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24時間テレビ

にじゅうよじかんてれび

1978年から毎年8月下旬に放送されている、日本テレビの長時間番組。正式名称は『24時間テレビ「愛は地球を救う』。実際の放送時間は約26時間半ほどである。
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放送概要・歴史

毎年8月下旬に放送する日本テレビ(日テレ)の長時間番組である。メインコンセプトは1994年度第17回より「愛は地球を救う」。

放送時期が8月下旬であるのは、日本テレビとしての本放送開始が1953年8月28日であることに起因しているといわれている。


1978年11PMの当時のプロデューサーである都築忠彦が、自身の番組の代表的なコーナーである「巨泉・考えるシリーズ」を発展させる形で発案して、大橋巨泉、萩本欽一らの賛同を得て放送が開始された。当初は局内でも懐疑的な声があったようだが、募金額が想像以上に集まるなど大きな反響を得て、翌年(1979年)以降、現在に至るまで毎年継続的に放送されている。

1980年からメイン会場が日本武道館になる(以降、一部の例外的な年を除いて継続的に使用されている)。またこの年からは徳光和夫が総合司会を務めるようになり、「ドラマスペシャル」が開始されている(土曜日の夜の2時間程度を用いている。この枠は現在も継続中である)。

放送開始年から1990年までは、日曜日の午前の2時間程度を用いて「アニメスペシャル」枠が設定されていた(主に手塚治虫作品が多かった。なお1990年を最後に事実上廃止されている)。


しかし、1982年に初めて平均視聴率が8.2%を記録すると、以降は平均視聴率が一桁台に落ち込むことが多くなり、1991年では過去最低の6.6%を記録してしまう。

その為、1992年に全面リニューアル。番組の「エンターテインメント化」が図られて、最大の目玉として「チャリティーマラソン」が設けられた。また、番組の要所に歌を通した企画が設けられ、現在でも使用される番組の主題歌である「サライ」が初めて使用される。この方向性が功を奏して視聴率が大きく上昇、以降は「夏の風物詩」として定着することになる(ただし後述で言及する批判も徐々に生じるようになる)。

1995年以降、(一部の例外的な年を除いて)ジャニーズ事務所所属のタレントがメインの出演者の一翼を担うようになる。


2005年の放送回では募金総額が初めて10億円を突破する。2010年を最後に徳光が総合司会から降板(ただしそれ以降も一出演者としては継続的に参加を続けている)、2011年からは羽鳥慎一が総合司会を務める。

2011年の放送回は、この年に東日本大震災が起こった影響から、募金総額が19億円を超えた。


しかし2010年代後半以降に「マンネリ化」の傾向が顕著になり、「チャリティーマラソン」にリレー形式を用いるなどのテコ入れがなされるようになる。

2020年の放送回では、新型コロナウイルス(いわゆる「コロナ禍」)の影響で番組史上初めての無観客開催になるなど番組内容を大幅に変更。翌年も無観客開催を継続した。

2022年からはコロナ禍の緩和もあり、有観客開催が復活している。


現在は、募金チャリティーマラソン・ドキュメンタリー・歌・ドラマなどをおよそ26時間半をかけて放送する形式になっている(「土曜日の18:30~日曜日の20:54」を放送時間としていることが多いが、年により変更あり。また、日曜日の11:24~12:24、16:59~17:23は「長時間ローカル枠」として設定されることが恒例になっている)。出演者は主に黄色いTシャツを着用して参加している(黄色が番組のイメージカラーであるため。なお近年は青、ピンクのTシャツが併用されるようになっている)。

主題歌は「サライ」。番組のラストでそのときの参加者全員で合唱することが恒例である。また、チャリティーマラソンのクライマックスでZARDの「負けないで」を合唱することも恒例である。


なお、2008年アニサマが8月下旬の開催で固定されてからは、ほぼ毎年のように日程がバッティングするようになっており、放送期間中のTwitterのトレンドは本番組とアニサマの関連用語の話題でほぼ埋め尽くされることがもはや恒例になっている(アニサマ開催の影響からか、アニメソング歌手や声優の出演はほとんどない)。


テーマ

年度放送回テーマ備考
1978第1回寝たきり老人にお風呂を! 身障者にリフト付きバスと車椅子を!郵便貯金ホールをメイン会場にし、サブ会場として日本テレビGスタジオで行った。第1回よりインタビュアーとして徳光和夫が出演し、以来毎年出演するという皆勤記録を持ち、「ミスター24時間テレビ」の称号を得ることになる。
1979第2回寝たきり老人にお風呂を! 身障者にリフト付きバスと車椅子を!
1980第3回カンボジアベトナムラオスの難民のために!この年より日本武道館がメイン会場となり、以降一部年度を除き現在に至るまでメイン会場として使用され続けている。徳光和夫がこの年から就任して以来、2010年まで30年連続で総合司会を務める。
1981第4回アジア・アフリカの障害者のために! 国際障害者年記念
1982第5回ストップ! ニッポン姥捨て時代!
1983第6回君の地球のボランティア! アフリカ飢餓緊急援助! 世界コミュニケーション記念
1984第7回この地球の未来は子たちのもの!
1985第8回アフリカ飢餓救援
1986第9回寝たきり老人にお風呂を! 身障者にリフト付きバスと車椅子を! そしてアジア・アフリカの飢えた子どもたちのために!
1987第10回SAVE THE CHILDREN
1988第11回君は地球のボランティア お年寄りに在宅福祉を、障害者に社会参加を!この年より、チャリティー笑点がスタート。
1989第12回アジア・アフリカの子どもたちに海外援助を!
1990第13回地球を救え! 10年計画
1991第14回雲仙・普賢岳災害救援! 寝たきりのお年寄りにお風呂カーを! 障害者に社会参加を! アジア・アフリカに海外援助を!当時日テレが放映権を取得していた世界陸上東京大会が8月に行われる都合上1ヵ月早い7月末の放送となり、日本武道館が改修中に伴いメイン会場は東京都庁で開催。平均視聴率は6.6%と過去最低を記録。この年をもって24時間テレビのイメージソングを数多く作曲してきた大野雄二氏が降板。
1992第15回愛の歌声は地球を救う全面リニューアル回。この年から翌年まで24時間テレビ「愛の歌声は地球を救う」というタイトルとして放送。チャリティーマラソンやサライの導入など現在まで知られるエンターテイメント性の強い24時間テレビに方向転換。
1993第16回出会い
1994第17回チャレンジ!
1995第18回もう一度、チャレンジ
1996第19回ONE LOVE~つなげよう! ひとつの愛~
1997第20回勇気を出して
1998第21回いま、始めよう
1999第22回伝えたい・・・夢のちから!
2000第23回がんばる・・・君のために!
2001第24回家族って何?
2002第25回家族で笑ってますか・・・?
2003第26回あなたを一番愛する人・・・
2004第27回あなたの夢はみんなの夢
2005第28回生きる
2006第29回絆~今、私たちにできること~
2007第30回人生が変わる瞬間
2008第31回誓い~一番大切な約束~
2009第32回START~一歩を踏みだそう~例年メイン会場で使用している日本武道館が同時期ナイトメアが押さえていた事情もあり、この年のみ東京ビッグサイトでの開催に。衆議院議員総選挙の投票日が重なったため、通常よりも6分拡大した日曜夜21時までの放送となり、投票締め切り前後には一旦中断してZERO選挙として出口調査などの開票速報を放送し、エンディングまでテロップで開票速報を流した。
2010第33回ありがとう~今、あの人に伝えたい~
2011第34回力~わたしはたいせつなひとり。~東日本大震災発生以来最初の24時間テレビ。前年まで総合司会を務めていた徳光和夫がこの年チャリティーマラソンのランナーとして出場。代わって、前年度までズームインの司会を務め、この年日テレを退社しフリーとなった羽鳥慎一が総合司会に就任。以来現在まで総合司会を務め続けている。東日本大震災発生後ということもありこの年募金総額は1,986,414,252円と過去最高を記録し、現在までの最高記録となっている。
2012第35回未来
2013第36回ニッポンって?・・・この国のかたち
2014第37回小さなキセキ、大きなキセキ
2015第38回つなぐ~時を超えて笑顔を~
2016第39回愛~これが私の生きる道~
2017第40回告白~勇気を出して伝えよう~メインパーソナリティが初の混成ユニット形式となる。チャリティーマラソンのランナー発表が初の放送当日の発表となる。
2018第41回人生を変えてくれた人
2019第42回人と人~ともに新たな時代へ~この年からは、同年世界柔道や翌年(実際は2021年に延期)東京オリンピックに伴う改修などで日本武道館が使用できないことから、両国国技館での開催となり、現2023年まで5年連続で国技館で開催し続けている。嵐がグループとして最多の5度目、かつ無期限活動休止前として最後のメインパーソナリティを務めた。
2020第43回動く同年から発生したコロナ禍に伴い、無観客開催。番組内容を大幅に変更。ソーシャルディスタンス確保を重視した放送となり、深夜の放送枠は全編が事前収録になる。「チャリティーマラソン」は一時中止し、代替としてメインスポンサーの日産自動車のテストコースを使用した「募金ラン」を開催。2度目の混成ユニット形式のメインパーソナリティを導入し、北山・重岡・岸が初起用(岸のみKing&Princeとして翌年も連続起用)。
2021第44回想い~世界はきっと変わる。前年同様、無観客開催。この年から深夜の放送枠前半部分は生放送形式に戻るも、後半部分は事前収録の形式となる。チャリティーマラソンは前年同様中止する代わりに、「募金リレー」を開催。この年のみ、マスコットキャラクター「おもウルフ」が登場。
2022第45回会いたい!2019年以来の有観客開催が復活。また、チャリティーマラソンそのものが復活。3度目の混成ユニット形式のメインパーソナリティとなり、ジャニーズ事務所の公式Youtubeチャンネルメンバーであるジャにのちゃんねるが起用。
2023第46回明日のために、今日つながろう。

総合司会・パーソナリティー

年度放送回総合司会パーソナリティー
1978第1回萩本欽一大橋巨泉大竹しのぶ竹下景子ピンクレディー
1979第2回萩本欽一、國弘正雄、黒柳徹子ピンクレディー、徳光和夫
1980第3回萩本欽一、徳光和夫石野真子
1981第4回徳光和夫、見城美枝子萩本欽一、宮崎美子
1982第5回徳光和夫萩本欽一、星野知子、岩崎宏美
1983第6回徳光和夫萩本欽一、斉藤慶子、斉藤祐子
1984第7回徳光和夫、沢田亜矢子萩本欽一
1985第8回徳光和夫、アグネス・チャン小泉今日子
1986第9回徳光和夫、アグネス・チャン沢口靖子
1987第10回徳光和夫、アグネス・チャン菊池桃子
1988第11回徳光和夫、アグネス・チャン、小牧ユカ、久和ひとみ後藤久美子
1989第12回徳光和夫、渡辺徹和田アキ子、アグネス・チャン南野陽子
1990第13回徳光和夫、渡辺徹、アグネス・チャン、山田邦子南野陽子、宮沢りえ
1991第14回徳光和夫、福留功、渡辺徹、森口博子宮沢りえ、西田ひかる、畠田理恵
1992第15回徳光和夫、楠田枝里子観月ありさダウンタウン
1993第16回徳光和夫、楠田枝里子赤井英和裕木奈江松村邦洋松本明子
1994第17回徳光和夫、楠田枝里子牧瀬里穂中山秀征酒井法子
1995第18回徳光和夫、永井美奈子鈴木杏樹SMAP久本雅美
1996第19回徳光和夫、永井美奈子瀬戸朝香、間寛平江角マキコ
1997第20回徳光和夫、永井美奈子KinKiKids、加藤紀子、飯島直子
1998第21回徳光和夫、笛吹雅子広末涼子TOKIO
1999第22回徳光和夫、笛吹雅子SPEED
2000第23回徳光和夫、笛吹雅子V6RIKACO藤井隆
2001第24回徳光和夫、松本志のぶモーニング娘。今田耕司
2002第25回徳光和夫、松本志のぶモーニング娘。、雨上がり決死隊
2003第26回徳光和夫、松本志のぶTOKIO
2004第27回徳光和夫、松本志のぶ
2005第28回徳光和夫、西尾由佳理香取慎吾(SMAP)、草彅剛(SMAP)
2006第29回徳光和夫、西尾由佳理KAT-TUN篠原涼子、久本雅美、くりぃむしちゅー
2007第30回徳光和夫、西尾由佳理タッキー&翼黒木瞳新庄剛志タカアンドトシ
2008第31回徳光和夫、西尾由佳理嵐、仲間由紀恵、久本雅美、チュートリアル
2009第32回徳光和夫、西尾由佳理NEWS菅野美穂ベッキーネプチューン
2010第33回徳光和夫、西尾由佳理TOKIO、米倉涼子森三中AKB48
2011第34回羽鳥慎一、西尾由佳理関ジャニ∞堀北真希宮川大輔イモトアヤコ
2012第35回羽鳥慎一、鈴江奈々嵐、新垣結衣、タカアンドトシ
2013第36回羽鳥慎一、桝太一嵐、上戸彩
2014第37回羽鳥慎一、水卜麻美関ジャニ∞、
2015第38回羽鳥慎一、水卜麻美V6、Hey!Say!JUMP松下奈緒
2016第39回羽鳥慎一、水卜麻美NEWS、波瑠オリエンタルラジオ
2017第40回羽鳥慎一、水卜麻美櫻井翔(嵐)、小山慶一郎(NEWS)、亀梨和也(KAT-TUN)、石原さとみ
2018第41回羽鳥慎一、水卜麻美SexyZone木村佳乃サンドウィッチマン
2019第42回羽鳥慎一、水卜麻美嵐、浅田真央
2020第43回羽鳥慎一、水卜麻美井ノ原快彦(V6)、増田貴久(NEWS)、北山宏光Kis-My-Ft2)、重岡大毅ジャニーズWEST)、岸優太King&Prince
2021第44回羽鳥慎一、水卜麻美King&Prince、菅野美穂
2022第45回羽鳥慎一、水卜麻美二宮和也(嵐)、中丸雄一(KAT-TUN)、山田涼介(Hey!Say!JUMP)、菊池風磨(SexyZone)
2023第46回羽鳥慎一、水卜麻美なにわ男子芦田愛菜小泉孝太郎、有働由美子


放送時間

放送日時

←始終→年度放送回
7月27日7月28日1991第14回
8月17日8月18日2002第25回
8月18日8月19日1984第7回
2001第24回
2007第30回
8月19日8月20日2000第23回
8月20日8月21日1983第6回
1994第17回
2011第34回
8月21日8月22日1982第5回
1999第16回
1999第22回
2004第27回
2021第44回
8月22日8月23日1981第4回
1987第10回
1998第21回
2015第38回
2020第43回
8月23日8月24日1986第9回
1997第20回
2003第26回
8月24日8月25日1985第8回
1996第19回
2013第36回
2019第42回
8月25日8月26日1979第2回
1990第13回
2012第35回
2018第41回
8月26日8月27日1978第1回
1989第12回
1995第18回
2006第29回
2017第40回
2023第46回
8月27日8月28日1988第11回
2005第28回
2016第39回
2022第45回
8月28日8月29日2010第33回
8月29日8月30日1992第15回
2009第32回
8月30日8月31日1980第3回
2008第31回
2014第37回

放送時間

←始終→放送時間年度放送回
12時19時31時間1989-1990第12-13回
14時18時30分28時間30分1991第14回
17時19時25時間1988第11回
17時30分18時30分25時間1986第9回
20時26時間30分1985第8回
18時19時30分25時間30分1999-2000第22-23回
20時26時間1994第17回
18時30分19時58分25時間28分2001第24回
20時54分26時間24分2002-2003第25-26回
2005-2008第28-31回
2010-2011第33-34回
2013-2023第36-46回
21時26時間30分2009第32回
21時09分26時間39分2012第35回
19時19時30分24時間30分1979-1984第2-7回
19時56分24時間56分1997-1998第20-21回
20時25時間1987第10回
1992-1993第15-16回
1995-1996第18-19回
19時45分21時34分25時間49分2004第35回
20時20時24時間1978第1回

24時間テレビ開始時の第1回は開始時刻と終了時刻は共に20時の文字通り24時間での放送となり、第2回からは第7回までは19時開始・翌19時半終了の24時間半の放送で固定。第8回以降は土曜夕方17時台以前に開始したり、土曜正午開始・翌19時終了の最長31時間の放送になるなど、放送時間が大きく変化していった。1992年度第15回からは再びゴールデンタイム前後のスタートに戻るものの、終了時刻は2001年までは遅くとも20時までの放送が多かった。


2002年度第25回より、一部年度を除き開始時刻18時半・終了時刻20時54分までの26時間24分に固定され、現在に至る。当番組終了直後に協賛スポンサーである日産自動車のCMが流れるのが恒例である。

また、当番組開始前に番宣やチャリティーマラソンの直前情報も兼ねた直前生放送が夕方に放送される他、直前番組の満点青空レストランでもその年のパーソナリティが登場し、エンディングは24時間テレビ開始前の会場での生放送で放送し、本編に繋ぐ。

なお、2004年第35回まではチャリティーマラソンのランナーが本来の放送時間内にゴールできない場合は放送時間延長や終了後の臨時放送でゴールの様子を生放送で行われていた。2005年第36回以降は一部年度を除き、直後番組の行列のできる相談所(旧行列のできる法律相談所)にて同会場の別室にて生放送を行い、放送時間に間に合わない場合のランナーのゴールを放送したり、24時間テレビの出演者やランナーが登場し、振り返りトークなどを行うことが恒例となっている(この他、パーソナリティやランナーの登場前の時間調整を兼ねて行列の過去の未公開集も放送)。


ネット局

日本テレビを基幹制作局で、日本テレビ系列(NNN・NNS)29社を含めた計31社の共同主催という形で全国放送。このうち、札幌テレビSTV:北海道)、ミヤギテレビMMT:東北)、中京テレビCTV:中部)、読売テレビytv:関西)、広島テレビHTV:中国・四国)、福岡放送FBS:九州)の6局はそれぞれの地区幹事局を務めている。

1990年度第13回よりテレビ金沢KTK)が開局し参加したことに伴い、47都道府県で24時間テレビが視聴できる環境が整い、1994年度第17回からは鹿児島読売テレビKYT)が開局したことに伴い、現在の計31社の放送体制が確立した。


日テレ系列以外でネットする局はテレビ宮崎UMK:日テレとテレビ朝日とのトリプルネットだが、フジテレビ系列メイン)と、沖縄テレビOTVフジテレビ系列フルネット局)。また、日テレメインでもクロスネット局でもある福井放送FBCテレビ朝日系列)とテレビ大分TOSフジテレビ系列)の2局はテレビ宮崎と沖縄テレビと共に、主に昼や夕方の他系列のニュース番組を中心に一部時間帯を差し替えている。

特に沖縄県では日本テレビ系列局がない為、フジテレビ系列局である沖縄テレビが参加。しかし、ゴールデンタイムなどのネットセールス帯はフジテレビ優先である為、深夜から早朝6時までと日曜昼間の一部時間帯のみ同時ネット。土曜のオープニングは未ネットであり、同時ネットが始まる土曜深夜未明から自社制作のオープニングで開始する。日曜19時からのフィナーレは同日深夜に遅れて放送し、土曜のスペシャルドラマは(同じくフジテレビのゴールデンを優先する)宮崎と主に後日遅れネットで放送。また、現在はFNS側から24時間テレビの募金を行える条件として、沖縄テレビに集まった募金の一部をFNSチャリティーに納付している。


2022年からドラマスペシャルのみTVerでのリアルタイム配信を実施。翌23年からは実施時間帯を拡大し、土曜は番組開始18時半からドラマスペシャル終了まで、日曜は夕方5時半前後のチャリティー笑点開始時からグランドフィナーレ(直後の行列のできる相談所でも実施)までリアルタイム配信を実施。これにより、TVerで一部時間帯のみという形になるが、一部当該時間帯未放送となる宮崎や沖縄を含めた一部地域でも同時視聴できるようになった。また、放送終了後は数週間程度ドラマスペシャルを含めた一部企画(リアルタイム配信対象外となる企画含む)がTVerやhuluなどで見逃し配信を行っている。


主な企画

チャリティーマラソン

年度放送回挑戦者走行距離備考
1992第15回間寛平153km途中でリタイア
1993第16回間寛平200km
1994第17回ダチョウ倶楽部100km
1995第18回間寛平600km1週間かけて走破。
1996第19回赤井英和100km駅伝
1997第20回山口達也TOKIO100km
1998第21回森田剛V6100km
1999第22回にしきのあきら110km
2000第23回トミーズ雅150km
2001第24回研ナオコ85km
2002第25回西村知美100km
2003第26回山田花子110km
2004第27回杉田かおる100km
2005第28回丸山和也100km
2006第29回アンガールズ100km
2007第30回萩本欽一100km
2008第31回エド・はるみ113km
2009第32回イモトアヤコ126.585km
2010第33回はるな愛85km
2011第34回徳光和夫63.2km
2012第35回120km駅伝
2013第36回大島美幸森三中88km
2014第37回城島茂(TOKIO)101km
2015第38回DAIGOBREAKERZ101km駅伝
2016第39回林家たい平100.5km
2017第40回ブルゾンちえみ90km
2018第41回みやぞんANZEN漫才161.95kmトライアスロン
2019第42回148.78km駅伝
2020第43回236km募金ラン
2021第44回100km駅伝
2022第45回兼近大樹EXIT100km
2023第46回ヒロミ102.3km

ドラマスペシャル

年度放送回タイトル
1980第3回機の音
1981第4回いのち・ひとつ
1982第5回スリーマンにアタック!
1983第6回黒い雨・姪の結婚
1984第7回さよならは涙を拭いてから
1985第8回いつかある日
1986第9回縁談・結婚・そのさきX
1987第10回車椅子の花嫁 / 長らえし時
1988第11回二十歳・もっと生きたい
1989第12回叫んでも……聞こえない!
1990第13回いつか見た青い空! 盲導犬ハッピー号の大冒険
1991第14回夜が明けるまでに 恵子の選択
1997第20回勇気ということ
1998第21回心の扉
2001第24回最後の夏休み
2002第25回父さんの夏祭り
2003第26回ふたり 私たちが選んだ道
2004第27回父の海、僕の空
2005第28回小さな運転士 最後の夢
2006第29回ユウキ
2007第30回君がくれた夏 〜がんばれば、幸せになれるよ〜
2008第31回みゅうの足パパにあげる
2009第32回にぃにのことを忘れないで
2010第33回みぽりんのえくぼ
2011第34回生きてるだけでなんくるないさ
2012第35回車イスで僕は空を飛ぶ
2013第36回今日の日はさようなら
2014第37回はなちゃんのみそ汁
2015第38回母さん、俺は大丈夫
2016第39回盲目のヨシノリ先生〜光を失って心が見えた〜
2017第40回時代をつくった男 阿久悠物語
2018第41回ヒーローを作った男 石ノ森章太郎物語
2019第42回絆のペダル
2020第43回誰も知らない志村けん -残してくれた最後のメッセージ-
2021第44回生徒が人生をやり直せる学校
2022第45回無言館
2023第46回虹色のチョーク 知的障がい者と歩んだ町工場のキセキ

アニメスペシャル


批判・問題点

1978年の放送開始当初から番組側の方針は一貫して「視聴者からの寄付を、国内外の福祉・環境保護・災害復興の支援に役立てること」に根ざした「チャリティー番組」であり、1991年までは純然たる「社会貢献活動」テイストを強調していた。しかし1992年に番組のエンターテインメント化が導入されて以降、徐々に批判や不満が噴出するようになる。

2000年代のネットではマラソンがワープせずに100km走っているか調査する者達が現れ、これ以降ランナーがゴールしないことが増えた。2010年代になると東日本大震災以降の感動ポルノの氾濫を受け、その親玉として本番組が批判されるようになる。


特に批判が高まったのは2016年からで、NHKEテレの『バリバラ〜障害者情報バラエティー〜』にて、本番組放送中の真裏に本番組の批判をする特集が始まったことである。これは多くの反響を集め毎年恒例となっている。一方、NHKから国民を守る党の影響でNHKにも逆風が吹いていることから、論点はさらに増加している。


批判も過熱する一方、27時間テレビと違い毎年一定以上の視聴率を安定して記録しており、また東日本大震災以降、募金額が上昇傾向にあることを考えると、一定の共感、賛同が存在していると思われ、そんなわけで放送される度に多くの賛否両論が起こり、当日のSNSにはピリピリしたムードが漂う。


以下に、主に指摘されている問題点を挙げる。

  • 「感動の押し売り」「障害者を見せものにしている」という批判
    • 主に、過剰な演出や美辞麗句を並べ立てたナレーションなどへの違和感から。実際、当事者である障害者の中からも、この番組については批判が存在している。
    • 一方、最近は動画サイトやSNSで巨泉時代の24時間テレビの映像も断片的に見れるようになっており、巨泉時代に関しては現在の24時間テレビに批判的な層ですら「昔はこんなに本気でチャリティに取り組んでいた教養番組だったのか」「このスタイルの24時間テレビなら許す」という好意的意見が多く、チャリティー行為が悪いのではなくバラエティ路線に批判的な意見が大本なのが分かる。

  • 出演者への多額のギャラが存在しているといわれていること
    • 毎年募金活動やチャリT(チャリティーTシャツ)の販売を行うなどしているものの、出演者への多額のギャラ(なぜかノーギャラではない)のために「意味がないのでは」との声がある。「ギャラ>募金額」という説もある。明石家さんまは出演を打診されるたびノーギャラなら出演してよいと応えているが、日テレ側は「そういう訳にはいきません」として応じないと自身のラジオ番組で述べている。事実、明石家さんまの当番組への出演は実現していない。
    • 因みにとある記事によると、寄付活動については日テレが行っているのではなく、公益社団法人24時間テレビチャリティー委員会が行っているため、番組の制作費と募金は別会計になり、日テレは出演者に対してギャラを払う建前があるのではないかとのこと。

  • ジャニーズ系統、AKB系統への依存度の高さへの不満、違和感
    • 1995年以降のほぼ毎年、ジャニーズ事務所の所属タレントがメインの出演者に名を連ねており、実際に番組進行において当該タレントによる歌唱が番組の生命線になっている傾向が年々顕著になっている。また2010年以降はAKB48もほぼ毎年歌唱に参加している。
    • 勿論、番組の趣旨に賛同しているからこその参加と考えられるが、特定のグループへの偏りと一部視聴者からは受け止められており、これが「過度な依存」「私物化」などの不満、批判として顕在化するようになった。なお、類似の指摘はミュージックステーションなどでも顕在化している。
    • 日本テレビでの自社特集によると過去に「チャリティーパーソナリティーを別の事務所の女性グループにした際はジャニーズ事務所から出演がなかった」事が明かされている。該当するのは1999年のSPEEDと2001~2002年のモーニング娘。のみで、この三回には確かにジャニーズが一切出演していないため物議を醸している。

  • チャリティーマラソンの存在意義への疑問
    • 番組内のチャリティーマラソン自体は1992年に間寛平が行ったのが最初。その意義はリアルタイムで感動を持続し(?)視聴率をキープすることで集金率を上げることにあった。以降、主に話題性のよさから定番企画となっていったが、「今年は誰(芸人、アナウンサーect)が走るのか?」といったようなエンタメ的な部分に話題が集中するのが常で初期段階から番組本来のテーマと大幅に乖離している感が強かった(選ばれるランナーもその年の時の人的な人物が多く、多分に客寄せパンダな趣が強いのも特徴)。
    • 2010年代になり、24時間マラソンに対しても、昔より地球の気温が上がっていることもあってか「夏のマラソンは熱中症の危険がある」「ただの罰ゲーム」「24時間走る意味がわからない」などといった批判の声が飛び交っている。
    • なお、前述のギャラの件も参照して頂きたいが、募金活動などは厚生労働大臣の許可を得て行っているため、「募金から出演者のギャラやを捻出している」訳ではない。

  • 「偽善」であるという批判
    • 上述にて示した批判、不満の影響からか、2020年の放送回では「募金ラン」の参加者である高橋尚子土屋太鳳が直接「偽善」という批判への言及をするという事態に発展した。
      • 島田紳助に帰せられる「やらない善よりやる偽善」という言葉があり、本番組の支持者がよく用いる。東日本大震災や熊本地震などでのボランティア活動の現場では「やらない善よりやる偽善」という姿勢の参加者は少なからず存在する(類似の事例として広島長崎の高校生を中心とする「高校生平和大使」の活動は「微力だけど、無力じゃない」を活動スローガンとしている。
      • ある一件に端を発した献血事業におけるいわゆるオタク層向けの広報キャンペーンやコミケ会場での献血に対する批判に対しても、この「やらない善よりやる偽善」を根拠とした反論が少なからず見受けられた。また24時間テレビ批判が結果的にポリコレ表現規制の流れに加担しているのではないかとの観点からの擁護派もみられるようになった。
      • 日本のチャリティー寄付活動への参加率が先進国の中で最低とよくいわれるため、この番組の存在は、チャリティー活動への意識向上にも一役買っているという反論もある。

  • コロナ禍での放送継続
    • 2020年から新型コロナウイルス感染拡大の影響でフジテレビ27時間テレビを中止にしたのに対し、24時間テレビは放送強行したことに多くの批判が集まるも2020年以降も引き続き放送されている。
      • ただし、27時間テレビに関しては昨今のフジテレビは大半の番組の視聴率が低い状況による影響から大掛かりな製作が厳しいものによるのが実情である。それでもオミクロン株の置き換わりにより芸能界でも感染拡大している中で現在も24時間テレビを放送する姿勢を見せる日本テレビに対して上述の数々の問題点もあり世間からはさらに批判が強まっている。
      • 一方で、感染拡大の状況に加え働き方改革への対応から24時間テレビ自体も制作体制に変化が起こっており、2021年まで多くの地方局を含めたメイン会場では無観客での開催、大部分の深夜枠が収録体制に切り替える、メイン会場での対面募金や公道でのチャリティーマラソンの取りやめなど感染対策を重点して対応して開催を行っている。翌2022年からはコロナ禍での感染対策が緩和されたこともありメイン会場の有観客体制やチャリティーマラソン自体が復活したものの、メイン会場での対面募金の取りやめや大部分収録の深夜放送は引き続き継続している。
      • その後、2023年からコロナ禍が終息したことに伴い、メイン会場での募金などが形を変えて復活(但し出演者が直接対面しての募金は熱中症対策もあり行われず)。ちなみにこの年より27時間テレビが復活している。

出演拒否を公言している芸能人

芸能人の中には出演拒否を公言している芸能人もいる。

ビートたけしのオールナイトニッポンでたけしは「24時間テレビから出演オファーが来ているがすべて断った。そもそも24時間テレビのギャラは高すぎる。全員ノーギャラで出演すべきだ。チャリティー番組の趣旨から外れている。」「あんな偽善番組は大っ嫌い!」と発言している。


2013年の番組終了後、さんまが制作スタッフに「この番組はノーギャラですよね?」と確認すると、番組スタッフは否定しギャラが出る仕事だと明言され、「それなら全額募金に回してください」と改めて受け取りを拒否するとこれも番組スタッフに拒否された為2013年以降は出演していない。


2018年にR-1ぐらんぷりで優勝した視覚障がい者のピン芸人・濱田祐太郎は『24時間テレビ』で、健常者と障がい者との架け橋になりたいという思いはあるかと問われ、「僕はお笑い芸人なので、架け橋をするという役割じゃない」、芸人としてギャラが出るなら出演すると答えている。


遂に不祥事が・・・

2023年11月28日、あってはならない事態が起きた。

日テレ系列の日本海テレビは、元経営戦略局長が「24時間テレビ」の寄付金など計1118万円余りを着服していたと発表、しかも10年にわたるものだった。

そのうち「24時間テレビ」の寄付金は計264万6020円で、社内の金庫から持ち出すなどして自分の銀行口座に入金。元局長は経理担当で金庫の鍵を管理する立場だった。

この為、元局長は懲戒解雇、会長は近く辞任し、社長は3か月間の報酬を全額返還となった。

詳細はこちら。


関連タグ

日本テレビ 日テレ

ジャニーズ事務所 AKB48:常連出演者。

大橋巨泉 萩本欽一:番組放送初期の常連出演者であった。

徳光和夫 羽鳥慎一:長年にわたり総合司会を務める(務めた)。

間寛平:チャリティーマラソンに3回参加している。長年の常連出演者でもある。

日本武道館:本番組の主なメイン会場。

イオングループ 日産:本番組の主な協賛企業。

27時間テレビ:ライバルであるフジテレビ系列の長時間番組。バラエティのテイストが強く、番組趣旨は大きく異なっている。

アニメロサマーライブ:本番組とほぼ同時期に開催されているアニメソングの大型フェス。

Bang_Dream!TOKYOMXにおいて24時間まるごとバンドリの「24時間バンドリ!TV」が2019年1月2日から放送された。

手塚治虫:上述のように、かつて彼の原作を用いた長編アニメが一コーナーとして放送されていた。

空想科学読本:15巻の副題が「愛は地球を滅ぼす」というものになっている。


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日本テレビ24時間テレビ公式サイト

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