ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

みんなでつくる党

みんなでつくるとう

NHK党の現名称。2019年参議院議員総選挙で選挙区得票率2%を達成し、政治団体から政党に格上げされた。2023年での党首交代劇から、党が大津派と立花派に分裂し党運営が混乱。2024年1月には立花派の国会議員2名が離党し、さらに同年3月14日には法人としての破産開始決定がなされている。
目次 [非表示]

N党時代のスローガン“NHKをぶっ壊す!”


概要編集

みんなでつくる党(略称・みんつく、旧名・NHKから国民を守る党)とは、2002年に『週刊文春』にNHKの不正経理を内部告発して退職した元職員・立花孝志が設立した政治団体。発起人兼代表は同じく立花氏。2019年7月の第25回参議院選挙が行われるまで国政議員は存在せず、地方議員党員による政治活動を中心とした構成で政治活動を行っていた。なお、この参議院選挙で選挙比例定員の最後で党代表・立花氏が当選。選挙区においての得票率2%を達成し、政治団体から政党に格上げされた。


2020年10月時点での国会議員で、この党に所属しているのは浜田聡氏(参議院議員)と衆議院議員・丸山穂高(元日本維新の会所属、2019年5月北方領土関連不祥事により除名)の2名。また、無所属議員・渡辺喜美氏(元・みんなの党代表)と院内会派「みんなの党」を組んでいる。

なお、立花は2019年10月埼玉県の参議院議員補欠選挙並びに同年11月の神奈川県海老名市長選への立候補、これに伴い自動失職したため、参議院議員は次点・浜田聡が繰上げ当選となった。


2021年7月から党名を「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」に変えた。略称は「NHK党」。2022年1月20日より「NHK受信料を支払わない国民を守る党」に変わり、同年4月25日、「NHK党」に改名した。

さらに2023年11月6日には「みんなでつくる党(みんつく)」に改名している。


2024年1月19日、斉藤健一郎浜田聡両参院議員を除名処分とし、国会議員がゼロになった事で政党助成法上の政党要件を失っている。(なお、公職選挙法上の政党要件は維持されている)

2024年3月14日 債権者から東京地裁に破産を申し立てられ破産開始決定を受けた。

2024年10月27日 第50回衆議院議員総選挙において、6人の候補を擁立したが全員が落選している。


分裂騒動について編集

まず事の発端となったのは、NHK党から出馬し当選となった元・参議院議員のガーシー東谷義和)が国会に戻り陳謝する、という約束がなされていたものの……。それが反故になった事から、責任を取って立花孝志が党首を辞任しその後釜に大津綾香が据えられることになった。

その後、当時幹事長であった黒川敦彦が暴走し、23年4月の統一地方選においてそれまでとは全く違う運営方針を発表。それが党内の反発を招き、大津派と立花派の二つに大きく分裂してしまった。


それぞれの役職について(両HPから引用)


みんなでつくる党(大津派)

党首・大津綾香

幹事・明ヶ戸亮太

監事・豊田賢治


NHKから国民を守る党(立花派)

代表・斉藤健一郎

党首・立花孝志

副党首・丸山穂高

政策調査会長兼幹事長・浜田聡


このみんつく党の代表権をめぐり、斉藤健一郎が原告となり大津綾香に対し代表者の登記変更を求めた民事訴訟を起こしたが、東京地裁は斉藤氏の請求を棄却、これにより代表権は大津氏のものとなったが、あまりに混沌とした内輪揉め、泥沼化した騒動に加えて、それまでNHK党を引っ張っていた面子が大きく変わった事で、支援者の間には不信感を抱く者も少なくない。



活動内容編集

旧党名からも分かる通り、NHK不正行為追求や集金人問題などの受信料制度問題、さらにNHK受信料関連裁判などの相談などを名目に政治活動を行っている。代表・丸山は国政進出後の公約として「NHKのスクランブル事業化」を掲げており、これを達成した暁には政治家を引退することを公言している。

…とはいえ、NHK関連の裁判では基本的に負けており、ワンセグでのNHK契約が認められるなど、寧ろNHKの正当性を認める結果となっているのは皮肉な話である。


党活動方針として、「“NHKをぶっ壊す”という理念に賛同するのであれば、基本的に何をして頂いても構わない」とのこと。いうなればNHK以外のことには一切目もくれないのである。

しかし、実際のところ党は立花氏によるワンマン経営であり、こうした党運営に反発してこれまでに10人もの離反者が出ている(これは選挙に必要な資金の提供に関して代表独断で金額を決めたことが発端)。もっとも、立花は「裏切者は許さない」とし、こうした離反者には今後対立候補を擁立することを宣言している。

最近では、金銭を巡るトラブルにより離党した、中央区議会議員・二瓶文徳氏を動画上で脅迫したとして、二瓶氏から警察に被害届を出されるという事案も発生している。



批判編集

NHKに対する裁判などは地方議会としての仕事にそぐわないとする批判がある、また代表を務める立花氏は選挙で落選すれば別自治体で活動する、といった売名・地方議員給与目当ての活動(インタビューで「地方議員は美味しい仕事」と答えている)、落ちれば別の自治体で活動するといった議員バッジ目当て等の政治姿勢(これらの行動は将来的に国政選挙で当選するための布石という面が強かったと言われており、立花自身もそれを認めている)、名誉毀損を起こされ賠償命令がなされる、NGT暴行問題ではアイドルがハメ撮りを行った等と主張するといった人間性の問題(事実立花はNHKから懲戒処分を受け、退社している)、威力業務妨害罪で有罪判決を受けた活動家を受入れているといったことが批判されている。

マツコVS立花


参議院議員選挙後には、党及び代表・立花氏に対して批判的な発言を行ったタレントマツコ・デラックスさんに憤慨して、立花が支援者を伴ってマツコ氏が収録を行っているスタジオ前に押し掛けて抗議活動を行い、物議を醸した(結果、マツコ氏はテレビで立花氏が映し出されるとパニックに陥るなど、心身に少なくない影響を受けたとされる)。


反NHKの肩書で当選することが目的となる議員も多く、上記の二瓶議員の様に当選後に離党する人も出ていることから、団体自体が信用されていないと代表以外の問題も出ている。


また、2024年に実施された東京都知事選挙の際には公示前の4月11日に行われた会見で

「都知事選に30人の候補を擁立します(実際には24人を擁立)」

と発表したが、この際、党に寄付した人が自身の政治的主張や顔写真を選挙ポスターに掲載出来るプランを披露した。

このことについて立花は


政治に関心を持って貰うには、多くの人が立候補を経験することが重要。立候補できない人はポスターで選挙に参加して欲しい


と述べたが、党ホームページには


掲示板をジャックして、あなたの知名度やビジネスを広げるチャンス


などと、選挙ポスターを貼るスペースを候補者以外の人に販売するかの様な宣伝とも取れる内容を記載していた。

立花は当該プランについて掲示板売買を目的とするものではないと主張しており、公職選挙法にも他者への売買を禁止する規定は存在しないが、早稲田大学・日野愛郎教授はこのことについて、


当選以外の目的で選挙活動を利用するのは、民主主義への挑戦ともいえる行為。有権者の政治不信に繋がりかねず、野放しとしてはいけない


と強い口調で非難した。

なお、N国党はこの手法で1,500万円の売上を得たが、開票の結果、立候補した24人全員が供託金没収(-7,200万円)となり最終的には大幅な赤字となっている。



小ネタ編集

2019年7月に行われた参議院議員選挙でそれは起こった。

NHKにおいて放送された政見放送で代表・立花氏を始めとする候補者達がかなり個性が強い人間ばかりであり、旧Twitter(現・X(上にて(イロイロな意味で)有名となってしまったのである。


政見放送で代表・立花氏は、NHKをぶっ壊さなければならない理由として「アナウンサーが不倫路上カーセックスを行った事実をNHKは隠蔽しているため」と発言。その後*「不倫路上カーセックス」を連呼しまくり、最後にNHKのスタジオで「NHKをぶっ壊す!」と発言している。


同じく政見放送で党員・岡本ゆきのぶ氏はカメラの前に立つや否や「ボーっと生きてんじゃねぇぞNHK! ボーっと生きてんじゃねぇぞ国会議員!」とまさかのNHK番組台詞を叫ぶ

その後は「令和の百姓一揆でNHKをぶっ壊す!」などと連呼、最後は「NHKをぶっ壊」まで行ったところで時間切れとなりカットされた



関連タグ編集

立花孝志 丸山穂高 堀江貴文 渡辺喜美 政見放送 NHK 日本の政党 現存する政党(日本)

国民主権党:元N国から参院選で千葉選挙区から出馬していた平塚正幸が代表する党。

つばさの党:かつてN国に在籍していた黒川敦彦が代表を務める政治団体。



外部リンクト編集

関連記事

親記事

現存する政党(日本) げんぞんするせいとう

子記事

兄弟記事

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました