第50回衆議院議員総選挙
だいごじっかいしゅうぎいんぎいんそうせんきょ
前回の第49回衆議院議員総選挙は2021年(令和3年)10月14日に衆議院が解散されたことにより同年10月31日に投開票が行われ、与党自民党が261議席、公明党が32議席を獲得し連立政権を維持した。
前回の自由民主党総裁選から3年が経過し、岸田文雄が総裁選挙に不出馬を表明したため、総裁選挙で辛勝し選出された石破茂新総裁のもとで選挙を迎えることとなった。石破は岸田内閣の総辞職後、第214回臨時国会の内閣総理大臣指名選挙によって新総理に指名された(他にも多くの与野党が党首を変えた。後述)。野党は予算委員会の開催を要求したものの、与党が拒否した。所信表明演説、代表質問、党首討論を経て、10月9日に衆議院は解散となった。
更に、首班指名後8日後の解散は衆議院史上最短である。前回衆院解散時の第一次岸田政権の10日を早くも下回った。
石破は、総裁選出間もなく首班選挙前の時点で早期解散を公言したため、各方面の反発を買った。
前回の参院選で晴れて政党要件を満たした参政党及び国民民主党と袂を分かった教育無償化を実現する会にとっては初めての衆院選となる。
野党共闘は進まず、前回市民連合の下で協力した立憲民主党と日本共産党(立憲共産党)、及び社民党、れいわ新選組間でも候補者調整や積極的な応援を行い合うことはなく、選挙区によっては野党候補者が濫立することになった。
元日の令和6年能登半島地震に続き、前月に能登半島豪雨で大きな被害を受けた能登半島では、解散時点でも平常投票所となる集会所が避難所に供されており、投票時間の短縮や投票所の集約を余儀なくされた。
小選挙区・比例区ともに2022年の区割り変更後初の選挙である(それぞれ10増10減、3増3減)。これにより神奈川県では第20区が、東京都ではとうとう第30区が誕生した。
(それだけではなく、東京24区も現実に姿を見せることとなった。なお、同名ゲーム作品が存在し、選挙期間内には同作品のX(旧twitter)公式アカウントがユーザーに表示される事態にも発展している。更に言えば同名アニメも存在しているので、自体が複雑化した)
裏金問題や高齢化の批判を受け、二階俊博や菅直人らをはじめ、杉田水脈、足立康史、桜田義孝等多くの有力議員が不出馬を表明した。N国は候補者擁立を見送った。
他方、丸川珠代や音喜多俊ら参議院から鞍替え出馬する者が現れているほか、地方政治からは河村たかし(立候補により名古屋市長を自動失職)、前武蔵野市長の松下玲子が声を上げた。著名人候補者としては作家の百田尚樹やジャーナリストの有本香(以上、諸派・日本保守党)、元グラドルの森下千里(前回宮城5区から出馬するも安住淳に敗れ、比例復活ならず)らが比例区単独で国政に挑む。
1996年に現在のシステムになってから、生まれた人が初当選。