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NHKから国民を守る党

えぬえいちけいからこくみんをまもるとう

2013年に発足した政治団体。2019年に開催された参議院議員選挙にて選挙区得票率2%を達成し、政治団体から政党へ格上げされた。
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スローガンは“NHKをぶっ壊す!”


概要編集

NHKから国民を守る党とは、2002年に週刊文春にNHKの不正経理を内部告発して退職した元NHK職員の立花孝志が立ち上げた政治団体。発起人兼代表は立花孝志2019年7月の第25回参議院選挙が行われるまで国政の議員は存在せず、地方議員の党員による政治活動を中心とした構成で政治活動を行っていた。なおこの参議院選挙で選挙比例定員の最後で党代表の立花孝志が当選。選挙区においての得票率2%を達成し、政治団体から政党へ格上げされた。


2020年10月時点での国会議員で、この党に所属しているのは浜田聡(参議院議員)と衆議院議員の丸山穂高(元日本維新の会所属、2019年5月北方領土関連の不祥事により除名)の2名。また、無所属議員の渡辺喜美(元みんなの党代表)と院内会派「みんなの党」を組んでいる。

なお、立花は2019年10月埼玉県の参議院議員補欠選挙並びに同年11月の神奈川県海老名市長選への立候しこれに伴い自動失職したため、参議院議員は次点の浜田聡氏が繰り上げ当選となった。


2021年7月から党名を「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」に変えた。略称は「NHK党」。2022年1月20日より「NHK受信料を支払わない国民を守る党」に変わり、2022年4月25日「NHK党」に改名した。

さらに2023年11月6日には「みんなでつくる党(みんつく)」に改名している。


役職編集

党首・代表:立花孝志

副党首:丸山穂高

幹事長:黒川敦彦


活動内容編集

その政党名からも分かる様に、NHK不正行為追求や集金人問題などの受信料制度問題、さらにNHKの受信料関連の裁判などの相談などを名目に政治活動を行っている。代表の丸山は国政進出後の公約として「NHKのスクランブル事業化」を掲げており、これを達成した暁には政治家を引退することを公言している。

…とはいえ、NHK関連の裁判では基本的に負けており、ワンセグでのNHK契約が認められるなどむしろNHKの正当性を認める結果となっているのは皮肉な話である。


党の活動方針として、「“NHKをぶっ壊す”という理念に賛同するのであれば、基本的に何をしていただいてもかまわない」とのこと。言うなればNHK以外の事には一切目もくれないのである。

しかし、実際のところ党は立花によるワンマン経営であり、こうした党運営に反発してこれまでに10人もの離反者が出ている(これは選挙に必要な資金の提供に関して代表の独断で金額を決めた事が発端)。もっとも、立花は「裏切者は許さない」とし、こうした離反者には今後対立候補を擁立することを宣言している。

最近では、金銭をめぐるトラブルにより離党した、中央区議会議員の二瓶文徳氏を動画上で脅迫したとして、二瓶氏から警察へ被害届を出されるという事案も発生している。



批判編集

NHKに対する裁判などは地方議会としての仕事にそぐわないとする批判がある、また代表をつとめる立花は選挙で落ちれば別の自治体で活動するといった売名、地方議員の給与目当ての活動(インタビューで地方議員は美味しい仕事と答えている)、落ちれば別の自治体で活動するといった議員バッジ目当て等の政治姿勢(これらの行動は将来的に国政選挙で当選するための布石という面が強かったと言われており、立花自身もそれを認めている)、名誉毀損を起こされ賠償命令がなされる、NGT暴行問題ではアイドルがハメ撮りを行った等と主張するといった人間性の問題(事実立花はNHKから懲戒処分を受け退社している)、威力業務妨害罪で有罪判決を受けた活動家を受け入れているといった事が批判されている。

マツコVS立花

参議院議員選挙後には、党および代表の立花に対して批判的な発言を行ったタレントマツコ・デラックスに憤慨して、立花が支援者を伴ってマツコ氏が収録を行っているスタジオ前に押しかけて抗議活動を行い、物議を醸した(結果、マツコ氏はテレビで立花氏が映し出されるとパニックに陥るなど、心身に少なくない影響を受けたとされる)。


反NHKの肩書で当選することが目的となる議員も多く、上記の二瓶議員のように当選後に党をやめる人間も出ていることから、団体そのものが信用されていないと代表以外の問題も出ている。


また、2024年に実施された東京都知事選挙の際には公示前の4月11日に行われた会見で

「都知事選に30人の候補を擁立します(実際には24人を擁立)」

と発表したがこの際、党に寄付した人が自身の政治的主張や顔写真を選挙ポスターに掲載出来るプランを披露した。

この事について立花は

政治に関心を持ってもらうには、多くの人が立候補を経験することが重要。立候補できない人はポスターで選挙に参加してほしい

と述べたが、党のホームページには

掲示板をジャックして、あなたの知名度やビジネスを広げるチャンス

などと、選挙ポスターを貼るスペースを候補者以外の人に販売するかのような宣伝とも取れる内容を記載していた。

立花は当該プランについて掲示板の売買を目的とするものではないと主張しており、公職選挙法にも他者への売買を禁止する規定は存在しないが早稲田大学の日野愛郎教授はこの事について

当選以外の目的で選挙活動を利用するのは、民主主義への挑戦とも言える行為。有権者の政治不信につながりかねず、野放しにしてはいけない

と強い口調で非難した。

なお、N国党はこの手法で1500万円の売り上げを得たが開票の結果、立候補した24人全員が供託金没収(-7200万円)となり最終的には大幅な赤字となっている。



小ネタ編集

2019年7月に行われた参議院議員選挙にてそれは起こった。

NHKにおいて放送された政見放送にて、代表の立花孝志をはじめとする候補者たちがかなり個性が強い人間ばかりであり、Twitter上にて(イロイロな意味で)有名になってしまったのである。


政見放送にて代表の立花孝志は、NHKをぶっ壊さなければならない理由として「アナウンサーが不倫路上カーセックスを行った事実をNHKは隠蔽している」からと発言。その後も「不倫路上カーセックス」を連呼しまくり、最後にNHKのスタジオで「NHKをぶっ壊す!」と発言している。


同じく政見放送にて、党員・岡本ゆきのぶはカメラの前に立つや否や「ボーっと生きてんじゃねぇぞNHK! ボーっと生きてんじゃねぇぞ国会議員!」とまさかのNHKの番組台詞叫ぶ。

その後は「令和の百姓一揆でNHKをぶっ壊す!」などと連呼し、最後は「NHKをぶっ壊」まで行ったところで時間切れとなりカットされた。


関連タグ編集

立花孝志 丸山穂高 堀江貴文 渡辺喜美 政見放送 NHK 日本の政党 現存する政党(日本)

国民主権党:元N国から参院選で千葉選挙区から出馬していた平塚正幸が代表する党。

つばさの党:かつてN国に在籍していた黒川敦彦が代表を務める政治団体。


関連サイト編集

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