀梨和也(KAT-TUN)、石原さとみ |
2018 | 第41回 | 羽鳥慎一、水卜麻美 | SexyZone、木村佳乃、サンドウィッチマン |
2019 | 第42回 | 羽鳥慎一、水卜麻美 | 嵐、浅田真央 |
2020 | 第43回 | 羽鳥慎一、水卜麻美 | 井ノ原快彦(V6)、増田貴久(NEWS)、北山宏光(Kis-My-Ft2)、重岡大毅(ジャニーズWEST)、岸優太(King&Prince) |
2021 | 第44回 | 羽鳥慎一、水卜麻美 | King&Prince、菅野美穂 |
2022 | 第45回 | 羽鳥慎一、水卜麻美 | 二宮和也(嵐)、中丸雄一(KAT-TUN)、山田涼介(Hey!Say!JUMP)、菊池風磨(SexyZone) |
2023 | 第46回 | 羽鳥慎一、水卜麻美 | なにわ男子、芦田愛菜、小泉孝太郎、有働由美子 |
2024 | 第47回 | 羽鳥慎一、水卜麻美、上田晋也(くりぃむしちゅー) | 「24人でつなぐ24時間テレビ」出演者 |
放送日時
←始 | 終→ | 年度 | 放送回 |
---|---|---|---|
7月27日 | 7月28日 | 1991 | 第14回 |
8月17日 | 8月18日 | 2002 | 第25回 |
8月18日 | 8月19日 | 1984 | 第7回 |
↓ | ↓ | 2001 | 第24回 |
↓ | ↓ | 2007 | 第30回 |
8月19日 | 8月20日 | 2000 | 第23回 |
8月20日 | 8月21日 | 1983 | 第6回 |
↓ | ↓ | 1994 | 第17回 |
↓ | ↓ | 2011 | 第34回 |
8月21日 | 8月22日 | 1982 | 第5回 |
↓ | ↓ | 1999 | 第16回 |
↓ | ↓ | 1999 | 第22回 |
↓ | ↓ | 2004 | 第27回 |
↓ | ↓ | 2021 | 第44回 |
8月22日 | 8月23日 | 1981 | 第4回 |
↓ | ↓ | 1987 | 第10回 |
↓ | ↓ | 1998 | 第21回 |
↓ | ↓ | 2015 | 第38回 |
↓ | ↓ | 2020 | 第43回 |
8月23日 | 8月24日 | 1986 | 第9回 |
↓ | ↓ | 1997 | 第20回 |
↓ | ↓ | 2003 | 第26回 |
8月24日 | 8月25日 | 1985 | 第8回 |
↓ | ↓ | 1996 | 第19回 |
↓ | ↓ | 2013 | 第36回 |
↓ | ↓ | 2019 | 第42回 |
8月25日 | 8月26日 | 1979 | 第2回 |
↓ | ↓ | 1990 | 第13回 |
↓ | ↓ | 2012 | 第35回 |
↓ | ↓ | 2018 | 第41回 |
8月26日 | 8月27日 | 1978 | 第1回 |
↓ | ↓ | 1989 | 第12回 |
↓ | ↓ | 1995 | 第18回 |
↓ | ↓ | 2006 | 第29回 |
↓ | ↓ | 2017 | 第40回 |
↓ | ↓ | 2023 | 第46回 |
8月27日 | 8月28日 | 1988 | 第11回 |
↓ | ↓ | 2005 | 第28回 |
↓ | ↓ | 2016 | 第39回 |
↓ | ↓ | 2022 | 第45回 |
8月28日 | 8月29日 | 2010 | 第33回 |
8月29日 | 8月30日 | 1992 | 第15回 |
↓ | ↓ | 2009 | 第32回 |
8月30日 | 8月31日 | 1980 | 第3回 |
↓ | ↓ | 2008 | 第31回 |
↓ | ↓ | 2014 | 第37回 |
8月31日 | 9月1日 | 2024 | 第47回 |
放送時間
←始 | 終→ | 放送時間 | 年度 | 放送回 |
---|---|---|---|---|
12時 | 19時 | 31時間 | 1989-1990 | 第12-13回 |
14時 | 18時30分 | 28時間30分 | 1991 | 第14回 |
17時 | 19時 | 25時間 | 1988 | 第11回 |
17時30分 | 18時30分 | 25時間 | 1986 | 第9回 |
↓ | 20時 | 26時間30分 | 1985 | 第8回 |
18時 | 19時30分 | 25時間30分 | 1999-2000 | 第22-23回 |
↓ | 20時 | 26時間 | 1994 | 第17回 |
18時30分 | 19時58分 | 25時間28分 | 2001 | 第24回 |
↓ | 20時54分 | 26時間24分 | 2002-2003 | 第25-26回 |
↓ | ↓ | ↓ | 2005-2008 | 第28-31回 |
↓ | ↓ | ↓ | 2010-2011 | 第33-34回 |
↓ | ↓ | ↓ | 2013-2023 | 第36-46回 |
↓ | 21時 | 26時間30分 | 2009 | 第32回 |
↓ | 21時09分 | 26時間39分 | 2012 | 第35回 |
19時 | 19時30分 | 24時間30分 | 1979-1984 | 第2-7回 |
↓ | 19時56分 | 24時間56分 | 1997-1998 | 第20-21回 |
↓ | 20時 | 25時間 | 1987 | 第10回 |
↓ | ↓ | ↓ | 1992-1993 | 第15-16回 |
↓ | ↓ | ↓ | 1995-1996 | 第18-19回 |
19時45分 | 21時34分 | 25時間49分 | 2004 | 第35回 |
20時 | 20時 | 24時間 | 1978 | 第1回 |
24時間テレビ開始時の第1回は開始時刻と終了時刻は共に20時の文字通り24時間での放送となり、第2回からは第7回までは19時開始・翌19時半終了の24時間半の放送で固定。第8回以降は土曜夕方17時台以前に開始したり、土曜正午開始・翌19時終了の最長31時間の放送になるなど、放送時間が大きく変化していった。1992年度第15回からは再びゴールデンタイム前後のスタートに戻るものの、終了時刻は2001年までは遅くとも20時までの放送が多かった。
2002年度第25回より、一部年度を除き開始時刻18時半・終了時刻20時54分までの26時間24分に固定され、現在に至る。当番組終了直後に協賛スポンサーである日産自動車のCMが流れるのが恒例である。
また、当番組開始前に番宣やチャリティーマラソンの直前情報も兼ねた直前生放送が夕方に放送される他、直前番組の満点青空レストランでもその年のパーソナリティが登場し、エンディングは24時間テレビ開始前の会場での生放送で放送し、本編に繋ぐ。
なお、2004年第35回まではチャリティーマラソンのランナーが本来の放送時間内にゴールできない場合は放送時間延長や終了後の臨時放送でゴールの様子を生放送で行われていた。2005年第36回以降は一部年度を除き、直後番組の行列のできる相談所(旧行列のできる法律相談所)にて同会場の別室にて生放送を行い、放送時間に間に合わない場合のランナーのゴールを放送したり、24時間テレビの出演者やランナーが登場し、振り返りトークなどを行うことが恒例となっている(この他、パーソナリティやランナーの登場前の時間調整を兼ねて行列の過去の未公開集も放送)。
日本テレビを基幹制作局で、日本テレビ系列(NNN・NNS)29社を含めた計31社の共同主催という形で全国放送。このうち、札幌テレビ(STV:北海道)、ミヤギテレビ(MMT:東北)、中京テレビ(CTV:中部)、読売テレビ(ytv:関西)、広島テレビ(HTV:中国・四国)、福岡放送(FBS:九州)の6局はそれぞれの地区幹事局を務めている。
1990年度第13回よりテレビ金沢(KTK)が開局し参加したことに伴い、47都道府県で24時間テレビが視聴できる環境が整い、1994年度第17回からは鹿児島読売テレビ(KYT)が開局したことに伴い、現在の計31社の放送体制が確立した。
日テレ系列以外でネットする局はテレビ宮崎(UMK:日テレとテレビ朝日とのトリプルネットだが、フジテレビ系列メイン)と、沖縄テレビ(OTV:フジテレビ系列フルネット局)。また、日テレメインでもクロスネット局でもある福井放送(FBC:テレビ朝日系列)とテレビ大分(TOS:フジテレビ系列)の2局はテレビ宮崎と沖縄テレビと共に、主に昼や夕方の他系列のニュース番組を中心に一部時間帯を差し替えている。
特に沖縄県では日本テレビ系列局がない為、フジテレビ系列局である沖縄テレビが参加。しかし、ゴールデンタイムなどのネットセールス帯はフジテレビ優先である為、深夜から早朝6時までと日曜昼間の一部時間帯のみ同時ネット。土曜のオープニングは未ネットであり、同時ネットが始まる土曜深夜未明から自社制作のオープニングで開始する。日曜19時からのフィナーレは同日深夜に遅れて放送し、土曜のスペシャルドラマは(同じくフジテレビのゴールデンを優先する)宮崎と主に後日遅れネットで放送。また、現在はFNS側から24時間テレビの募金を行える条件として、沖縄テレビに集まった募金の一部をFNSチャリティーに納付している。
2022年からドラマスペシャルのみTVerでのリアルタイム配信を実施。翌23年からは実施時間帯を拡大し、土曜は番組開始18時半からドラマスペシャル終了まで、日曜は夕方5時半前後のチャリティー笑点開始時からグランドフィナーレ(直後の行列のできる相談所でも実施)までリアルタイム配信を実施。これにより、TVerで一部時間帯のみという形になるが、一部当該時間帯未放送となる宮崎や沖縄を含めた一部地域でも同時視聴できるようになった。また、放送終了後は数週間程度ドラマスペシャルを含めた一部企画(リアルタイム配信対象外となる企画含む)がTVerやhuluなどで見逃し配信を行っている。
チャリティーマラソン
年度 | 放送回 | 挑戦者 | 走行距離 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1992 | 第15回 | 間寛平 | 153km | 途中でリタイア |
1993 | 第16回 | 間寛平 | 200km | |
1994 | 第17回 | ダチョウ倶楽部 | 100km | |
1995 | 第18回 | 間寛平 | 600km | 1週間かけて走破。 |
1996 | 第19回 | 赤井英和 | 100km | 駅伝 |
1997 | 第20回 | 山口達也(TOKIO) | 100km | |
1998 | 第21回 | 森田剛(V6) | 100km | |
1999 | 第22回 | にしきのあきら | 110km | |
2000 | 第23回 | トミーズ雅 | 150km | |
2001 | 第24回 | 研ナオコ | 85km | |
2002 | 第25回 | 西村知美 | 100km | |
2003 | 第26回 | 山田花子 | 110km | |
2004 | 第27回 | 杉田かおる | 100km | |
2005 | 第28回 | 丸山和也 | 100km | |
2006 | 第29回 | アンガールズ | 100km | |
2007 | 第30回 | 萩本欽一 | 100km | |
2008 | 第31回 | エド・はるみ | 113km | |
2009 | 第32回 | イモトアヤコ | 126.585km | |
2010 | 第33回 | はるな愛 | 85km | |
2011 | 第34回 | 徳光和夫 | 63.2km | |
2012 | 第35回 | 120km | 駅伝 | |
2013 | 第36回 | 大島美幸(森三中) | 88km | |
2014 | 第37回 | 城島茂(TOKIO) | 101km | |
2015 | 第38回 | DAIGO(BREAKERZ) | 101km | 駅伝 |
2016 | 第39回 | 林家たい平 | 100.5km | |
2017 | 第40回 | ブルゾンちえみ | 90km | |
2018 | 第41回 | みやぞん(ANZEN漫才) | 161.95km | トライアスロン |
2019 | 第42回 | 148.78km | 駅伝 | |
2020 | 第43回 | 236km | 募金ラン | |
2021 | 第44回 | 100km | 駅伝 | |
2022 | 第45回 | 兼近大樹(EXIT) | 100km | |
2023 | 第46回 | ヒロミ | 102.3km | |
2024 | 第47回 | やす子 | 100km |
ドラマスペシャル
年度 | 放送回 | タイトル |
---|---|---|
1980 | 第3回 | 機の音 |
1981 | 第4回 | いのち・ひとつ |
1982 | 第5回 | スリーマンにアタック! |
1983 | 第6回 | 黒い雨・姪の結婚 |
1984 | 第7回 | さよならは涙を拭いてから |
1985 | 第8回 | いつかある日 |
1986 | 第9回 | 縁談・結婚・そのさきX |
1987 | 第10回 | 車椅子の花嫁 / 長らえし時 |
1988 | 第11回 | 二十歳・もっと生きたい |
1989 | 第12回 | 叫んでも……聞こえない! |
1990 | 第13回 | いつか見た青い空! 盲導犬ハッピー号の大冒険 |
1991 | 第14回 | 夜が明けるまでに 恵子の選択 |
1997 | 第20回 | 勇気ということ |
1998 | 第21回 | 心の扉 |
2001 | 第24回 | 最後の夏休み |
2002 | 第25回 | 父さんの夏祭り |
2003 | 第26回 | ふたり 私たちが選んだ道 |
2004 | 第27回 | 父の海、僕の空 |
2005 | 第28回 | 小さな運転士 最後の夢 |
2006 | 第29回 | ユウキ |
2007 | 第30回 | 君がくれた夏 〜がんばれば、幸せになれるよ〜 |
2008 | 第31回 | みゅうの足パパにあげる |
2009 | 第32回 | にぃにのことを忘れないで |
2010 | 第33回 | みぽりんのえくぼ |
2011 | 第34回 | 生きてるだけでなんくるないさ |
2012 | 第35回 | 車イスで僕は空を飛ぶ |
2013 | 第36回 | 今日の日はさようなら |
2014 | 第37回 | はなちゃんのみそ汁 |
2015 | 第38回 | 母さん、俺は大丈夫 |
2016 | 第39回 | 盲目のヨシノリ先生〜光を失って心が見えた〜 |
2017 | 第40回 | 時代をつくった男 阿久悠物語 |
2018 | 第41回 | ヒーローを作った男 石ノ森章太郎物語 |
2019 | 第42回 | 絆のペダル |
2020 | 第43回 | 誰も知らない志村けん -残してくれた最後のメッセージ- |
2021 | 第44回 | 生徒が人生をやり直せる学校 |
2022 | 第45回 | 無言館 |
2023 | 第46回 | 虹色のチョーク 知的障がい者と歩んだ町工場のキセキ |
2024 | 第47回 | 欽ちゃんのスミちゃん~萩本欽一を愛した女性~ |
アニメスペシャル
年度 | 放送回 | タイトル |
---|---|---|
1978 | 第1回 | 100万年地球の旅 バンダーブック |
1979 | 第2回 | 海底超特急マリンエクスプレス |
1980 | 第3回 | フウムーン |
1981 | 第4回 | ブレーメン4 地獄の中の天使たち |
1982 | 第5回 | アンドロメダ・ストーリーズ |
1983 | 第6回 | タイムスリップ10000年プライム・ローズ |
1984 | 第7回 | 大自然の魔獣バギ |
1985 | 第8回 | 悪魔島のプリンス三つ目がとおる |
1986 | 第9回 | 銀河探査2100年 ボーダープラネット |
1989 | 第12回 | 手塚治虫物語 ぼくは孫悟空 |
1990 | 第13回 | それいけ!アンパンマン みなみの海をすくえ! |
1978年の放送開始当初から番組側の方針は一貫して「視聴者からの寄付を、国内外の福祉・環境保護・災害復興の支援に役立てること」に根ざした「チャリティー番組」であり、1991年までは純然たる「社会貢献活動」テイストを強調していた。しかし1992年に番組のエンターテインメント化が導入されて以降、徐々に批判や不満が噴出するようになる。
2000年代のネットではマラソンがワープせずに100km走っているか調査する者達が現れ、これ以降ランナーがゴールしないことが増えた。2010年代になると東日本大震災以降の感動ポルノの氾濫を受け、その親玉として本番組が批判されるようになる。
特に批判が高まったのは2016年からで、NHKEテレの『バリバラ〜障害者情報バラエティー〜』にて、本番組放送中の真裏に本番組の批判をする特集が始まったことである。これは多くの反響を集め毎年恒例となっている。一方、NHKから国民を守る党の影響でNHKにも逆風が吹いていることから、論点はさらに増加している。
批判も過熱する一方、一時期の27時間テレビと違い毎年一定以上の視聴率を安定して記録しており、また東日本大震災以降、募金額が上昇傾向にあることを考えると、一定の共感、賛同が存在していると思われ、そんなわけで放送される度に多くの賛否両論が起こり、当日のSNSにはピリピリしたムードが漂う。
以下に、主に指摘されている問題点を挙げる。
- 「感動の押し売り」「障害者を見せものにしている」という批判
- 主に、過剰な演出や美辞麗句を並べ立てたナレーションなどへの違和感から。実際、当事者である障害者の中からも、この番組については批判が存在している。
- 一方、最近は動画サイトやSNSで巨泉時代の24時間テレビの映像も断片的に見れるようになっており、巨泉時代に関しては現在の24時間テレビに批判的な層ですら「昔はこんなに本気でチャリティに取り組んでいた教養番組だったのか」「このスタイルの24時間テレビなら許す」という好意的意見が多く、チャリティー行為が悪いのではなくバラエティ路線に批判的な意見が大本なのが分かる。
- 出演者への多額のギャラが存在しているといわれていること
- 毎年募金活動やチャリT(チャリティーTシャツ)の販売を行うなどしているものの、出演者への多額のギャラ(なぜかノーギャラではない)のために「意味がないのでは」との声がある。「ギャラ>募金額」という説もある。明石家さんまは出演を打診されるたびノーギャラなら出演してよいと応えているが、日テレ側は「そういう訳にはいきません」として応じないと自身のラジオ番組で述べている。事実、明石家さんまの当番組への出演は実現していない。
- 因みにとある記事によると、寄付活動については日テレが行っているのではなく、公益社団法人24時間テレビチャリティー委員会が行っているため、番組の制作費と募金は別会計になり、日テレは出演者に対してギャラを払う建前があるのではないかとのこと。
- ジャニーズ系統、AKB系統への依存度の高さへの不満、違和感
- 1995年以降のほぼ毎年、ジャニーズ事務所の所属タレントがメインの出演者に名を連ねており、実際に番組進行において当該タレントによる歌唱が番組の生命線になっている傾向が年々顕著になっている。また2010年以降はAKB48もほぼ毎年歌唱に参加している。
- 勿論、番組の趣旨に賛同しているからこその参加と考えられるが、特定のグループへの偏りと一部視聴者からは受け止められており、これが「過度な依存」「私物化」などの不満、批判として顕在化するようになった。なお、類似の指摘はミュージックステーションなどでも顕在化している。
- ジャニー喜多川氏の性加害問題を受けて放送された日本テレビでの自社特集によると過去に「チャリティーパーソナリティーを別の事務所の女性グループにした際はジャニーズ事務所から出演がなかった」事が明かされている。該当するのは1999年のSPEEDと2001~2002年のモーニング娘。のみで、この三回には確かにジャニーズが一切出演していないため物議を醸している。
- チャリティーマラソンの存在意義への疑問
- 番組内のチャリティーマラソン自体は1992年に間寛平が行ったのが最初。その意義はリアルタイムで感動を持続し(?)視聴率をキープすることで集金率を上げることにあった。以降、主に話題性のよさから定番企画となっていったが、「今年は誰(芸人、アナウンサーect)が走るのか?」といったようなエンタメ的な部分に話題が集中するのが常で初期段階から番組本来のテーマと大幅に乖離している感が強かった(選ばれるランナーもその年の時の人的な人物が多く、多分に客寄せパンダな趣が強いのも特徴)。
- 2010年代になり、24時間マラソンに対しても、昔より地球の気温が上がっていることもあってか「夏のマラソンは熱中症の危険がある」「ただの罰ゲーム」「24時間走る意味がわからない」などといった批判の声が飛び交っている。
- なお、前述のギャラの件も参照して頂きたいが、募金活動などは厚生労働大臣の許可を得て行っているため、「募金から出演者のギャラやを捻出している」訳ではない。
- 2024年はそれらに加えて台風10号が接近しており、放送数日前時点では放送日当日の関東地方直撃の予想もあったことから、チャリティーマラソン実施の是非を含めた気候面での批判も殊更多かった。これを受けてかチャリティーマラソンについては番組開始から2日目翌朝までは2020年の募金ランと似たような形で日産スタジアムのひたすら周回するという形に変更された他、予定されていた市民参加型の並走イベントを中止する対応を余儀なくされた。(マラソン以外の面では中京テレビ等複数の地方系列局が独自のチャリティーイベントを中止するなどの対応を取っている。また、両国でも一日目の屋外イベントを中止する対応を取った)
- 「偽善」であるという批判
- 上述にて示した批判、不満の影響からか、2020年の放送回では「募金ラン」の参加者である高橋尚子、土屋太鳳が直接「偽善」という批判への言及をするという事態に発展した。
- 島田紳助に帰せられる「やらない善よりやる偽善」という言葉があり、本番組の支持者がよく用いる。東日本大震災や熊本地震などでのボランティア活動の現場では「やらない善よりやる偽善」という姿勢の参加者は少なからず存在する(類似の事例として広島や長崎の高校生を中心とする「高校生平和大使」の活動は「微力だけど、無力じゃない」を活動スローガンとしている。
- ある一件に端を発した献血事業におけるいわゆるオタク層向けの広報キャンペーンやコミケ会場での献血に対する批判に対しても、この「やらない善よりやる偽善」を根拠とした反論が少なからず見受けられた。また24時間テレビ批判が結果的にポリコレ表現規制の流れに加担しているのではないかとの観点からの擁護派もみられるようになった。
- 日本のチャリティー寄付活動への参加率が先進国の中で最低とよくいわれるため、この番組の存在は、チャリティー活動への意識向上にも一役買っているという反論もある。
- 上述にて示した批判、不満の影響からか、2020年の放送回では「募金ラン」の参加者である高橋尚子、土屋太鳳が直接「偽善」という批判への言及をするという事態に発展した。
- 募金横領事件
- 2023年11月28日、日テレ系列の日本海テレビは元経営戦略局長が「24時間テレビ」の寄付金など計1118万円余りを着服していたと発表、しかも10年にわたるものだった。そのうち「24時間テレビ」の寄付金は計264万6020円で、社内の金庫から持ち出すなどして自分の銀行口座に入金。元局長は経理担当で金庫の鍵を管理する立場だった。元局長は懲戒解雇、会長は辞任し、社長は3か月間の報酬を全額返還となった。(詳細はこちら。)
- この状況に常連出演者である羽鳥と徳光は他局の冠番組内で怒りをあらわにし、番組制作を一時的に中断。翌2024年2月に謝罪と再発防止策をまとめた特別番組を放送した。その後番組の本放送も決定したが、一連の問題を受けテーマの変更を発表。長年使用していた「愛は地球を救う」から「愛は地球を救うのか?」へ変わった。上記の通り、メインパーソナリティを一旦廃止、番組内で随時募金の使用目途や管理方法などを伝えるなど、大規模なリニューアルも行った。
- 問題の日本海テレビの元経営戦略局長は2024年7月22日に業務上横領の疑いで鳥取地検に書類送検されたと鳥取県警が発表。折しも2024年の24時間テレビの放送約1ヶ月前に新聞各社によって伝えられ、このタイミングでの書類送検の発表は鳥取県警による注意喚起ではないかと実しやかに囁かれた。
- このように、予てより囁かれていた「募金詐欺」は最早噂の範疇ではなく表沙汰になっていると言える。
出演拒否を公言している芸能人
芸能人の中には出演拒否を公言している芸能人もいる。
ビートたけしのオールナイトニッポンでたけしは「24時間テレビから出演オファーが来ているがすべて断った。そもそも24時間テレビのギャラは高すぎる。全員ノーギャラで出演すべきだ。チャリティー番組の趣旨から外れている。」「あんな偽善番組は大っ嫌い!」と発言している。
第7回の読売テレビ制作コーナーに出演しているものの、ごく僅かな出演経験に留まっている。
ある年、さんまが制作スタッフに「この番組はノーギャラですよね?」と確認すると、番組スタッフは否定しギャラが出る仕事だと明言され、「それなら全額募金に回してください」と改めて受け取りを拒否するとこれも番組スタッフに拒否された為、それ以降は出演していない。
ちなみに、自身がパーソナリティを務めるMBSラジオ『ヤングタウン土曜日』によれば、行列のできる相談所などで担当するプロデューサーから「走りながら24時間テレビの司会やってもらえませんか?」とオファーされたことがあること。詳細記事はこちらより
2018年にR-1ぐらんぷりで優勝した視覚障がい者のピン芸人・濱田祐太郎は『24時間テレビ』で、健常者と障がい者との架け橋になりたいという思いはあるかと問われ、「僕はお笑い芸人なので、架け橋をするという役割じゃない」、芸人としてギャラが出るなら出演すると答えている。
徳光和夫 羽鳥慎一:長年にわたり総合司会を務める(務めた)。
間寛平:チャリティーマラソンに3回参加している。長年の常連出演者でもある。
日本武道館:本番組の主なメイン会場。
27時間テレビ:ライバルであるフジテレビ系列の長時間番組。バラエティのテイストが強く、番組趣旨は大きく異なっている。
アニメロサマーライブ:本番組とほぼ同時期に開催されているアニメソングの大型フェス。
Bang_Dream!:TOKYOMXにおいて24時間まるごとバンドリの「24時間バンドリ!TV」が2019年1月2日から放送された。
手塚治虫:上述のように、かつて彼の原作を用いた長編アニメが一コーナーとして放送されていた。
空想科学読本:15巻の副題が「愛は地球を滅ぼす」というものになっている。
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