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東谷義和

ひがしたによしかず

東谷義和は、日本の実業家、Youtuber、元参議院議員。通称「ガーシー」。
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略歴編集

1971年(昭和46年)10月6日生まれ。 兵庫県伊丹市出身。YouTuberとしては「ガーシー」の名前で知られる。

なお、自叙伝にて在日韓国・朝鮮人が多く住むコリアタウンの出身であること、自身も祖父が韓国人クォーターであることを公言している。また、実父は高校教師であったが、ギャンブル依存症になり自殺したとしている。


大学卒業後、1994年に大阪で板金加工や自動車販売を行う代理店を設立する。この頃、バーで知り合ったヴェルディ川崎廣長優志のつてでロンドンブーツ1号2号田村淳と親交を持つようになり、翌1995年に田村から誘われて上京する。本人が語るところによれば、上京してから約1年間田村の元に居候しながら自動車関係の仕事をしており、この時に俳優の唐渡亮を介して島田紳助と交友を待つに至ったという。

アメリカザリガニの平井義之と共同経営でバー「MACCA」を開店して以降、芸能界との繋がりも強まったことから、様々な芸能人に無償でアテンド・アフターフォロー(いわゆる接待仲介)を行うようになった。

また、株式会社「ever free」やアパレル会社「QALB」といったファッション関連、芸能事務所経営など様々な事業を手掛けていた。

しかし、バカラによる違法賭博などに手を出してギャンブル依存症となってしまい、複数の芸能人から多額の借金を負う。そして、ついにはBTSなど「芸能人に会える」と称してファンから現金を騙し取る詐欺行為に手を染めるようになる。


2021年文春砲ヒカルからの告発によって詐欺行為が発覚。友人や家族、資産全てを失うほどの社会的大ダメージを負うこととなり、一時は自殺を考えるが、知人のアドバイスでドバイへ国外逃亡する。

2022年2月、「生き残るための最後の手段」として暴露系Youtuberへと転身し、『東谷義和のガーシーch【芸能界の裏側】』というチャンネルを開設する。


本人は「自分の人生を転落させた復讐」として、ヒカルだけでなく、これまでのアテンドで繋がりを持った綾野剛城田優新田真剣佑など複数の芸能人に関する暴露を行っており、そこから芋ずる式に松平璃子堀未央奈大原櫻子柏木由紀といった多くの女性芸能人に関する暴露も行われた。他にも、志田愛佳星野みなみ福士蒼汰をはじめとする様々な芸能人との繋がりがあることを示唆しており、今後も暴露を行っていくことを宣言している。


このような暴露系の動画の内容が話題を博し、ある程度の人気を獲得しており、2022年夏の参議院議員選挙ではNHK党(現:政治家女子48党)からの出馬を表明。党首の立花孝志からも全面的な支援を受けている。

しかし、2022年4月21日に『女性セブン』が新田真剣佑RADWIMPSのメンバー・桑原彰から借金をした上未だに返済していないことをスクープされただけでなく、暴露された側の新田真剣佑側の事務所から法的措置を宣言されてしまった。さらに、2022年6月13日の刑法改正による侮辱罪の厳罰化及び拘禁刑の創設に合わせて以前から綾野に対する暴露で頭を悩ませていたトライストーン・エンタテイメントも同日に法的措置を宣言したため、以前のような勢いは無くなり、逆に視聴者やファンからのタレコミに頼らざるを得ないというかなり不利な状況に立たされている。


ネット上の活動にあたっては、ギャンブル系のオンラインサロン「新宿租界」の運営などを行うライター「Z李」からのバックアップを受けている。もともとZ李はガーシーからの詐欺被害に遭った人物を助ける目的で関わりを持つようになり、その後「活動で得た収益で、Z李側の被害者に優先的に返金をする」ことを条件に協力関係を築いたとしている。


議員当選までの経緯とその後の動向編集

2022年7月参院選への出馬編集

前述のようにNHK党の党首である立花氏の支援の下、出馬を表明した。「嘘の正義より真実の悪」をキャッチコピーに、日本に帰国せず選挙活動はYouTube上でのみ行うという異例の選挙戦を展開した。2022年7月10日、投開票が行われた結果、NHK党が比例区で1議席を獲得し、東谷はNHK党の候補者内で得票数1位であったため初当選を果たした。


何かを物議を醸す行動の多い東谷の当選を驚く声も多かったが、東谷はNHK党の比例代表の名簿順で最上位(個人名で287,714票を獲得)であり、後はNHK党がまとまった票さえ集めれば当選出来る状況にあった。

なお、東谷はインターネットを活動の拠点としていることもあって若者からの人気が高いと思われがちだが、実際は立花や東谷の支持層については35-44歳が24%、45-54歳が37%、55-64歳が19%と、中高年が全体の8割以上を占めているという情報もあり、飛び抜けて若年層からの支持が高いとは言い難い。

(https://twitter.com/chidaisan/status/1542136324475731969)


2023年1月から詐欺事件など複数の事件について嫌疑がかかっており、警察が捜査中と見られるため、帰国の際に逮捕・起訴される可能性が存在していた。

国会期間中の国会議員は「不逮捕特権」が存在し、逮捕・刑事訴訟が事実上不可能となっている。ただし、刑事訴訟はできないが民事訴訟はできるので、立場が変わっても(名誉毀損などでの)訴訟のリスクは残ったままである。

そして議員の不逮捕特権があっても、司法当局から請求があり、これを参議院が認めた場合は逮捕できるため、刑事訴訟のリスクもゼロではない。国外に滞在していても同じであり、現地警察に日本政府から要請すれば外国で逮捕・送還できる。


当選後の動向編集

上記の危険性を考慮してか、立花は彼が詐欺罪で逮捕される可能性があることを理由にしばらく日本に帰国させないことを発表。これで、当選後初めての国会となる8月の臨時国会に登院しないことがほぼ確定した形となった。


なお、参院広報においては、議員の住所要件や会期中の登院義務はないとされる。このため、仮に東谷が会期中一度も帰国せず国会を欠席し続けた上で議員を続けることは不可能ではない。しかし、国会法では正当な理由なく国会の召集日から7日以内に応じなかった議員は懲罰委員会にかけられる(第124条)とされており、最悪の場合除名となる。これまで欠席による除名まで至った前例はないとされるものの、刑事・民事両方で訴訟のリスクを抱えており、国外に滞在しながら選挙活動を行い、当選後も帰国していない東谷の立場が議会運営にあたって問題視されているのも事実である。

実際、8月2日の時点で、参議院運営委員会の理事会が東谷の提出した「海外渡航届」を不許可とすることを全会一致で決定。「納得のいく理由がない」として、帰国及び登院を求めている。


結果として8月3〜5日に行われた臨時国会は欠席した。


その後、臨時国会終了後に立花が会見を開き「渡航届ではなく滞在届を提出するべきであったが間違えた。再提出を行う予定である」「(東谷の帰国を止めているのは)既に被害者との間で示談が成立しているはずの事件について、警察が書類の受け取りを拒否しているので、不正逮捕※になるのを避けるため」と発言し、2023年2月にも東谷本人が同様の理由を記した文書を国会に提出している。


東谷自身は8月2日に自叙伝『死なばもろとも』(幻冬社)を発表。さらに8月中旬にオンラインサロンを開設することをアナウンスした。

一方、臨時国会を欠席したことや後述するYouTuberのスキャンダル暴露動画への批判は大きく、また当選後からYouTubeチャンネルのBANを繰り返しているため、先述の通りタレコミを視聴者に頼らざるを得ない状況であることも踏まえ、その立場が盤石であるとは言い難い。


※東谷に容疑がかけられていると見られる詐欺罪は非親告罪(被害者の告訴がなくても起訴処分が可能である)のため、仮に被害者との間に示談が成立していても罪に問われないというわけではない。


そして、2022年12月27日、警視庁から著名人への脅迫及び名誉毀損の罪で任意の事情聴取を要請されていることが判明した。

さらに、2023年1月12日には、警視庁が動画収益化を担当する会社の代表と社長といった関係者宅数件に対して家宅捜索を行ったことが判明した。


同年1月30日、尾辻秀久参議院議長が国会への出席を求める「招状」を1949年以来74年ぶりに発出し、その後国会法の定める7日間の出席期限を過ぎたため、2月8日に議長が懲罰委員会に付託した。

参議院のこの対応に対し、本人は「辞めさせるんだったらいつでもどうぞ。ただ、そうやって前例作ったら俺だけじゃなくて議会で寝ている議員もそうしなきゃいけなくなってあなた方(与党議員)の首を絞めることになりますよ。」「俺への給料を国民に返したって何も変わらん。それで国民が幸せになるんなら、俺は喜んで金を払いますよ。」と強気な姿勢を見せた。

その後、同年2月21日、参議院懲罰委員会は、ガーシーに対し3番目に重い懲罰である「公開議場における陳謝」を科すことを全会一致で決め、翌日22日、参議院で賛成多数で可決された。3月7日、党関係者を通じて陳謝する参議院本会議を欠席する意向を示した。陳謝する動画の提出を希望したが、参院議院運営委員会の与野党理事が拒否した。8日、陳謝が予定された参議院本会議を欠席したことで、尾辻秀久議長は「院議に従わなかった」と述べ、即日懲罰委員会に付すことを宣言した。

そして14日、懲罰委員会で全会一致でもっとも重い「除名」処分が決定。これにより、翌15日に参議院で可決され議員資格を失った。国会議員の除名は1951年以来、72年ぶりで戦後2人いたが、片方は反対討論をしたのに投票では賛成票を入れた、もう片方は不規則発言や共産主義の宣伝を行った者で、そもそも懲罰委員会にかけられるのはほとんどが国会での言動が理由であり、国会に登院しないことが理由なのは前代未聞であった。後任には、比例区4位の齊藤健一郎が就任した。


議員資格剥奪後もなお強気な態度を続けていたが、16日には警視庁が俳優・綾野剛とジュエリーデザイナー・福谷公男、ドワンゴ創業者・川上量生らによる刑事告訴を受けて「著名人に対する動画サイトを使った常習的恐喝容疑」という名目で逮捕状を取り、外務省にも旅券返納命令を要請。さらに、ICPOを通じ国際手配する構えを見せている。

これを受けて東谷は即日ライブ配信を行い、「引越しするから」「これからは『日本のスノーデン』と称してロシアへ逃亡し潜伏する」と発言している。

だが、旅券返納命令に従わなかった場合どの国に居ても違法在留扱いとなるのは確定であり、仮に北朝鮮やロシアといった現在日本と友好的な関係を持っていない国だとしても(手続き等に時間を要する可能性はあれど)逮捕及び身柄の引渡しは予定通り行われると思われる。

なお、予定通りロシアに渡航できたようである。


3月24日には実家(※正確には母親の住居)が家宅捜索されたことを受け、生配信で「オカンだけは勘弁してください、何も知らないんですよ」「70代のオカン捕まえて拘留して何が出るんですか。親父も自殺して、俺まで犯罪者みたいになって、これ以上オカンを苦しめたくないんです」と号泣していた。その種を蒔いたのはお前だろ!

この配信を受けてNHK党内部をはじめとして擁護する意見がいくつかあったものの、日頃の言動や態度から、当たり前の話ではあるが、世間の論調はおおむね批判的である。著名人でも、本人だけでなく妻にまで脅迫めいたメッセージを送られ続けていた西村博之や、かつて自身も事実無根の悪評から誹謗中傷に悩まされていたスマイリーキクチなどが「被害者面をして言い逃れしようとしているだけ」「そもそも家族のことを思うのであれば一刻も早く帰国して罪を償うべきだったのでは」といった趣旨のコメントをしている。

なお、この家宅捜索は、家族を取り調べるという形でプレッシャーを与えるということも考えられるが、主に実妹の口座に入金されていた動画の広告収益の差し押さえ及び証拠品の捜索が目的と思われる。


海外逃亡し捜査が停滞したため、時が経つにつれて彼の事件は他のニュースに埋もれてしまいもはや彼を取り上げているサイトやニュース番組はもうない。逆に言えば、影響力が失墜した以上「もうまともに相手にする価値すらない」とみなされたということである。


結局、2023年6月5日にドバイ当局から連行されUAEから成田空港へ帰国の途に着くこととなり、警視庁は帰国し次第、逮捕する方針を発表。そして同日、予定通り逮捕された。

動画配信で1億円稼いだ事も明らかになった。

ドバイの王族と親交があることから特例的に滞在を許可されていたが、その際に交わされた「YouTube等で配信活動を行わない」「SNSを用いたビジネスを行わない」といった条件をガーシー側が反故にしたため、事実上の国外退去を通告されていたことも明らかになっている。


2023年6月23日、東京地検は東谷を暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)の罪などで起訴した。同月24日、自身を刑事告訴した綾野らをSNSで脅したなどとして、警視庁に証人威迫容疑で再逮捕された。インスタグラムやツイキャスで「裁判に出てくるってことがどんだけタレントとして致命的かよう考えて出てこいよ」「こんなことしたら嫁と子どもが余計生きづらくなんねんで」などと脅した疑い。7月10日、証人威迫の罪で追起訴され、同日、東谷の弁護人が東京地裁に保釈を請求したが、7月12日、東京地裁は保釈請求を却下する決定をした。7月13日、東谷側は決定を不服として準抗告したが、東京地裁はこれを退けた。


だが、彼は3000万円の保釈金を払いシャバに出る事に成功した。流石にドバイにまた逃げるなんて事はしないだろうが… また、勾留中決まった食事しか与えられなかった為体重が激減していた。


その後、2024年2月8日に佐伯裁判長は「借金返済の収益のために配信を継続し、常習性は明らか。被害者らに誹謗中傷の波を浴びせるのは卑劣かつ悪質で人生そのものを脅かす犯罪」を説明し、懲役3年執行猶予5年の有罪判決が下された


余談編集

喫煙飲酒もしないため、酒の席で泥酔していた人たちが後日覚えていないような痴態も同席した東谷は覚えていることが多いという。


ONEOKROCKTakaUVERWorldTAKUYA∞とは現在でも仲が良く、2人を「ハートが熱い男」と評している。


2020年に鈴本美愉志田愛佳が「ぶちゃらけ」企画を行い、物議を醸した上に欅坂46櫻坂46に改名させる一因を作り出したが、彼女らにアドバイスしたことをYoutubeチャンネル「ガーシーチャンネル」で自ら告白している。つまり、一連の騒動は彼が黒幕だったとも取れる。


国会への登院について、西村博之は「パフォーマンスで一回は登院するのでは」「正直メリットはない」と発言している。なお、東谷自身は西村がTwitterに投稿した、東谷への批判的意見に対し「(自分のことを詐欺で国外逃亡したと言ったが)お前も裁判の金を払わずフランスに逃げている、同じ穴のムジナ」と反論している。(とは言うものの、西村氏はあくまで民事での訴訟問題(2ちゃんねる内での書き込みが原因のトラブル)であり、詐欺罪の容疑者として嫌疑がかかっている東谷とは渡航の経緯が明らかに異なっている。加えて東谷氏は国会議員であり、その給料等は国民の税金から拠出されている点でも西村氏とは状況が異なる。)


告発で社会的地位を失った被害者たち編集

東谷のてんちむへの報復として攻撃対象となり、高額レートの賭け麻雀をやっていたことを暴露される。後日コレコレの配信で東谷の暴露を認めている。この暴露はてんちむを経由してジャニーズにも飛び火する話とのこと。責任をとる形でライバーの会長を降り保有していた株も全て手離すことになり、ライバーから飯田の賭博は個人的なものと突き放される結果となった。


同じくてんちむへの報復として攻撃対象となり、賭け麻雀を暴露される。こちらはてんちむが昔付き合っていたとされる闇金の男と一緒に賭け麻雀をやっていたという。事実を認め武田塾運営会社の社長を辞任した。


交際女性への強引な性行為と女性の妊娠を知った際の中絶強要を暴露され、謝罪に追い込まれた。本人曰く、兄のTaka(ONE OK ROCK)から「お前がやったことなんやからお前が自分で自分の尻を拭け」と言われことも明かしている。


 東海オンエアてつやとのキス動画を東谷によって流出されたことでアンチからの誹謗中傷を受け、突発性難聴と診断されたことを理由に活動休止を発表。きりたんぽは活動休止を報告する文書にて「動画は4年以上前に撮影されたもの」であり当時はてつやに恋心を抱いていたことを告白、東谷との接点については「2年ほど前に飲み会で一度会ったのみ」と公表した。

本件については、すでに議員=公人である東谷が、私人の(数年前の)スキャンダルを一方的に暴露したことにより、相手は言われのない誹謗中傷を受け、心身にダメージを負い活動休止に追い込まれたということで批判が殺到。

NHK党代表の立花は「党としての責任はない」と発言したが、東谷は「47の暴露を実名で無料公開する」ということを選挙公約に掲げていたため、暴露が「47」のうちの一つに当たるのであれば党にも責任があると言える。このことから立花への批判も多数寄せられている。


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