概要
R-1ぐらんぷり第16代王者(同大会初めての平成生まれの優勝者である)。
先天性緑内障のため左目は失明しており、右目は現在明暗がわかる程度のほぼ全盲に近い弱視の視覚障害者(小学生までは右目の視力はまだ「近くなら見える」という程度だった)。
このため、ステージに上がる時には芸人やスタッフらが補助要員として立ち位置まで案内し、白杖を持って登壇する。
小中は普通学級に通っていたが、中学時代は障害の進行もあり不登校だった。高校は特別支援学校(兵庫県立視覚特別支援学校)に通いあん摩マッサージ指圧師ときゅう師の資格を持っている。特にマッサージは「本気を出せば男芸人に“ステージを汚させる”ことができる」と豪語するレベル。
小学生時代にビッキーズとハリガネロックの漫才を見たことがお笑いを始めるきっかけ。中学生で芸人になる決心を固め、芸人をやりたいと親に話したところ、最初は「何言うてんの」と反対されたが、何度も熱意を伝えた結果最終的には「好きにしたらええ」と認めてもらったという。
視覚障害者ならではの自虐やあるあるネタ、時事ネタを絡めた漫談を得意とする。
練習ではストップウォッチの音声を使い、持ち時間に納めるネタ運びを訓練しているという。ちなみにネタは携帯電話の音声メモ機能を利用し、点字で転記している。
同期にゆりやんレトリィバァ、ガンバレルーヤ、田津原理音、熊元プロレス(紅しょうが)、からし蓮根、もも、20世紀などがいる。また、ゆりやんと田津原とはR-1チャンピオンという共通点もある。特にもものまもる。と仲が良い。
2018年に出場・優勝したR-1ぐらんぷりで大きな注目を集めた。
(自身の出で立ちに困惑する観客に向けて)「どっちか迷ったら笑っといてくださいね」など、独自のつかみも話題に。
障害を公言し、自身の経験をストレートにネタにするという独特の立ち位置から、彼の存在が芸人界に新しい風を吹き込んだという意見もある。松本人志は「気の毒な感じがしない」とそのいい意味で悲壮感がなくあっけらかんとした芸風を評価している。
R-1優勝後も(移動手段の限定もあり)活躍の場はあまり広がっていないが、アシスタント付きでラジオの冠番組を持っていたり、障害についての講演会に呼ばれたり、R-1グランプリ準決勝のはりけ〜んずと司会を務めたりと、本人のできる範疇で精力的に活動を続けている。
ちなみに、R-1優勝後の同年に第39回ABCお笑いグランプリに出場してここでもファイナリストになったが、最終決戦に進めなかった。
2019年の大阪マラソンでフルマラソン(伴走者はガオ〜ちゃんと田津原理音)に初挑戦、34km時点で時間超過によりリタイアしたが、2024年はチャレンジラン(7.2km、伴走者はまもる。)で完走した。
見えてる疑惑
同期や先輩から本当は見えていると弄られる事がある。
•テレビ企画で車庫入れを一発で成功させる
•初心者向けのクレーンゲームではあるが、一発でゲットする
•楽屋におかれたスロットで目押しでスリーセブンを出す
•御堂筋を自転車の立ち漕ぎで通っていたと舞台でいじられる
等。
芸人仲間の「お前ほんとは見えてるやろ!」の弄りに対して濱田はそれに対して「見えてません(見えてない)て」と返す。
また2018年のR-1ぐらんぷりで優勝したことを踏まえて「もも」の2人から「扇町(関西テレビ本社)へ謝りに行こ」と言われた際には「仮に俺が見えてたとしてもかまへんやないか!街裏ぴんくさんも嘘で優賞してんねんから」と言い返している。
なお、この弄りは濱田のことを深く知っている芸人だからこそできるボケであり、素人はむやみやたらに真似をしてはいけない。
余談
デビュー当初は肥満体型だった。その後、ダイエットに成功したが現在はまた太り出した。
「目が見えなくてもお笑いをやりたい」という考えから、障害者によるパフォーマンスという観点において、24時間テレビやバリバラなどの福祉番組には興味が無いと明言している。バリバラの賞レース「SHOW-1グランプリ」に出場経験があるが、全然自分とは関係ないネタをやらされたらしい。
女性については声や話し方で特徴をつかむという。特に「かわいい声、特徴的な声の女性が好き」とのことで、声優の内田真礼の大ファンだと発言している。他に丹下桜の声が好きだと語っているほか、タレントの鈴木奈々、小倉優子の声も好きだという。
サンリオキャラクターを好んでいる。ウィッシュミーメルが一番の推し、シナモロールやポムポムプリンも好きで、主にぬいぐるみを集めたり歌を聞いたりして楽しんでいるとのこと。また、視力が落ちきる前の小学生の頃からポケモンのマリルのことが好きだと語っている。
関連タグ
紺野ぶるま:同じR-1ぐらんぷり2018ファイナリストで、決勝で彼の補助をして話題を呼ぶ。
ヤンキー君と白杖ガール:実写ドラマにて視覚障害に関する事柄の解説を担当。